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【ゾンビ】ホームセンター攻防扁【ゾンビ】 その2

1 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/11 13:11
前スレ:【ゾンビ】ホームセンター攻防扁【ゾンビ】
http://curry.2ch.net/test/read.cgi/occult/1030468085/

が512KBを突破してしまいましたので、
責任をとって新スレを立てさせていただきます。
(1000ゲッターの皆様、ごめんなさい)

このスレのお約束は、>>2-5あたりのどこか。

2 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/11 13:18
 このスレは、ジョージ・A・ロメロの『ゾンビ』三部作に
オマージュを捧げる小説スレです。
もしくは、『ゾンビ』好きの人が小説をうpするスレです。

小説のお約束
・基本的にsage進行。
・スレタイに「ホームセンター」と入っているが、とりあえずこだわらない。
 (前スレの1氏への感謝と検索し易さを考えてつけました)
・ゾンビの設定は、一応、映画『Dawn Of The Dead:ゾンビ』を使用。
・舞台は日本。できるだけ身近な場所をモチーフにするとよいかと思われます。
・主人公は、できるだけ普通の人にとどめておいたほうが無難の模様です。

今のところは、こんな感じです。
お気づきの点がございましたら、付け加えのほどをお願いいたします。

3 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/11 13:54
 前スレがいつdat落ちするかわからないので、
うpしていたお話の、途中からではなく、最初から上げさせていただきます。
ご迷惑をおかけし、申し訳ありません。 激しくスマソ m(_ _)m

4 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/11 13:56
(1)
 とにかく驚いた、というのが本音だ。
 暴動のせいで会社から自宅待機命令が出て、家にこもって4日目のことだった。
テレビでは、暴動は新手の伝染病のせいで起こったらしい、と報道していた。
罹患すると人を食うようになる伝染病? もうこれだけでも信じられない。
ところが、俺は現実に直面してしまったのだ。

 暴動が怖くて外出もできない。電話をかけても誰も出ない。
やることがなく、妻といっしょに古い映画をビデオで見ていると、
ベランダのほうからドンドンと何かを叩く音がした。どうもお隣さんらしい。
うちの団地は、隣とのベランダの境はFRPの板で仕切られていて、災害の際は
それをかち割って隣へと逃げることができる。その弱々しい仕切り板が乱打されていた。
なんだろう、と思って外を覗いた瞬間、板が割れて、お隣さんの上半身が突き出てきた。
すぐにわかった、お隣さんが伝染病に罹患していることが。
 お隣さんは俺の姿を見ると、ゆっくりと仕切り板を抜けて、ガラスを叩き始めた。
玄関の鉄の扉は絶対に突破できないだろう、などと考えて安心していたが、
まさかベランダからの侵入があるとは夢にも思っていなかった。
腰が抜けそうになりながら、テーブルや本棚、とにかくバリケードになりそうなものを
片っ端からガラス戸の前に積んでいった。・・・が、間に合わなかった。
お隣さんは植木鉢をガラスに叩き込んで割り、部屋に侵入しようとしていた。
俺と妻はパニックに陥りながら、外に飛び出し、車に乗って走り出した。


5 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/11 13:56
(2)
 外に出て初めて知ったのだが、状況は想像以上に悪かった。車道も歩道も公園も、
目につくところすべてに伝染病患者がうろついていた。いったいどこに逃げればいいのか。
「駅前の百貨店」「警察署」「近くの大学」・・・、全部回った。全部駄目だった。
百貨店など、ウインドウの分厚いガラスがすべて割られて、
そこから罹患者が出入りしているような状態だった。警察署は固く門が閉められていたが、
中庭には制服を着た罹患者がうろついていた。頼みの大学は、燃えていた。
 途方に暮れ、いつの間にか自宅への道を走っていると、
「あ、あれ」
と妻が声を上げた。妻が指差したのはホームセンターだった。入り口周辺には罹患者が
固まっている。車を停めてよく見ると、どうやら店内には人間がいるようだった。
 俺は近くまで行って、クラクションを鳴らした。罹患者が一斉に振り向き、
こちらにギラギラとした目を向けた。罹患者が近寄ってくる。店内から何か合図が
送られたが、何を意味するものだか理解できなかった。
俺は、どうしても普通の人間のそばに行きたかった。ここまでくると、
罹患者は「人間」とは違うモノ、と認識していた。
車で走るを幸いに、罹患者を跳ね飛ばしながらホームセンターに近づいた。
バリケードの後ろから盛んに指で方向を示すサインが送られてきた。
その方向を見ると、高い位置にある窓から手が出てきて、俺達を招いている。
俺はその窓の下に車を横付けにし、サンルーフを開けて妻を先に窓の向こうに押しやり、
それから自分も内部の人間の手を借りながら、店内へと転がり込んだ。


6 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/11 13:57
(3)
 薄暗い店内には30人近くの人間がいるようだった。
恐持ての男が「ちっ、新入りかよ」とつぶやく横で、メガネの男が、
「まさか生きている人間がいるとは思わなかった。運がよかったね」
と手を差し出した。俺はその手を感謝とともに握った。

 メガネの男・高橋から詳しい状況を聞いたが、想像を絶するものだった。
彼らがこのホームセンターに立て篭もったのは二日前のこと。
そのときには店内にもっと多くの人間がいたそうだ。しかし、中には罹患者に噛まれて
病がうつった人もいて、その病人がまた人を噛み、という悪循環の中で、
「人間」がどんどん減っていった。で、現在も噛まれた傷が元で唸っている人間もいるが、
その人間がいつまでもつのかわからない。
「死んだらどうするんですか」
 俺はたまらずに高橋に質問した。高橋はうつむいたままだったが、
離れた場所にいた恐持ての男(青田、という名前らしい)にも聞こえていたらしく、
「もう一度殺してやるしかないのさ」
と大声で答えた。何がなんだかわからず、高橋を見ると、彼は首を横に振っていた。
「確かに青田さんが言うようにするのが手っ取り早いのだろうけど、
 僕にはできない。病気は治るかもしれないけど、死んだらそれまでじゃないですか・・・」
青田が立ち上がり、ずかずかと近寄ってきて高橋の襟首を掴んだ。
「てめえは何回言えばわかるんだ。奴等は病気なんかじゃない、すでに死んでいるんだ。
 奴等に噛まれた奴も遅かれ早かれ同じような状態になって、俺達生きた人間を襲う。
 てめえの目で見てきただろうに!」
 新参者の俺には、どちらが正しいのかわからず、二人のやりとりを
ただ見ているしかなかった。


7 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/11 13:58
(4)
 店内の人間は、噛まれて傷を負った人間を除けば、三十五人だった。
たった三十五人、いや、三十五人も、と言うべきなのだろうか。
 それから二日が経った。傷を負った人間はすべて、一旦生命活動を停止した。
しかし、しばらくすると再び動き出し、口を開けて人間に襲いかかろうとする。
伝染病に罹患したのだろう。青田は罹患したと見られる者の頭を、眉一つ動かさずに
鉈でかち割った。高橋は青田の行動には反対だったようだが、いかにも粗暴に見える
青田に、強く意見することはできなかった。店内には自然と高橋派、青田派
という二つの派閥が出来ていた。だが、俺達夫婦は、そのどちらに付くか迷っていた。
 高橋は、理論の人間だった。慎重派と行ってもいい。あくまで篭城を続け、
救助を待つ、という方針を採っていた。時間があれば電話やコンピューターに向かい、
情報を収集していた。成果は今のところ無いようだが、必ず救助の手が差し伸べられると
根拠の薄い希望にすがっている。弁が立つので高橋派の人数のほうが多かった。
しかし、実際問題、一体誰が救助にくるのか、という点が疑問だった。
 青田は、行動の人間だった。観察していると、無茶をしているようでも、
自分なりの考えに従って、無駄の無い動きをしている。ホームセンターから脱出し、
外の生き残りと接触する、という考えを持っているようだが、はっきり言って、
脱出は不可能に近い。バリケードの隙間から外の状況を見れば一目瞭然だ。
外に出た瞬間、罹患者に襲われるのが目に見えている。
 どちらにしても、致命的な穴を持っている。今、出来ることは、高橋の考え通り、
ここに篭城するしかないのかもしれない。


8 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/11 13:59
(5)
 俺達夫婦が来てから三日目、とうとう店内に罹患者が侵入した。
外のガラスを割り、バリケードの隙間から入ってきたのだ。

 バリケードから上半身を突っ込んで、もがいている男の罹患者がいた。
青田が押し戻そうとしていると、もう一個所、ガラスが割られた。今度は
バリケードの薄いところだったらしく、目を向けると半身を店内に突き入れている
罹患者の姿が見えた。
 青田は男の罹患者のベルトを掴んで店内に引きずり入れ、高橋に向けて
「そいつの頭を潰してくれっ」
と叫びながら、俺ともう何人かを連れて破られたバリケードを塞ぎに行った。
しかし、高橋はバールを抱えて突っ立ったまま、動こうとしなかった。
 振り返った青田が唖然とした表情を浮かべ、また叫んだ。
「早くしろ、馬鹿野郎!」
・・・やはり高橋は動かない。立ち上がった罹患者は、固まっている高橋をスルーして、
隙間を埋めることに熱中していた男性に襲いかかった。
俺はすぐに高橋のところにとって返し、バールを奪おうとした。
が、高橋は渾身の力を込めてバールを握り締めて離さない。
隙間を見ると、今度は子どもの罹患者が入り込もうとしていた。
俺はとっさに、積んであった椅子を掴んで男の罹患者をなぎ払った。
噛まれた男性は足から血を吹き出させて絶叫していた。
 突っ立っている高橋は
「あ、青田が奴を中に入れなければ、こんなことには・・・」
と繰り返し繰り返しブツブツと消え入りそうな声でつぶやいていた。


9 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/11 14:00
(6)
 俺は助けを呼んだが、誰もがショックで動けなくなっていた。
椅子を振りまわしても、罹患者の頭部にはヒットさせることができなかった。
カラン、と音がした。高橋がバールを手から離して床に落とした。
俺はそれに飛びついて、男の罹患者の頭に振り下ろした。
それと同時に、青田が担当しているバリケードのほうから悲鳴が上がった。
誰かが襲われたらしい。しかし、俺にはまだやることがあった。
“子どもの罹患者はどこだ?”
 男の罹患者に夢中で、子どもの罹患者に気がまわらなかった。
身の回りを見回しても姿は見えない。店内を駆け、やっと見つけた。
女性たちが固まっている場所に近づきつつあった。
「そいつから離れろ!」
叫び声を上げながらバールを振り下ろそうとしたとき、
女性が俺に体当たりを食らわせてきた。
「何するの、まだ子どもじゃないの!」
体勢を崩され、バールは空を切った。
「あなた、大丈夫?」
もう一人の女性が子どもの罹患者を抱き上げた。
俺が「やめろ!」と叫ぶと同時に、子どもの罹患者は女性の首に噛み付いて、
肉を千切り取った。頚動脈を切断された女性は吹き出す血液を止めようと、
必死で患部を手で押さえた。無駄な抵抗だった。辺りは一面、真っ赤に染まった。


10 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/11 14:01
(7)
 俺は、体当たりを食らわせた女性を蹴り飛ばし、
「ちくしょう、ちくしょう!」
と言いながら、子どもの罹患者を滅多打ちにした。
 女性の集団の中から誰かが駆け出していくのが見えた。
俺は、やっと手を貸してくれる気になったのか、と思ったが、行く先を見て仰天した。
高橋派の男が二人、二階に上って屋上への出口を開けようとしているのだ。
すぐに後を追い、出口の鍵を開けようとしていた男に手をかけ、引きずり倒した。
その瞬間に扉が開いて罹患者の手が伸びて、もう一人の男を外に引っ張っていった。
俺は彼に手を伸ばしたが間に合わなかった。それどころか、開いた扉から罹患者が
入ってこようとしていた。俺は持っていたバールで突きを入れ、一旦は外に押し出した。
扉を閉めようとすると、扉の縁に指をかけられた。かまわず力任せに扉を閉めると、
その指が挟まって閉まらない。さっき引きずり倒した男に助けを求めたが、
俺と罹患者が扉一枚隔てて格闘している姿を見ると、きびすを返して逃げてしまった。
冷静さを失っていた俺は、扉の取っ手を掴んでひたすら引っ張っていた。
完全に閉まらないと鍵はかけられない。閉まらない、閉まらない、閉まらない・・・。
俺は、やっと気がついた。取っ手を引く力を抜き、少し隙間を開けた。
挟まっていた指が、床にポロリと落ちた。扉を完全に閉め、鍵をかけた。
ほっとして全身の力が抜けて床に座り込んでしまった。

 階下から叫び声が上がった。俺はよろよろと一階に降りた。
首を頚動脈ごと引き千切られた女性が立ち上がり、他の女性を襲うとしている。
その女性の頭に、俺は無言でバールを打ちこんだ。


11 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/11 14:01
(8)
 青田のほうもなんとか収まったらしい。
 落ち着いてから生存者の数を確認すると、二十七名になっていた。
残念ながら、最初に足を齧られた男はこの数の中に入っていない。
首を食い千切られた女、屋上の出口から外に引っ張り出された男、
格闘中に傷を負ってしまった人等、八人が傷を負うなり、食われたりしていた。

 人数が減り、これからはもっと力を合わせて生き延びなければならない、
通常ならこうなるところだが、まったく逆の現象が起きた。追いつめらたせいか、
店内の雰囲気がギスギスして、つまらないことで争いが起きた。
食糧や水の量の不満ならまだしも、肩が当たった、足を蹴った、鼾がうるさい、
商品を間違って棚から落として大きな音を立てた、などなど、
どうしてこんなことで言い争いが始まるのか理解できなかった。
それどころか、人民裁判もどきの吊るし上げが始まった。言い出すのは、
決まって高橋だった。
「青田が罹患者を中に引きずり込まなければ」
こればっかりだ。他の人間もそれを見て責任のなすり付け合いを始めた。
被告は必ず青田派の人間だった。俺もバールを振り回したせいか、いつの間にか
青田派にカウントされていた。体当たりを食らわせてきた女に
「あなたが子どもの罹患者を入れなければ・・・」
「ちゃんとバールを命中させていれば・・・」
と言われたときには、さすがにキレそうになった。反論しても無駄だった。
数に勝る青田派の女の声に、俺の意見は押しつぶされた。

 みんな、もう、誰かを責めないとやっていられなくなっていた。


12 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/11 14:02
(9)
 あの侵入騒ぎから四日が経ったとき、また事件が起きた。

 その日の夜中だった。変な物音で俺は目が覚めた。扉が締まる音だ。
・・・扉? と思った瞬間、どこかで絶叫が上がった。辺りは暗く、
何が起きたのかわからない。誰かが懐中電灯を点けた。光りの当たった先には
罹患者が立っていた。寝起きを襲われたのと暗闇で、パニックが起こった。
何人もの悲鳴や絶叫が飛び交う中、俺は懐中電灯の明かりをもとに、
またしてもバールを振りまわした。もう何がなんだかわからない。
怪しい奴は片っ端からぶっ叩いた。叩かれて声を上げない奴がターゲットだった。
 ほとんど全員が懐中電灯を手にして店内を照らし出した。相手が見えるようになって
人間側が若干有利になった。
「青田さん、奴等はどこから入ってきているんですか!?」
俺は大声で青田に声をかけることで恐怖を薄めようとした。
「裏口だ!」
裏口に光りを当てると、ちょうど罹患者が一人、店内に侵入してくるところだった。
おかしい、鍵をかけていたはずなのに。とにかく俺は裏口に走り、入ってきた罹患者に
バールの一撃をくれて、体当たりで扉を締めた。
そして、みんなが集まっているところに戻り、
青田派の人間とともに、店内の罹患者を掃討した。


13 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/11 14:03
(10)
 どれぐらい時間が経っただろうか、すべての罹患者を倒した後、生存者の確認をした。
なんということだろう、妻が傷を負っている・・・。俺は目眩がした。
 俺はひざまずいて、妻を抱き寄せた。
「なんで、なんで逃げなかったんだ」
言っても仕方が無いとわかっていても、そんな言葉が俺の口から漏れた。妻は
「ごめんなさい、ごめんなさい」
と繰り返しながら、泪を流していた。
その横で、子どもを抱いている高橋が俺に声をかけた。
「奥さんは、この子をかばって、変わりに襲われたんです。自分の身を挺して・・・。
 どうか、奥さんを、褒めてあげてください」
・・・俺の心の中にどす黒い感情が充満した。
『貴様はそれを、ただ黙って見ていたのか。見ていただけだったのか』
感情が爆発する寸前に、俺の肩に誰かの手が置かれた。青田だった。
青田は、悲しげな顔で、俺を見詰めていた。何も言わずに、ぷいっと横を向き、
その場を離れて行った。その無言の優しさが今の俺には嬉しかった。
「そうか。この子を助けたのはおまえだったんだな。よくやったな」
妻に、そう優しく語りかけると、胸が詰まってもう言葉が出てこなくなった。
妻は俺の言葉を聞き、泪で濡れた顔に笑みを浮かべた。
「お願いがあるの・・・」

「あなたの手で、私を殺して」
 それだけは聞けない相談だった。
しかし、俺は、なぜか首を縦に振って答えてしまった。


14 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/11 14:04
(11)
 生存者は、十六人になっていた。もちろん、妻はその数の中に入っていない。
 しかし、なぜ裏口の扉が開いたのか? 答えはすぐにわかった。
前回の侵入事件のときに、俺に体当たりを食らわせた女の姿がどこにも無かった。
死体のかけらもなかった。あの女はあの一件以来、情緒不安定になり、
おかしな行動が目立っていた。高橋が「大丈夫だから」と言っていたのを
信用したのが間違いだった。まさかこんなことをするとは思っていなかった。
あいつが裏口の扉を開け、罹患者を店内に呼び込み、俺の妻を殺したのだ。
復讐をしたかった。しかし、あの女はすでに罹患者の腹の中に納まっている。
俺はぶつけようの無い怒りをもてあまして血液が沸騰する音を、生まれて初めて聞いた。

 妻は、朝が来るまで、ずーっと俺に語りかけていた。
「ところで、ねぇ・・・」
「なんだ?」
「家を出るときに見ていたビデオ、どういうオチだったの? 最後まで見れなかったから」
 俺は長々とストーリーを話して聞かせた。俺が話している間は、妻は死なない、
どういうわけかそんな気がした。でも、そんなことはなかった。
俺の話が映画のラストにたどり着く前に、妻はこと切れてしまった。
「なんだよ、まだ俺の話は終わってないぞ。勝手に寝るなよ。
 俺、まだ、最後まで話してないんだぞ。おまえが聞きたいって言うから、俺・・・」

 俺は動かなくなった妻を抱きかかえ、店の隅の誰にも目に付かないところまで運び、
再び動き出す前に、自分の手で、妻の頭に、ハンマーを打ち込んだ。泣きながら・・・。


15 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/11 14:05
(12)
 死んでいった妻に、俺は自分の手を下した。
生きている意味を見失いそうになるが、妻が命をかけて助けた子どもを見て、
なんとか気を取り直した。
 悲しみが限界を超え、泪すら出てこなかった。

 妻が死んでから、三日が経った。
篭城している人間の中に、絶望感が漂っていた。高橋が
「どうしたらいいんだ、もうだめだ、みんな死んじゃうだ」
とすすり泣いていることが、絶望感に拍車をかけていた。
俺自身も、死んだほうが楽かもしれない、と思ったことも事実だった。
しかし、死ぬだけならまだしも、その後で起き上がり、他人を襲うことを考えると、
死ぬのも善し悪しだった。
 青田が泣いている高橋につかつかと歩み寄り、いきなり殴り付けた。
「泣き言を言うな! 今出来ることをやれ。バリケードを補強し、
絶対に奴等を中に入れないようにしろ。最後の最後まで生き延びる努力を忘れるな!」
 しかし、青田の言葉は高橋の心には届いていないようだった。

 店内の人数は減ることはあっても決して増えることはなかった。
逆に、罹患者の数は日に日に増え続けていた。


16 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/11 14:05
(13)
 とうとう高橋が壊れる日がやってきた。
高橋が突然奇声を上げて暴れ出し、バリケードに駆け寄ると、
積んであった障害物を崩し始めた。驚いた俺は必死で高橋にしがみつき、
馬鹿な行動をやめさせようとした。高橋には、すでに人間の言葉が通じなくなっていた。
顔には薄笑いを浮かべている。端から見ても完全におかしくなっていることがわかった。
外では、高橋の行動に呼応するかのように、罹患者のテンションが上がっている。
バリケードへ激しくぶつかってきて、ところどころ押し破られそうになっている。
青田と俺と数人を除く人間が、呆けたように揺れるバリケードを見ている。
生きることを諦めた人間の表情を、俺は生まれて初めて見た。
「火だ、火で追い払え!」
青田がするどい声を上げると、誰かが殺虫剤のスプレーにライターをかざして
バリケードの隙間に火炎を吹き込んだ。効果はあった。
しかし、揺れているバリケードは一個所だけではなかった。何個所も力が加えられ、
その数をカバーするには、人間が少なすぎた。

 ついに崩壊のときはやってきた。とうとうバリケードが突破された。
瓦礫の山に足を取られながら、罹患者が店内にのろのろと侵入してくる。
一個所から入ってくる罹患者は一度に一人。俺はバールを持って、
瓦礫を越えてくる罹患者を一人ずつ、確実に打ち倒した。
倒した罹患者が折り重なり、それがバリケードの代わりになるような有様だった。


17 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/11 14:09
(14)
 しかし、人間側の有利は長くは続かなかった。
バリケードがもう一個所破られ、さらに破られ、四個所目が突破されたとき、
反撃する人間の数が足らなくなった。
店内はパニックになり、それぞれが自分で何をやっているのかわからなくなっていた。
二階に逃げる者、床に突っ伏している者、包丁を掴んでは罹患者になげ続ける者・・・。
青田を見ると、鬼のような表情でバールを振り回して、近づく罹患者をなぎ倒している。
鬼神のような青田の足元には、俺の妻が助けた子どもがいた。
青田の足にしがみついて離れない。
 俺は、一瞬の隙を突かれて、罹患者に噛み付かれてしまった。腕に激痛が走り、
罹患者を振りほどいて患部を見ると、見事に肉が食い千切られていた。
そいつの頭に一撃を入れて、俺は叫んだ。
「青田さん!」
「なんだ!?」
「その子をつれて逃げてください! 俺の車が外にあります。キーを!」
車のキーを渡すと、青田は神妙な顔つきになった。俺はさらに叫んだ。
「早く!」


18 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/11 14:11
(15)
 俺が店内に入るときに使った窓のところへ、青田は子どもを抱えて駆け出した。
罹患者達が寄ってくる。俺はジッポーのオイルをぶちまけて火を点けた。
火の壁で時間を稼いだ。
 青田が窓を抜けて、車の天上に乗ったようだ。
「子どもを渡してくれ!」
外から声が聞こえたのを合図に、俺は子どもを持ち上げて、窓から外に出した。
「いいぞ、掴んだ!」
という青田の声とともに、俺は手を放した。
 目の前では、罹患者が火の壁を越えようともがいている。
「青田さん、早く、早く行ってくれ!!」
エンジンがかかる音を聞きながら、俺はここに来てから何度「早く」と言ったのだろう、
とどうでもいいことを考えていた。車が走り出したようだ。

 俺はこのホームセンターに篭城してから、初めてがんばることをやめた。
罹患者に囲まれ、首を齧られながら、薄れゆく意識の中で
「これで妻のもとに行ける」
と思い、笑みがこぼれた。


       ―――――――終わり―――――――




19 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/11 14:18
あとがき:
 スレタイに添った話がやっと書けました。
とりあえずの生存者を残したのは、
小説とはいえ、非情になりきれない私の気性でしょうか。
それに、どうしても子どもは殺せませんでした。

 いたらない部分は、皆様の脳内で補完していただければ幸いです。

 なお、計算を誤り、前スレを使い切ってしまったことで、
作家の方々、ROMの方々にご迷惑をおかけしましたこと、ここにお詫び申し上げます。


20 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/11 16:09
>>1-19
素晴らしい。
クィーン・オブ・ヴァンパイアならぬ、キング・オブ・ゾンビーだな。
良いもの読ませてもらいました。感謝。

21 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/11 16:12
マテリアルさん ◆EkzNU3ykSUさん
新スレおめ&乙です。

今回の作品もワクワク、ドキドキ読ませて頂きました。

22 :名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI :02/10/11 20:20
マテリアルさん ◆EkzNU3ykSUさん。

スレ立て乙です。

凄い 本当に凄いです。
一度読み出すと止まらないというか、どんどんリロードかけてしまいました。

希望を持てない中での篭城というのは、しんどいことなんでしょうね。
例え、半年でも光が見えれば耐えられるでしょうし、1日でもお先真っ暗では
崩壊もあっという間に起るんでしょう。

マテリアルさん ◆EkzNU3ykSUさんのますますの発展をお祈りします。


23 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/12 00:55
ヽ(´ー`)ノマテリアル氏のお話がまた聞ける〜

24 : ◆U0WxN8c4sc :02/10/12 06:24
や〜〜〜〜〜〜っと。
お話の続きが読めた。マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU様。スレ立て乙です。
それと新スレおめ。

前スレで、お話の継続がまだかまだかと、新鮮な肉に飢えたゾンビタンの
ように旧スレの回りを徘徊してました。

いや、面白かった。
そうか、そうなんだ。お隣からの侵入があるか。うちと同じだ。
でも絶望の中でも、一縷の希望を持たせるお話にするのは流石です。

これからもヨロシコ。

関係ないけど、前スレからリンク付けしようとしましたが、
それも出来ませでした。

もしかしたら、他の方も前スレ周辺を徘徊しているのでは?


25 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/12 11:57
良スレageだ、ゴルァ!

前スレの最初の方を冷ややかに見てたけど、
まさかこんな風に化けるとは思わなかったゾイ

>24じゃねえけど、俺も前レス周辺を徘徊
しまくってたよ


26 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/12 16:48
一発、二発、三発。銃弾を撃ち込む度に砕け飛ぶ肉片。
そうだった。オレが警察官になりたかった理由ってこれだった。
オレは銃を持ちたかった。撃ちたかった。有事の事態になって初めて、
オレの中にあった「ガンクレイジー」が呼び起された。

同僚は全員死亡した様子だった。まあ、狭い小学校の教室で発砲すりゃ
結果はこうなるさ。お互い疑心暗鬼になりすぎたな。
とりあえず動いているものはいない。オレは教室を離れ、慎重に階段を
降りていった。4階、3階、2階・・・。

仲間の分を集めても残弾数は10発ちょっと。これで果たしてこの町を生きて
出られるだろうか。三上が生きてりゃその可能性はグンと上がりそうだが。

やがて1階に辿り着き、下駄箱のあるエントランスに向かったが、そこには
ガキの「なれの果て」がたくさんいやがった。みんな死人ヅラしてやがる。
ふとアネキの息子、陽一の顔が頭をよぎった。奴らに見つからない様に
裏口に回る。

27 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/12 16:48
教員用の駐車場のような所へ出た。出口はすぐそこ。やれやれ、車が使えればなあ。
ともあれやっとここから出られる。正直「なれの果て」とはいえ子供を撃つのは
もううんざりだった。

「おまわりさん・・・」

驚いて振り向くとそこには小5、6くらいの女の子が立っている。
「ど・・、な?」

声がつまった。まさか生き残りがいるとは・・・。
服装は男の子っぽいが、色白な綺麗な子だ。でも色白すぎる、
顔面蒼白ってやつだ。見ると震えている。
「お願い、友達を助けてください」
「友達?」
「体育館に二人隠れてるの、でも、入り口に先生達がウロウロしてて・・・」

車のかげからそっと校庭の方を見ると、なるほど体育館前には大人達の
「なれの果て」が数匹ふらついてる。行けないことはない。でも、今は
構ってられない。

「悪いけど、自分の事で手一杯なんだ。君も早く逃げた方がいいよ。」
少女は楳図かずおのマンガの様な驚愕の表情をした。
大人がいて、しかもおまわり。絶対助けてくれるハズだと思ったんだろう。
「そ、そんな・・・」
少女はその場に腰を下ろしてしまった。
「生き残った人間はもう大抵町の外に脱出しちまってるよ・・・。」
目をくわっと開き、少女はオレの腕を掴んできた。
「お願いです!友達を助けて!!何でもしますからっ」
「・・・・まいったな・・・」
少女は泣き出した。

28 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/12 16:49
子供連れじゃ生き残れる可能性はほとんど無いだろう。
はっきり「氏ね」とでも言ってやりたいところだが、今の
「何でもします」フレーズがオレの頭にピンと来た。

この奇病は親方アメリカを発端として起こってる。
メディアも機能しなくなり、警察消防自衛隊もあの(この)ザマだ。
はっきり言って、今後事態は悪くなる一方だろう。治安回復も
ありえないだろうし、ひょっとすりゃ数年、いやもっと長い間無法地帯のまま。

そんならまだガキとはいえ、この少女を連れていくのはオレにとっておおいに
プラスだろう・・・。発育も良さそうだ。オレは少女の太腿に視線を落としながら
彼女に手を差し伸べた。

「わかった・・・。助けに行こう」
少女の表情がぱっと明るくなった。
「あ、ありがとうございます!」

29 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/12 16:50
残念というか、好都合というか、少女の友人(2人とも男・・・)はすでに
死んでいた。泣き喚く彼女を連れてオレは三上の家の近所まで辿り着いた。

「・・・もう泣くなよ、体力を消耗するだけだぞ。それに、奴らに気付かれる…。」
「・・・はい・・・。」
「おまえ名前は?」
「陽子・・・」

民家の塀の裏に隠れているが、「なれの果て」ども、数がどんどん増えてやがる。
この様子じゃ見つかるのは時間の問題だ。
「・・・わりさんは?」
「は!?」
「・・・・おまわりさんの名前は?」
「おれ?オレは木村だよ」
「木村さん・・・」

三上は農家の耕地に、ヘリで農薬散布する仕事をしている。
根っからの軍事マニアで、使ってるヘリもなんとかっていう軍事用ヘリだ。
銃器関連のサークルで知り合った友人で、かれこれ3年以上の付き合いになる。
奴のヘリがあればこんな所からさっさとオサラバできるんだが。

30 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/12 16:50
夜になった。暗闇の中、一歩一歩三上の家に近づく。陽子はすっかりオレを
信頼しているようだ。ぴったりとくっついて離れない。
三上の家に着くと、ものすごい硝煙のニオイを感じた。
そしておびただしい数の「なれの果て」の残骸。どうやら三上が自慢の
「隠し子」でドンパチやったようだ。

ここまで来たらコソコソしても意味がない。オレは三上を呼んだ。
「三上ーーーーー!!!」
しばしの沈黙。やがて、すぐ横にあったイナバ物置の戸が開いた。
「キムラ・・・か?」

どうやらオレ達ヘリに乗れそうだ。

(いつか続く)

31 ::02/10/12 16:55
今度は鬼畜系ですか?

32 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/12 17:48
小学校の教室。林が寺岡の「なれの果て」に銃弾をぶち込む。
スローモーションで崩れ落ちていく寺岡。
「やめろーーやめろーーー」立ち込める硝煙と血のニオイの中、
怒鳴っている三原巡査がいた。

オレはといえば三原巡査が落とした銃を拾い、自分の銃に
弾を詰め替えた。三原巡査は腕を噛まれている。もう長くないだろう
とオレは判断した。そして林。こいつ、オレに似てる。
元同僚が「なれの果て」になった途端、迷わず殺しやがった。
今後、強い味方になるだろうが、今いち信用できない。

「林ぃーーー!やめろぉ!」
三原巡査が飛び掛るやいなや、林は銃口を彼に向けた。
「お前、噛まれたな・・・」
オレの横にいた新人君は、銃を実に色んな方向に振り回し
完全に目がイってしまってる。コイツもダメだ・・・。

オレは林のふいを突くため、先に銃を撃った。惜しい。
頭を狙ったのだが、首を貫通した。ゴボっという音を立てて
何か言ったかと思うとオレに銃を向けた。

「ひぃーーーーーーーーーーー!!」

三原巡査の悲鳴を合図に狭い教室の中で3つの銃が火を噴いた。
倒れながら撃つ林。取り乱し撃ちまくる新人君。「ワンショット・ワンキル、
ワンショット・ワンキル」と念仏の様に唱えながら撃つオレ。

33 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/12 17:49
全てがスローモーションで進行した。三原巡査のメガネが砕け散る音。
血の噴水って初めて見た。三原巡査の顔は粉砕され、口が歪んで
笑っている様に見えた。運良くオレの方に銃を向けた新人君には
林の1発目が当たったようだ(真横から血が飛んできた)。
のけぞりながら林を撃ちつづけていると3発目で顔の上半分が
無くなった。暗転。

死体の血のぬくもりが床から伝わってくる。
小便と同じくらいの温度あるのかなあ、とか思いつつ、同僚4人の死体を
後に教室を立ち去ろうとドアに手をかける。

開かない・・・。

ポンっと肩に手がかかる。振り向くと同僚達がオレを睨みつけてきた。
三原巡査が砕けた顔で笑いながら口を開いた。
「ひどいじゃないか、自分ばかり・・・」

34 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/12 17:50
目が覚めると陽子が心配そうに覗き込んでいた。
オレ、全身汗だくだ。

「大丈夫か、お前?相当うなされてたぜ」
コックピットから三上の声がした。
ああ、そうだ。小学校から何とか脱出し、三上のとこまで
行ったんだったっけ。
「柄にもないな・・・」
一人言をつぶやくとオレは起き上がった。

「今どのへんだ?」
ヘリは爆音を上げて飛んでいる。下には山しか見えない。
「さあ?とりあえず、北に飛んでる・・・」
「北へ?」
「ああ。もしアレ(奇病)が何かの細菌なんかのせいで
起こってるんだとしたら、少しでも繁殖の可能性の低い
地域へ行ったほうが良いと思うんだ。」

「なるほどな・・・」
後ろを見ると陽子が疲れた様子で立ってる。
「・・・おまえ、寝なかったのか?」
陽子はわかるかわからないか程度の笑みを浮かべ、頷いた。

「その子な、お前がうなされてる間ずっと心配そうに
してたんだぞ。ずっと起きてたよ。」
三上がオレにコーヒー缶を差し出しながら言った。
「やっぱ色男はモテるよなあ」
ガハハハと笑った。この男は自分を豪傑っぽくみせたいのか、
いつもこういう笑い方をする。実際豪傑ではあるのだが・・・。

35 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/12 17:53
ヘリ後部の荷物を確認すると、出だしとしてはそこそこ良い感じだった。
燃料、食料、水、武器類、衣料、一応は揃ってる。しかし、いつまでもつことか。
しかも目的地さえわからないときてる。

「・・・・の」
陽子が何か言った。
「ん?」

「北海道におばあちゃんがいるの」
「フーン・・・」

ヘリは爆音を上げ、北へ北へと向かう。
最後に旅行に行ったのはいつだったっけ…。

愉快な三上に、未来の肉奴隷、こんな楽しい旅は久しぶりだ。

(いつかつづく)

36 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/12 17:54
 

37 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/12 18:17
前スレはタイトルだけ見て
「あーまた延々と同じ話題を語ってるんだな」
と思ってスルーしてたけど、こういう展開に
なってたのね。
ブックマークしますた。


38 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/12 19:06
>>37

あれ。気付かなかった?。
前スレはリレー小説は途中で没って、レス500位から素人さん投稿編になったの。
その代わり、最初から最後まで。
マターリとしていて、いいよ。読むだけでもよし。書いてみるのもよしで。



39 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/12 19:13
青田さん、未来の肉奴隷の部分はあんまり出さないでくださいね。
そればっかりになってしまうと・・・嬉しいかも知れない・・・。
んー、でも小説としてもかなりいい感じなのでもしかすると
狙ってますか?楽しみです。

40 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/12 20:08
青田 ◆t291XhvMgA さん、
>(いつかつづく)

つづいてくらさい。おながいします。

41 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/13 03:02
 ◆U0WxN8c4sc さま、25さま、

>前スレ周辺を徘徊

大変失礼いたしました。なんか、前スレの作家さん方の
お姿も見えないし、申し訳無い気持ちでいっぱいです。

 感想をいただきました皆さま、ありがとうございます。
なんかもう、容量が気になって個別にレスするのが怖くなってきましたので、
今回はご勘弁を。

 青田 ◆t291XhvMgA さま、
新ネタをありがとうございます。いい感じのストーリー、
期待しています。よろしくお願いいたします。


 現在、次の話を書いている途中です。連休明けにはうpできる、
かな?

 では、皆さま、よい連休をお過ごしくださいませ。

42 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/13 03:12
 うわ、なんかえらい失礼なこと書いてしまった。

>前スレの作家さん方のお姿も見えないし

いらっしゃるって、
名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI さまと
◆U0WxN8c4sc さま のお二方。

>前スレの作家さん方のお姿も見えないし
       ↓
「前スレの作家さんでお姿の見えない方もいらっしゃるし」
m(_ _)m 平身低頭。

43 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/13 10:46
ところで、前スレで長編書いてた、
名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI さまは、何の錆を取っているのですか?

コテハンの由来に興味持ちました。

44 :名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI :02/10/13 12:05
青田 ◆t291XhvMgA様が続きの構想を練っておられるようなので、
スレ汚しになりますが、投稿します。

45 :名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI :02/10/13 12:06
(1)
今、俺達は無謀とも思える脱出を展開している。車の回りは罹患者達であふれている。
その中を複数の車両で押し切ろうとしている・・・。
さっきも1台の4駆が罹患者達の死体に乗り上げ、中に乗っていた人を放り出しながら横転した。
放り出された人達はあっという間に、罹患者に囲まれ見えなくなった。でも俺達は進むしか道は無い。

あの悪夢の日が来てから、もう10日が経った。
人喰いの病人が発生してから、日本中は大混乱した。当然、ここ埼玉も無事では無かった。
市街地では人喰いが満ち溢れ、”人”はショッピングセンター、公民館、体育館等に立て篭もるしか
無く、その中で来るか来ないか分からない救援を待ち続けた。

私達夫婦は沢山の人たちと一緒にショッピングセンターに篭城している。建物自体は堅固で、罹患者の
侵入自体は不可能と言える構造だった。シャッターを下ろしていれば侵入されることは、無かった。

篭城中は希望が無かった。放送局は次第に沈黙していき人々は情報に飢えていた。まだライフラインは
生きていて生活に不便な点は無かった。希望が持てない生活の中でか、精神的にまいる人も多く、ある日、
窓から罹患者達いる一階に飛び降りたり自殺するものも後を経たなかった。

46 :名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI :02/10/13 12:07
(2)
そんなある日の夜。鳴らないはずのラジオをいじっていると、突然放送が飛び込んできた。

「こちらは、NHK第○放送です。北海道札幌よりお送りします。周波数は×××.××khz ・・・」
「現在、北海道の治安は回復されました。罹患者は自衛隊により一掃され、通常の市民生活が送れるよう
 になりました。尚、現在は夜間外出禁止令が自衛隊により発令されています。住民の方は夜8時〜翌朝8時
 までの外出は禁止されてます。尚、万一罹患者を見た方は地元の警察又は出動中の自衛隊員に通報を
 お願いします。」
「次は道外に御住まいの方々向けです。札幌の陸上自衛隊北部方面総監部からのお知らせをお伝えします。」
「北海道にいる陸海空の自衛隊統合部隊は、本州内に残存する一般市民の救援活動を行うことに致しました。
 現状では、本州、四国、九州の自衛隊の各部隊は壊滅状態の為、内陸地帯までの部隊派遣は行えません。
 住民の方達はこれから申し上げる各港湾まで自力で来て下さい。指定日の一日に限り護衛艦隊を港内に
 派遣いたします。」
「大湊 ○月□日。八戸・・・、仙台・・・、鹿島・・・、横須賀・・・、」

ショッピングセンター内の人々はラジオからの放送を一心に聞いていた。放送が終わると同時に、溜息が
あがった。
「これで助かる」「でもどうやって港まで行くんだ。」「無線で連絡してヘリを出してもらおう」
「それは無理だ、日本の護衛艦でヘリを積んでいるのは多くないし、積んでいても4、5人乗りのが
 一機だけだ。」


47 :名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI :02/10/13 12:08
(3)
助かる希望は、わずかだが見えた。ほんの僅かだ。でも罹患者達が蠢いている中を100k以上突破
しなければならない。平時であれば簡単だが、この事態の中では不可能に近い。でも建物の中にいる
人達は、これが最後のチャンスであることを感じ始めていたし、今まで淀んでいた空気も一気に活性化
しはじめた。この安全地帯を出て何人が到着出来るかは解らない。
しかし、ここにいればいずれは死ぬ。それは、ここにいる全員の共通した認識だった。ここにいても死。
出ても死なら港まで行ってみよう。そんな空気が醸成されていた。

しかし、現実問題を考えるとやっぱり、鹿島は遠かった。横須賀という話もあったが都内を縦貫する事が
多くの人に脅威を与えた。ここを出るのであるのなら、無事に辿り着く必要性があった。

ショッピングセンター内にいた人達は真っ二つに分かれた。正確には3派だったが。
一つ目は、危険は承知してるが、脱出し港まで行くというもの。
二つ目は、あくまでも篭城を続け、ここに迎えが来るまで待つというもの。
三つ目は、篭城は続けるが、もう救出も望まない。これは比較的お年を召された方が多かった。

それと篭城組の大半は、脱出出来たら自衛隊に要請してヘリを寄越すように手配しろとムシのいい考え方
をしていた。まあ、それが楽だし危険も無い。自ら火中の栗を拾わずとも他人に拾わせればいいとう考え
方のようだ。


48 :名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI :02/10/13 12:09
(4)
ショッピングセンター内にいた人々は何度も、集会も持ったが、脱出組は少数だった。

脱出希望組は、その日から脱出路の想定が始まった。しかし、市街地の真中だし、途中には浦和、与野等の
人口密集地が多い。脱出は困難を極めることは予想された。人口密集地が多いということは、罹患者も多い
ということだ。

俺達は、1に鹿島。2に横須賀を目指し脱出を決めた。出たとこ勝負で行くしかなかった。

脱出用の車は、RV車。4駆を中心に選択していった。車には武器になりそうな、キャンプ用の鉈、手斧、
それから鉄パイプの先端を尖らせたもの、バール、釘抜き等が食料等と一緒に積み込まれた。脱出者は19
名。車は6台。ただ残留者達も気が引けたのか、車の提供はあった。どれでも好きなのを選んでくれていい
と。どうせ港に着けば捨てなければならない車である。但し着ければという前提があるが。

俺達はいわゆる4駆車でショッピングセンターを出た。そこからは、地獄の行軍のはずであった。というか、
あっけなく終わってしまった。やはり国道17号線を渡れなかったのだ。遺棄車両が多すぎて。遺棄車両の
周囲にいた罹患者達が、俺達を見つけて寄ってくる。

そんな中、別の車両に乗っていた若者から、無線で
「荒川には確か東京湾に向けて遊覧船が出てたはずだよ。それ使えれば早いし安全だよ。」
彼が言うには、荒川の秋ヶ瀬の取水堰の下流に遊覧船の発着場があるということだった。問題はそこに船が
いるかである。船がいなくてもボートを使えれば東京湾までは一直線だった。

49 :名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI :02/10/13 12:11
(5)
早速方向転換が始まった。がそれは難しいことだった。車の回りには罹患者達で溢れ返っている。前も後ろ
も横も全てだ。ガラス越しに見えるのは、罹患者達のおぞましい風貌。もう腐敗が始まっているのか、蛆が
涌いている奴。眼球が無い奴。眼球があったところから、ムカデが出てきているやつ等、直視に耐えない
顔、顔、顔がガラスに張り付いている。

そんな連中が取り囲む中を車を100メートル以上後退させるのだ。はっきり言って連中はうざい。後退中
に後方の車が、障害物に乗り上げて動けなくなった。いわゆる亀になったようだ。普通だったら牽引ロープ
で引っ張って脱出させればいいが、こんな状態では無理。
俺は、無線機に怒鳴った。
「出ろ。何としても出ろ。お前らの前には3台いるんだぞ。俺達まで巻き込むつもりか?」
後ろの車からは情けない声で
「無理だ、出られん。前から引いてくれ。」「車動かん。アクセル踏んでも動かん。もう駄目だ。」
俺は、
「分かった、引いてやる。その代わり牽引ロープはお前が引っ掛けろよ。」

50 :名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI :02/10/13 12:12
(6)
後車の運転手も牽引を行うということは、外に出なければならないということに気付いたようだ。
沈黙が支配した。もう駄目か。そんな最中にも外は、見るもおぞましい連中が俺達にラブコールを送っている。
新鮮な肉がガラス越しで存在するからだろう。
そんな中、罹患者が建物の壁に多数張り付いていたのか、看板が重みに耐え切れず倒れてきた。看板の支柱が
先頭車を直撃した。窓の隙間から罹患者達の顔、顔の隙間から確認できた。先頭車から無線で救助要請が、
入るが手の施しようが無い。
先頭車の歪んだ、ボディーの隙間から罹患者達の手が車内に入っているようだ。無線からは、悲鳴、絶叫、
泣き声が聞こえてくる。
いきなり妻が、「やめて、お願い。無線切って。」と。
俺はボリュームを下げたが、無線機の電源は切れなかった。妻は手を伸ばし無線のコードを千切ろうとした。
俺は、彼女の手を抑えつけた。強く、強く抑え付けた。
いきなり先頭車のドアが開き、人が飛び出した・・・。あっという間に見えなくなった。彼が倒れ込む直前
に彼の叫び声が聞こえたような気がした。

俺は後続車に向かって呼び掛けた。もう一回試せと。
後続車のタイヤが回る。でも後続車のタイヤを見ていると、後輪のみが回転している。ということは、
4WDモードになっていないらしい。俺は、運転手にサイドブレーキ横にあるレバーを操作するように
指示を出した。その後にもう一回試せと。
後続車の運転手は、レバーを動かしたようだ。いきなり車が動き出した。4WDモードになったら、駆動力
が増えたのか、車はいとも簡単に動き出したが、脱出する時にハンドルの向きを確かめてなかったせいか、
車は凄い勢いで後退し、右後輪を障害物に高々と乗り上げ、まるでシーソーのようになって止まった。
車が右後輪と左前輪とで対角線スタックしているようだ。

51 :名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI :02/10/13 12:13
(7)
俺は、後続車が取り敢えず動いてくれたおかげで、開いた隙間に車を入れ擦り抜けた。擦り抜ける際に、
後続車の運転手や同乗者達が助けを求めるような表情をしている。無線からは
「助けてくれ。」「見捨てないで。」「俺達を見殺しにするつもりか?。」
「行くな、行かないでくれ、俺も連れて行ってくれ〜」と相次いで声が入ってきた。

俺は無視して車を後退させた。俺としては取り敢えず2号車までを安全地帯に出してから、4号車に指示を
出すつもりだった。2号車が抜ける前に、4号車のシーソー状態のバランスが崩れたせいか一気に左横転
した。もうお手上げだ。2号車は4号車に退路を塞がれた。救出する術は無い。少なくとも銃火器を持たな
い我々には、罹患者達を制圧する術は無い。

残った3台は、荒川目指して走った。埼玉大学前で旧県道 浦和所沢線に入った。ここらへんまで来ると
人家が少ないせいか、あまり罹患者も多くない。遺棄車両も少ない。車列は羽倉橋に辿り付いた。橋を
渡れば、秋ヶ瀬橋まで河川敷の道を走って直ぐだ。その時、先頭車が何かのトラブルか大きく傾き、転倒
した。転倒した車は火花を撒き散らしながら横滑りしていった。中から乗員を放り出しながら。

52 :名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI :02/10/13 12:14
(8)
俺達は、多数の損害を出しつつも遊覧船の発着場に着いた。ショッピングセンターを出た時、車両数は
6台だったのに、到着したのは2台だけだった。19人近くいた人も4人に減っている。
たった10kmも移動していないのにだ。でもそこで見たものは、最後の希望を打ち砕くだけだった。
大雨で増水した荒川。遊覧船はいたが、岸に乗り上げ鎮座している。船着場には、多数の罹患者がいた。
多分、放送を聞いて同じように脱出手段を船に頼った人達が殺到したのだろう。その人達が襲われたよう
だ。俺は妻を抱き締め、言った。
「万策尽きた。今まで一緒にいれて幸せだった。」「最後までつきあってくれるかい?」
俺は出る前に渡された劇薬だと言われるカプセルを取り出し妻に渡した。一瞬の間が開いた。
妻は微笑を浮かべ「いいわ。いきましょう。どこまでも一緒に行くわ。」言い終わるが、カプセルを嚥下
した。俺もためらわずカプセルを飲み込んだ。車をバックさせる。助走距離を取るためだ。
俺はアクセルを吹かし、川に向かって突入した。川に突っ込む前に景色が回り始めた。薬が効いてきた
ようだ。おれはアクセルを踏みつづけた。俺は後悔は無かった。結果は駄目だったが、他者に強制された
最後では無かった。ほのかな満足感を薄れ行く意識の中で感じていた。

最後の記憶は、車に凄い衝撃が走った。でも眠い。

−−−−−−−−−−−−−−−−−− 終わり −−−−−−−−−−−−−−−−



53 :名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI :02/10/13 12:19
とりあえず、前スレで書きましたが北海道だけ生き残らせました。
だったら北海道まで行けるかなと思って書いてみました。

結局BAD ENDで終わっちゃいました。スマソ。

>>43 旧車の錆取りです。はい。



54 : ◆l.Hhnahp6I :02/10/13 19:45
(1)
わしら、今とっても幸せ。何故かって、よく聞いてくれた。

いや、ゾンビのおかげで欲しいもの、女も金も美術品だろうが何でも、手に入れ放題なのさ。
ただ一寸した危険が伴うけどね。でも危ない橋をわたらないやつが、おいしい思いが出切る
訳無いよね。
今も、俺の股間では奴隷のねえちゃんが、わしのチンポを咥えてる。もう何度行ったことか。
奴隷達には逆らえば、ゾンビの中に放り出すと伝えているから、何でもし放題だよ。

ゾンビが発生したときゃ、そりゃ驚いたよ。死人が起き出して人を食べるなんて、そんな
映画の世界の中のようなこと、ある訳無かろうと思ってた。

そんな中で、北海道だけ助かったのよ。まあ、冷戦時の遺物だろうが、北海道の自衛隊が、
極端に強かった。それが理由だろうけど。

更に、北海道の自衛隊が、本土に向かって呼び掛けたのよ。護衛艦を派遣して救援するって。
派遣された護衛艦の乗員に聞いたら、港内に入ったら、そりゃ沢山の人達が車の中で救援を
待っていたそうだ。助けられた人達の話からすると内陸地帯には、まだ相当数の生きている
人達がいるっていうじゃない。その人達はゾンビに怯えながら篭城してるって。
自衛隊はヘリ空母とか強襲揚陸艦が無いからと言って、内陸部は見捨てたようだね。

でも、わしらにとっては、そんな話を聞いたらもう股間ビンビンで堪らなかったよ。
若い綺麗なおねえちゃん達が、ゾンビに食われることを恐れ、恐怖で怯えている。そんな
ねえちゃん達をわしらが、食ってやる。あっ、誤解の無いように。食ってやると言っても、
ゾンビみたいに食べるのではないからね。

55 : ◆l.Hhnahp6I :02/10/13 19:49
(2)
わしらは早速、自衛隊が見捨てた内陸部に向かう計画を立てた。
武器は、手に入れていた。北海道でも自衛隊によりゾンビの鎮圧作戦が行われた。この時、
政府の責任逃れの体制から出動が遅れ、これにより自衛官の損害も発生していたのだ。
ゾンビ化した自衛隊員や警察官を倒して、自動銃とか拳銃とかは入手していたのよ。生きて
いる時は、武道の有段者でもゾンビになったら簡単だったよ。バール一発で大人しくさせた。
まっ弾薬は少ないが内地の自衛隊が壊滅してるのだったらそこから取ってくればいいじゃん
ということで楽観視してたよ。

ヘリ自体は比較的簡単に手に入ったよ。自衛隊が持ってるようなツインローターなんて無理
だったけど、シングルローター機なら道内の空輸専門会社に打診したらあっという間に調達
できた。
問題は船。やはりヘリ空母は無理だけど似たような船は欲しかった。だけど知恵だしゃ、問題
ないじゃん。コンテナ船があったよ。コンテナを一段だけ積んで、その上をヘリ発着甲板に
すればいいじゃん。ということで、我ら股間モッコり、海賊では無く陸賊隊は出帆した。

船が出たら、真っ先に海保に誰何されたよ。津軽海峡の警戒は厳しかったね。でも無線で、
内地に残った人達を助けに行きますといったら、ガンガって下さいと激励された。

早速、船を太平洋側に向けた。目的地は仙台。人口も多い。ゾンビも多いだろうが、若い
ベッピンな女の子も多いだろう。もう股間モッコりしっぱなしだよ。女の子待ってなよ。




56 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/14 09:55
結局、鬼畜系が主流になるのかな?

57 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/14 10:10
東北道を北上し始めてどれくらいの時間が過ぎただろう・・・。
弥生は助手席で寝息を立てている。カーナビをつけているが、
依然、起動画面のまま動かない。あとどれくらいで青森県内に入るのだろうか。

前にも後ろにも車の姿はない。仙台を過ぎたあたりからだったろうか、
こんなに人気がなくなったのは・・・。一体これからどうなるのだろう。

東京を出る時、もう死ぬんだと思った。でも、私達まだ生きてる。
北の方へ行けばあの奇病からも逃げられるかと思ったけど、
この静けさは何?人の気配が全くない。みんな考える事は一緒で
北上する人間で溢れているハズだと思ったのに・・・。

「・・・・まどか、ここどこ?」
突然、弥生が声をかけてきたので驚いた。起きたのか。

「わかんない。でももうじき青森に入る頃だと思うよ。」
「車、一台もいないね・・・」
「うん・・・・・」

58 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/14 10:10
弥生はこれ以上ないくらい不安そうな表情だ。顔色も悪い。
無理もない。彼女みたいな典型的な箱入り娘があんな異常な状況に
置かれ、あてもないこんな見知らぬ土地まで連れて来られているのだ。
心細い事だろう。しかも道連れが私一人。

なんとか頼りになる人間を見つけないと。男勝りと(不本意ながらも)
言われる私が一緒とはいえ、やはり女二人では危険だ。
これから先、どんな無法地帯が私達を待ち受けているか予想もできない。
せめて武器。武器が必要だ。

東京は酷いものだった。あの正体不明のバケモノ達以上に私は人間が
恐ろしかった。目を覆いたくなる略奪行為・・・。あそこまで変われてしまう
ものなんだな、とつくづく思い知らされた。

「まどか、お腹空いたね」
「うん、確かまだオレンジジュースが残ってたと思うけど・・・」
弥生が助手席から後部座席に身を乗り出してゴソゴソやり始めた。
足をバタバタさせて、まるで子供のようだ。少し笑ってしまった。

暗くなってきた。夜が来る。
空が暗くなるにつれ、前方(青森方向?)がぼんやりと光っている様に
見えた。

(いつかつづく)

59 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/14 10:22
>>青田 ◆t291XhvMgA

あれ? 話が変わった。

前の肉奴隷は弥生ではなく陽子だったような。

それと、前の移動手段はヘリだったのでは?。何時の間にか車に変わってる。

60 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/14 11:16
やってみると、結構面倒。お話書くこと。

無理な想定にしてしまうと、後で墓穴掘るし。
漏れもやってみたが・・・。結局ROMばっかりです。
そういった意味で、書いて最後まで話しを完結させる方々は凄いと思う。

投稿された方々を批判するつもりは無いですが、一番うまいのは
マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU さんかな。
名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI さんは読めるのだけど、一寸人を引き込む
という感じが足りない。持ち味と言えばそれまでなんだろうけど、
どちらかというと事実を淡々と書くドキュメンタリー風なのかな。

前スレで他にも投稿されたいた方々はどうしたのかな。


61 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/14 11:29
やっとの事で青森県内へ入った。青森ICに入り、陸奥湾を目指す。
ガソリンがもつかどうか不安だったが、なんとか無事にフェリー・ターミナル
まで辿り着くことができた。

車から降り立つと、潮の香りが鼻腔に満ちた。生臭い・・・。
明かりは一切ない。人がいないのだ。無人なのだ。

「まどかー・・・、真っ暗で怖いよお」
続いて降りて来た弥生が情けない声を出した。

車のヘッドライトで港の一部が切り出された様に闇に浮かび上がっている。
本当に誰もいないのだろうか。

「船、動いてないねこんなんじゃ・・・」
言っていて、自分の置かれた状況の深刻さとは裏腹に笑いが
こみ上げて来た。こんなこと予想できたではないか。

都市部の混乱、市民の暴徒化、自衛隊の出動、メディアの機能消失、
そしてバケモノの群れ。こんな状況下で観光フェリーが動いている筈が
ないのだ。力なく笑う私を弥生が不安そうに見ている。

「とりあえず、何か食べ物とか探そうよ・・・」
しばらくして弥生が言った。
弥生なりに察して、私を励ますつもりだったんだろう。
無理に毅然とした態度をとっていた。

「・・・うん・・・」
結果はともかく、とりあえずの目的地に着いたのだ。
少し休みたかった。

62 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/14 11:29
おみやげコーナーの様なところへ行くと、宝の山があった。
たくさんの食料と飲み物。誰も手をつけていない様子だ。
いよいよおかしい。こんなもの真っ先に持っていかれるハズなのに。

手当たり次第、口をつけて胃に食べ物を流しこんでいると、だんだん
気分が落ち着いてきた。弥生も嬉しそうに食べている。血色が良くなり、
頬が薔薇色になっている。本当に人形みたいな子だな、と思う。

「さて、これからどうしよう・・・」
後ろの壁に寄りかかりながら、ため息をつくように言うと、
弥生が顔を覗きこんできた。
「まどか、車、あとどれくらい動く?」
「んー、わかんない。でもこの調子だとガソリンとかも簡単に
手に入りそうだからね、好きなだけ進めるかもよ」
「私、すごいいい事思いついちゃった」
顔をクシャクシャにして弥生は微笑んだ。

(いつかつづく)

63 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/14 12:13
>59

ご安心ください。話はつづいています。
構成です。

64 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/14 12:16
一体いつまでここに隠れていなければならないのか。
真っ暗だ。早く「向こう側」へ出たい。

「三上、何時間経った?」
闇で姿は見えないが、キスでもできそうな距離から木村の声が
聞こえた。オレは時計のライトをつけた。

「・・・・まだ2時間くらいしか経ってねえな。きっと奴らまだそこらに
いやがるよ」
時計のライトの反射で暗闇に木村と陽子ちゃんの顔が浮かんだ。
なんて面してやがる。まるで死人みたいにやつれて・・・。
でも多分オレも同じ様なもんだろう。

「三上、お前死人みたいなツラしてるぞ」
わかってるよ。余計なお世話だっつーの。

「・・・とりあえずもう少し待って、完全に気配が消えたら
この部屋を出よう」
「そうだな・・・」
木村の野郎やけに素直だ。
「陽子ちゃん、大丈夫かい?」
「うん、大丈夫・・・」

水や食料はまだあるが、何せ全然寝ていない・・・。
ほんと、体力の限界だ。

65 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/14 12:17
青函トンネル。本州側の青森県今別町と北海道側の知内町を結ぶ、
総延長53.85キロ(海底部分は23.3キロ)の世界最長の
海底トンネル。

今までここを歩いて北海道まで行こうと思った人間がいただろうか。
いたとは思うが一般人で実践するのは私らが初めてではないだろうか?

トンネルの入り口に立ち、懐中電灯のスイッチを入れた。
だめだ。何の役にもたたない。ただ漆黒の暗闇だけが続いている。
発案者のくせに弥生はもう怖気づいてる。

「ま、まどか・・・やっぱやめよう・・・」
「・・・うーん、でも今さら戻ってもねえ」
あのフェリー・ターミナルで何かが吹っ切れたというか、
私は状況を楽しむようになっているかもしれない。

実際、このトンネル入り口までの道中、私はそれこそ遠足気分で
必要な物資を集めにかかった。鼻歌まじりに。

「ここまで来たんだし、行かない?」
「・・・・・」

半分弥生を引きずる様にしてトンネルへ踏み込んだ。
人間ってすごい。海の下にこんな空洞を作って、電車なんかを
走らせてしまうのだ。

(いつかつづく)

66 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/14 12:27
なんかエロ小説みたい

67 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/14 12:31
ハッピーエンドを期待します


68 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/14 15:51
トンネルの中はジメジメしていた。どれくらい進んだんだろう。
暗闇にも慣れ、次第に歩くペースも上がってきた。
弥生に到っては張り切り過ぎと言っても過言ではない。
はあはあと肩で息をしている。

「弥生、そんなに飛ばしたら後がもたないよ」
「大丈夫、大丈夫、そんな事より早く出たいもん」
私の3メートルほど先を行きながら、元気そうに言い放つ。
トンネル内は傾斜しており、ひたすら下りが続く。一体どこまで続くのか。
二度と這い上がれない地の底へ向かっている様な気がして、少し不安になった。

さらに2時間程歩くと駅のような所に出た。

「駅だっ。まどか、駅だよ!」
ホームのような出っ張り、壁に『竜飛海底駅』という表示がある。
そういえば青函トンネル内には、2つの駅があるはずだった。
本州側の『竜飛海底駅』と、北海道側の『吉岡海底駅』。

69 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/14 15:51
「まだ、13、14キロ程度か・・・」
がっかりしながら言うと、弥生が振り向いて怖い顔をした。

「コラ、まどか、弱音吐いてる場合じゃないよ。もう3分の1来たと
思えばいいじゃない」
そう楽観的にとれれば苦労しないのだが・・・。しかもまだ3分の1も
来ていないし。でもまあ、弥生の言う通りだ。もっと気をしっかり持たなくては。

突然、何か音がした。

「しっ・・・」
弥生に静かにする様に促し、耳を澄ます。

ズリ、ズリ、ズリ。何かを擦る音。

70 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/14 15:52
少し寝ていたようだ。目を覚ますと、三上と陽子が何か話している。
どうやら銃の扱いを教えてるらしい。教えたって無駄だと思うが・・・。
こんなガキが銃を持ってたって、大勢の「なれの果て」に襲われりゃ何の
役にもたちゃしない。

しゃべるのが面倒なので、そのまま寝たふりを続けた。もっとも目を開けてても
暗闇のせいでお互いの顔は見えないのだが。

「あの・・・」
陽子が突然か細い声を出した。
「ん?」
三上が銃をしまっている音が聞こえる。
「木村さんって彼女とかいるのかな・・・」
噴出しそうになった。

「こいつ?!ああ、やめとけ、やめとけ、女遊び激しいかんな、こいつは」
三上、この野郎。
「そんなことより、そろそろかな・・・。おい、木村っ。おい、起きろ」
肩でも揺すって起こそうというのか、そこは膝だよ馬鹿野郎。

「・・・・起きてるよ」
「お、そうか。そろそろ行けそうだ。全く物音がなくなった」
「よし、じゃあ行くか・・・」

ドアをゆっくり開けると、オレ達はそっと通路に沿って進み始めた。
しかしなんだってこんなトンネルの中まで湧いて出やがるのか。
こんな密閉された空間で襲われて、果たして生きて出られるだろうか。

71 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/14 15:53
息ができない・・・。こんなに全速力で走ったことない。
どこまで走ればいいんだろう。まどかは?無事だろうか?
私を先に逃がしてくれた・・・。

「弥生ーーーーー!大丈夫ーーー!?」
後方からまどかの声がする。良かった。生きてた。
後ろを振り向くとまどかがすごい形相で走ってきている。

「そこ!その横の扉開けて!!」
私の右前方に鉄製の大きな扉があった。ドアに飛びつき、ノブを回す。
開いた。すぐにまどかが走り寄って来て、二人してドアの中に駆け込んだ。
ドアを閉めると、その場にへたり込んでしまった。
しばらくは二人共ゼイゼイ息をするだけ。

「・・・・・なんとか、まけたみたい・・・」
はあはあという、まどかの熱い息が顔にかかる。
自分の鼓動で頭の中が五月蝿い。

72 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/14 15:54
「・・・でも、どうしてこんなとこにバケモノが・・・」
怖かった。急に恐怖がこみ上げてきて、泣きそうになる。
「とにかく、なんとかして先に進まないと・・・」
まどかがギュっと肩を抱いてきた。まどかはいつも毅然としている。
いつも冷静に次に何をすべきか道を示してくれる。ドジばかりの私を叱りもせず、
ここまでずっと守ってきてくれた。

ここは部屋ではなく、どこかへ続く通路のようだ。どこからか風が吹いて
きている。
「まどか、ここで少し休んでて。私、すぐそこまで様子を見てくる」
「あ、弥生っ・・・」
「いいから、待っててっ」

私だって、たまには彼女の役に立ってみたいのだ。

(いつかつづく)

73 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/14 20:57
青田 ◆t291XhvMgA さん、乙です。

お話が2つ同時進行しているようなので、出来たら題名を付けた方が
分かりやすいかと思います。

肉奴隷物語(1)〜(99)とかレズカップル(1)〜(9999)とか。

74 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/14 21:06
>>73
途中でくっつくんじゃないの?

75 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/14 21:27
>>73

漏れもそうオモテタ。

>>74

そういう見方もあるか。

何故、殆どの作者は北海道を関係させるのだろう?。謎。

76 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/14 22:05
>>75
北海道の自衛隊って、強いからじゃないか?
訓練の練度も北海道の方が高いらしいし。冷戦時代の賜物だな。


77 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/14 22:33
>75
前スレより

884 :名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI :02/10/08 22:18
(中略)

>北海道以外の自衛隊は弱いというところで、書き進めてみました。
弱いということは無いよ。ただ人口に対しての兵員数が少ないから
こういった事態だと飲み込まれてしまうだろうね。

北海道だと1個機甲師団と3個歩兵師団。それに戦車団とかいろいろいて、
総兵力、4万。それに道民が500万とすれば、1人の自衛官に125人の住民。
まあ、住民の半分はゾンビ化したと仮定しても1人の自衛官が倒すゾンビ数は、
70人弱。これだったら1人の持つ携行弾薬数で収まるからね。

それに比べて東京都で起ったら、首都近辺にいるのは3個普通科連隊と一個空挺団。
兵力は4千人位かな。都と周辺の住民1500万の半分がゾンビ化したとして、
750万人。1人の自衛官が倒すゾンビ数は1900人弱。これでは、あっという間
に飲み込まれるよ。

(以上引用)

78 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/15 00:26
(1)
 僕はその日、地方から修学旅行で東京に来ていたんだ。
地元を出てくるときは、みんなわくわくしていた。高層ビル、流行の服、
街行くテレビタレント、TDL・・・。
最後のは東京じゃないけど、僕らの地方から見れば、浦安も東京も大して変わりは無い。
 でも、楽しみにしていた修学旅行が、まさかあんなことになるなんて。

 日程の最後の日、僕達は新宿のあるホテルに宿泊することになった。
どういうわけか日本中で暴動事件が起きて、先生から外出禁止と言われた。
でも、せっかく東京まで来て、ホテルに閉じこもりっぱなし、なんてのは御免だった。
ホント言うと、僕はどうでもよかったんだけど、友達の隆と和也に誘われて断れなかった。
仲間はずれにされるのが嫌で、僕は二人といっしょにホテルを抜け出した。

 ところが、ホテルを出たのは失敗だったのかもしれない。
歌舞伎町に行って、ゲーセンで遊んでいたら、
外から怒鳴るような大きな声が聞こえてきた。
すごく気になったんだけど、隆と和也がゲームに夢中になっていたから、
僕は二人に言い出せなかった。
 そうしたら、奴等が店に入ってきたんだ。


79 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/15 00:26
(2)
 奴等は自動ドアを抜けると、UFOキャッチャーのところにいたお客さんに
突然噛みついた。店内に悲鳴がこだまして、隆と和也も声が上がったほうを見た。
「やばいよ、逃げようよ」
僕は隆と和也に言ったけど、何かのイベントだと思ったのか、隆は
「おい、カメラはどこだよ?」
とか言ってる。お客さんたちも遠巻きに見ていた。僕も、東京ってこんなもんなのかな、
とか思っていたけど、噛まれている人は演技とは思えないような声を出してるし、
傷口から噴き出している血も本物にしか見えなかった。
 これは本当の出来事なんだろうか、なんて思っていたら、どんどん奴等が
ゲーセンに入ってきて、やっぱりこれはただ事じゃないと思った。
和也の「逃げろ!」という合図とともに、僕達は反対側のドアに向かって駆け出した。
でも、みんな考えていることは同じなんだね。他のお客も同じ方向に走り出した。
自動ドアの前で押し合いへし合いしているところに、奴等が襲いかかってきた。
僕達はなんとか外に出ることができたんだけど、
後ろからは聞いたこともないような絶叫が聞こえてきた。
 外に出たら出たで、すごい混乱が起きていた。人の波があっちからもこっちからも
凄い勢いでぶつかり合って、どっちに逃げればいいのか全然わからない。
しかも、僕達には土地鑑も無い。パニクっててホテルがどっちにあったのか
なんてこともわからなくなってる。
 人の波に飲み込まれながら、流されるままにデパートに逃げ込んだ。
まだ逃げ込もうとしている人がいるっていうのに、誰かが防火シャッターを閉めた。
外からシャッターを叩く音がしてすごく罪の意識を感じた。でも、逃げ込んだからって
助かるとは限らないんだよね。みんな、地上の出入り口、しかも、シャッターが閉まった
正面玄関しか気にしてなかったんだけど、そのデパートって、私鉄系で、
地下に駅があるから、地下から階段を使ってデパートに入ることができたんだ。
入り口に固まっている人間に、奴等が後ろから襲いかかってきた。


80 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/15 00:27
(3)
 僕らはたまたま最後のほうで逃げ込んだから、シャッターに近い位置にいたんだ。
背後から叫び声が上がって振り向くと、奴等が何人もいて、人間を襲っていた。
僕らは再び逃げ出した。先を走っていた隆が何かにつまずいて転んだ。
隆の目の前には、口から血を流してうつろな目をしている暴徒、
いや、それよりもゾンビって言ったほうがいいのかもしれない。
とにかく、そいつが隆に覆い被さり、いきなり首筋にかぶりついた。
スローモーションの映像が目の前で流れたような気がしたけど、
実際にはほんの一瞬の出来事。僕に手を伸ばして助けを求める隆。
でも、和也が「やめろ! あきらめろ!」って僕を引っ張ったから、
僕は隆を置いて、その場に背を向けて逃げてしまった。
 和也が僕の手を引っ張り、奴等が上がってきた階段を駆け降りる。
地下には交番があった。でも、すでに警官はいなかった。
「和也、待ってよ、どこに逃げるんだよ!?」
そう聞くと、和也は立ち止まり、ガラスでできた目の形をしたモニュメントが
張り付けてある壁に僕を叩き付けた。
「俺にだってわからねえよ! とにかく、一旦地上に出ないとわけがわからない」
「みんなと同じように、デパートの上の階に逃げようよ」
「おまえ、馬鹿か。こんなところに篭城したって、結局逃げ場がなくなって
 食われるのがオチなんだよ。こういうときは、逆方向に逃げたほうがいいんだって」
 そう和也は言うんだけど、僕は逃げている人達といっしょにいたかった。
僕は平均的日本人。みんなと同じ服を着て、流行を追いかける。
みんなと一緒じゃないと安心できない。
 だけど僕は、和也の言う通りにした。和也に見捨てられたくないから・・・。


81 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/15 00:28
(4)
 長い通路を抜け、都庁の前を通って突き当たりの中央公園に僕たちは逃げ込んだ。
急に人口密度が減ったみたいだ。噴水のある広場を抜けて、奥へと入っていった。
動物の形をした遊具に座り込んで
「隆、死んじゃったね」
と思わず僕がつぶやくと、和也が怒ったように言った。
「どうしようもなかっただろ! 助けに行ってたら、俺もおまえも
 あいつらにやられてたんだぞ! おまえ、死にたいのかよ!?」
僕は、和也の剣幕に、そんなことはないけど・・・、としか言うことができなかった。
 突然、草むらがガサガサっと動いた。僕らはびっくりして身を引いた。
草むらから出てきたのはホームレスのオジさんだった。
よかった、人間だ、と僕は思ったんだけど、甘かった。
「てめえら、うるせえぞ。奴等に気づかれるだろ! よそ者は出て行け!!」
かすれるような声で、僕らはホームレスの糞じじぃに責められた。
食いつかんばかりに向かっていこうとする和也を止めて、僕らは来た道を戻った。
「てめぇらこそよそ者じゃねえか、この乞食!!」
とあらん限りの声で(というか虚勢を張って)、和也は捨て台詞を残した。
 冷静に考えれば、こんな囲いも門も無くて誰でも自由に出入りできる公園に
逃げ込んでも、先が見えている。あの乞食もいずれ奴等に食われてしまうと思うと、
幾分、溜飲が下がった。僕が思っていたことをそのまま口にすると、
和也は「違いない」と言って笑った。
 僕らはまた噴水広場を抜けた。


82 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/15 00:29
(5)
 信号待ちしているときには、もう辺りが薄暗くなっていた。オフィス街には
意外なほど人がいない。人を見かけたとしても、奴等かもしれないからうかつに
声もかけられないんだけど。
 馬鹿正直に信号が変わるのを待っていた。でも、車なんてたまにしか通らない。
信号は無視してもいいんだってことに気がつかなかった。
道路を渡りきると、歩道橋の影で倒れている人を看病している人がいた。
僕は声をかけようとしたら、和也に止められた。
でも、やっぱり声をかけた。僕の声に振り向いた女性は、
口に血のしたたる肉をくわえているのが、暗がりでもわかった。奴等の仲間だ。
 逃げようとしたら、和也が僕の足に引っかかって倒れた。
その女は倒れた和也に近づいてきた。和也は腰が抜けたみたいで
立つことができずに、「ヒーッ!」と情けない声をあげて、地面を這いずっていた。
僕は、金縛りにでもあったみたいに動けなくなっていた。
和也がつかまる瞬間をただ見ていることしかできなかった。
「ウギャァーーーッ」
 まさに血も凍るような絶叫が和也の口からほとばしった。
その声で僕の金縛りが解けた。僕は、和也を置いて逃げた。
隆を置いて逃げたときのように。
「ーーーーッ! ーーーーッ!」
と、和也は僕の名を必死に叫んだが、僕は振り返らなかった。
死にたくなかったから。


83 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/15 00:30
(6)
 僕が逃げる方向には都庁があった。東京のシンボルは力強く感じた。
そこに行けば助かるような気がした。でも、玄関の扉の内側には
すでにバリケードが築かれてた。僕は何度も何度もドアを叩いて、
「入れてください!」
と叫んだけど、誰も僕の声に気づかないか、僕を入れるのを拒んだ。
散々叫ぶと、通路のほうから何人もの人間がこっちに向かって歩いてくるのが見えた。
歩いて? 奴等だ! 僕はまた逃げ出した。惨めな気持ちになって泣きたくなった。
 また道路を渡って中央公園に入らずに右に曲がって真っ直ぐ走った。
二百メートルもいかないうちに、大通りに出て、それを今度は左に曲がった。
右に曲がったらまた歌舞伎町に逆戻りだからだ。
 通り沿いには店がいっぱいあったけど、ほとんどの店のシャッターが閉まっていた。
だけど、一軒だけ、僕を受け入れてくれた店があった。ちょっと大きな雑貨屋さん、
いや、ホームセンターって言ったほうがいいのか、とにかく、そんな店だった。
自動ドアの電源は切られていたけど、中で人が動いているので、僕はドアを
バンバン叩いた。ちょうどバリケードを作っていた最中だったらしく、
ドアを開けて、僕を店内に引きずり込んでくれた。
 僕は座り込んでとうとう泣き出してしまった。今までのことが全部頭に甦ってきた。
目の前で奴等に食われてしまった隆、僕の足につまづいたせいで噛みつかれた和也、
どうにもならなかったとはいえ、「どうにもならなかった」と誰かに言われたとしても
気分は晴れない。

 泣きじゃくる僕に、優しそうなオジサンが、温かい缶コーヒーをくれた。
少し、気分が落ち着いた。


84 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/15 00:31
(7)
「大丈夫か」
 そんな言葉をオジサンからかけられて、ホッとした僕はまた泣いた。
落ち着いた僕が今までの話をすると、「うん、うん」とうなずきながら聞いてくれた。
「そうか、修学旅行であのホテルに泊まっていたのか。
 今、電話をかけてやるから、ちょっと待ってろ」
 オジサンが電話をかけに行った。
電話なんていう文明の利器があることすら忘れていた僕だった。
受話器を耳に当てているおじさんの表情がだんだん険しくなっていく。
一分ほどしたら、受話器をガチャンと電話に戻した。僕を見て首を振っている。
  そうだ! 電話っていう手があったんだ! 
僕は、今まで存在を忘れていた携帯電話を取り出し、
同じクラスの勇二にあてて短縮番号をプッシュした。
「だ、だれだ、お前は!!」
 それが勇二の第一声だった。僕は自分の名前を告げて、大まかな状況を伝えた。
もちろん、隆や和也のことも・・・。
「・・・そうかぁ。こっちもたいへんだよ。廊下を変な奴等が徘徊してる。
 いきなり噛みついてきて、・・・何人も食われちまったよ。先生もダメだった。
 義明も腕ぇ噛まれて、今、ベッドで寝てるよ。とにかく、部屋から一歩も出れない」
 ホテルのフロントに電話をかけても、誰も出ない理由がわかった。
そんなことだろうとは思っていたけど。
 また明日携帯に連絡入れるから、と言って、僕は携帯を切った。


85 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/15 00:32
(8)
 一夜が明けた。バリケードの隙間から外を見ると、
奴等がいっぱい動いているのがわかる。動きに特徴があるから、すぐにわかる。
肌の色も変だし、なんといっても、たいていの場合、血で汚れている。
いったい、奴等はどこから湧いて出たんだ? どんなに考えても答えは出ない。
暴動とかそんなんじゃないことは、わかっている。人を噛み殺す奴等が、
急に増えるなんて話を、誰が信じるっていうの?
例えば、奴等が吸血鬼だとかゾンビだっていうなら、こんなふうになっちゃったことは
まだわかる。でも、そんなのがいるなんてのはあくまで映画やテレビの中の話でしょ。
小学生の子どもなら信じるだろうけど、さすがに僕は映画と現実の区別ぐらいつく。
じゃぁ、この現実はいったい・・・? いくら考えてもわからない。

「おい、学生のにいちゃん、テレビで事件のこと、やってるぞ」
 オジサンが僕をテレビの所に呼んだ。
十四インチ型のテレビから流れる情報によると、奴等は伝染病患者らしい。
狂犬病とかの類と言ってた。でも、放送の最後、アナウンサーの言葉を聞いて、
僕はトンカチで頭を殴られたような気がした

「・・・なお、伝染病患者によって傷を受けた場合、
 かなりの確率で感染しますので、ご注意ください」

 ・・・遅いよ、遅過ぎるよ。なんで今ごろ、そんなことを言うのさ。


86 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/15 00:33
(9)
 噛まれると病気が伝染する・・・。隆も和也も今ごろは・・・。
あ、義明は!? 勇二と同じ部屋にいて、ベッドで寝ているって・・・。
僕は急いで勇二の携帯に電話した。
・・・誰も出ない。発信音だけが鳴り続け、むなしくなってきた。
知っている限りの番号に連絡を入れたけど、結局、誰も出なかった。
電波の届かない所にいるのかも、と思い込もうとしたけど、
それは自分を騙しているにすぎないと自分でわかっていた。
ホテルの部屋からは一歩も出れないはずだし、
しかも、昨日はちゃんと電波が届いていた・・・。

 無駄に日にちだけが経っていった。僕が何かをしたところで、何も変わりそうにない。
店内の大人達と交代で、入り口の番をするくらいしかやることが無い。
やること、できることが極端に少なくて、僕は恐ろしいほどの無力感に襲われた。

 三日四日五日と経って、神経が疲れてきた。伝染病患者は日に日に数を増していく。
逆に、感染していない人はどんどん減っているはずだ。
すでにテレビの放送も無くなって、何の情報も得られなくなった。
携帯からネットにつなげても、全然更新がされてなくて、
そのうえ、暴動が起こる前のページをうっかり覗いてしまい、
「ヤッホー! \(^▽^)/」だの「(゚д゚)ウマー」だの「(・∀・)イイ!!」だのという
顔文字が目に入ってきてすっかり鬱になってきた。
何が (・∀・)イイ!! だよ。全然よくないよ。


87 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/15 00:34
(10)
 そんなわけで、鬱がだんだんひどくなり、気力が抜けかえっていった。
何もする気が起きない。頑張ろうなんて気もさらさらなかった。
だいたい、いったい何を頑張れっていうの?

 大人達は、それでも生き残りをかけて毎日のように策を弄していた。
誤字じゃないよ。「策を練る」でも「策に労する」でもない。
僕には「弄してい」るようにしか見えなかった。
一度オジサンに
「もうだめだよ」
と素直に言ったら、
「諦めるのはまだ早いぞ。にいちゃんは疲れ過ぎなんだよ。
 見張り、代わってやるから、向こうで少し休んでろよ」
と優しく言われちゃった。だから、違うんだよ、オジサン・・・。

 それからは、勘違いした言葉をかけられないように、
一応、頑張る振りだけはしておいた。前向きな言葉を選んで言うようにした。
でも、ここに逃げ込んで以来、心はずーっと後ろ向きのままだ。
本当は、「もうやめようよ」と大声で言いたかった。でも、そんなことを言ったら、
また優しい言葉で慰められるのがオチだって、僕にはわかっていた。

 鉄砲があったら自殺していただろう。
でも、ここにはそれすらない。


88 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/15 00:35
(11)
 僕が入り口の見張りを担当しているときだった。
大人たちは裏の部屋で作戦会議をしていた。また策を弄しているのか・・・。

 ふと外を覗くと、向こうの方から、僕の学校の制服を来た伝染病患者が歩いてくる。
よく見ると、それは隣のクラスの奴だった。その横にもその後ろにも
制服を着た奴等がよろよろと歩いている。名前は知らないけど、
顔だけは知っている、うちの学校の生徒たちだった。

 僕は、そーっとバリケードをどかし、ドアをあけて外に出た。

 僕は平均的日本人。みんなと同じ服を着て、流行を追いかける。
みんなと一緒じゃないと安心できない。
仲間はずれは嫌なんだ。
 優しいオジサン、ごめんね。でも、僕の居場所は、ここじゃなくてみんなの所なんだ。
痛かったり死んだりするのは嫌だけど、仲間はずれはもっと嫌なんだ。
みんなは外を歩いているのに、僕だけこんなところで息をひそめているのは苦痛なんだ。
こんな思いをするのなら、みんなといっしょに行動したほうが幸せだよね。

僕はよろよろと歩いているみんなに近づいて行った。


       ―――――――終わり――――――


89 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/15 00:36
あとがき:
 死ぬって何かをとりあえずは追ってみたかったけど、追えてませんね。
全然、盛り上がりそうにないなぁ、と思いながら書いてました(W
やはり、バッドエンドってのはキツイです。
まぁ、考えようによっては、このラストは「僕」にとって
ハッピーエンドと言えなくもない気が。
あくまで「僕」のみ、ですが。

 それにしても迷惑な奴。もう、ただこれだけ。
書いていて、自分が作り出したキャラながら、腹が立ってきますた。


90 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/15 00:42
名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI さま、
新作、乙です。えらく怖かったです、マジで。
拝読させていただき、なんか心臓が重くなったような気がしました。
今まで自分が話を書くうえで、ゾンビの集団攻撃をあえて避けていたというのは、
それを書くと本当に絶望的な状況になるからなんだなぁ、と気づかされました。

>>60さま、
お褒めいただきありがとうございます。
ただ、私は、名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI 氏みたいなお話を書きたくても
書けないんですよ。状況の客観視ができないのが私の欠点なんだと思っております。

青田 ◆t291XhvMgA さま、
む、青函トンネルでありますか。その手があったか・・・。
続きを期待しております。ガンガってくださいませ。

91 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/15 10:14
ここは所謂「作業坑」と呼ばれるトンネルだろう。
「青函トンネル本坑」を掘り進む際、先回りして掘られたものだ。
オレ達がさっきまで隠れていた部屋は資材を一時的に置くために
設けられた場所だろうと三上が言ってた。本当、奴はこういう所の構造に
詳しい。

「向こう側」までは恐らくあと20キロといったところか・・・。
早く地上に出たい・・・。

「おい・・・、木村・・・・」
声をひそめて三上が話しかけてきた。
「この先も恐らく奴らであふれかえってる筈だ。生きて出られる可能性は
低いと思う。」
「ああ・・・」
「そこでだ、どうせ奴らの中を抜けるんなら、こっそり行くより
あれなんかどうだ?」
そう言って三上は前方を銃で指し示した。そこには作業用トラックが停めてある。
「あれは?」
「ここはな、保守用通路の役目を果たしてるんだ。だから車両が何台か
通れるように作ってある。他にも何台かある筈だぜ」
「でも、あんなので走り回ったら、それこそトンネル中のバケモノ共が
押し寄せるぜ・・・」
「うん・・・、ちょっとした賭けなんだが、昔うわさで面白い事を聞いた
事があってな・・・」
「うわさ?」
「ああ、実はな冷戦時代の産物がここにはある筈なんだ」

92 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/15 10:14
弥生が「トンネルがもう一つある!」と嬉々とした顔で戻ってきた時は
本当に安心した。でもこの子、いざとなると行動力がある。逃げ足も一流だし、
潜在能力はたいしたものかもしれない。

「まどか、こっちのトンネルの方が安心だね」
「うん、でもちゃんと向こう側に抜けられるのかな・・・」
「多分、管理用のトンネルかなんかだと思うよ。大丈夫だよ、ほら、
さっきから見てると500〜600メートルおきくらいに空洞や扉があるでしょ。
これで向こうの本トンネルとつながってるんだと思うよ。」
「あんた随分詳しいね」

えへへと笑う弥生。少し気分が楽になっていくのを感じる。本当にこのまま
何事もなくトンネルを出れればよいが。

でもそうもいかないみたいだ。左前方の空洞から2匹ふらふらと出てくるのが
見えた。私はすぐに懐中電灯を消し、弥生の手を引っ張って、横にあった作業機械の
かげに隠れた。まだこちらには気付いていないみたいだ。呻き声、いや、うなり声が
聞こえる。

93 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/15 10:16
ジャ、ジャ、ジャ、ジャ・・・。
こっちに来る。なんとかやり過ごせるだろうか。
距離がだんだんと縮まる。4メートル、3メートル・・・。
そして、そいつらは私達のすぐ横まで来た。息を殺す。なんて醜悪なんだろう。
暗闇でもはっきりとその禍々しい姿がうかがえる。早く行ってしまえ。

ガシャッ。

やってしまった。手に汗をかいてた様だ。懐中電灯が手からすべり落ちた。
そいつらはうなり声を上げ、すぐさま私達に覆い被さろうとした。

「きゃああああああ!!」

1匹に体当たりして、弥生の手をグイっと引っ張り駆け出した。
しかし、体当たりが甘かったらしい。そいつは弥生の腕をとらえ、噛み付いた。

「んあああっ!!」
弥生が絶望に満ちた叫び声を出した。
「弥生!!」
持っていた懐中電灯をそいつの頭に叩きつけると、弥生の腕を離した。
「弥生!行くよ!!」
グタっとなった弥生の手を引く。もう1匹は両腕を失っているようで、
バランスが悪い。幸い私達に向かってこなかった。私達は全力でその場を走り去った。

94 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/15 10:17
運が悪いことは続く。さっき奴らが出てきた横穴から10匹近くがフラフラと
出てきた。私達は完全に退路を断たれた。後方からはさっきの2匹。
バケモノ達はゆっくりと、そしてじわじわと距離を狭めてくる。
弥生は半分放心してしまっている。噛み千切られた部分から血が迸っている。
もう走れないだろう。

観念して私達はその場に座り込んだ。
「まどか・・・」
弥生は私の胸に頭を預けてきた。
「弥生、ごめんねえ・・・・」
それまで堪えていたものが堰を切って溢れ出し、私はすすり泣き始めた。

その時だった。重いエンジン音がトンネル内に響き渡った。

(いつかつづく)

95 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/15 11:28
まったく無茶をしやがる。
三上は目の前に出てくる「なれの果て」共を避けりゃいいのに
撥ね飛ばしまくる。血と脂がフロントガラスについて前方が見えにくく
なって来た。陽子は陽子で三上にすっかり懐いてしまった様子で
助手席ではしゃいでいる。そうだ。子供って元来残酷な事を好むよな。
オレ達はみんな似たもの同士ってわけだ。

「おい、三上、洗浄液だしてワイパーしろよ。事故るぞ」
「馬鹿かお前。他に車もいないのに事故りようがねえだろが」
「ねえだろが」
陽子が三上を真似して笑った。オレもつられてワラタ。
このまま何とか目的地までいけそうな気がした。

三上が言うには「ソレ」はこの作業坑の下の「もう一つのトンネル」、
「先進導坑」に隠してあるという。しかし噂は噂。もしガセだったら
その場で死ぬだろう。なんて賭けだろう。勝算なんかほとんどなさそうだ。
でもって、今は幾つかあるという、その「先進導坑」の入り口を探している
わけだ。

96 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/15 11:36
「きゃああああああ!!」
エンジン音に混じって人間の悲鳴が聞こえた。

「三上、聞こえたか?」
「ああっ、お!あれだ!!」

かなり前方だが、たくさんの人間の姿が認められた。そのほとんど
が人間の姿をしているだけだが。

97 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/15 11:37
女が二人、取り囲まれている様子だ。
「まだやられてないみたいだ、どうする?」
と言いながらも三上はすでに後部座席の銃に手を伸ばしている。
正直面倒臭かったが、今は少しでも人手があった方が助かる。
「・・・よし、行こう」

三上は車をすぐそばまで走らせ、停車ざまに何匹か撥ね飛ばした。
オレは陽子を安全な後部座席にやると、すかさずトラックを降りて
ぶっ放し始めた。モデルガンを改造した三上の手製だが、フルオートだ。
三上と二人で鉄弾をばら撒きながら女達に近づく。

「おい!大丈夫か!」
二人共、腰が抜けている様子だ。
一人は腕をやられている。
「よし、肩につかまれ」

女達をトラックに乗せると、オレは荷台に飛び乗った。
「三上!行けー!!」
発車させると同時に、本坑とつながる連絡誘導路から何十匹も出てきやがった。
荷台からそいつら目掛けてぶっ放した。腐ってるからか、命中すると破裂する。
オレは奴らの姿が闇に消えるまで、トリガーハッピーになって撃ちまくった。
後部座席の小窓から陽子が興味深そうにその様子を見ていた。

(いつかつづく)

98 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/15 16:12
青田さん、小出しにして「いつかつづく」ではなくてマテリアルさんみたいにある程度の量を
一度に書いてくれませんか?わがまま言ってすみません。
青田さんの作品も面白いので、小出しにされるとストレスたまりますので・・・。


99 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/15 16:13
>98

わかりました。
しばらく書き溜めてから出します。

100 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/15 16:17
恐ろしくすばやいお返事ありがとうございます。驚きました。
作品楽しみにしています。わがまま言ってすみませんでした。

101 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/15 18:32
>>100
ROMばっかりでなくたまには書いてみたら。書けないのだったら作者さんの投稿タイミングに従えよ。ワガママな厨めが

102 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/15 18:44
まぁまぁマターリいきましょう
書くほうも、読む方もね

103 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/15 18:53
>>101
秀同
>>100
みたいなオナニー野朗がいるから世の中悪くなる一方だぜ。
自己中で我慢するとか、待つということが出来ないのだろうな。
多分ママに大事、大事に育てられたのでは?
最初のオナニーもママがすっぽりと口でクワエテやってくれたんじゃないのか(藁

104 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/15 19:02
いいから>>100みたいのは流せって
せっかくの良スレなんだからマターリね
俺にはもうここと1000鳥スレしか楽しめるスレが無いんだから頼むよ、ホント

105 :名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI :02/10/15 20:06
>>マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU様。

新作、ご馳走様です。毎回、投稿を一気に読みきってしまいます。
主役の設定の仕方とかを見ると、いろいろな発想が頭の中で涌いておられる
ようですね。前スレにあった犬の視点とか、今回のように若者からの視点
あと立場によって物語は多岐に渡りますね。

あと、感想いただけるのは、マテリアル様だけど、他の方はどう思っているの
だろう。聞いてみたいです。批判は批判として受け止めますので、書いてもらえ
るとウレシイ。


>>青田 ◆t291XhvMgA様
投稿お疲れ様です。話に躍動感ありますね。毎回切れる度に次を早くと思います。
でもペースを崩さずにマターリ進行しましょう。




106 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/15 20:35
うーん、「俺は」とか「僕は」とか個人の視点が多いな・・・
他力本願ですが、どなたか小説風に書けます?

107 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/15 20:50
>>105
感想は面白くとも何ともない。くだらん。
お前が投稿しても、誰もレスを付けないだろう。
それは、あまりにくだらなくレス付ける気にならないからだ。
空気を読め。
本当にお前の書く文は駄文なんだよ。
マテリアルさんのとは違い駄文中の駄文。
痛いオナニー文。
お前の役目は、この良スレの保守に徹すること。
いい加減に理解しろ。
死ねよ。目障りなんだよ。アフォ。もう金輪材このスレに書き込むことはしないように。
これが読者代表としての答えだ。

108 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/15 21:12
>>107
×金輪材⇒○金輪際

109 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/15 21:29
>>107
×読者代表⇒○荒らし代表

110 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/15 21:30
名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDIさん。

あくまでも私の感想ということで。
文章的にはマテリアルさんの方が秀逸です。
>>106さんのようには私は感じません。これも人様々だと思います。

>>105は極端です。
そこまで書くのだったら、名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDIさん
より素晴らしいのが書けるのだと思います。>>105さんの文を読んでみたいです。

私は不快とか思って無いので、レスはしませんでしたが。

質問です。
名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDIさんは、以前にどこかで総作文を作ったこと
があるのですか?。
 あるのだったら、もう少し読ませる努力をされた方がいいです。
 全くのド素人だったら、これからうまくなりますよ。
 
>批判は批判として受け止めますので、書いてもらえるとウレシイ。
この姿勢があれば、発展するのでは?

他の方はどう思われます?。
ROMばっかりで偉そうなこと書いて申し訳ないですが。


111 :110:02/10/15 21:32
失礼
上の文章で
>>105 は >>107 に読み替えて下さい。

112 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/15 22:32
変な罵り合いは止めていこうぜ。いろいろみんな言いたい事は違うし、非難ばかりだと
スレが荒れる。

113 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/15 22:34
ならまずsageようよ・・・
上げると他の便乗荒らしにも目をつけられるかもしれないし。

114 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/15 22:55
誰か1000鳥に依頼してみれば?
あいつならいいのが書けるんじゃないのか?

115 :エロ基地 ◆fHUDY9dFJs :02/10/16 00:48
「鼠」


「うっ・・・。」
脛に走る鋭い痛みで目が覚めた。
鼠が一匹、足の肉をついばんでいる。
「糞野郎・・・」
俺は毒づきながら鼠を追い払う。
いつの間にかまどろんでいたらしい。
日が傾きかけている。
夜になればあいつらはまた活動を再開し始めるだろう。
あのまま眠りこけていたら、眠ったまま食い殺されていたかもしれない。
鼠に感謝すべきか。
もっともそれは生き延びることが出来てからだろう。

116 :エロ基地 ◆fHUDY9dFJs :02/10/16 00:49
俺は細い路地を再び歩き出す。
街じゅうに転がる死体を踏みながら。
とりあえず、奴らが一番こなそうなところを探さなくては。
それから、生存者も。
一人より大勢のほうが生き延びる確率は高くなるはず・・・。

・・・生き延びる・・・?
どこまで逃げたら俺は本当に生き延びたことになるんだ?
この糞いまいましい市街地を抜けたらか?
このおかしな状態はどこまで続いているんだ?
世界中がこうなのか?
世界中の死人が蘇っているのだろうか?
だとしたら、生き残る事に何の意味があるんだろう・・・。

俺は逃げる。
当てもなく逃げる。
どこかに人影があることを期待しながら。

117 :エロ基地 ◆fHUDY9dFJs :02/10/16 00:49
真夏の太陽は容赦なく俺に降り注いでいる。
それは日が傾きかけた今でさえたいして変わらない。。
おかげで街のあちこちで死体が腐り始めている。
こいつらも日が落ちれば、また蘇るのだ。

俺はとある小さなビルの前で足を止めた。
ビルの2階に人影が動いたような気がしたのだ。
俺は迷わずビルの中へ入った。

ビル独特の無機質な匂いの中に混じって死臭が漂っていた。
どこからか水の滴るような音が聞こえる。
階段を上る。
俺の足音は人影の主にも聞こえているだろう。
今の時間に死人は活動していないはず。
俺も、おそらく相手もそう心に言い聞かせている。

2階にはドアが一つしかなかった。
死臭がいっそう強くなってきた。
ためらいながらドアノブに手を伸ばす。
この中にいるのは本当に人間なのか?
もし、死人だったら・・・。

118 :エロ基地 ◆fHUDY9dFJs :02/10/16 00:50
くちゃっ

どこかで肉を打つような音が聞こえた。
俺は覚悟を決めた。
どちらにしても早くしないと死人が蘇る時間なのだ。
早いところ白黒つけてここから出ないとやばい。
俺はノブを掴むと勢いよくドアを開いた。

中にいたのは若い女だった。
どうやら人間のようだ。
「あ・・・」
俺は声をかけようとしたが女の顔は恐怖に凍りついていた。

ぴちょ・・

すぐ近くで音がする。
死臭もいっそう強くなって・・・

後ろ?

119 :エロ基地 ◆fHUDY9dFJs :02/10/16 00:50
振り向いたがそこには誰もいない。
と同時にガラスの割れる音がした。
女が窓から外に飛び降りたのだ。
「無茶な!」
俺は窓に駆け寄った。
いや、駆け寄ろうとしたのだが右足が動かない。
一瞬背中が凍りつく。
足を握られて・・・?
俺は戦慄しながら自分の右足を見た。

一瞬何が起こっているのか解らなかった。
右足が大きく足首から捻じ曲がり骨が見えているのだ。
そして脛の肉は今にも剥がれ落ちそうになりながら垂れ下がっている。
痛くない?痛くない。
何が起こって・・・
そのときビル窓ガラスに写った俺の顔が見えた。
大きくずり落ちかけているほほの肉としたから見えている骨と歯。

何が起こっているか解かり俺は苦笑いした。
あの鼠・・・あいつも死人だったんだ・・・。
俺ももうじき死人になるんだな・・・。
もう、逃げなくてもいいのか。
安堵感とともに疲れが襲ってきた。
しばらく寝るとするか。
なに、どうせ夜になったら元気になるだろう。

鼠には・・・感謝すべきだろうか?

120 :エロ基地 ◆fHUDY9dFJs :02/10/16 00:52
終了。
推敲してないので誤字は勘弁してね。

121 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/16 05:51
>>120
駄文。あまりにくだらなくスレ汚し。
今後一切の書き込みを禁止する。


122 :読者代表 ◆GjQHdrlHdw :02/10/16 06:55
>>エロ基地
よくも、恥ずかし気も無くこんなオナニー文載せれたね。その点は評価してやる。
てめえみたいのが来るから良スレの質が下がるのだよ。
そんなてめえには、市中引き回しの上、ちんちん切断、獄門、磔を申し付ける。
以上。閉廷。

123 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/16 07:20
>>122
あんた赤鬼だろ???

124 :読者代表 ◆GjQHdrlHdw :02/10/16 08:23
今後、投稿に関する評価は全て漏れがやる。従って、次の者は投稿は勿論のことオカ板に来ること自体禁止する。
名無し@錆取り中、二度投稿したが二度共に駄文を投稿した。これは重罪であり死刑に値する。

エロ基地、投稿は一回目なのであと一回の猶予を与える。
各員は漏れを満足させるべく精進するように。
以上。

125 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/16 09:35
>次の者は投稿は勿論のことオカ板に来ること自体禁止する。

読者代表 ◆GjQHdrlHdw も加えてやってくれ

126 :エロ基地 ◆fHUDY9dFJs :02/10/16 09:45
外伝描きました。
>>122も気に入ってくれると思います。

127 :エロ基地 ◆fHUDY9dFJs :02/10/16 09:45
「だ、だめだ・・・。」
>>122は呟いた。
そんな彼をホテトル嬢は冷たい目でじっと見つめている。
「お客さん、どんどん時間過ぎちゃうよ。」
「わ、解ってるさ」
>>122は必死で自分の物をしごき始めた。

立てよ、立ってくれ・・・。
今日、彼は30にして初めて童貞を捨てる予定だった。
しかし、今まで女の裸を生で見たことがなかった彼は、
ホテトル嬢の肉体に気圧され、こともあろうに萎えてしまったのだ。

そうだ、アニメだ。大好きなアニメのこと考えれば・・・
>>122はいつも抜いているアニメのキャラを頭の中に思い浮かべた。
そのとたん、彼の自慢の(?)8センチ砲はどうにか使える硬さまでに回復した。
「よ、よし。」
気を取り直して、>>122は女の股を開いた。
「な、何だこれ・・・」
赤黒くただれた女性器。
そして女性器の周りに黒々と茂る陰毛。
ロリコンである>>122にとってそれは汚らわしいものに見えた。
彼のものはたちまち萎えていく。
それを見てホテトル嬢がぷっ吹き出した。
その瞬間>>122は悟った。
ああ、もう俺は一生童貞のまま過ごすんだな・・・、と。

128 :1000鳥 ◆x3M1A2R4VY :02/10/16 09:54
>エロ基地 ◆fHUDY9dFJs
俺的には良かったです また頑張って下さい
>>127は余計だと思いますけどね

>読者代表 ◆GjQHdrlHdw
偉そうな事言うなら投稿してからにしろ
「俺は読者代表だから読む側に専念する」なんていうつまらない言い訳はしないように
それなりの実力が無いと評価を下す事など出来ないんだということを理解しろ

129 :読者代表 ◆GjQHdrlHdw :02/10/16 09:55
>>122
却下
>>125
銃殺刑に処す。刑の執行は即時。以上。閉廷。

130 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/16 10:12
>>128 禿同
ってあんた1000鳥氏か?

131 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/16 11:04
>>129
こいつ何えらそうにしてるんだ?
氏ね。


132 :736:02/10/16 11:09
お久しぶりでーす!!皆さん元気そうで何よりです。
マテリアルさんとか、錆取り中さんとかがんがってますね。
青田さんも面白いです!

・・・と思ってたんですが。なんだこりゃ。
読者代表 ◆GjQHdrlHdw さん?うーん、まあ解るんですけど
あんたは評価しなくてもいいです。まあそのうち飽きてどっか行ってしまうんでしょうけどね。
そうしたら又良スレに戻りますので、皆様少しの間辛抱してください。

ここの住人は変なヤシはさらっと流せる方が多いと感じておりますので、
もう少ししたら又盛り上げましょうね。

133 :読者代表 ◆GjQHdrlHdw :02/10/16 12:33
>>131
偉いのだから威張って当然だ。解ったか?厨が
>>132
駄文を書く劣倒なヤシがいる以上、スレの品質維持の為にも、
漏れによる評価は欠かせない。
以上

134 :読者代表 ◆GjQHdrlHdw :02/10/16 12:43
>>132
既に錆取り中へは、オカ板から永久追放の処分を申し渡した。
以上

135 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/16 12:52
哀れな人もいるんだな・・・。
その評価文が駄文だよ。

136 :読者代表 ◆GjQHdrlHdw :02/10/16 13:21
>>135
漏れの評価は絶対である。
漏れを中傷する事は、固く禁ずる。
以上

137 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/16 13:25
>>136
中傷じゃないよ。
評価しているだけだよ。

138 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/16 13:32
次の読者代表選挙はいつですか?

139 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/16 13:59
こいつずっと昼間ここに張り付いてるのか?
本物の引きこもりだな。
ていうか、読者代表がパート1荒らしてた本当のエロ基地なんだろ。
やり方そっくりだからばればれですよ。

自称エロ基地の小説は面白かった。
ただ>>127が(w
俺的にはOKですがね。

140 :読者代表 ◆GjQHdrlHdw :02/10/16 14:28
>>137
減らず口を叩くな。漏れに対する評価は必要でない。
>>138
選挙?。そんなものは無い。
以上

141 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/16 14:30
>>ALL
きりがないからバカはスルーで

142 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/16 14:32
>141
了解。

143 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/16 14:48
ここはどこだろう。
暗い。とても寒い。私、どうしてこんな所に?
私・・・、私?私は誰だっけ・・・。私は

「弥生!弥生!」
まどかに揺すり起された。
トラックのガタガタという振動が身体に伝わってくる。
「あんた大丈夫・・・?さっきからボーっとして・・・」

「え、私、今寝てた・・・よね?」
「そんなことないよ・・・、目開けて窓の外ボーっと見てたって。」
まどか、何を言ってるんだろう。じゃあ今の夢は?

「まずいな・・・症状が出始めてる」
木村と名乗る男の人が私の目を覗き込んできた。
「なるべく話をしたり、意識をしっかり保たせた方がいいな」
「わかりました、ありがとう」
まどかはそう言うと私の両頬をつねって広げた。
「学級文庫って言ってごらん」
「・・・はっひゅううんこ」

まどかの向こう側に座ってる女の子がケタケタと笑い始めた。
この人達、一体何者なんだろう。運転している男の人、顔怖いし。
まどかが運転席に身を乗り出した。
「あの、助けてくれて本当にありがとう。」
「なに、こっちも3人ぽっちで心細かったんでな、それより何だってこんなとこに
入り込んだんだ?」
怖い顔の人が口を開いた。以外に優しそうな声。
「北海道へ抜けようと思って・・・」

144 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/16 14:48
3人の表情が強張ったように見えた。
そして突然、木村が笑い始めた。
「な、何ですか?」
「行ってもムダだよ・・・、オレ達は北海道から逃げてきたんだ」

そういえば車は私達が歩いてきた本州側へ走っている。
木村は笑うのをやめて、まどかに視線をとめた。
「ていうか、北海道なんてもの、もう存在しないぜ、お前らみなかったのか?
あの光を・・・」
「光?」
「オレ達、ヘリで北海道へ向かったんだ。そして見たんだよ・・・」

そこで言葉が止まってしまった。
「何?何を見たっていうの?」
まどかが詰め寄る。
「何かはわからない・・でも、とてつもなく大きな光だよ。まるで繭のように街を
包んでた。そしてどんどん膨らんでた」
怖い顔の人が話に加わった。
「ビルも人もバケモノも全部包んでな・・・・。オレ達は空から見てたんだよ。
そして逃げた。途中、ヘリがエンジントラブルを起して不時着するまでは
ひたすら飛んで、あとは必死で本州を目指した」
「で、やっとここまで辿りついたってわけさ・・・」
木村が語を次いだ。

145 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/16 14:49
「何なのその話・・・・、信じられない!」
「死体が歩き回る世界だぜっ、信じろよ。そのうち誰かが『実はドッキリですた』
とか言いにくるとでも思ってんのか?」
「じゃあ、今までの苦労はっっ」
まどかが叫んだ。
「お嬢ちゃん、悲観したって始まらないぜ、とにかく生きてここを出ることだけ
考えるんだ」
怖い顔の人が落ち着いた声で言った。まどかは静かに、ゆっくりと頷いた。
そうだ、どこへ行くんだっていい。まどかといられるんなら、どこだっていい。

146 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/16 14:50
しばらくして、左手前方に大きな鉄の塊が現れた。
「これだ・・・」
三上はそう言うと、その鉄の塊の横に車を寄せて停めた。
どうやらエレベーターらしい。この下に本当に「ソレ」があるといいんだが・・・。

「一体何を探しているの?」
このまどかとかいう女、男勝りでかなり行動力がありそうだが、強気な話し方が鼻につく。
なかなかの美人だし、もう少しおとなしくしてりゃいいのに。まあ揺れる巨乳を拝ませて
くれてるので許せるが・・・。
「あの・・・、さっきから胸ばっか見るのやめてくんない?」
このアマ絶対犯す。

三上が例のガハハハという笑い方をしながら説明した。
「実はな、この下にある先進導坑というトンネルにはあるものが隠されているんだ」
「あるもの?」
三上はエレベーター横の壁を懐中電灯で照らしている。
「うん、冷戦時代の遺物だがな。移動兵器だな、要するに。装甲列車だ。」
「そんなものがここに隠されてるっていうの?」
巨乳女が驚いた。驚く度にチチ揺らすんじゃねえ。
ふと横を見ると陽子がこっちを睨んでふくれている。何だってんだ。

「うん、多分な」
「多分?!」
「うん、あくまで噂さね。お!!あったぞ」
あきれる巨乳女を余所目に三上がドアを開いた。
そこには階段室があった。
「よし降りよう」

147 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/16 14:51
三上が降り、巨乳女がもう一人の女を抱きかかえる様にして続く。
この弥生とかいう女、もう半分以上「あっち」に行ってしまっているようだ。
隙を見て殺すか・・・。しかしこいつらみんな反対しそうだ。

「でも、電力はどうするの?電力供給がなければ電車は走らないでしょ。」
下からガハハハという声が聞こえる。
「お嬢ちゃん、そんなこたあ、そこにいる陽子ちゃんでもわかるよ。つまりだ、
有事に備えて実に色んな兵器が揃えてあるわけだが、中には人力のものも
あるってわけだ。」
「トロッコ??」
「ご名答」

「あと、実はもう一つクリアーしなきゃいけない事があってな。」
三上が続ける。それはオレも初耳だった。
「それは?」
まどかが尋ねる。
「何だよ三上?」
オレも尋ねる。
「うん・・・、下に着いてから説明するよ」

148 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/16 14:51
先進導坑は本坑、作業坑に比べるとはるかに狭い。最も古いトンネルだ。
階段を降りたオレ達はトンネルの排水基地に出た。モーターが唸りをあげている。
「おい、三上、モーターが動いてるぞ!」
「ああ・・・、よしよし、思った通りだ・・・」
「どういうこと?」
まどかが質問くん化している。まあオレも疑問に思ったが。

「あのなあ、地下のトンネルってもんには必ずこういう排水基地が
あるもんなんだ。でなきゃ地下水や海水なんかであっという間に水没だ。
だから、もしここの電力供給が断たれれてれば、オレ達は青函トンネルに
入ることすらできなかった。これが一番の賭けだった。」
「お前、水没してたらどうしてたんだ?」
「うん、泳いででも本州に戻るつもりだったけどさ」
あきれた、こいつの運だめし好きには本当にあきれかえる。

「まあ、もともと有事の際の利用も想定して作られた代物だからな
命綱ともいうべき排水基地の電力供給は、自発電でできるようにしてあるんだろう。
恐らく海水の流れなんかを利用して・・・。オレも専門じゃないから実際そういう仕組みは
よくわからんがな。」
「じゃあ、線路だって利用できる様にしてあるんじゃないの?」
「さすがにそこまでは無理だよ。有事の際に最低でもトラックや装甲車両が通れる
ように浸水対策がしてあるって感じだろうな」
「なるほど、で、この電力供給をクリアーできてて青函トンネルに入れたのは
わかったが、前提条項なわけだろ?まだ何かあるのか?」
「あるともさ、とってもいいことがな」
三上はニヤリと笑った。

149 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/16 14:52
オレ達は2手に分かれた。オレとまどかは装甲トロッコを探しに、三上は陽子と
弥生と残り、ある作業にとりかかる。その作業というのが
「この作業ってのがなかなか困難なんだが、これがうまく行けば一気に片が
つくぜ」
といった感じのものらしい。奴は具体的にそれが何なのか教えてくれない。
本当に食えない奴だ。とにかくこうしてる間にも例の光は広がっている筈だ。
急がないと。

途中何回か「なれの果て」共と遭遇したが、なんとかオレ達はそれらしき扉の前に
辿り着くことができた。錠がかかっていたが、撃ち壊した。

「わ、広い!」
まどかが乳を揺らして驚いた。
中はかなりの広さだった。床にはビニールが敷いてあり、目の前の空間には
多種多様な兵器が並べられていた。見たこともないようなモノも置かれている。

色々と物色した末、目当てのトロッコを見つけた。しかし、「トロッコ」というには
あまりに攻撃的なルックスに驚いた。これは使えそうだ。大口径の銃が左右合計6門、
弾薬類等は保存状態も良く、問題なく使えそうだ。自走装置もついており、バッテリーが
あれば電力運転もできるらしい。

「よし、じゃあ行くか」
「うん」
室内のレールが扉の外まで続いている。坑路端のレールは運搬用線路になっている。
オレ達は乗り込むとハンドルを動かしてトロッコを発車させた。

150 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/16 14:52
排水基地に戻ると三上達の姿はなかった。
「三上ーーーーー!どこだーーーー!!」
呼びかけるが答えはない。一体どうしたというのか。

やがて小さな物音がした。カサカサ。ガサガサ。だんだん大きくなってくる。
音はオレ達が今やってきた方向からする。

「木村さん、この音・・・」
「ああ・・・、歩く生ゴミの音だな。早速使ってやるか」
オレはそういうと6門ある銃に弾を装填し始めた。準備は万端だ。
いつでもこい。音はザワザワと五月蝿いぐらいになっていた。
とてつもない数だ。まどかが懐中電灯で音の方向を照らすと、「なれの果て」共が
フラフラと団体でやって来るところだった。

「すごい数・・・」
まどかが銃をかまえながらオレの背中に密着した。タプン。集中力がそがれる。
しかしデカイな、この胸は。重い。

よく引き付けてから引き金を引いた。目の前がガンスモークであっという間に
見えなくなる。すごい反動。まるで暴れ馬の様だ。火花で奴らが破裂してる様子が
照らし出される。しかしものすごい数だ。一体どこから湧いて出たのか・・・。

151 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/16 14:53
弾丸の残数はあっという間に減っていった。マズイ。このままだと二人共奴らの餌食だ。
まどかも必死に応戦してるが、マガジンがあと2つといった感じか。しかし、奴らどこから
湧いて出てきやがるんだ。

やがて、弾が尽きた。6門の銃が煙と熱を発している。煙の向こうから奴らがジリジリと
近づいてくるのが見える。まだ20〜30匹はいそうだ。

「・・・おい、まどか・・・」
「何?」
「最期に一発やらせてくれよ・・・」
「はあ!?馬鹿じゃないの・・・。それより」
まどかがオレの襟首を掴んで耳元に顔を近づけた。
「最後の手段・・・、コレ置いて階段から逃げよ」
「・・・・うん」
せっかく手にいれたトロッコ、惜しいが仕方ない。オレ達はトロッコを飛び降りると
一目散に階段室めがけて走り出した。

幸いにも階段室のドアは開いていた。近づいていくとドアの向こうに人影が見える。
しめた!三上達だ。助かった!!・・・・と思ったのも束の間・・・、ドアの向こうにいたのは
数匹の「なれの果て」・・・。

152 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/16 14:54
「木村さんっ・・・!!」
いよいよヤバイ。完全に囲まれてしまった。「なれの果て」共が除々に距離を狭めてくる。

「・・・・・まどか・・・」
「何?!」
「・・・オッパイ吸わせてくれよ」
平手が飛んできた。オレは負けずに両胸を鷲掴みにしてやった。
「わはははっ」
おお、想像以上の巨乳。揉みしだくと豊かな弾力が両手にはね返ってきた。
「あんた何考えてんの!!」
今度は鉄拳が飛んできたので、さすがに手を離した。痛ってえ。
その時、背後で「ゴウンッ」という大きな機械音がした。振り返るとエレベーターの扉が
開くとこだった。エレベーター!動くようになったのか!!
扉が開くと中から弥生が出てきた。

「弥生!!」
まどかが駆け寄る。様子がおかしい・・・。これは・・・。
「まどか待て!!」
まどかがビクっと止まった。彼女も気付いたらしい。
弥生は口に真っ赤な血をつけ、白く濁った虚ろな目でこちらを見ている。
「弥生・・・・」
まどかが口を抑えてその場にへたりこんだ。弥生は一歩、また一歩とフラつきながら
まどかの方に向かっていった。
「まどか!早く立ってこっちへ来い!!弥生は・・・もうっ・・・」
「いやあああああああ!!!」
まどかは頭を抱えてうずくまってしまった。
弥生の「なれの果て」は唸り声をあげてまどかに襲いかかった。
「まどか!」

153 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/16 14:56
次の瞬間、弥生の頭が吹き飛んだ。うずくまっているまどかに血と肉片が飛び散る。
エレベーターを見ると銃を構えた三上が扉にもたれ掛かっている。首から血が迸っている。

「三上!!」
三上はふらつきながらこっちにやって来た。
「・・・油断したぜ・・・。さっきまで普通に話してたのに・・・。」
前のめりに転びそうになる三上を支えた。ゼイゼイと息をしている。
「おい!しっかりしろよ」
「・・・木村、いいかよく聞け・・・。上にケーブルカーの乗り口がある・・・。昔、資材運搬用に
使われてたもんだ・・・。は、排水の電力供給を全部、エレベーターとそのケーブルカーに変換した。
・・・・ケーブルカーで斜坑っていう縦穴を通って地上に出られるようになってる・・・」
「・・・おい、陽子は!?陽子はどうなった!?」
「安心しろ、ケーブルカーの安全な場所に隠れてる・・・。」
「・・・・・よし、じゃあ行こう。」
三上は苦しそうな顔をして、血の混じった唾をプッと吐き出した。
「いや、オレは残る・・・・。こんなザマだしな。・・・・それより、急げ!排水装置はもう止まってる。
もうじき浸水が始まるぞ・・・。回線がショートしたらケーブルカーも止まっちまう・・・」
オレは三上の目を見た。本当に死ぬ気らしい。
「わかった・・・・。ありがとう三上・・・」
「何、礼はいらんよ・・・。それよりしっかり守ってやるんだぞ」
「・・・・任せとけ・・・」

154 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/16 14:57
まどかは弥生の死体の前で放心していた。オレは三上に背を向けるとまどかの手を強引に
引っ張ってエレベーターへ向かった。同時に背後から三上の銃声が聞こえた。最後まで
ドンパチやるつもりらしい。まどかは最初人形のようだったが、やがて自分の力で
歩きはじめた。エレベーターに乗り込み、「閉」ボタンを押しながらオレはもう一度
三上の方を見た。三上は撃ち続けながら、こちらを見ると敬礼をした。それは軍隊式では
なく、警察官のやり方だった。オレも敬礼をしたが、その時ドアが閉まった。三上は見て
くれていただろうか。

上階につくとケーブルカー乗り口に向かった。資材運搬用ケーブルカーは巨大だった。
「陽子ーーー!!陽子!!」
運転席の窓から陽子が顔をだした。
「あ、木村さん!!」

運転の仕方はだいたいわかった。ケーブルカーを始動させるとオレはその場にへたりこんだ。
疲れた・・・。本当に疲れた・・・・。陽子が寄り添ってきた。泣いてるらしい。
「三上さん、かわいそう・・・・」
オレは何も言わなかったが、陽子の頭を撫でてやった。

まどかは座席に座って窓の外を見ている。頬にはやはり涙がつたっていた。

これからオレ達どこへ行くのか・・・。でもまあ、この先どんな世界が待ち受けていようと
可愛い肉奴隷が二人もいる。オレはそれで十分だ。

10分後、オレ達は日の光の中にいた。




おわり

155 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/16 14:59
長い間、駄文におつきあい頂き誠にありがとうございました。
また機会があれば投稿させて頂きます。

156 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/16 15:12
新設定

隆男 備考:27歳 頑張りや 元自衛隊
ミカ 備考:17歳 ガン黒ギャル
オスカー 備考:27歳 自衛隊 隆男と同期の日本人と黒人のハーフ
ミキ 備考:24歳 オスカーの彼女
トオル 備考:?歳 地元ギャングのリーダー 元プロボクサー
プー太 備考トオルのペットパグ犬

157 :読者代表 ◆GjQHdrlHdw :02/10/16 15:53
>>ALL
漏れが駄文を防いだからこそ、素晴らしい小説の集まりとなるのだ。
>>156
何が新設定だ。
設定は各作者の方々が決めるものだ。

158 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/16 16:10
エロ基地 ◆fHUDY9dFJs さま、
投稿ありがとうございます。ご馳走様です。
どういう展開になるかと思っていたら・・・そうきたか!
読み終えた後で、やるせない気持ちになって脱力してしまいますた。
そう言えば、明確な意思を持っているゾンビが登場したのは、
このお話が初めてですね、確か。

青田 ◆t291XhvMgA さま、
乙カレーさまでした。
明るめの文体から、状況が最悪でもそれを感じさせないところが
拝読させていただいている側からすると、ありがたかったです。
でも、考えてみると、このストーリーの流れからこのラストというのは、
バッドエンドのような気がしないでもなかったり・・・。

>>106さま、
遅レス失礼。
>「俺は」とか「僕は」とか個人の視点が多いな

自分自身でも気づいてはいるのですが、実を言うと、私は一人称で書くと楽なんですよ。
主人公を自分の目の高さに据えると、あとは頭の中で勝手にキャラが走ってくれるので。
次作は三人称視点で書いています。えらい苦労しておりますが、近日中にうp予定でし。


159 :読者代表 ◆GjQHdrlHdw :02/10/16 16:36
>>158
出過ぎたまねはするな。評価は漏れが行う。
青木殿
ほめてつかわす。次作を期待しておるぞ。
エロ基地
お前は出入り禁止だ。
以上

160 :あなたのうしろに各無しさんが・・・ :02/10/16 18:03
>>159
では早く評価をどうぞ
何となく楽しみです


161 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/16 18:12
読者代表ウザイなぁ〜
代表?なんの?馬鹿代表だな

162 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/16 18:44
>>159-160
だから、以後スルーでよろしく。



163 : ◆U0WxN8c4sc :02/10/16 20:09
エロ基地 ◆fHUDY9dFJs様、青田 ◆t291XhvMgA様、お疲れ様です。

両氏共に、生人から死人への移行が早いですね。
でも、それだと更に殺しにくいです。
もし家族がそうなったら、一回死んでというのを置くのでなく、
人としての意識を持っているうちに始末する必要があるのではね。
エロ基地様のは、意識を持ちつつの移行で一寸違いますが。

では


164 :読者代表 ◆GjQHdrlHdw :02/10/16 20:09
>>162
何がスルーだ。お前こそ来るんじゃない。

165 :名無し@錆取り中 ◇590pmBHwDI :02/10/16 20:33
>>164 読者代表 ◆GjQHdrlHdw

何が出入り禁止だ。ふざけんじゃねえよ。このチンカス野郎が

166 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/16 20:37
>>165
朝から晩まで引き篭もって2ちゃんばっかりやってるヲタは無視しましょう。
これ以上何を言っても無駄な様ですので。

167 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/16 20:45
>>165
もしかして読者代表の自作自演か?

168 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/16 20:49
>>166

165は多分偽者。

トリップに付く菱形は中抜きでは無い。トリップは細字になる。
本物の投稿と比べてみると一目瞭然。
http://curry.2ch.net/test/read.cgi/occult/1034309472/53

>>165は”名無し@錆取り中”さんの名を騙った荒らし?




169 :168:02/10/16 20:56
>>167

多分、そうじゃないの。

コテハンは真似出来てもトリップ迄は無理。

名無し@錆取り中さんが来たということにして、
叩く口実が欲しかった(w

170 :あなたのうしろに各無しさんが・・・:02/10/16 21:35
あれ?
読者代表さん『評価は漏れが行う。』
とか言ってるのにまともな評価してないじゃないですか
名無し@錆取り中さんを騙る暇があったら投稿とかしてみたらいかがですか?


あっ 読者の代表だから無理か・・・・・

171 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/16 21:48
2ch用のブラウザを
ttp://www.monazilla.org/
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Sunnyvale/7562/
を参考に選んで、透明あぼ〜んしる!

おすすめはかちゅ+ウヒョスキン。
http://page.freett.com/akaheru/uhyoskin.html
解凍した先のフォルダの中にメモ帳があるので、それを参考に
Header.htmのソースを書き換えれば透明あぼ〜んはOK。
参考までに、かちゅ板↓
ttp://www.onpuch.jp/cgi-bin/onpuch/katjusha/index2.html

ホットゾヌでは「NGワード」を設定すればOKらしい。
(持ってないからよくワカランけど。)

以上、知っている限りでの自衛策。
貴重な時間や資源を、安っぽい感情に流されて
無駄と不快と悪意にしか作りかえれないような、
アメーバより非生産的な、最下等生物の存在を
この手で抹消できるのは非常に気持ち(・∀・)イイ!!

そして、職人様方! 流されずに           
これからも良い小説を生み続けて下さい! (・∀・)ゝケイレイッ!

172 :あなたのうしろに各無しさんが・・・:02/10/16 21:57
>>171
大人な書きこみ有難う
コレでROMに徹せます


173 :イヤン:02/10/16 22:03
読者代表さんは良いことを言っている。コテハンを堂々と使うって煽る勇
者なんて稀にしかいませんよ。そんなことより田代まさしいるでしょ?田
代まさし。あの人この前ネタに困ったもんだから自らネタを作り作品を発
表しようとしたんでしょ?あの勇気には感動した。あ、間違えた。ごめん
氏ねとか言わないで。あれ漫画家か。あいつなんて言ったっけよくわかい
ね♪

無理矢理ですが頑張りました。そこんとこよろしくお願いします。

174 ::02/10/16 22:05
オマエラワケワカンネェ☆

175 :イヤン:02/10/16 22:06
あ、誤字発見。ごめんなさい。混乱してましたもんで。

176 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/16 22:52
>>173
「読者代表+トリップ」のコテハン使って他スレで書き込んでいたら、別の意味で脱帽すると思うが。
当スレのみのコテハンでは、あまり意味が無い。

177 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/17 00:02
>>176
タテヨミしる


178 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/17 00:11
>>176
無粋だなぁ…

179 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/17 02:06
>>176
普通日本語は「勇」と「者」では切らない、というあたりでなぁ…

次の小説も楽しみにしてます、作者のみなさん。
よろしくお願いします。

180 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/17 05:52
読者代表はとっとと投稿シル。

お前が罵倒し続けて、永久追放だとほざいている”名無し@錆取り中”さんは
2回も投稿してるぞ(前スレで1本、当スレで1本)。

>>128 :1000鳥 ◆x3M1A2R4VY さん曰く
      中略

>>読者代表 ◆GjQHdrlHdw
>偉そうな事言うなら投稿してからにしろ
>「俺は読者代表だから読む側に専念する」なんていうつまらない言い訳はしないように
>それなりの実力が無いと評価を下す事など出来ないんだということを理解しろ
その通り。誰もが唸るような秀逸な作品を出してみろ。
その上での評価なら、話は聞かんでもないが。

お話を投稿した人同士で、お互いを評価し合うのなら構わないが。

181 :読者代表 ◆GjQHdrlHdw :02/10/17 07:31
>>163
出過ぎた真似をするな。評価は漏れが行う。
>>166
誰が2chオタだと。口を慎め。
>>167-169
漏れは、他人の名前等かたる必要は無い。
>>170
評価は行った。あれで十分だ。
>>171
漏れの言葉を削除する輩は追放だ。
>>172
上に同じ。
>>173
ここにもやっと漏れの偉大さを理解出きるヤシが出てきたか。
>>180
却下

以上

182 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/17 07:46
>>ALL
バカはスルーを徹底してください

183 :読者代表 ◆GjQHdrlHdw :02/10/17 08:16
>>182
誉めて遣わす。
バカ=駄文書きだろ。
そんな輩はスルーするに限る。

以上

184 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/17 09:11
>>ALL
繰り返します 
反応すると喜ぶだけですので
バカはスルーでお願いします

185 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/17 09:39
設定

人物:読者代表 すでにゾンビに噛まれている、ゾンビまじか
人物:名無し@錆取り中 ゾンビハンタープロ

186 :読者代表 ◆GjQHdrlHdw :02/10/17 11:05
>>185
却下
まあ、ここの住人ならこんな設定無視だよ。

以上。

187 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/17 11:12
とりあえず、叩くよりも>>171を参考にしる!
実に清清しい結果を得られる!

188 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/17 11:17
透明あぼーん実行しますた。
実にすっきりしました。


189 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/17 11:28
ttp://web.archive.org/web/20010830074159/sakura.ange.ac:8080/archive/aori.html

より一部抜粋。

煽る人間は煽ったことで何かが変わって欲しいと考えているので
反論だろうと罵倒だろうととにかく誰かから何らかの反応を引き出せたら
成功であるということに注意しなくてはならない。

最も多くのケースを効果的に解決できる手段は
「全員一致での無視」である。

また、煽りという手法をよく知る人間にとっては煽りに対して
真面目に反応している人間というのは極めて無様に写る。

以上。これと>>171を参考に。バカに反応するヤシがいたら
バカの自作自演か、バカと同レベルの人間と思い、
放置かあぼ〜んを徹底して下さい。


190 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/17 12:12
ごめんねーこれが最期だから。


設定
>>185
ネットで知り合った錆取り中とマテリアルは街の中の生き残りを必死で探しつづけていた。
ウイルスには即効性と遅効性の2種類あることが判明。
なお、非常に矛盾した個所があちらこちらにありますが気にするな。

191 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/17 12:12
「よし、次の部屋だ!」
錆取り中はそう叫ぶと302号室のドアを蹴破った。
が、一歩あしを踏み入れたとたん、それ以上進むことが出来なかった。
「な、何だこれ・・・。」
6畳ほどの小さな部屋には電気がついておらず、部屋の隅にあるPCのモニターの明かりだけが
うっすらと部屋を照らしていた。
そして、部屋中にうずたかく積まれたビデオや雑誌の数々。
床の上には丸まったティッシュがあちこちに投げ捨てられており、異臭を放っていた。
「こ、これは・・・。」
後から入ってきたマテリアルも思わず言葉を失った。
錆取り中はこの光景に奇妙なデジャヴを覚えていた。
 
この光景、どこかで・・・。
ああ、そうだ。
十数年前に少女が誘拐されて殺された事件の犯人の部屋、アレに似ているんだ・・・。

一瞬我を失っていた錆取り中をマテリアルが小突いて部屋の隅を指差す。
暗くてよく見えなかったが、部屋の住民がPCの前に座っていたのだ。
彼は一心にPCに向かって何かを打ち込んでいるようだった。
錆取り中とマテリアルはそろりそろりと中へ入っていった。
彼は気が付かないのかPCに向かったままだ。

192 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/17 12:12
「おい、あんた、外が大変なことになっているんだ。早く逃げよう。」
「・・・刑だ・・。」
「?」
男はキーボードを叩きながら何かぶつぶつ呟いている。
「却下だ・・・。俺・・が、・・評価する・・・」
マテリアルの顔色が変わった。
「おい、こいつ・・・」
「・・・ああ。すでに感染されている・・・。」
男の皮膚にはすでにウイルス特有の青黒い斑点が出来始めていた。
もうすでに脳も犯され始めているのだろう。
「まだ凶暴性が出てないな。遅効性のウイルスか。」
「この様子だとあと1週間くらいで本物になっちまうな・・・。」
二人は顔を見合わせた。
もう、感染してる以上殺すしかないのだ。
男はよだれを垂らしながらまだ何か打ち込んでいる。
錆取り中は複雑な思いで銃を構えると、目をつぶって引き金を引いた。

「これ見てみろよ」
PCをチェックしていたマテリアルが言った。
男が最期に訪れていたサイトは二人もよく知る巨大掲示板だったのだ。
モニターには最期に男がレスをつけようとしていた文章がそのまま残っていた。

193 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/17 12:13
>>171
漏れの言葉を削除する輩は追放だ。
>>172
上に同じ。
>>173
ここにもやっと漏れの偉大さを理解出きるヤシが出てきたか。
>>180
却下

以上


「荒らしだったのか・・・。」
錆取り中は呟いた。
「おそらく自分のしていたことが解ってなかったんだろうよ。」
「ずっと、一人で苦しんでいたんだな。」
二人はやり切れない気持ちで床の上に転がる男を見下ろした。
男の死顔はどこか苦しげで、しかしどこか楽しげでもあった。
「ウイルスは体だけでなく心までも蝕んでいる、ということか。」
錆取り中は顔を上げた。
マテリアルと目が合った。
「行こう、これ以上犠牲を出したくない。」
二人は部屋を後にすると、再び終わりのない探索へと出かけていった。

〜完〜

194 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/17 12:50
>>190-193さま、
 ちょっとだけ、ほくそ笑んでしまいました。

>ネットで知り合った

という設定はなんとなくどこかで使えそうな気がしてきた。
リアルで知らない者同士が行動を共にする、かぁ・・・。

195 :あなたのうしろに各無しさんが・・・:02/10/17 14:39
>190-193
大笑いしますた。
いやなかなか凄いよマジで。

196 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/17 17:33
age

197 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/17 18:20
186-読者代表の負け
185-圧勝です


198 :名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI :02/10/17 21:05
出張から戻ってきたら、凄いことになったました。

どうも私の一昨日の投稿が発端かな。そうだとしたら、皆さんすみません。

>>190-193
面白く拝見させていただきました。どうもご馳走様です。

で、読まさせていただいて、コテハン変えようと思いました。
マテリアルさんはかっこいいけど、”錆取り中”はなんか、カコワルイ 欝。
物語の中で”錆取り中”では語呂が悪すぎます。

目立たないようにsage

199 :ポ:02/10/17 21:08
独者代漂

200 :エロ基地 ◆fHUDY9dFJs :02/10/17 21:56
どうも、楽しんでいただけたようですね。
種明かすと>>190=エロ基地ですた。
だめですねー、思わずあんなの書いちまいましたがもっとクールに対応しなきゃいけないですね。

>>錆取り中さん
何度も途中で「錆取り」と省略しようかどうか迷いました(w

しばらくROMにもどるでつ。
ほかの皆さん、がむばって下さいね。

201 :あなたのうしろに各無しさんが・・・:02/10/17 21:58
”錆取り中”のコテハンも充分カコイイですよ
替えるのなら私に・・・・w

これからもガンガって下さい

202 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/17 22:00
(1)
 伝染病患者、と公式には呼ばれていたが、ゾンビが外に溢れて出して一週間が過ぎた。
「赤川さん、外、すごいですよ。ゾンビが溢れ返ってますよ」
運送会社の一階の車庫で茶をすすりながら、入社三年目の池下はつぶやいた。
「本当だねぇ。残業してたらいつのまにか囲まれちゃったからねぇ」
五十を過ぎてごま塩頭の赤川もずずっと茶をすすった。
建物の中には、今は赤川と池下の二人しかいない。
「どうしましょうか」
「どうしようかねぇ」
二人はここ一週間、何度つぶやいたかわからないセリフをまた繰り返した。
「池ちゃん、昔の俺の職場に行ってみる?」
赤川が膝を叩いて立ち上がりながら言った。
「昔の職場って、自衛隊ですか?」
「そう。練馬なんだけどさ。ここからちょっと先の。だってさ、このままここにいて
 餓死するのってぞっとしないよねぇ。うって出たほうがいいんじゃないかなぁ」
「赤川さんがそう言うなら私もお供しますよ。ところで、赤川さんって、
 練馬で何やってたんですか? 戦車に乗ってたとか?」
「俺ねぇ、トロンボーンを吹いてたんだよねぇ」


203 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/17 22:01
(2)
 池下は赤川の指示で厨房に積んであったビールの空き瓶を集めて、火炎瓶の製作に
いそしんだ。出来た火炎瓶はボロ布をビンの外側に巻いてからビールケースに収め、
四トントラックに積み込んだ。二百本の火炎瓶、ケースにして十ケース。
これだけ作るのに一晩かかった。ケースにゴムをかけ、二人はトラックに乗り込み、
車庫のシャッターを開けて出発した。目指すは陸上自衛隊練馬駐屯地。
 自衛隊までの道のりは、近く、また遠くもあった。大通りには遺棄車輌があり、
可能な限りそれを押し分けながら進んだが、何度もバックすることを余儀なくされた。
ゾンビの群れに会うと、池下は荷台に移り、トラックに近寄せまいと火炎瓶を投げた。
硬いものに当たって火炎瓶が破裂すると火の壁が出来た。火だるまになったゾンビが
目の前でクルクルと回る様を見て、池下は快感を覚えた。
「穴蔵にこもっているよりも、外に出てよかったな」

 駐屯地に着くと、正門は固く閉ざされ、三階建の建物の前には
自衛官に撃ち倒されたのか大量のゾンビの亡骸が異臭をはなっている。
 赤川は拡声器で呼びかけた。
「おーい、誰かいないか!」
しばらくすると、二階から誰かが手を振った。荷台から池下が叫ぶ。
「赤川さん、奴等が近づいてきました!」
「火炎瓶を投げろ。トラックに近寄せるな」
 再び火の壁がトラックを守った。


204 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/17 22:02
(3)
 隊員の手を借りて、二人は建物に入った。中は想像以上の地獄だった。
暴動が始まって三日後、幹部は防衛庁に呼び出され、ゾンビが倍々で増えていく中を
出て行き、未だに駐屯地に返ってきていなかった。
残された隊員は駐屯地内を徘徊する侵入者を、最初のうちこそ銃器を使わずに
撃退を試みたが、あまりの損害の多さに驚いた当時の最上級者が発砲の命令を下した。
しかし、噛まれた者までゾンビ化することには、さすがに思いが至らなかった。
少し前まで同僚だった隊員が、今度はゾンビとなって仲間を襲うのだ。
大混乱に陥った駐屯地内では、同士討ちが多発し、撃たれて死亡した者も
しばらくすると再び起き上がり、生者に向かってきた。
すべてのゾンビの掃討を終えたのはつい二日前のこと。門の外にはすでに生者の姿は無く、
隊員達は生き残ったのが自分たちだけになってしまったと意気消沈しているところに
現れたのが、赤川と池下の二人だった。
 赤川が今までの状況を説明した隊員の肩に手を置き、
「今までよく頑張ったな」
と励ますと、隊員はわっと泣き出してしまった。

 駐屯地に逃げ込んだはいいが、篭るも地獄、出るも地獄で、
ここもまったく出口の無い袋小路だった。
なんとかなる、という思いだけで脱出した赤川は、肩を落とした。
「ところで、ここの最上級者は?」
 確認すると、士官が率先して前に出ていたため、損害が大きく、
佐官クラスどころか尉官クラスの人間すら生き残っていない有り様だった。


205 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/17 22:03
(4)
 生き残った隊員は、六十五人。もちろん、傷を負った者を除いて、である。
本来なら絶対にあり得ないことだが、この瞬間から、赤川予備役二尉が指揮を
執ることになった。ゾンビの山をかき分けて、駐屯地に無事行き着いた赤川は、
生き残りの隊員から一目置かれていた。指揮系統が崩れ去り、
この小集団は自衛隊というよりも、人間の集団になっていた。
階級や年功よりも、人間的なカリスマが物を言った。

 指揮官になったからといって、赤川に特別な仕事があったわけではない。
武器を集め、隊員に再分配し、いつでも行動できるように、準備だけはしておいた。
行動の時など来ないと思っていたが、予想は簡単に覆された。
 YAB、米軍の横田基地から救援を求める無線通信が入ったのだ。

 赤川は考えた。はたして米軍のために出動してもいいものなのかどうか。
それよりなにより、残った隊員を危険にさらしていいのだろうかと。
決断は早かった。赤川は救援に応じることを決めた。
日米安保がどうのと解釈をひねって自分を肯定するわけではなかった。
国籍の違いはあっても同じ人間同士であるという事実が赤川を動かした。

 決めるが早いか、赤川は他の隊員にも相談を持ちかけた。指揮官の権限で
命令を下すこともできたが、それだけは避けたかった。外様だという遠慮もあった。
心配は肩透かしに終わった。大部分の隊員は出動に賛成した。
隊員達は、他の生きている人間を見たいという欲求と、なんと言っても
ゾンビへの「復讐」という原始的な感情に突き動かされていた。


206 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/17 22:04
(5)
 駐屯地内に五名の居残り組(神経症患者一名を含む)を残し、自衛官六十一名に
池下を加えた六十二名が、87式偵察警戒車二台と73式大・中型トラック十台に
それぞれ乗り込んで、直線距離40kmを走破することになる。道のりにして
往復100km以上をゾンビの大群の中を行くわけだから、ほとんど自殺行に
近いものがあった。それでもなお、一旦動き出した歯車は止まらなかった。
 隊員達は持てる限りの弾薬を携行した。中には64式小銃を持ったうえに、
M3グリースガンを首からぶら下げている者もいる。携行弾薬とはまた別に、
トラックには予備弾薬が積み込まれた。弾の切れ目が命の切れ目とでもいうかのように。
 池下は、百本以上余っていた火炎瓶とともに大型トラックに載り込んだ。
他の武器は、SIG−P220一挺に予備弾倉が一本のみ。計16発。
「自殺用に使ってくれ」とある自衛官から渡された。
そもそも池下がこの自殺行に同行する必要などどこにもなかったのだが、
どうしても行きたい、という池下のたっての願いで、赤川は首を縦に振ったのだった。

 87式偵察警戒車を前後に配置した車輌の列が、横田基地に向かって発進した。
池下は前から二台目のトラックに乗り、赤川は列の中央付近のトラックに乗っていた。
 一歩門の外に出ると筆舌に尽くし難い状況が待っていた。
赤川と池下が逃げ込んだときに比べ、ゾンビはさらに増えていた。
車列が道路を進もうとすると、エンジン音を聞きつけたゾンビが大量に寄ってきた。
政府が流した自宅待機の放送が効いたのか、大通りで道を塞いでいる車輌は
それほど多くなかったが、ゾンビの数に押されて、前進スピードを妨げられた。


207 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/17 22:04
(6)
 交差点の十字路にさしかかると、中型トラックが二台、車列から離れて
左右の道を塞ぎ、乗車した隊員達が寄ってくるゾンビを片っ端から撃ち倒した。
車列が交差点を通過すると、最後尾の偵察警戒車が止まってトラックを列に入れ、
再び前進した。
 近距離戦の連続で、M3グリースガンが思いのほか活躍していた。
「残弾処理用」だの「不格好」だのと悪口を言われていたM3だが、
実際のところ、64式が使用する7.62mm弾に比べて、
M3の45口径(約11.4mm)弾のほうが打撃力があった。
64式に射程ではかなわないものの、この状況下では
射程距離の短さはなんの不利にもならなかった。
ただ、SMGという銃の性格上、頭を狙って命中させることは難しく、
M3グリースガンを持つ隊員は、ゾンビ共をなぎ払うように、銃口を横に振っていた。
距離が少し離れていれば、それで十分だった。頭に弾が当たらずとも、
45口径が骨盤に当たれば、確実に骨が砕け散り、歩行を不可能にすることができた。
 進行方向にゾンビの大群を見つけると、先頭の偵察警戒車に搭載された
25mm機関砲が火を噴いた。腹に響く発射音が轟くと、
ゾンビの集団は姿を消して、後には飛び散った肉の欠片が残された。
偵察警戒車の砲塔からは、乗員が身を乗り出して89式小銃を発砲している。
例えゾンビが近づいてきても、地上から3mの位置にいる乗員には手が届かない。
 一度は地獄を見た隊員達には、人間に似たものに向けて引き金をひくことに対して、
何の躊躇も無かった。発砲するごとに残酷な復讐心を満たしていった。

 小戦闘、というよりも一方的な虐殺を幾度も繰り返しながら、
赤川隊は横田基地に近づいていった。


208 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/17 22:05
(7)
 行程の途中で中型トラック二台がゾンビの死体を踏み、
ハンドルを取られ、遺棄車輌に激突して行動不能になった。乗員が他のトラックに
乗り移る際に、二名の隊員が傷を負い、一名はゾンビの群れに飲み込まれた。
傷を負った二名は、傷口をタオルで縛って戦闘に参加し、
射撃している間は死なないとでも言うかのように、発砲し続けていた。
 赤川隊は、普通なら考えられないような時間をかけて、
なんとか横田基地に辿り着いた。基地を囲むフェンスにはゾンビが群がっていた。
着いたはいいが、いったいどこから入ればよいのか赤川は頭を悩ませた。
入り口を探るため、車列が基地の周りをグルグルと回った。
 やっと見つけた入り口は、フェンスに車が突っ込んでできた三mほどの破れ目だった。
そこからゾンビ共が基地内に侵入したらしい。赤川は車列に、外をもう一周してから
破れ目を利用して基地の中に入るよう命令を出し、
池下に対して、ゾンビの固まった所に火炎瓶を投げるよう指示した。
 最後尾の87式偵察警戒車が破れ目を塞ぐように停車して警戒にあたり、
他の車輛は基地内に入っていった。侵入したゾンビは一見少ないように感じたが、
だだっ広い基地の中で目立たないだけの話で、実際にはどれだけの数がいるのか
見当がつかなかった。
 車列は南北に伸びる滑走路のど真ん中を突っ走り、隊員達が射撃を繰り返しながら、
どこかにいる生存者を探した。突然、無線機からせっぱ詰まったような英語が
流れ出した。英語に堪能な隊員が応答し、生き残りが立て篭もっている管制塔の脇に
車列を着けるよう赤川は命じた。滑走路の端まで行った車列が一斉にUターンした。


209 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/17 22:06
(8)
 管制塔の周囲にはゾンビが群がっていた。隊員達がそれを的確な射撃で倒す。
倒すそばからゾンビがどこからともなく現れて、隊員達が乗る車輌に寄ってきた。
赤川は管制塔入り口を車輌で囲み、無線でドアを開けるように連絡を入れた。
数分後、中から出てきたのは、やけにやつれた顔をした米空軍の下士官だった。

 管制塔の中には百人弱の空軍兵士がいた。援軍が来たことで、
皆、一様に目を輝かせたが、到着した兵力が二個小隊にも満たないことを知ると、
ブーイングが沸き起こった。
“馬鹿野郎、ブーイングしたいのはこっちだよ”
と、赤川は思った。なにしろ空軍の兵士が百人もいながら、銃を持っているのは
MPと警備兵の数人で、しかも、弾薬もほとんど無い状態だった。
管制塔から一キロほど離れた所にある弾薬庫には、それこそ大量の武器弾薬が
納められていたが、そこまで行く手段がなかったらしい。勇敢な兵士が何度か
武器を持ち出そうとチャレンジしたが、管制塔から出た者は帰ってこなかった。
外から発射音が聞こえたことから、武器庫が開いているとわかったのが
朗報といえば朗報だ。

 赤川が米軍の士官から話を聞くと、ある程度予想していた答えが返ってきた。


210 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/17 22:07
(9)
 結局、この基地も練馬の駐屯地と大して変わらなかった。
横田基地には、通常一万数千人の人間が勤務している。
しかし、異変が起きてからというもの、兵士の家族や軍属は真っ先に沖縄に送られ、
通訳等の日本人勤務者は基地からシャットアウトされた。残りの軍人、約五千人は
やはり沖縄への移動を命じられたのだが、半ばまで済んだあたりでフェンスを破られ、
不審者の侵入を許してしまった。敵が本当に不審者だったのであれば残りの兵力で
なんとか片をつけることができたのだろうが、敵が「ゾンビ」ということまでは
想像できなかった。病院に運ばれた者が死ぬとともに起き上がり、
かつての戦友を襲うのである。敵が一応人間、しかも戦友の形をしているだけでも
(当初は伝染病の一種であると考えられていた。このへんは日本もアメリカも
 認識の違いは、さしてなかった)気分が良くないところにもってきて、
伝染病が戦友から戦友へと広がるという事実が混乱に輪をかけた。
その混乱の中、基地指令官も傷を負い、部下によって止めを刺された。
二千名があっという間に命を落としてしまった。
在日米軍・第五空軍司令部の建物も放棄され、生き残りは管制塔に立て篭もった。

「沖縄へ移動って、どうやって移動するんだ?」
赤川が、英語がわかる隊員を介して聞くと、給油・整備済みのC−130輸送機が
ハンガーにある、ということがわかった。しかし、米軍士官の次の言葉で
赤川は「ふざけるな」と叫びたくなった。

「我々が輸送機に乗り込み、離陸するのを自衛隊に援護してもらいたいのです」


211 :あなたのうしろに各無しさんが・・・:02/10/17 22:07
イイ

212 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/17 22:08
(10)
「残された俺達はどうすりゃいいんだ!?」
というのが赤川の偽らざる本音だった。器材はともかく、隊員を失いながら
遠路はるばるここまでやってきてみたら、おまえらは「ハイ、サヨウナラ」かよ、と。
到底納得できることではなかったが、赤川はまた、自分の軍人の部分では
命令には服従しなければならないということも理解していた。
 困難なのは、それをどのように隊員達に説明するかだった。だいたい、
命令系統から言っても自衛隊が米軍の命令に従わなければならないいわれはない。
それどころか、赤川隊はすでに自衛隊という組織の体を成してなく、
よく言えば、男、意気に感じた人間の集まりで、悪く言えば烏合の衆だった。
 暗い顔で隊員達に説明すると、予想に反して賛成の声が上がった。
人間は、本能として、なんとしてでも生き延びたい、と考えるが、
この自殺行に参加した瞬間から、隊員達はその感情をどこかに置き忘れたかのようだった。
隊員達の中の誰かが言った。
「アメリカさんに貸しを作っておくのもいいんじゃないですか?」
ゾンビによる傷を負った隊員だった。

 ところが、反対者が一人だけいた。
「自分たちだけ輸送機に乗って脱出だと? 虫がよすぎるんじゃねえのか!?」
 突然、池下が吠えた。
「だいたい、残された俺達はどうすりゃいいんだ!? ふざけるなって言うんですよ」
 今にも管制塔に乗り込んでいきそうな勢いの池下を、赤川はまぁまぁと抑えた。
隊員達が気の毒そうな顔をして、池下を見ている。

「池ちゃんさぁ、軍隊って命令で動くもんだからさぁ、しょうがないんだよね」
 赤川は、予備役二尉としてではなく、昔の職場の同僚として池下に語りかけた。


213 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/17 22:09
(11)
 赤川の口調に毒気を抜かれた池下は、黙り込むしかなかった。心の中では
納得できない感情を抱えながら、今、反対してもどうにもならないことがわかっていた。

 池下が落ち着くと、赤川は管制塔の中に入っていき、米軍の兵士たちに
自分の立てた作戦を説明した。
 まず、車輌で作った輪を一旦解き、弾薬庫へ向かって武器をトラックに
載せられるだけ載せ、管制塔に戻ってくる。その後、米軍の兵士を
ハンガーに駐機している輸送機まで運び、離陸するまでを援護する。
 ただそれだけのことを決めるのに、何十分もかかった。米軍側が武器を
赤川隊に渡すのを渋ったからだ。机を蹴り上げてその場を後にしたい赤川だったが、
こらえにこらえ、武器がなければ物理的に援護も何もできないということを納得させた。

 管制塔から出た赤川がトラックに乗り込もうとするときも、
隊員達の射撃は続いていた。管制塔の周りには肉の塊が積まれていた。
車高の高い大型トラックがそれをゆっくりと踏み潰して乗り越えると、
その轍を利用して、他の車輌も次々と発進していった。ゾンビ共は目標を
管制塔から車列の移動先へと変えて後を追ってきた。

 武器庫のドアは確かに開いていた。赤川はトラックをバックさせて荷台の部分を
入り口に突っ込み、内部にいたゾンビをSIG−P220で確実にしとめていった。
武器庫の中には見たこともないような量の武器・弾薬が積まれていた。
異変に気づいた米軍が準備をしていたのか、装填済みの弾倉や弾帯が山のようにあった。
赤川は壁に並べられていたM16を手に取ると、弾倉を銃にセットした。
さすが物量をほこる米軍だ、たまに撃つ弾が無いのが玉に傷、の自衛隊とはえらい違いだ、
と変な感心をしながら、赤川は矢継ぎ早に指示を出した。
ぼちぼちと弾切れになる車輌が出て来て、保有弾数の少ない車輌から積み込みを急がせた。トラックが尻を入り口に突っ込むと、隊員が荷台に溜まった空薬莢を蹴り出しながら
武器庫内に降りて、銃と弾薬を載せていった。


214 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/17 22:10
(12)
 ありったけの武器を搭載したトラックの車列が再び管制塔へと向かう。
64式を持った隊員は少なく、ほとんどの隊員の手にM16やM60機関銃が握られていた。

 米軍兵士を大型トラックに載せると、それを守るように中型トラックが並走し、
滑走路を突っ切って駐機場の輸送機まで運んだ。二度往復し、二機の輸送機に全員を
乗り込ませると、機体後部のリフトが上がり、パイロットがエンジンを始動させた。
すべての車輌が道を空けると輸送機はスルスルと誘導路へと動き出した。
 赤川が操縦席を見上げると、パイロットが敬礼していた。赤川は周囲を警戒しながら
返礼した。警戒偵察車が輸送機を滑走路まで先導し、その脇をトラックが固めている。
輸送機が誘導路から滑走路の定位置に達したとき、トラックの無線が鳴り、
フェンスを塞いでいる警戒偵察車からの通信が入った。
「フェンスが倒れました。大量のゾンビが雪崩れこんできます!」
 基地までの道のりの殿を務め、フェンスの破れ目に張り付かせていた警戒偵察車は、
往路、ほとんど射撃をしていなかったことを思い出した赤川がすぐに答える。
「その場でゾンビに射撃をくわえて牽制せよ。そこから離れるな。
 絶対に滑走路に入れるな!」
「無理です、数が多過ぎてとても撃退できません!」
 あたりはすでに薄暗くなっているが、数キロ先の滑走路の突端から、
わらわらとゾンビが基地内に侵入してくるのが赤川の目にも確認できた。
警戒偵察車が前進後退を繰り返してゾンビを跳ね飛ばしながら、
時折25o機関砲を発射しているのが見えた。


215 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/17 22:10
(13)
 ゾンビがフェンスの破れ目以外の所からも侵入し、生者の肉を求めて押し寄せてきた。
赤川はすべてのトラックに、滑走路の左右を走って射撃するように命じた。
池下の乗ったトラックには火炎瓶で火の壁を作るように指示した。
一台の中型トラックが滑走路のコンクリートと脇の芝生に車輪を取られて、
横転してしまった。しかし、乗っていた隊員達は他のトラックに移ろうとせず、
その場で射撃を開始した。軽快なM16の連射音と重々しいM60の発射音が
しばらく続いていたが、次第に聞こえなくなっていった。
「赤川二尉、火炎瓶、使いきりました!」
池下の乗ったトラックからの通信だ。拳銃しか持っていなかった池下も
火炎瓶をM16に持ち変えて反撃に転じていた。
 赤川が滑走路に目をこらすと、路上に放置されたゾンビの死体をどかそうとしている
隊員がいた。その横ではトラックに乗った兵士が近づくゾンビを確実に狙撃している。
 輸送機のエンジン音が突然大きくなるのが聞こえてきた。離陸の準備を始めたのだろう。もうやりなおしは利かない。離陸の成功を祈りながら、赤川は手にしたM16を
ゾンビに向けて発射した。
 轟音に気づいた他のトラックも滑走路から離れていった。
一機の輸送機が滑走路を走り抜け、突風を巻き起こしながら、宙に浮いた。
隊員達は射撃をしながら歓声を上げた。しかし、その歓声も長くは続かなかった。
二機目の輸送機がエンジンを回したまま、一向に前に出ようとしなかったのだ。


216 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/17 22:11
(14)
 不審に思った赤川がよく見ると、輸送機の主脚にゾンビが群がっていた。
前に進もうとしなかったのではなく、進めなかったのだ。
それに気づいた一台のトラックが、赤川の命令を待たずして輸送機へと
猛スピードで走り寄った。池下の乗ったトラックだった。
 輸送機から離れたところにトラックが停まると、池下と他の隊員が飛び降りて、
輸送機の車輪に傷をつけないようにゾンビを射殺していった。
車輪と軸の間に挟まれていたゾンビを引き剥がすと、輸送機が動き出した。
池下達はすぐにトラックへとって返そうとした。だが、ゾンビの大群が
トラックに近づいているところだった。一人の隊員が運転席に飛び込んだものの、
池下達が荷台に登るにはゾンビ共が近過ぎた。池下は持っていたM16をフルオートで
発射し、弾が切れると再装填せずにSIG−P220を抜いた。
ゾンビの頭に銃口を押しつけるようにして引き金を引いていき、
その横では他の隊員が的確な射撃で、ゾンビ共に本当の死を送っている。
 タイミングを見計らって池下が手を貸して自衛隊員を荷台へと持ち上げたとき、
それをカバーしていたもう一人の自衛隊員が持つM16が弾切れを起こした。
焦って再装填に手間取る自衛隊員をフォローしようとして、池下は振り向きざまに
拳銃をゾンビに向けた。一発は発射されてゾンビの頭を吹き飛ばしたが、
次に引き金を引いたときにはカチリという小さな乾いた音がするだけだった。
池下は、弾を撃ち尽くしてスライドオープン(遊底が後退して停止したままの状態)した
SIGを握り締めたまま、弾倉交換中の自衛隊員に襲い掛かってきたゾンビに
体当たりを食らわせた。
 二機目の輸送機が、滑走路の先でゾンビを牽制している偵察警戒車を
かすめながら飛び上がっていった。


217 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/17 22:12
(15)
 池下はゾンビといっしょに地面をころがった。起き上がる間もなく、
他のゾンビに押え込まれ、腕や足の肉を食い千切られた。
再装填を完了した自衛官とトラックの荷台に上った自衛官が発砲を始めた。
池下は戦闘の興奮状態で痛みを感じなかったのか、血まみれになりながら
拳銃に予備の弾倉を入れて、再びゾンビに向かっていった。
 赤川が乗ったトラックが池下達の所へと急行し、池下に襲いかかろうとしている
ゾンビの集団に突っ込んでいった。赤川はまだ動いているゾンビ共を掃射し、
トラックを飛び降りて、下車している自衛官と池下を荷台に上げた。
 無線からは感謝の意を伝える輸送機のパイロットの声が流れたが、
それに応答する暇は、誰にも無かった。
 滑走路の周辺を守っていたトラックにゾンビが殺到し、身動きが取れなくなった
車輌がでてきた。警戒偵察車が、今まで輸送機がいたためにむやみに発砲できなかった
欲求不満を発散するかのごとく、25mm機関砲から弾を吐き出した。
肉片の山を築きながら、ゾンビを蹴散らし、トラックを援護している。
 基地内の騒音に引かれたのか、いたるところでフェンスが破られ、
どこを見てもゾンビだらけだった。すべてを倒すことなどどう考えても不可能だった。
 すでに戦闘の目的は達成していた。米軍の輸送機は無事離陸していった。
沖縄に降りてどうなるかは向うの都合次第で、赤川隊が考えることでもなかった。
赤川は、各車に撤退を命じ、ヘッドライトを頼りにゾンビを掃討しつつ、
フェンスの外へと向かった。


218 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/17 22:14
(16)
 赤川が傷を負った池下の様子をうかがうと、興奮状態から覚めた池下は
ほとんど虫の息だった。射撃音が鳴り響く中、赤川は池下を抱き起こしたが、
何を言っていいのかまるで思い浮かばなかった。
 ふいに池下が口を開いた。
「赤川さん、ここってアメリカなんですよね」
「ああ、法律上は、そういうことになるねぇ」
 赤川は煙草に火を点け、池下の口咥えさせてやった。
「俺、ここでは死にたくない。死体は放り出してもかまわないから、
 基地の外まで運んでください。日本で死なせてください」
池下の言葉に、赤川はただただうなずきを返し、
「安心しなよ、練馬まで運んでやるからさ」
これだけ言うのがやっとだった。

 赤川隊の車輌が次々にフェンスを抜けて、一般道へと脱出していった。
車輛の損失が目立ち、荷台に乗る隊員の数も明らかに減っていた。
赤川が基地を振り返ると、車列の後ろに真夏のカゲロウのごとくゾンビの亡骸が
累々とその醜い姿を晒していた。

 赤川と池下を乗せたトラックが基地を出たとき、一発の銃声が響いた。


       ―――――――終わり―――――――




219 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/17 22:15
あとがき:
 なんか時間がかかった割には、どうもなぁ・・・。
設定や考証にかなり破綻をきたしております。
元自衛官の方も見ていらっしゃることを考えると、書いていて恥ずかしかったです。

 ボーッとしながら、
『ゾンビ2139:ゾンビ軍団VSパワードスーツ』とか
『ゾンビ1575:ゾンビ軍団VS武田騎馬隊』とか
『ゾンビ1274:ゾンビ軍団VSモンゴル騎馬軍団』とか
そういうのを考えていたのですが、全然ものにならなそう・・・。


220 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/18 11:11
懲りすぎだっぺ
次回作に期待!

221 : ◆U0WxN8c4sc :02/10/18 12:24
マテリアル様、乙です。
ちょっと凝りすぎのようです。力作ではあるですが。

どなたか新作家募集でつ。
沢山の人が投稿すればスレは活性化しまつ。
作者が多いほど新しい視点で見る事が出きるでしょう。

ではお前からと突っ込まれそうですが、今は思案中です。
一応、前スレでニ作程投稿しました。駄作でしたが。

222 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/18 12:40
書いてみたいのですがゾンビについての知識が殆ど無いので
どなたか「ゾンビとはこういうもの」というのをご教授いただけませんでしょうか?

223 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/18 13:04
>>222
一応「ロメロ」ゾンビを定義とすると・・・・・

1.人肉を食べる 欲する(人肉以外も喰ってたか?)
2.動きが鈍い
3.頭を破壊されると機能停止
4.火を怖がる
5.噛みつかれた人も死後ゾンビ化
6.一対一ならなんとかなりそうw
7.生前の「習慣」が名残としてある場合がある

まだあるかな?
てか、間違ってます?


224 :223:02/10/18 13:06
あと、ゾンビ発生の原因は諸説あるので
突拍子もないものでも可かもしれない。

細菌とか、惑星爆発の光線とかw


225 :106:02/10/18 13:08
マテリアルさん。
小説を読んでいるみたいでいい時間を過ごす事ができました。
ゾンビ作家の次回作も期待してます!

226 :223@連書きスマソ:02/10/18 13:10
あーでも、これはロメロゾンビの定義?なので
頭部破壊でも死なないとか、走りながら襲ってくるとか
色々あってもいいかも(そーなるとバタリアンだが)

ロメロ系に関らず、ゾンビ化した身内を「処分」出来るか
っていうのが永遠のテーマかなと思ってまつ。

227 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/18 13:28
まずは映画「ゾンビ」を見たほうがわかりやすいよ。

228 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/18 14:33
zombie age

229 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/18 16:16
分かりやすいスレだな。ここは。
荒らしを除いて、トリップ付きは投稿者、それ以外は読者か(w

230 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/18 17:16
廓抜けなどしなければこんな目に会わなかったのか・・・。
いやしかし、この死人(しびと)の群れは果ては江戸まで押し寄せるのではないか。
この宿場だけにこの飢えた亡者達が止まるとはとても思えない。

「玄斎殿、祐天殿、・・・ご覚悟よろしいか?」
左京様が戸に手をかけて、一同に問いかけた。緊張した面持ちだ。

「左京殿、間違いなくそのような隠れ道があると申されるのか?」
玄斎さんは念を押すように尋ねた。
「それは間違いなく」
左京様が言った。
「・・・よし参ろう」
玄斎さんの声を合図に戸が開かれた。外にはおびたたしい数の亡者達が徘徊している。
左京様は私の肩に手をかけてきた。
「菊、離れるでないぞ・・・」

231 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/18 17:16
遊郭の追手に捕まりそうになったところを左京様に救われ、道中を共にするように
なってからもう半月が過ぎようとしている。左京様はその素性を語ってはくれないが
大きなお役目を担っているらしく、幕府のお役人らしき方々と定期的に密会をされている。

この宿場町にもそのお役目の為に立ち寄られたらしいのだけれど、まさかこんな事になるとは。
「菊、こんな事に巻き込んでしまって、済まぬな・・・」
死人に斬りつけながら左京様がつぶやいた。返り血が飛んで来た。
「いいえ、この菊の命、左京様に捧げたものと思っています。どうぞお気になさらないで
ください。」
少しでも左京様のお役に立ちたい。私は後ろから襲ってきた死人に匕首(あいくち)で
斬りつけた。肉が腐っているので、刃はずぶりと、いとも簡単に突き刺さる。液が飛び出し、
鼻をつく厭なニオイが広がる。
「菊、そのような事をしないでも我々に任せればよい!早く走ることだけ考えるのだ」
左京様がもの凄い力で引っ張る。すごい数の死人だ。玄斎さんも祐天様も苦戦している。
左京様の言ってらした隠れ道を目指し、進んでいるわけだが、このままでは囲まれてしまう。

232 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/18 17:17
たかが、マテリアル如きが何故こんなもてはやされるのか分からん。
シチュ書きが上手い訳でも、文章が卓越してるわけでもない。
所詮、ド下手素人同士の馴れ合いスレか。 2chとは怖いところだな。

一度、ネットの賞にでも応募してみれば?
自分の実力が分かると思うが。

233 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/18 17:17
宿場の街並みはもう少しで途切れる。とりあえずあそこまで抜けられれば・・・。
「玄斎殿!!」
左京様の叫び声で玄斎さんの方を見た。
「うがああああああっ」
折れた槍を振り回しながら死人の群れに取り囲まれている。
「今、助太刀に参る!!」
左京様が走りだしたが、玄斎さんはこちらを向いて吼えた。
「助太刀無用!!それよりもこの隙に逃げられよーー!」
次の瞬間、音にならない嗚咽をあげ、死人達の中に玄斎さんは消えた。
「左京殿、あれを!!」
祐天様の指し示す方向、宿場の入り口、を見ると宿場を仕切る黒田屋の一味が鉄砲を
持って立っている。10人はいるだろうか。

「左京、祐天!!生きてここから出さねえぞ!」
黒田屋が叫ぶ。
「やはりお主であったか、この一連の死人騒動の黒幕は!」
左京様が刀の脂を拭いながら言った。一体何の話だろう。
「怨霊退治を生業とする手前らの事、旅の順路を先回りして一騒ぎ起せば
のこのこ現れるかと思ってな・・・。」
「黒田屋とは名ばかり、その正体は八百羅刹の手のものであろう。」
黒田屋は不気味な含み笑いをすると死人に食われる玄斎さんの方を指さした。
「どうだい、この死人達は。そこの男もかなりの手練のようだったが
そのザマだ。お前らも相当消耗してるんじゃねえか・・・。」
左京様も祐天様も昨夜から戦い通しだ。その疲労は私にも見てとれる。
「本当に目の上の瘤だぜ、手前らはよう・・・。我らが怨敵徳川への復讐をことごとく
邪魔しやがって・・・。でも今日で終いだ。おい、お前ら!」
黒田屋は手下に鉄砲を構えさせた。

234 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/18 17:18
「祐天殿、筒封じをっ!」
左京様は私を庇いながら叫んだ。
「承知。」
祐天様は数珠を投げ上げると錫杖を叩きつけた。
「ぬん!!」
砕けた数珠が光を放って飛んでいくのと黒田屋の鉄砲が火を噴くのは
ほぼ同時だった。次の瞬間、破裂音が宿場中に木魂した。
左京様の肩越しに黒田屋達の方を見ると、黒田屋の手下達が叫びながら
転げ回っている。鉄砲が暴発したらしい。皆、腕が飛び散っている。
「くっ、この糞坊主!」
一人無傷の様子の黒田屋は背中から異様に湾曲した刀を出した。
「覚悟しろっ」
黒田屋は刀を振り上げこっちに向かってきた。

背後からは暴発音を聞きつけて押し寄せた死人達が迫ってきている。
50〜60匹以上はいそうだ。

「祐天殿、黒田屋は私がひきうける。菊を連れてこの宿場から
逃げられよ!」
「うむ」
左京様は近づいてくる祐天様のほうに私を押した。
「い、厭です!私は左京様のお傍にいます!」
左京様は困った顔をされた。こんな顔、初めて見る。
「頼む、菊・・・。私一人であればこの場は切り抜けられる。しかし誰かを
守りながらではちと難しいのだ・・・。」
左京様の邪魔にはなるのは厭だった。私は素直に従った。
「・・・わかりました。でも、きっと!きっと生きてくださいまし!」
「もちろんだ」
左京様はそう言うと黒田屋の方へ駆け出した。

235 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/18 17:19
祐天様の法術のおかげで死人の群れの中を抜け、無事に宿場から出ることができた。
そうか、偶然出合っただけかと思っていたが、左京様と祐天様は大きな役目を共に
されるお仲間だったのだ。
「祐天様、ありがとうございました。」
「いや、無事で何より。ここまで来れば安全でしょう。さて、私は今一度宿場に
戻り、左京殿に助勢してこなければなりません・・・。ここで待っていて頂けますかな?」
「はい。ご安心ください。・・・左京様をお願いします!」
「分かり申した」
そう言うと祐天様はもの凄い速さで宿場の方向へ走り去った。


祐天様が宿場へ向かわれてからどれくらいの時間が経っただろう。
随分日が傾いてきた。まさか、お二人の身に何かあったのでは・・・。
そう考え始めると居ても立ってもいられなくなり、私は宿場へ戻った。

宿場に着くと、あたりは静まり返っていた。あんなにたくさんいた死人達の気配もない。
一体何があったというのだろう。宿場入口の門には黒田屋一味の死体があった。
皆、首を一突きで殺されている。きっと左京様が留めをさしたのだろう。
「左京様ーーーー!」
返事はなかった。私は黒田屋の屋敷へ向かった。
宿場の中心に建つその屋敷は、主の名の通りの真っ黒な建物で、今は夕闇に不気味な姿を
浮かび上がらせている。

236 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/18 17:19
屋敷に足を踏み入れると、強い臭気が鼻をついた。思わず吐きそうになる。
これは、骸のニオイ・・・。ひょっとして死人達が潜んでいるのかもしれない。
でも今は恐怖よりも、早く左京様の安否を確認したいという気持ちの方が強かった。
以前この屋敷に来た際、黒田屋がいた大広間の戸を開けた。
大広間には無数の骸が山となっていた。1匹として動いているものはいない。全部首を
撥ね飛ばされている。

そして骸の山の前に左京様がいた。首が半分ちぎれ、片腕はなく、裂けた腹からは臓物が
飛び出ている。
「さ、左京様っ・・・・」
左京様が死んでしまった。そう思って私はその場にヘナヘナと腰を落とした。
しかし、違った。
「菊・・・・、見られてしまったか・・・」
首がちぎれた左京様は私の姿を認めると、悲しそうな顔をしてそう言った。
残った左腕に黒田屋の首をぶら下げている。黒田屋は蛇のような顔になって長い舌を垂らして
死んでいた。背後から祐天様が部屋に入ってきた。
「・・・・左京殿、申し訳ない。隠れ道沿いにお待ち頂く様お願いしたのですが・・・」
私はわけがわからず、ただ左京様と祐天様の顔を交互に見ているだけだった。
「菊・・・・」
「は、はい・・・」
「安心しておくれ、私はあの歩く死人達とは違う・・・いや、化け物には違いは
ないが、決してお前を傷つけたりはしない。私はある時を境に死ねぬ身体に
なってしまったのだ・・・。」
「死ねぬ身体・・・」
祐天様が床に落ちた右腕を拾い上げ、左京様のところへ持っていった。
切れた部分にそっと宛がうと、ジュルジュルという血を吸い上げるような音とともに
右腕はあっという間に元に戻った。そして首も繋がり、はらわたも元に戻っていた。

237 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/18 17:20
隠れ道を歩きながら、私は横を歩く左京様のお顔を見ていた。美しいお顔。
きっと左京様は老いず、死なず、ずっとこのままなのだ。
私が見ているのに気付き、左京様は笑った。
「・・・菊、お前は本当に私が怖くないのか?」
私も笑った。
「当たり前です。左京様が妖怪であろうと何者であろうと関係ありません。」
そうか、と、とても複雑な表情で左京様は笑った。どういうお気持ちなのか、
今の私にはわからない。でもこれから左京様のお傍にいる間に少しずつそのお気持ち、
そしてその過去を知っていきたい。少しでもいいから。






238 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/18 17:23
>>237
お前ら小説の基礎って知ってるか…?
まともな学校を出たか? 

そんな駄文でも平気でup出来るのは2chの強みだな…。

239 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/18 17:51
黙れ鼻くそ。

240 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/18 17:59
>>232>>238
しーっ!言っちゃダメ!

241 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/18 18:25
>>238

237氏に対し発言しているのであれば、

誤:お前ら
正:お前

理由:゛ら゛は複数の者に対して付ける。

238は小説の基礎とかほざいているが、238自体が日本語の使用形態を知らない。
よって今後238を荒らしと見なし無視しよう。

>>238

一応ipは抜かせてもらった。

242 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/18 18:42
>>238
まあ、いいじゃないか。
ゾンビに関する色々なシチュエーションを楽しんでるんだから。
出来ればまともな学校で小説の基礎を学んだあなたにも
書いて欲しい。
2chの、しかもオカルトで小説の基礎とか求めてる方がおかしい。

243 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/18 18:47
>>238
本屋で売ってるものが一番イイと
思ってるんだね。
頭弱いね。
お前こそお前が言う駄文を見たくなければ
ここへ来なければいい。
ま、友達もいなさそうだから仕方ないか。


244 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/18 18:54
基本的にsage進行というお約束を読めない時点で
232と238は小説云々を語る資格なし。
まあ、age荒しなんだろうけど。
まずは日本語を読めるようになれや。


245 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/18 19:04
でもあまりマンセーな発言ばかりもどうかと思う
>2chの、しかもオカルトで小説の基礎とか求めてる方がおかしい。
これを言ったら駄文OKという事に繋がりかねないでしょ

書くほうはきちんと読む側に面白い物を提供しなければならないと思うし
読む方も面白くなければ突っ込むべきでは?

ちなみに私は準備中

246 :名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI :02/10/18 19:26
まあ、投稿する際は駄文の投稿は、してないつもりです。

結果としてそうなってしまったのなら、しょうがないです。
継続するのだったら、駄文にならぬよう改善します。

247 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/18 20:36
この手の書式厨に余計な煽りを入れられないためにも、
小説のお約束的書き方を解説します。
>231 青田氏の文を例に。
「菊、こんな事に巻き込んでしまって、済まぬな・・・」
死人に斬りつけながら左京様がつぶやいた。返り血が飛んで来た。
「いいえ、この菊の命、左京様に捧げたものと思っています。どうぞお気になさらないで
ください。」
少しでも左京様のお役に立ちたい。私は後ろから襲ってきた死人に匕首(あいくち)で
斬りつけた。肉が腐っているので、刃はずぶりと、いとも簡単に突き刺さる。液が飛び出し、
鼻をつく厭なニオイが広がる。

「菊、こんな事に巻き込んでしまって、済まぬな……」
 死人に斬りつけながら左京様がつぶやいた。返り血が飛んで来た。
「いいえ、この菊の命、左京様に捧げたものと思っています。どうぞお気になさらないで
ください」
 少しでも左京様のお役に立ちたい。私は後ろから襲ってきた死人に匕首(あいくち)で
斬りつけた。肉が腐っているので、刃はずぶりと、いとも簡単に突き刺さる。液が飛び出し、
鼻をつく厭なニオイが広がる。

1.地の文の行頭は一文字空ける
2.「」の台詞には「だった。」のように「。」を付けないか、全部付けるか統一する
3.「・・・」は「……」や「…」のような三点リーダーと言われるものが一般的です

ただし、あくまでこれは本を出版する際のお約束事と呼ばれるものです。
あえて破るのもアリ。
では職人さんの投稿お待ちしておりますです。

248 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/18 22:02
自由に書いていいと思う。
ゾンビ作家さん達の思うとおりに書いて欲しい。
色んな規制をつけると、新人ゾンビ作家達も
うpに尻込みするかもしれないし。

249 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/18 22:07
「書き方」についてのお約束ってだけだから、
そう難しいものでもないと思うけど。

250 : ◆U0WxN8c4sc :02/10/18 22:18
取り合えず投稿してみて下さい。書いているうちに次第になれるでしょう。

といことで、行ってみます。

ただ>>247のお約束は、投稿しようとして気付いたので遵守は多分してません。(藁

251 : ◆U0WxN8c4sc :02/10/18 22:19
(1)

ある駐屯地
「噛め?」「噛めとは?」
待機中、中隊長から発せられた命令に、中隊の隊員達から素っ頓狂な声が上がった。

中隊長は、
「今回の出動は治安出動である。武器の使用に関しては、警察比例の原則が適用される。」
「暴徒は、警察部隊に対し武力攻撃を行わず、噛み殺すことにより警察部隊の無力化を
 図っている。火器による攻撃が無いのに火器により攻撃を行うことは過剰防衛にあたる。」
「よって、諸君達は、出動した際には暴徒に対して火器による攻撃を行うのでは無く。暴徒
 と同じ攻撃手段をもって対処するように。」
とチュータからの訓示が終わった。訓示が終わると周囲から
「……噛み殺すって……」「……そんな無茶な……」「……俺差し歯なんだ……」
とまどいの声が上がった。

一番若い、防大を卒業したばかりの、第4小隊長が質問した。
「中隊長殿、生命に危険が差し迫った場合の武器使用の判断は、どのようにすればよろしい
 のでしょうか。」


252 : ◆U0WxN8c4sc :02/10/18 22:20
(2)

チュータは、小さな声で
「……」
第4小隊長は、
「中隊長殿、聞こえません。もう一度お願いします。」
チュータは、はあまり変わりばえしない声で
「……」 
第4小隊長は、
「中隊長殿、聞こえません。再度お願いします。」
 回りの、古参小隊長達はやめろと目線を送って来る。でも若い小隊長は気付かないようである。

チュータ、はやっと聞こえるようなか細い声で
「正当防衛、緊急避難の法令に遵守する範囲内において各自の判断において、発砲を行うように」
第4小隊長は、
「中隊長殿、交戦規定は無いのですか?」
 チュータからの答えは無かった。
相変わらず、現場では明確な判断は何も無かった。
でも出動待機命令だから、出動時には明確になるかもしれないと、淡い期待を持っていた。



253 : ◆U0WxN8c4sc :02/10/18 22:21
(3)

官邸

総理:
「警察は何をしている。何で治安の回復が図れないのだ。」
警察庁長官(以下、K長):
「暴徒は警察部隊に対し、噛み付いて、噛み殺しています。催涙ガスも効果がありません。
 発砲の許可をお願いします。」
内閣法制局長(以下、内法長):
「駄目。駄目。駄目。発砲なんて問題外だよ。きみ。暴徒は銃器を使ってないのに、発砲なんて
 過剰防衛じゃないか。」
K長:
「それでは、治安の回復は行えません。」
内閣官房長官(以下、内官長):
「警察庁長官、今はね国会会期中なんだよ。そんなことをして、今国会が乗り切れなければ、きみ、
 責任を取るのかね?」
K長:
「警察官の生命に危険がある場合には発砲しても構わないのでしょうか」


254 : ◆U0WxN8c4sc :02/10/18 22:23
(4)

内法長:
 「あくまでも警察官職務執行法の範囲内でだよ。それに、その件については確か決着が付いて
  いる筈だよ。あくまでも現場が緊急性と生命の危険性をどう判断するかだよ。」
総理:
 「そっ、そうだよ。あくまでも現場の判断に任せるということだ。」
秘書官が入ってきて総理に耳打ちする。
 「総理、社○党の土□議員からお電話です。」
総理
 「あ、もしもし・・・」
社○党の土□議員
 「総理、自衛隊に対して待機命令出したでしょう。駄目なものは駄目。直ちに解除しなさい。
  さもないと、明日の審議中に不信任案提出するわよ。」
総理
 「何のことかわからないが・・・」

 いつまでも、明確な命令を出さない官邸、出したがらない官邸。
官邸の周囲は暴徒によって包囲されていた。

255 : ◆U0WxN8c4sc :02/10/18 22:25
(5)

防衛庁中央指揮所

 もう2日前から不毛な会議が続いている。日本全土に暴動が発生してから、自衛隊の出動を
前提として治安出動待機命令が発令された。ただ自衛隊の出動に関して明確な規定が無いので
関係省庁との協議が続いていた。

厚生労働省代表:
 「自衛隊による野戦病院の設置は、○▽法第二条の規定により認められない。」
防衛庁内局代表」
 「では、負傷者は地元の病院で収容していただけるのか?」
厚生労働省代表:
 「前向きな姿勢で善処するよう努力する。」

 ここでも、いつまでたっても結論が出ない。
中央指揮所がある防衛庁の周囲は暴徒によって包囲されていた。


256 : ◆U0WxN8c4sc :02/10/18 22:26
(6)

ある駐屯地。

衛兵:
 「連隊長殿、暴徒達が駐屯地内に侵入しようとしてます。阻止出来ません。発砲の許可を願います。」
連隊長:
 「冷静に話し合え。お前は人を説得しようとする努力が足りない。腹を割って話せば何とかなる。」
衛兵:
 「連隊長殿、無理です。既に暴徒によって3名が噛み殺されました。いや喰われました。」
連隊長:
 「入り口にバリケードを構築しろ。それでしのげ。」

 バリケードの構築が終わるまでに更に20人以上の隊員が食い殺された。それ以上の隊員が、噛まれ
負傷を負った。

257 : ◆U0WxN8c4sc :02/10/18 22:27
(7)

官邸

防衛庁長官(以下、防長):
 「総理、駐屯地に暴徒が押し寄せ甚大な被害が発生しています。暴徒に対する発砲許可を願います。
総理:
 「ハァ?。そうだお茶。秘書官、お茶を持ってきたまえ。」
防長:
 「総理、このままでは、出動出来なくなります。」
総理:
 「だから、何度も言ってるだろう。武器の使用は現場の判断に任せると。君もクドイな。そんなこと
  では偉くなれんぞ。」
K長
 「総理、私からもお願いします。発砲許可を下さい。自衛隊に治安出動を発令して武力鎮圧をお願い
  します。」
総理:
 「法制局長官。何とかならんものかね?」
内法長:
 「暴徒が銃器を使用しない以上、過剰防衛です。武器の使用は認められません。生命の危険の判断は
  現場が行うべきものです。」
総理:
 「そうだ。現状は現場が一番知っているだろう。防衛庁長官、警察庁長官、あくまでも武器の使用
  は警察官職務執行法の範囲内だよ。それ以上は過剰防衛だ。生命に危険がある場合は、現場の
  判断だ。」

 既に人間が存在する所は点の拠点だけになってしまった。


258 : ◆U0WxN8c4sc :02/10/18 22:29
(8)

防衛庁中央指揮所

 まだ、不毛な会議が続いている。何時終わるのだろう。終わった時に日本人は何人生きているのだろうか。

環境省代表:
 「自衛隊車両は、Nox・Pm削減法施行区域内を通行する際は必ずDPF又は低減装置を装着して下さい。
  このままでは、環境基準がクリア出来ません。」
防衛庁代表:
 「そのDPF装置とかは何処に行けば付けられるのですか?。」
環境省代表:
 「それは、うちの管轄ではありません。あっ、それと。低減装置付けた際には排出基準をクリアしている事を
  確認するため、ガス検を受けて下さい。」
防衛庁代表:
 「ガス検って?。それは何処で受けられるのですか?」
環境省代表:
 「確か、経済産業省の外郭団体で1つ、国土交通省の外郭団体で1つあるはずです。」
防衛庁代表:
 「はあ……」

 官僚は、省益を守る事が第一優先。この頃になると、その各省庁の庁舎内にも生きた人影は無かった。

259 : ◆U0WxN8c4sc :02/10/18 22:30
(9)

ある駐屯地

 駐屯地の周囲は暴徒だらけである。

内部でも不穏な空気が蔓延した。暴徒に噛まれて怪我をした隊員達が暴徒になってしまった。

当番中隊長:
 「連隊長、反乱です。一部の隊員達が反乱を起し、暴徒に加わりました。」
連隊長:
 「言葉を慎め。いいか説得しろ。帰順させるのだ。絶対に外部に漏らすなよ。」

 連隊長からの報告
連隊長:
 「師団長閣下。当部隊内にて一部隊員により反乱が発生しました。現在、帰順に向け説得中です。」
師団長:
 「分かった、総監にはこちらから報告する。分かっているとは思うが、この件に関しては緘口令
  を引くように。」

 暴徒化した隊員達は取り押さえた。でもまた多数の隊員が噛まれてしまった。

260 : ◆U0WxN8c4sc :02/10/18 22:32
(10)

官邸

防長:
 「総理。自衛隊の一部で反乱が発生しました。」
総理
 「何処の部隊だ。全く軽挙妄動しやがって。鎮圧だ。即刻鎮圧しろ。」
防長
 「鎮圧を行う際は武力鎮圧を行います。」
総理
 「法制局長官。この場合の武器使用は認められるのかね?。」
内法長
 「反乱部隊が銃器を使用していれば、正当防衛にて処理出来るかと。」
総理
 「防衛庁長官。反乱部隊側の兵力は?。それと押えられた武器はどれくらいかね?。」
防長
 「反乱部隊は数十人とのことです。尚、武器は所持せず、ひたすら噛み付いて来ると……。」
内法長
 「なんだ、その程度か。だったら武器の使用は許可出来ないな。過剰防衛だ。」

 官邸の敷地内でも負傷した機動隊員の中から暴徒が発生しつつあった。


261 : ◆U0WxN8c4sc :02/10/18 22:33
(11)

防衛庁中央指揮所

 何が問題なんだ。一体全体。そんなに省益が大事なのか。この連中は。

国土交通省代表:
 「自衛隊のヘリコプターが飛行場以外に着陸する場合は、……」
防衛庁代表:
 「それでは有効な部隊運用が出来ない。」
国土交通省代表:
 「法治国家としてのルールです。自衛隊の出動も法令の範囲内で行って下さい。」
防衛庁代表:
 「はあ……」

 中央指揮所の入り口の前は、暴徒で溢れていた。


262 : ◆U0WxN8c4sc :02/10/18 22:34
(12)

ある駐屯地

 出動命令は未だ来ない。でも駐屯地内は修羅場と化している。隊員の戦闘服を着た暴徒が
駐屯地内を徘徊している。連中による被害は甚大だ。おまけに連中は臭くてたまらない。

 先程、連隊本部の通信隊の連中からは、方面総監部と師団司令部との通信が途絶したとの
話があった。最後の通信は「暴徒により包囲されている、救援を求む。」だったそうだ。

 駐屯地の中からは、ついに脱柵する隊員が出始めた。脱柵隊員達は止めてあった装甲車や
トラックに弾薬庫から弾薬を搬出し一斉に積み込み始めている。
 ついに 『パーン、パーン』銃声が響きだした。今の発砲が正当防衛に該当すると法務官
が認めてくれればいいのだが。

 駐屯地内で待機中の部隊は総崩れとなった。生き残った隊員達は装備もろとも脱柵して
いった。駐屯地内は暴徒だけが残された。

263 : ◆U0WxN8c4sc :02/10/18 22:36
(13)

官邸

秘書官が入ってきて総理に耳打ちする。
 「総理、国会が暴徒により占拠された模様です。」
総理:
 「何!……。ということは。あの煩い土□議員もいなくなったのか。」
防長:
 「総理。もう一刻の猶予もなりません。出動命令と武力制圧命令を出して下さい。」
総理:
 「あ〜、秘書官はいるか。それだ、あの煩い土□議員の消息を確認しろ。全てはそれからだ。」
k長:
 「総理。今すぐに待機中の自衛隊に出動命令を出せ。出すんだ。」
総理:
 「まあ、落ち着いて。ここはゆっくり茶でも飲んで。な。沢庵でも食べれば気も休まるものよ。」



264 : ◆U0WxN8c4sc :02/10/18 22:38
(14)

 その時、『バキ、ミシ』という音と共に総理執務室のドアが開いた。そこには機動隊員が
立っていた。

k長:
 「お前は何だ。ここをどこだと思っている。お前が来るような所ではない。持ち場に戻れ。」

 機動隊員の表情はどこか暗く、びっこを引きながら警察庁長官に近寄っていく。

k長:
 「お前、速やかに持ち場に戻れと言っているのだ。聞こえないのか?。」

 機動隊員は、警察庁長官に近づいたと同時に頬に噛み付いた。長官は「うぉー」と雄叫びを
発し、悶絶した。総理執務室の開け放たれたドアからSPや機動隊員達が虚ろな表情で入って
来た。

 官邸の内外は暴徒により埋め尽くされた。

265 : ◆U0WxN8c4sc :02/10/18 22:40
(15)

防衛庁中央指揮所

 司会役の内閣官房副長官が、休憩を宣言した。
まだ自衛隊が出動する際に問題となる事項の1割も決着していなかった。

 中央指揮所入り口のドアが開放された。そこにいたのは、沢山の暴徒だった。

 中にいた、各省庁選りすぐりの課長クラスや課長補佐クラスの官僚達は、あっという間に
暴徒達に襲われ、見えなくなった。

266 : ◆U0WxN8c4sc :02/10/18 22:42
(16)

エピローグ

ここは、海上自衛隊の硫黄島基地。

 俺は、通信士だった。この騒動が起ってから、ずっと無線を聞いていた。
つい先程、松山の陸曹教育隊からの無線が途絶えた。本土の部隊で最後まで組織的に動いて
いた部隊だった。

俺:
 「司令。先程、松山の陸曹教育隊からの通信が途絶えました。」
司令:
 「そうか……」

 ここには暴徒はいない。でも食料も残り少ない。俺達もいずれ暴徒になるんだろう。


−−−−−−−−−−−−−−− 終わり −−−−−−−−−−−−−−−

267 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/18 23:04
>>251-266
乙です。
面白く読ませてもらいました。
ただ、小説というより、小説の原案といった感じがしました。
これは今まで出て来た小説にも見られる傾向なんですが、だらだら長い印象を受けます。
掲示板という限られたスペースに連載するわけですから、物語を始めから終わりまで書くよりも
>>191のようにとある一瞬のみを描写するのもいいかもしれません。
なんだか筋を追うのに一生懸命で説明文みたいな小説が多い気がします。
ちなみに私はエロ基地さんのが結構好きです。
本当に下ネタ書いたのには閉口しましたけど。

268 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/18 23:06
>>220さま、
>>221 ◆U0WxN8c4sc さま、
 食われるばかりで鬱々としていたので反撃に出たのですが、
やはりやり過ぎだったようですね。失礼仕りました。

>>225 106さま、
 こんなになっちゃいました。三人称は難しいです。

>>230- 青田 ◆t291XhvMgA さま、
 新作、乙ーです。
前作とタッチがかなり違っていて驚いたです。
それにしても、時代設定が江戸時代とは、してやられてしまいますた。

>>251- ◆U0WxN8c4sc さま、
 リアルタイムで拝読させていただきました。ご馳走様、なんだけど、なんだけど・・・。
もう、なんつうか、実際にこうなりそうで、腹が立ってきましたですよ。
『宣戦布告』(講談社 麻生幾著)いう小説を読んだときと同じような感情を持ったでつ。


269 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/18 23:34
(1)
 四国の山中、老いたマタギがいた。
小屋で炭を焼き、銃や罠で動物を狩り、山菜を採り、それらを町へ持っていって
金銭に換えるという慎ましい生活をしていた。
小屋には時計も電話もラジオも無かった。文明の利器と名のつくものを
すべて排除して、老マタギは生きていた。望んでそうしているというわけではなく、
何も無いのが当たり前になっていたため、その存在は知っていても
必要性を感じなかったのだ。
 この老マタギは、山の奥深くに住んでいることもあって、
他の人間とのコミュニケーションが極端に希薄だった。
老マタギと付き合いのあるのは、町外れの銃砲店のオヤジくらいのものだった。
あとは、たまに山に紛れ込んでくる登山者と言葉を交わすことがあるかないか・・・。

 その日、老マタギは大型の鹿を仕留め、血抜きをした頭部を軽トラックに載せて
銃砲店へ向かった。鹿の頭は剥製にして売れることから、銃砲店のオヤジが
常に高く買い取ってくれた。
 道路に出ると、いつもなら少なからず走っている車が一台も見当たらない。
そのかわり、どういうわけか、町に近づくごとに、車道をフラフラと歩いている
人間が増えてきた。老マタギはそれを巧みに避け、罵声を浴びせつつ、
銃砲店へと辿り着いた。


270 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/18 23:35
(2)
 銃砲店はシャッターを下ろしていた。オヤジが病気にでもなったのかと思い、
勝手知ったる他人の家で、老マタギは裏口に回り、ドアをドンドンと叩いた。
突然ドアが勢いよく開き、老マタギは室内に引きずり込まれた。
 引きずり込んだのは店のオヤジだった。
「オヤジさん、血相を変えてどうしたんだね?」
「ジッちゃん、生きてたんか!?」
 老マタギは何がなんだかわからなかったが、オヤジの顔を見て、
何か大事が起きたのだと悟った。

 店のオヤジの説明は、老マタギにはまったく理解できなかった。
(死体が生き返って、生きた人間を襲って食う、なんて話を信じろというほうがおかしい)
何度話を聞いても、老マタギには半信半疑、いや、全疑だった。
とにかく、自分の目で見て確認しないことには、何事も信じない老マタギではあった。
「そこまで言うなら、わしが町ぃ行って、この目で確かめてくる」
 それだけはやめてくれと頼み込むオヤジだったが、頑固者の老マタギは止まらない。
それならば、と店のオヤジはガンロッカーから自動装填式の猟銃を取り出し、
金庫から大量の弾と弾倉を出して老マタギに押し付けた。
こんなもん、いらん、と最初は断った老マタギだったが、
オヤジの行為を無にするのも悪いと思い、受け取って店を出た。


271 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/18 23:35
(3)
 町に向かったが、結局、途中で諦めて引き返せざるをえなかった。
道路の真ん中を平気で歩く人間が徐々に増え、注意をしようと停車すると、
あっという間に取り囲まれた。
 彼らは体中を血で汚し、腕が無い者、はらわたを引きずっている者までいた。
普通なら動き回るどころか死んでいるだろうと思うような人間まで、
よろよろと歩いて老マタギの乗る軽トラに向かってきた。
(こりゃやっぱり、店のオヤジの言うことは本当だったのか。えらいこっちゃ)
老マタギはギアをローに入れ、アクセルを踏み込む。
死んだような人間に軽トラをぶち当てながら、ほうほうの体で逃げ出した。
向かうは銃砲店、今来た道を急いで引き返した。

 店の周りには死んだような人間が三人ほど集まって、シャッターに爪を立てていた。
軽トラの音に気づいたのか、店の二階からオヤジが顔を出した。
「真下にいるのは二階からは撃てない。ジッちゃん撃ってくれ!」
 そう言われても、さすがに人間の形をしたモノを撃つことには抵抗があった。
銃を向ければ立ち去るだろうと思った老マタギは、念の為、弾を込めて
いつでも撃てるようにした猟銃を持って、車外に出た。
「おめえら、早くどこかに行かないと、撃っちまうぞ!」
 銃を構えて警告しても、死んだような人間達はまるで聞く耳を持たなかった。
それどころか、うつろな顔をして老マタギに近寄ってきた。


272 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/18 23:36
(4)
 死んだような人間との距離が五メートルを切ったとき、突然轟音が鳴り響いた。
店のオヤジが二階から発砲したのだ。老マタギの目の前にいた人間の頭が破裂して、
血と脳漿が飛び散った。老マタギは、驚きで目を丸くしている。
二階のオヤジは銃のボルトを操作して空薬莢を弾き飛ばすと、次弾を装填し、
二発、三発と発砲した。店の前には頭を破裂させた三体の死体が転がった。
 オヤジは老マタギを店に入れ、
「俺の言ったこと、信じてくれたか?」
と問うた。老マタギは首を縦に振るしかなかった。

 なぜこんな状態になったのか、老マタギはオヤジに聞いたが、
わからない、という答えが返って来るだけだった。
オヤジのみならず、すべての人間にも理解できないうちに、
「奇病」が伝染して広がっていた。テレビやラジオでは政府の、
「無用の混乱を避けるために、自宅から出ないように」
という発表を一様に流していたが、出る出ない以前に出られなくなっていた。
そうこうするうち、報道機関は皆沈黙してしまい、国民は何の情報も
得られなくなったまま、時間が過ぎていった。

「気がつけば、こんなふうになっちまっていたのさ」
 オヤジが溜息をつきながら言った。


273 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/18 23:37
(5)
「ジッちゃんも山に帰ったほうがいい。山奥なら、あいつらもやってこないだろう」
 オヤジに言われるまでもなく、老マタギは山に帰るつもりでいたが、
仙人のような暮らしをしている老マタギにとって、唯一とも言える下界の知人の
身が心配になってきた。ただでさえ、この店にまでやつらが現れたのだ。
遅かれ早かれ、ここにも地獄の釜の蓋をこじ開けて出てきた死人共が
押し寄せてくるだろう。
「オヤジさん、落ち着くまでわしといっしょに山に篭らんか? 
 一人二人増えたところで生活は大して変わらんし・・・」
 店のオヤジは首を横に振りながら、寂しそうに言った。
「いや、よしとくよ。ここは俺の爺さんの代から広げていた店だし、
 俺にはここを守っていかなきゃならない義務があるんだ。
 それに、町にいる子どもたちにも連絡がつかなくなっちまったが、
 まだどこかで生きていると、俺は信じている。
 ひょっとしたら、ここに戻ってくるかもしれん。それを待つよ」
 そう言われてしまうと、老マタギは無理強いできなかった。山に篭ったところで、
本当に生き延びることができるのかどうか、老マタギ自身にもわからないことだった。
 しばし、重苦しい沈黙が流れ、ふいにオヤジが口を開いた。
「なぁ、ジッちゃん、店にあるもので、必要なものがあったら、
 なんでも持っていってくれよ。しばらく休業になるから・・・」


274 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/18 23:38
(6)
 老マタギは山に帰った。
元々、下界と大きな接点がなかったため、下界の混乱によって
老マタギの毎日の暮らしが変わることはなかった。
現金収入の道は断たれたが、現金があったとしても、今となっては使いようがなかった。
 猟場の見回りをし、水を汲み、動物を狩り、山菜を採る。
冬に備えて保存食を作り、炭を焼き、また猟場の見回りをする。
雪が降り、そして春が来た。死んだような人間達と出会ってから半年が経った。
銃砲店のオヤジと別れてからというもの、町には一度も出なかった。
山で生きた人間を見ることも、死んだような人間の姿を見ることもなかった。
下界はどうなっているのか、ということを考えることもなかった。
 一年が経ち、二年が経ち、三年が経った。ひたすらに山は静かだった。
聞こえるのは、風で起きる木々のささやきや、虫や動物の鳴き声だけだった。
いつもと何も変わらない一日が繰り返されていった。


 刃物で木を削りながらふと顔を上げると、目の前で蜘蛛が巣を作り始めた。
「・・・蜘蛛も巣にかかった虫を食い、わしも動物を獲って食っている。
 あの変な連中が人を食ったとしても、仕方のないことなのかもなぁ・・・」
老マタギの口から、独り言がついて出た。

 炭焼き小屋からは煙が高く高く昇っていった。


       ―――――――終わり―――――――



275 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/19 01:52
>>241
稚拙な煽りごくろうw
お前『ら』ってのはお疲れさんwな小説を書いている全員に当てたからだが?

IP抜いたの…?
出してもイイよ。 
当人が許すw 出してみろよ?

>>243
誰が本屋に売ってる物が最高と言った?
232が言う様にネットでやってる小説大賞に応募してみたら?
そこで章を取ってる奴らの小説と比べてみたら?
お前らはアマのLvにも達して無いんだよ。 

>>244
sageたからもう荒らしじゃないね。

276 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/19 01:57
放置推奨。

277 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/19 02:07
>>276
了解


278 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/19 02:09
>>275
あんたの小説が読みたい。

批評はするが小説を書かないってのは無しだよ。
世の中の、あんたのいうところの「小説大賞」の審査ってのは
プロの小説家が行っている場合も多いんだから。

279 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/19 02:36
>>278
書く理由が無い。
「素晴しいですね! これが才能…否、――遺伝子の違いって奴なんですね!!」

とか言われてもな〜。
IP抜いたなら俺のHP見に来てよ。
そこからリモートホスト調べて、プロバイダの俺のHPスペース位簡単に調べられるだろ?

身の程が分かると思うからさ。

280 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/19 03:10
◆U0WxN8c4sc さん、ゴチ
最初の

>「……噛み殺すって……」「……そんな無茶な……」「……俺差し歯なんだ……」

で不覚にもワロタんだが、先を読むとありそうな話だけに情けないったらありゃしない
読み返してたら頭に絵が浮かんできて、また切れそうになっちゃただーよ


マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU さん、乙
つうか、マタギって……、よくこんなん思いついたな(w

281 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/19 03:46
ヤレヤレだ…。
素人は怖いな。

282 : ◆U0WxN8c4sc :02/10/19 06:47
>>267 様
ありがd。
>掲示板という限られたスペースに連載するわけですから、物語を始めから終わりまで書くよりも
 >>191のようにとある一瞬のみを描写するのもいいかもしれません。
一場面の描写か。それが適切かもしれませんね。
いただいた、ご意見は今後作る(作れれば)のに活用させていただきます。

>>マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU 様 >>280
実際にあるのかは不明です。
話の元は、昔、自衛隊の統合幕僚長で栗栖さんという方が超法規的出動を行う
旨を発言し、統合幕僚長を罷免された事を思い出し書きました。
>『宣戦布告』(講談社 麻生幾著)
今度読んでみます。



283 : ◆U0WxN8c4sc :02/10/19 06:51
で、レベルが知れると思いつつ、煽りの厨房にも反応。
>>232
 >一度、ネットの賞にでも応募してみれば?
  自分の実力が分かると思うが。
そんな気は毛頭無い。これで食ってる訳で無い。
気軽に投稿出来る。これが一番。
>>232 >>275
全くのど素人ですが、何か?

それに
>>243様が書いているように
>お前こそお前が言う駄文を見たくなければ
 ここへ来なければいい。
これが、全てを解決する。

>>189さん
スマソ
>以上。これと>>171を参考に。バカに反応するヤシがいたら
 バカの自作自演か、バカと同レベルの人間と思い、
反応してしまいました。
>放置かあぼ〜んを徹底して下さい。
以後、スルーします。








284 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/19 07:03
>>283

あんた、良いこと言った。

>気軽に投稿できる。これが一番。
これが基本。

>>279

見に行ったが、はっきり言って駄文。

>遺伝子の違い
多分違うと思う。>>279は、染色体が足りない。

285 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/19 07:37
>見に行ったが、はっきり言って駄文。
晒し希望!

286 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/19 08:41
舞台は日本じゃないとNG?

287 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/19 08:47
>>285
多分>>279が率先して見せてくれるよ。

>身の程が分かると思うからさ。
ここまで書いているのだもの。
身の程が分かるようにしてくれるでしょう。
逆にさらさないのであれば、只の叩き。
>見に行ったが、はっきり言って駄文。
御苦労様です。でも自らの作品を出さないで批判しかしないヤシの文等見るに値しませんね。 >>ALL
経験が無ければ経験すればいいのです。
最初は、誰もが素人です。ここで物足りないのであれば、その時外に出ればいいのです。
大切なのは、自分の作品を作って見ること。
次は、投稿してみる。
そうすれば>>267さんのように適切な批評をしてくれる方が出ますよ。

少なくとも自らの作品を出さないで、叩くだくの輩は無視。
どうせオナニー文なのですから。


288 : ◆U0WxN8c4sc :02/10/19 09:35
>>286

>舞台は日本じゃないとNG?
ここの2に想定がある。
http://curry.2ch.net/test/read.cgi/occult/1034309472/2

>小説のお約束
 ・基本的にsage進行。
 ・スレタイに「ホームセンター」と入っているが、とりあえずこだわらない。
  (前スレの1氏への感謝と検索し易さを考えてつけました)
 ・ゾンビの設定は、一応、映画『Dawn Of The Dead:ゾンビ』を使用。
 ・舞台は日本。できるだけ身近な場所をモチーフにするとよいかと思われます。
 ・主人公は、できるだけ普通の人にとどめておいたほうが無難の模様です。

とありますが、厳密な適用も無いでしょう。多分。
努力義務といったところでは?



289 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/19 10:19
常連さん以外にも新人さんギボン。
あっ。決して常連さんに文句を言うものでは有りません。

型や決まりにこだわる必要性はないですよ。
ここはあくまでも素人さん、いらっしゃいだから。
決まりとかを偉そうにごたく並べるヤシは、
それだけ頭が硬直してるという事。

290 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/19 11:17
>マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU

新作のラストシーン、すごい好きです。
次回作楽しみにしてます。

煽りの方のおかげで盛り上がってきましたね。

291 :ぞむび ◆fHUDY9dFJs :02/10/19 11:48
提案ナのですが、みんなで連作とかしてみたら面白いのではないでしょうか。

292 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/19 12:06
>>251-256 ◆U0WxN8c4sc 様 乙です。

話の内容は今の日本では一番起りえることでしょう。法匪国を滅ぼす と言いますが、全くその通りだと思います。
これと似た話はごまんとありますが、かなり前の北海道奥尻島の地震被害を思い出しました。

奥尻には航空自衛隊のレーダーサイト部隊がいますが、地震が起きたとき駐屯地司令は道庁からの要請が無いのに、
独断で救出部隊を編成し島民の救援にあたったそうです。あと駐屯地司令は、島の公民館や体育館非難した島民に、
自衛隊の携行食糧(缶メシ)を提供しました。

これが、後日問題になりまして
・道庁からの要請も無いのに勝手に出動した。
 → 出動要請があってから動くという法体系上は違法です。が、クーデータ-の為に部隊を動かしたのでもなく、あくまでも救援なのに。
・自衛隊の携行食糧を勝手に避難民に提供した。
 → 自衛隊が避難民に食蝋を供給するの食料法違反だそうです。これは道庁が噛み付きました。

駐屯地司令は、被災者に対して迅速な救援活動を行い、余震に怯える避難民に、食料を提供した。
これはいいことの筈です。結局、駐屯地司令の行為は不問にされたようです。本来なら勲章を
授与すべきだと思います。不問にされた理由は、被災した島民達が道庁の係官達を吊るし上げ
たのが理由だとか。
そんなもんです。官僚達は。国民が死のうが、もがき苦しもうが自分達の縄張りを侵すのは全て敵です。

蛇足ですが
当時の社会党北海道支部も救援した事実は無視して違法行為だけを大きく取り上げてましたね。
その後の阪神大震災では、自衛隊はただ出動命令を待ってました。これは法を遵守したはずなのに、
朝日新聞あたりは徹底的に叩きましたね。奥尻の時は、出動命令なき出動を徹底的に叩いたのに。

>>青田 ◆t291XhvMgA 様。毎回 乙です。
楽しく拝見させていただいてます。話のテンポが好きです。

>>マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU 様
青田様と同様に、最後がいいです。物語の最後を締め括るには。最高です。

293 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/19 12:46
>>291 :ぞむび ◆fHUDY9dFJs さん

> 提案ナのですが、みんなで連作とかしてみたら面白いのではないでしょうか。
確かに面白そうですが、前スレはリレー小説形式だったので途中で頓挫してました。
もうデータ落ちするしか道のなかったスレが

◆/mVzI6b6様の投稿を皮切りに
マテリアルさん ◆zNU3ykSU様
736様
名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI様
◆U0WxN8c4sc様 の投稿で一気に復活しましたし

その2になってからも
青田 ◆t291XhvMgA様
エロ基地 ◆fHUDY9dFJs様
が加わりました。

1作者=小説完結ですね。ぞむび ◆fHUDY9dFJsさんの提案は各作者様のご判断
に委ねるというところですか。
面白そうだとは思いますが、それぞれの作者の方は固有の癖も有りますし、
うまくハモれば、いいですが不協和音が出るかもしれません。 

294 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/19 13:15
軽く流して読んでたから気づかなかったけど、
ぞむび ◆fHUDY9dFJs さん = エロ基地 ◆fHUDY9dFJs さん
ですか。トリップ同じ。それともパスが漏れてるのかな。

リレー小説は悪くないんだけど、今のこのスレでやったら混乱が起きないかなぁ?
293さんが言うように、1作者=小説完結 だからマターリ進んでいる部分もあるわけで。
あと、1作者=小説完結+1設定、これ。

かと言って、リレー小説の道を閉ざしちゃうのもなんだよなぁ……。
誰でも気軽に参加できる、というのは魅力があるし。

どなたか良い案ないでしょうか?

295 :名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI :02/10/19 14:41
(1)

  日本全土が、ゾンビに覆い尽くされいた。
 北海道だけは、自衛隊の活躍により死人に覆い尽くされる事は免れた。

 ここは、オホーツク海沿岸の町、紋別。流氷が接岸している。

 「寒い。」相棒が呟いた。
 「ああ。」俺は答えた。

  うちの班は、装甲車に乗って国道沿いをパトロールしていた。
 昨夜だが、付近の住民からの通報でゾンビを目撃したとの通報があった。
 あの騒動で警察がほぼ壊滅状態なので自衛隊が治安維持に携わっている。
 総理の生死不明の為、治安出動を解除する命令権者がいないのが実情だが。
  現在、道民全てに腕時計位の大きさの生死判別装置の装着が義務付け
 られている。これは、血流が止まったのを感知すると自動的に電波を発
 信するものだ。一度死んだ者が蘇生して人を襲う前に、処置を施す必要
 があるからだ。装着の義務化には強い抵抗が予想されたが、誰もゾンビ
 の恐怖が身に染みていたようで、大きな反発は無かった。


296 :名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI :02/10/19 14:42
(2)

  路上に雪が積もっているせいか、キャタピラの音もしない。妙なもの
 だ。聞こえるのは、重いエンジン音のみだ。
  間もなく装甲車は、通報のあった民家に付いた。
 『キンコーン、キンコーン』仲間が呼び鈴を押した。
 「はい。どなたですか?」インターホンから返事があった。
 「自衛隊のパトロールです。昨夜の通報の件でお伺いしました。」仲間
 が答えた。
  中から、頭の禿げ上がったオヤジが出てきて話し出した。
 「いや、昨日の夜なんだけどよ。牛が騒ぐもんで、牛舎の方に行った
  んよ。そうしたら牛舎の周りに複数の人影が見えたもんだから、
  おりゃ、てっきり牛泥棒と思って、鋤を手に持って行ったんだ。」

  おやじは昨日の様子を思い出しながら答えてくれた。そして続けた。
 「近寄って行くと、その人影がこちらを向いたと思ったら、こちらに
  向いて歩いてきたんだわ。おりゃが『何してるんだ。』と言っても、
  何も答えず向かってくるでないか。」
 「近寄ってきた奴の顔みたら、目が無いのよ。それに顔半分が裂けた
  ようになってただ。あれは、暫く前に発生したゾンビ間違いねえ。」
  暫くしてオヤジは、
 「・・・・う〜ん。でも近寄ってきた連中の顔付きは日本人では無かった
  ようだ。」と呟いた。


297 :名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI :02/10/19 14:43
(3)

  班員達は牛舎の周囲を捜索したが、足跡は昨夜来の雪で判別不能になっ
 ていた。
  班員達は2人一組になって周辺の偵察に出た。俺は相棒の徳久士長と
 一緒に歩き出した。
 「香川二曹殿、あのオヤジの話どう思います?」徳久士長が聞いてきた。
 「う〜〜ん。何とも言えないな。ってか酔っ払ったと言っても通るかも
  しれんがな。」
 「そうですよね。道民で死者が出れば、電波飛びますし。」と徳久が
 左腕に巻いた、生死判別機を見せながら笑って言った。 
  2人のペアは市街地から、砂浜・・・今は一面の銀世界だが・・・に
 向かって歩いて行った。相変わらず寒い。装甲車も寒いが直接風に曝さ
 れないだけました。そう思った。

  暫く歩くと、流氷の上に妙な物が載っていることに気付いた。雪の
 造詣にしては妙な形だ。俺達はその物体を確認すべく近寄って行った。
 徳久士長が、銃床でその物体を突付く。雪の塊が崩れ中から出てきた、
 ”人”だった。でもおかしい、死んでいるのだったら電波が出るはずだ。
 俺達が持っている、電波受信機には何も反応は無い。
  徳久士長は、近寄ろうとしていた。
 「待て士長。近づくな。もう少し雪を退かしてみろ。」士長に命じた。
  徳久士長は、さらに銃床で雪を払い除けていった。その最中に雪の
 塊が崩れ、そいつが起き上がった。起き上がったそいつの顔は、顔の肉
 が半分以上無く、暫く前まで散々見てきたゾンビそのものだった。
  「香川二曹殿!」徳久士長が叫ぶ。
 2人は小銃を構えて撃ち倒した。頭を完全に吹き飛ばしたゾンビを検分
 すると、顔つきは明らかに日本人では無かった。

298 :名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI :02/10/19 14:45
(4)
  
  その時、無線機から別の偵察班からの無線が入った。
 「ザザ ・・ こちら1班。高井曹長へ。A地点にてゾンビ発見。射殺
  しました。」
 「1班、詳細な状況を送れ!。」と高井曹長の声が無線機から流れる。
 「ザザ ・・・こちら1班。樹林地帯を捜索中に人影を発見。ザザ
  職務質問を行う為近づいた所 ザザ・・それがゾンビであることを
  確認。発砲射殺しました。送れ!。尚顔つきからすると日本人では
  ありません。」
 「1班。了解。」

  俺は無線機を取って班長に連絡した。
 「こちら5班。香川二曹です。流氷上にゾンビを発見。射殺しました。」
 「ザザ 何!。5班状況送れ!」高井曹長の声が響く。
 「こちら5班。流氷上に不審物を発見。確認の為、除雪中にゾンビが起き
  上がりました。ゾンビと確認出来たので発砲射殺しました。こちらも
  1班と同様、日本人ではありません。」
 その後、残りの班からも相次いでゾンビ発見の報告が行われた。

  結局、うちらの班が確認したゾンビは15体だった。その全てが日本人
 で無く、西洋系の顔つきだった。


299 :名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI :02/10/19 14:48
(5)

  班長の高井曹長は、司令部に状況を報告していた。
  高井曹長が無線を置いた。
 「帯広から増援が来る。それまでは厳重な警戒が必要だ。それと偵察機
  が、来る。」
 班員全ての顔が暗い。またあの惨劇が繰り返されるのか。

  暫く待つと、上空に4発の大型機が接近してきた。それが海岸線付近を
 低空で北上して行った。

  偵察機からの連絡では、流氷上にはまだ、数十人の人らしいのが、陸地
 目指して歩いて来るとの連絡があった。

  連中はどこからやってきたのだ。

  その時、装甲車の無線から、小隊長の声が響いた。
 「ザザザザ・・・紋別市A町2丁目3番にて、ゾンビが民家に押し入った
  との110番通報有り。高井曹長は速やかに現場に急行し制圧せよ。」

  高井曹長の怒鳴り声が響いた。
 「全員、乗車!」
  班員達が装甲車に乗り込む。装甲車はエンジンの轟音を響かせながら、
 現場に向かって驀進し始めた。

  ああ、これからまた連中の顔を拝むことになるのか。

  それが、始まりだった。北海道はまたしても北の脅威に怯えることになった。

 −−−−−−−−−−−−−− 終わり −−−−−−−−−−− 

300 :名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI :02/10/19 14:50
300ゲト。

>>267様が ◆U0WxN8c4sc 様にされていた批評を元に
一場面という事で作成してみました。

301 :名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI :02/10/19 15:37
>>110
>名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDIさんは、以前にどこかで総作文を作ったこと
 があるのですか?。
  あるのだったら、もう少し読ませる努力をされた方がいいです。
  全くのド素人だったら、これからうまくなりますよ。

有りません。全くの素人です。
オカ板自体来たのは、9月の中ごろですね。暫く前スレをROMしてました。
面白そうなので書いてみたというところです。

マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU様
>「・・・蜘蛛も巣にかかった虫を食い、わしも動物を獲って食っている。
> あの変な連中が人を食ったとしても、仕方のないことなのかもなぁ・・・」
>老マタギの口から、独り言がついて出た。
これと似たようなことは、考えてました。ゾンビ化することが進化の過程
だと仮定して。

> 炭焼き小屋からは煙が高く高く昇っていった。
最後がいい。私も好きです。
       
青田 ◆t291XhvMgA様
は、話の流れがいいです。読みやすい。


302 :読者代表 ◆GjQHdrlHdw :02/10/19 16:00
何だ。この状態は。漏れがいない間に荒らしが入っているとは。

>>191
駄作だ。
>>197
漏れが負ける事等有り得ない。逝ってよし。
>>199
くだらん真似するな。
>>238
当スレの評価者は漏れのみだ。分をわきまえろ。
>>名無し@錆取り中
お前にはオか板からの永久追放を通告した筈だ。
あまりの駄作にあきれ返って、誰もレスしないではないか。
誰の許可を得て書き込みしてるのだ。
>>251
お前も前作に続き駄作ニ本目だな。
よって今後一切の書き込みを禁ず。
以上

303 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/19 16:21
読者代表さま!
素晴らしいです!!
早くアク禁になるといいですね!
http://qb.2ch.net/test/read.cgi/accuse/1034828200/300

304 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/19 16:32
03月12日
疲労したまま。寝込んでいます。
この日記をご覧になるとわかる通り、私は融通が利かなくて真面目ばかりで、
身体も心も弱くて、弱虫なんです。それを欠陥だと謂われるなら、そうでしょう。
でも生まれ持った性質だから・・・。
私、バカなんです。ごめんなさい。
ベッドで横になっているまま教えてくれる教授が欲しいです。成績とかじゃなくて、
好きだから。大学の階段教室でなくてもいいでしょう。黒板の文字が見えなかったり
するし、一つ一つ対話して教えてくれる先生が欲しい。集団授業って嫌い。
臨床教育学というような分野もあるけど、私は弱いからベッドの横に本とノートを
置いて、一日中先生と考えたりしていたい。数学とか化学とか物理学とか、記号の
世界がいまはいちばん好き。いちばん基礎的で遊べるから。文理なんて分け方も
意味ない。
先日、九州大学が面白いことやってるらしいって新聞が書いてた。いいなあ。
小さいころは何でも質問ばかりしている子供だった。いまも抜けない。
理科の図鑑とか好きでした。孤独でもそこだけはいっぱい楽しい世界があったから。
ごめんなさい役立たずで。バカにされて当然ですよね・・・。
もう頑張ったと思う。もう赦してください、休ませてください。お願いだから。

http://www2.odn.ne.jp/~cao13040/



305 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/19 18:53
>>304
は何を意図してるのか。
オナニストのナルシストか(w

さらに激しくスレ違いなんだよ。厨房が。スレタイよく読めよ。
【ゾンビ】ホームセンター攻防扁【ゾンビ】 その2
何処にゾンビの事が書いてある? ↑の投稿も、リンクしているHPの
オナニー小説にも。どこにゾンビの事が書いてあるのか?
おまけにage荒らしだし。

それとも>>279がてめえのHPを曝したってか?
そんな訳はねえな。>>279はトリップも使わず、単なるage荒らしだったのだから。
無関係な人のHPをリンクしたのだろう。

それともう一つ、ここはオカルト板。創作文芸板で無いのだよ。
スレ違いどころか板違いなんだよ。

で、俺様の感想言ってやっるよ。

ここで投稿している作者様達の方がよっぽど面白い。

インターネット創作作家協会だか、何だか知らんが坊やは

う ざ い ん だ よ 。 と っ と と 失 せ ろ。

306 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/19 19:00
>>305
かっこいい!

307 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/19 19:33
>>304 は

日本語が読めない厨房であることが判明しました。

理由:スレタイが読めるのであれば、スレ違いの投稿はしない筈だから。
   それをあえてしているのですから、日本語の読解能力がありません。

おまけに、ここのルールとしてsage進行が求められてます。
http://curry.2ch.net/test/read.cgi/occult/1034309472/2

このルール自体を守れないことからも、日本語の読解能力が欠如している
ことが証明できます。もし読解能力を有してるのなら、単なる荒らしです。

読者代表と共にアク禁に処すべきでしょう。


308 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/19 20:18
>>295-299 名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI さま、
 新作、ありがとうございます。ご馳走さまでした。&300ゲトーおめ。
 北海道はなんとか生き残ってラッキー、なんて思っていましたが、
すっかり北方の脅威というのを忘れておりました。
生きている間も脅威、死してなお脅威とは恐るべし。
ゾンビが流氷を渡って来る、というのは勘弁だなぁ・・・。
狙いだと思いますが、一旦助かったと思わせて新たな脅威があらわる、
という持ち上げて落とすところに失望感がみなぎって、たまらんです。

309 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/19 21:53
「もう一回言えよ」
 殴りかかってきそうな勢いで幸一が言った。
「ゾンビなんかいない」
 俺は静かに答えた。
「馬鹿か?」
 冷静を保っている慎介が俺の肩を掴む。
「それじゃあ、何だ? 俺たちは今何から逃げてるんだ?」
「病人さ」
 俺は慎介の手を振り払う。
「お前達は馬鹿な映画を見過ぎなんだよ。ゾンビ? 名前を付けるのはいいさ。そういう病名でいいさ」
 俺は背後を顎で示す。眼下に広がる街。俺たちがいるのは、とっくに無人になっているホームセンターの三階だ。
「銃で撃たれても頭を吹き飛ばさない限り死なない? 噛まれたら噛まれたヤツもゾンビになる? あり得んな」
 いきりたつ幸一を押さえる慎介。慎介はまだ冷静だ。話をするとすればこいつしかいない。
 幸一では話にならない。ただ、粗暴なだけだ。
「続けろよ。明」
 幸一を押さえたまま、慎介は言葉を続ける。
「ゾンビでなければ、あいつらは一体何なんだ」
「だから言ったろ? 病人だよ」

310 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/19 21:54
「どんな病気だよ」
「知らないね」
 幸一の様子を見て俺は急いで付け加えた。
「だが、ゾンビよりはマシな仮説だ」
「どこがだよ・・・」
 幸一は必死に自分を押さえようとしている。暴発よりよほど危険な徴候だ。
「考えてみろよ。お前達の言うゾンビのような条件を満たした生命体が実際にいると思うか? ゾンビのように見えるのはあり得るだろう。だが、ゾンビのようになるのはあり得ない。この世には科学法則ってもんがある」
「自分の目で見たことぐらい信用したらどうなんだ」
 これが多分、幸一を説得する最後の機会だろう。俺はゆっくりと息を吐いて言葉を選ぶ。
「何を見たんだ? ゾンビに食われている人間を見たのか? 銃で撃たれても平気なゾンビを見たのか?」
 見ていない。確かに見ていない。俺たちが見たのは、野犬か何かに食われた後らしい無惨な死体と、怪我をしたまま歩いているゾンビ(と呼ばれる者)だけだ。
「ゾンビが俺たちを食うなんて、無責任なマスコミのデマだ。生きている人間が食われているなんて嘘だ。これは、ただの集団感染によるパニックだ。俺たちは、地下の実験室に籠もっている内に置き去りにされただけだ」
「証拠があるのかよ!」
「証拠は科学法則だ。ゾンビなんて生命体はあり得ない」
 慎介が幸一に何事か囁いている。
 多分、落ち着かせているんだろう。慎介はいつでも冷静だ。
 幸一だけに説得を続けたのは正解だった。慎介はきちんとわかってくれている。
「しかし、不安は残るよ」
 慎介は頷きながら言う。
 そうだ。幸一を落ち着かせるためには性急な結論はまずいかも知れない。
「できれば、あいつらがゾンビじゃないという証拠が欲しい。それも、一見でわかりやすいヤツが」
 俺は頷き返した。
「任せてくれ。俺に考えがある」

311 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/19 21:55
 
 俺は二階の窓から縄ばしごを下ろす。階段は全て防火壁で幸一が封鎖してしまったのだ。まったく、過剰反応もいいところだ。
 たしかに、病気のために理性を失った暴徒から身を護る役には立ってくれた。だが、どう見ても幸一は過剰防衛だ。この件が片づいたら、匿名で当局に通報しなきゃならないだろう。
 三階の窓から俺を見下ろしている幸一と慎介。
「いいな。俺が食われなきゃ、俺が正しいんだからな」
「わかってるよ、明。気を付けろよ」
 慎介はやはり冷静だ。俺は足下に十分注意してハシゴを下りた。
 ゾンビ(と幸一が呼んでいる)者たちは俺に気付くと近寄ってくる。
 こちらから何もしなければいい。確かに不気味だ。不気味だが危害を加えられる心配はない。
 ただの病人だ。怖いとすればこの病気が接触感染である可能性か。しかし、今更そんなことは言ってられない。
 俺たち三人は曲がりなりにも医者の卵だ。救える病人は救う。ゾンビなんて馬鹿げたことは信じない。子供だましじゃあるまいし。
 痛い。
 !?!?
 俺の肩を誰か噛んでいる?
 腹?
 手が、手が・・・。
 腹の中に・・・・胸が・・・
 嫌だ・・・嫌だ・・・
 助けて・・助けて・・
 食われる、食われてる・・・
 俺が・・・俺が・・
 俺が食われ・・・

            −−−−終−−−−



 少し前からROMさせていただいた者です。
 スレ汚し失礼いたしました。
  
 

312 :名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI :02/10/19 22:08
>>309-311

乙です。いいですね。
やっぱり、様々な”現場”の想定があって、それに対する対応がある。
実際に起ったら(起ることは無いが)常識が邪魔して食われた方と
同様な行動をしそうです。

次回作も期待します。できたらトリップ付きで。


313 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/19 22:53

                \ │ /
                 / ̄\   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
               ─(; ゚ Д゚)< さいたまさいたま!
                 \_/   \_________
                / │ \
                    ∩ ∧ ∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\∩ ∧ ∧ \( ゚皿゚)< さいたまさいたまさいたま!
かゆうま〜〜〜〜! >( ゚皿。)/ |   /  \__________
________/ |    〈 |   | ∧∧
              / /\_」 / /⊂(゚Д゚;)つ ヒィィィ!

314 : ◆FfcZissub2 :02/10/20 00:56
ちょっと待てゴルァアアアアアアアッ!!
白痴どもォォォォォオオオオオオオオオオオオオ!!

勝手に人を他人と勘違いしてじゃねえ!!!!!!!!!!
俺のHP? 晒せるモンなら晒して見やがれ!! IPさえ調べたなら後は1分で出来るだろ。

>>305
304はお前の自作自演か?(藁
創作教会だか統一教会だかは知らんが
そんなショボイHPがどないしてん? さっさと賞に応募して来いよ。

>>307
低脳野朗だなw
アク禁? 出来るモンならして見やがれよ。
要望出したら? 出せよ? 

さすが厨房。
世の中は何でも自分の思うとおりになると思ってんだな。
家ではやさしいマンコ母さんに甘やかされてるんだろ? オメデタイでちゅね(藁

315 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/20 02:25
>>309-311さん、乙です
うまいッス
短くまとまっていて、それでいて読みごたえがあっていいです
こんなふうになっちゃったら、漏れだったら錆取り中さんとは
逆の反応をして、ゾンビ認定しちゃうと思いまつ

316 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/20 06:33
荒らしの厨房がトリップ付きとはね。

これで2人目か、それとも同一人物か。

同一人物の方に、10000点 (w

317 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/20 07:13
○鹿はスルー
馬○はスルー
馬鹿○スルー
馬鹿は○ルー
馬鹿はス○ー
馬鹿はスル○

くれぐれもヨロシコ

318 :  :02/10/20 08:40
http://news2.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1034941232
これはゾンビれすか?

319 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/20 10:04
>>318

ワラタ

320 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/20 11:09
誰か新作をギボン

321 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/20 14:27
スレ維持sage

322 :736:02/10/20 15:37
久しぶりに来たら・・・なんかすごいですね。
良くも悪くも盛り上がってて・・・なんか微妙にうれしいですね。(不謹慎?)

今のところちょっと仕事の関係で忙しいもので、落ち着いたらまた投稿してみたいと思います。

それでは、皆さんがんがってください。

323 :736:02/10/20 15:41
あ、736改めモスモスにします。よろしくです。

324 : ◆lgQmhWGa6s :02/10/20 15:41
出来たかな?

325 :モスモス#:02/10/20 15:43
?スマソ

326 :モスモス#:02/10/20 15:45
?やりかたが・・・スレ汚しスマソ
出直してきます。m(_ _)m

327 :モスモス ◆y6aeqOM1Uk :02/10/20 15:52
出来ました。
では、また後ほど。

328 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/20 17:04
>>327 モスモスさん早く!!
トりップのテストなんて後でいいから(藁


329 :309−311 ◆Z62ETnTQww :02/10/20 20:17
 錆取り中様、315様、感想ありがとうございました。
 出来ればまた作品を上げたいと思います。
 一応トリップ付けました。
 

330 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/20 21:03
>309−311 ◆Z62EtnTQww さま、
作品、ご馳走様&トリップおめ。
美味しゅうございました。無理がない流れで読みやすかったですよ。
またうpしてくださいね。

>モスモス ◆y6aeqOM1Uk さま、
お久しです。新作、キボンヌです。


331 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/20 21:06
(1)
 あれからずいぶん時間が経った。家の中に、もう食糧は無い。
このままいけば、遅かれ早かれ餓死は必至だ。
現状を打破するために、ハンマーやくぎ抜き等の
武器になりそうなものをベルトに挿して、家から飛び出した。
この界隈にはまだ奴等の数はそれほど多くなく、
単車の置いてある駐車場までは無事に行き着けた。
目指すは近所のショッピングセンターの地下食料品売り場だ。

 菅原は目的地まで単車を飛ばした。


332 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/20 21:07
(2)
 菅原は、スーパーに着くと鍵のかかっている一階入り口のガラスドアを
ハンマーで割った。誰もいない店内に侵入し、地下食料品売り場への階段を降りて
電動シャッターのスイッチを入れた。ひょいと上を見ると、ドアから侵入したゾンビが
もううろついている。菅原はシャッターが1/3ほど開いたときに体を滑り込ませ、
売り場の内側にある開閉スイッチを押してシャッターを閉じた。
しばらくすると、シャッターに何かがぶつかるような音がした。
おそらく、ゾンビが階段から転げ落ちてきた音だろう。
 売り場に入った菅原は、明かりを点けて店内を見回した。ゾンビの気配は無かった。
売り場から地上に出る道は三つあることがわかった。一つはメインの出入り口。
今はシャッターが閉まっている。もう一つは地下駐車場からの商品の搬入口。
そして、最後が店の隅にある非常口。これを使えば、階段を上って売り場から
直接店外に出ることができた。商品搬入口も非常口も内側から鍵がかけられていた。
どの出入り口もゾンビの力ではこじ開けられそうに無かった。


333 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/20 21:08
(3)
 菅原の考えはこうだった。
人間は食糧と水さえあれば、とりあえずは生き延びることができる。
この地下食料品売り場は篭城するにはもってこいの場所だ。
外のゾンビの中には腐りかけの奴もいる。
実際のところ、ゾンビがいつ活動を停止するか見当もつかないが、
あんな連中が二年も三年も動き回るなどということはないだろう。
奴等の食糧になる生きた人間の数だって無限ではない。
店内には一か月どころか二か月でも三か月でも食っていける量の食糧がある。
とりあえずは、ゾンビが活動を停止するまでの期間だけ生き延びることを考える。
その後のことは、そのときになったら考えればいい。

 菅原一人の篭城生活が始まった。


334 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/20 21:08
(4)
 最初の一週間ほどは、メインの入り口を閉鎖しているシャッターを
恨みがましく引っかくゾンビの爪の音がしていた。それに悩まされはしたが、
次第に慣れ、音も徐々に小さくなっていった。
非常口の入り口も同じで、ドアを叩くような音が次第にしなくなった。
しかし、どういうわけか商品搬入口の向うだけは、いつまでも物音が鳴り止まなかった。
いつしか菅原は、冷蔵庫・冷凍庫に用があるとき以外、商品搬入口には
近づかなくなっていた。

 食糧はそれこそ腐るほどあった。しかし、一人で摂る食事は美味くなかった。
菅原は、生き残ることだけを考えて、必死に孤独に耐えた。
無為に時間だけが過ぎていった。


335 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/20 21:09
(5)
 篭城から一か月が経った。シャッターの向こう側、非常口ドアの向こう側からは、
まったく音がしなくなっていた。搬入口の外ではまだゾンビが蠢く音がしていた。
菅原は、
(奴等、階段を嫌い、搬入口に集中してきたか・・・)
と想像を巡らせた。

 さらに半月が経ったある日、遠くから地響きが伝わってきた。トラック、装甲車、
とにかくそんな類の車輌が、表の大通りを大量に走行しているらしい。
ときたま銃声のような音もかすかに聞こえる。
車輌が近づいてくる。明らかにキャタピラが立てているとおぼしき音も混じっている。
「装甲車か? 戦車か? とにかく自衛隊が生きていたんだ!」
菅原は外に飛び出すチャンスをうかがっていた。


336 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/20 21:14
(6)
 突然、何かが爆発するような轟音が轟いた。スーパーの建物が揺れる。
立て続けに銃声が鳴った。まだ動けるゾンビがいて、それを掃討しているのだろうと
菅原は考えた。また爆発音がした。今度はもっと近い位置だ。
シャッターを見ると、中央上部に大きくへこみでたわみ、開閉出来そうになかった。
「俺はまだ生きている! 生きているんだ! これで助かるんだ!」
 菅原は外に出ようと非常口へ飛んで行き、鍵を外し、ドアを・・・

「あ、開かない!?」

 ドアの外で何かが開閉を邪魔している。
ドアに体当たりを食らわせると少しだけ隙間ができた。
覗いてみると、漬物のように押しつぶされている何十、何百ものゾンビの姿が見てとれた。

 また大きな爆発音。それとともに、ビシッという金属が折れるような音が響いた。
メインの入り口のシャッターが、折り重なったゾンビの重量に耐え切れなくなって
ハジケ飛び、大量のゾンビが店内に、文字通りなだれ込んできた。


       ―――――――終わり―――――――




337 :名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI :02/10/20 21:50
マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU 様 こんばんは。

「助かる」という希望を打ち砕く結果。なんとも・・・。

「信じる者は救われる」のではなく「信じる者は足を掬われる」
ですな(w

明日は出張なんで、もう寝ますわ。日帰り北海道。羽田から。

338 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/20 22:23
おっと、落ちようと思ったらレスが。

>名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI さま、
 ご感想をども。私の友人に意見を求めたところ、
「ゾンビが出てくる状況で助かる奴なんていねえ。
 あえて言うなら、俺は一人で食料品売り場を占拠して時を待つね」
と返ってきましたので、それなりのラストにしておきました(w

>「信じる者は救われる」のではなく「信じる者は足を掬われる」

 この場合は、どちらかというと
「信じる者は巣食われる」
ですね。

 出張、いってらしゃいまし。お気をつけて〜。

339 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/20 23:11
前スレ
【ゾンビ】ホームセンター攻防扁【ゾンビ】
http://curry.2ch.net/test/read.cgi/occult/1030468085/

◆/mVzI6b6様          3
マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU様  7
736=モスモス ◆y6aeqOM1Uk様 1
名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI様 1
◆U0WxN8c4sc様         2

【ゾンビ】ホームセンター攻防扁【ゾンビ】 その2
http://curry.2ch.net/test/read.cgi/occult/1034309472/

マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU様  5
青田 ◆t291XhvMgA様       2
名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI様 2
エロ基地 ◆fHUDY9dFJs様    2(外伝 1)
◆U0WxN8c4sc様様        1
309−311 ◆Z62ETnTQww 様  1
----------------------------------------------------


340 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/20 23:12
----------------------------------------------------
  投 稿 作 品 数(完結してないお話は除外してます)

◆/mVzI6b6様           3
マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU様  12
736=モスモス ◆y6aeqOM1Uk様  1
名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI様  3
◆U0WxN8c4sc様          3
青田 ◆t291XhvMgA様        2
エロ基地 ◆fHUDY9dFJs様     2(外伝 1)
309−311 ◆Z62ETnTQww 様   1 

 求 む 新 人 作 者

 ゾ ン ビ に 関 す る 色 々 な 
 シ チ ュ エ ー シ ョ ン を 楽 し め る 方

 堅 苦 し い ル ー ル 無 し で
 マ タ ー リ s a g e 進 行 で 
 

341 :340:02/10/21 00:34
追加:下手糞厳禁

342 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/21 01:28
>>341
そ、そいつは厳しいぞ。
誰だって最初はヘタなんだから…。
このスレで徐々に鍛えていけばいいじゃないか…。
俺は下手糞大歓迎だな。

343 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/21 02:13
>>342
才能の在る奴は最初から凄い上手いよ。
最初からヘタな奴は10年くらい書き続けないと上手くならない。
10年も待てないね。

344 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/21 06:10
>>341
340を騙るのは良くないと思うぞ。
340が見たら怒るぞ。

IP抜いた結果判ったことだが。

>>343
>10年も待てないね。
それは、お前の都合。凄いのが欲しければ、銭でも出して募集しな。
ここは2chだぜ。お前の独占掲示板で無いの。


345 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/21 07:08
>>342
秀同
下手くそさん大歓迎

>>341 >>343
待てないのだったら、お前が新スレでも立ち上げて募集しろ。
壱千万位出せばお前の基準をクリアする奴も出るだろう。

少なくとも下手糞厳禁と言ったのならば、お前の作品を見せてから言うように。
自分から率先して出さないのなら、只の荒らし。

追記
>>340>>341 はほぼ別人。>>344の言っている通リ。
自分の意見は出さないでおいて、他人の投稿を利用してねじ曲げるなんて糞のやる事。

346 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/21 07:33
>>344
お前、マテリアルだろ。
345もお前だな。 IP抜いて分かったことだが。

自作自演で自分を誉めて楽しいか?
…楽しいんだよな、お前の場合(藁

347 :345 ◆NPstCqwibg :02/10/21 08:15
>>346
ウザイから失せろ。

それからIP抜いたのならさらしていいよ。早くさらせよ。
344はこれ、345はこれとやれば、いいだろう。
本人がさらしていいと書いてるのだから、遠慮する必要は無い。
さっさとさらせ。

348 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/21 09:07
>>346
早くさらせよ。
>>345さんはさらしていいと書いているのだから問題あるまい。

>>344さんは多分別人だから情報には伏せ字を使うが。

344さん:プロバイダ XXXnet.or.jp
345さん:プロバイダ ezwdb.ne.jp
それから接続拠点を考慮すれば別人と考えるのか妥当。

IPを抜くと言うのは、このレべルは簡単に分かると言うこと。
つまり>>346がIPを抜いたと言うのはデタラメ。

344 345は、素人さん歓迎、下手糞さん歓迎と言うもの。
346は、このお二方を自作自演と決めつけた時点で、素性が知れるというもの。

私も素人さん下手糞さん大歓迎です。

>>346
何か反論ある?

349 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/21 09:12
厨房を相手にする厨房も放置でおながいします。

350 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/21 10:08
>>348
なら、俺のIPも判るよな?
IP出せよ。 ほら?

つかIP抜いたらプロバイダが分かる?
は? リモートホストまで分かりますが、何か?w


344が俺の自作自演って事も分からんくせになwww

351 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/21 10:10
あぁ〜あ。
さっさと俺のIP晒してくんねーかなぁ〜?

晒せたら二度とこねーよ。

352 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/21 10:30
どっちでもいいが、
スレタイを読んでくれ。
お話ギボン
上手下手は問いません。

353 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/21 11:02
俺も下手糞は嫌だな。
読み飛ばすのもダルイ。
最低限のレベルの作品ってことで。

354 :sage:02/10/21 12:27
>>353
最低限のレべルは誰が決めるのですか。
353様の判断基準で
構いませんので、
今までの作者で最低限に達してない方はおられますか?。

355 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/21 12:43
>>354
最低限のレべルに達しているのは、
マテリアルと青田とエロ基地だけだね。
こんなもんでいいかな?

356 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/21 16:37
IP抜いて分かったことだが。
奴は元オウム真理教所属の千葉県民で、
千葉にあるディズニーランドを「東京ディズニーランド」と称していたことに怒りを覚え、
昨日の未明、放火を行ったところ現場にて警察に捕まり獄中でネットサーフィン中であった。
身長165cm、体重79kg、性格は暗くて友達もおらず、毎日部屋の中で
「名無しさん」というネット上での架空の友人と戯れている15歳の少年。
趣味はゲームでバイオハザードしか持ってない男である。
IP抜いて分かったことだが、IPはここまでわかるんだぞ。
おまえら覚悟しておけ。

357 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/21 18:53
もう、このスレは駄目だね。
賞取り厨
叩き厨
批判厨
ばかり。
こんな状態では、作者さん達は書き込みにくいと思います。

駄作はいらない。
下手糞はいらない。
優秀すぎて遺伝子の違いを見せ付ける方

いろいろ好き放題、放言している方々のを作品を読んでみたいですね。


358 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/21 18:59
だから、放置しなって…

359 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/21 21:40
 ______
 |  |.| ∧∧
=====(,,゚Д゚)∩=
 |_|.⊂  ノ
    /  0
    し´
       
 \ えっ…と、依頼のスレはここかな…、と /
    ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     ∧∧ ∧∧ __._
    ∩゚Д゚,≡,゚Д゚)   |.|
     `ヽ    |)====
       | _ |〜 .|__|.|
       U U
       
      ∧∧  ミ _ ドスッ
     (   ,,)┌─┴┴─┐
    /   つ.  終  了 │
  〜′ /´ └─┬┬─┘
   ∪ ∪      ││ _ε3
            ゛゛'゛'゛

長らくのご愛顧ありがとうございました。
当スレは、スレ荒らし達により占領されました。


360 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/21 21:42
   ((( )))   ∧ ∧      +            ∩゛          ∧ ∧      ,,88彡ミ8。   /)
       .(  ´Д`;)  (*゚∀゚). +(\_/)   ∧_∧.    | |     ∧空∧ (,,・д・)     8ノ/ノ^^ヾ8。( i ))
      ∩⊂  ._つ)/-∪∪┤.( ´∀`∩゛.+( ´_ゝ`).___| |  ∧ ∧{´ ◎ `}_(__ノヽ(`Д´)ノ゛|(| ∩ ∩|| / /
      / / 人 Y| | /(.  = ,= | (つ   .∧∧/  ∧_∧.  | | ( ´ー`) ):::/´∀` ;:::: \ ¶_¶. 从ゝ__▽_.从 /
     ./ / し'(_)| ||\┏┓/∫ヽ   (=゚ω゚)ノ\ ( ´Д`)/./  \ < ∧|∧   /::::::::::|(ΦдΦ)゛/||_、_|| /
    / /´Д`)/ /.V/  ∧,,∧ ∬  〜(  x).  /       /   ,一-、 (´ー`)  /::::::|::::::| ( へ/.(___) ∬
     |      /.  ||  ミ,,゚Д゚ノ,っ━~~ U U   / /|    /.   / ̄ l ⊂ヽ \/|::::::::::|::::::|く γ \(ミ|∧w∧ 旦


361 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/21 21:43
    |    /   人 ミ ,,,  ~,,,ノ  n  THANK YOU 2ch. ■■-っ ┌───────┐ ̄\ ( ゚Д゚ )∩゛
  λ_λ  /⌒l ( ゚ー゚)と..ミ,,,/~)ヽ(凸)ノ~     and..     ´∀`/ | ●        ● |    .\    ノ
 ( `ー´)  / |   / ̄ ̄し'J\[Y]. GOOD-BYE 2ch WORLD! /| ┌▽▽▽▽┐  |____|__||_| ))∧_∧
 /    ;つ| /   /     ●  ●、ヽ   -=・=-    -=・=-    ( ┤ |        |  |□━□ ) " ,  、 ミ
.(人_つ_つ.| L   |Y  Y       \  またどこかで会おうね….\| └△△△△┘  |  J  |) ゝ∀ く
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ヽ  |.|   |       .▼ |゚∀゚)            (゚Д゚)?|\う\.       | ∀ ノ  ∧_∧  |
| ありがとう! |.゙し'  | \ /■\  _人 |∧∧∩゛∧_∧∩゛∧_∧  |  \ま\      | - Å' ミ(    とノ
|_____|    / ■ヽ ´∀`)___/( ゚Д゚)'/. ( ´∀` )/ (・∀・ )  |    \い\    |  ). \ / Λ_Λ
∧∧ ||/ ( `Д). ( ・д・*∩゛  )  冫、 U  /  (     / ⊂  ⊂.)ヽ(´ー`)ノ゛  \棒 ∧_∧/(´Д`;)<丶`∀´>
( ゚д゚) || ( ヽ┐U (   .丿│ │   `   |  |  ∪ |  |  ( ( (   (  へ (゚д゚)(゚ε゚).(゚ー゚*) (-_-) (・ω・` )
/ づΦ ◎->┘◎.(__) (__)_).(__)(・∀・) .∪~∪  (_(__) (_(_)  く ⊂⌒~⊃。Д。)⊃⊃⊃(∩∩)(∩ ∩)




362 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/21 23:02
ある関西圏での事・・・・

「ふう、やっと仕事が終わった・・・・今日の検死はキツかったなぁ。ま、時間通りに終わったからいいか」
俺は監察医。やっと仕事を終え、12Fマンションの6Fにある自宅に帰ってきたところだ。
疲れた俺は風呂に入り、食事を取ると、パジャマに着替え、ベッドに入り込んだ。
「明日は休みだからたっぷり寝れるな・・・」

「ドス...ドス...」
「・・・なんだ、今のは・・・ん、もう10時間も寝てたのか・・・今何時だ・・・・朝の8時か・・・」
誰だよ、ったく・・・と思った俺は玄関に行き、覗き窓に目を近づけた。
生気の無い男が白濁した目でこのドアにゆっくりと何回もぶつかっている。
「な、なんだ。コイツ、キチガイか?」
・・・待てよ、コイツの目、白濁してるし、肌色も悪い。まるで死体のようだ。
俺はもっと観察する事にした。コイツはゆっくりと前進、後退を繰り返しながらこのドアにぶつかっている。
指先は組織が露出しており、激痛を感じてもおかしくはないが、表情からはとてもそうとは感じ取れない。

・・・ゾンビ?まさかな・・・・気味悪かったから、居留守を使う事にした。
そのまま俺はずっと様子を伺っていた。一向にやめる気配がないし、指先は第二関節まで潰れてしまっている。
その時だった。
隣家から悲鳴が聞こえた。
「ギャアアア、ゾンビ、ゾンビだ、こ、こっちへ来るなぁぁぁ」
その声を聞いたコイツは悲鳴の聞こえた隣家の方へ向かった。


363 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/21 23:02
・・・・ゾ、ゾンビ??
映画での出来事が現実に??ば、馬鹿な・・・・

俺の自宅はマンションの端の方だったので、片方にだけ気をつければいい筈だ・・・・と思い、
覗き窓を見、誰もいない事を確認し、そっとドアを開け、隣家の様子を伺う事にした。

鍵をそっと開け、隣家の方向に目をやる。
さっきまで俺の家のドアを突いてた奴、他の奴が隣家の人を食っていた・・・
隣家の人はまだ生命反応があり、こっちに気づくと、助けてくれぇぇぇ、と叫んだ。
俺は何もしてやれず、すぐ自宅に戻り、ドアの鍵を閉めた。
ベランダから来るんじゃないか、と思ったが、幸い、俺がいるマンションは、全戸、バルコニーが独立しており、
隣家のバルコニーから俺のバルコニーへ侵入する事は不可能と言う事を想いだし、安心する。

取り敢えず、テレビを付けると、通常の番組がうち切られ、非常放送になっていた。
「暴動が発生しており、原因は不明。暴動者は精神に異常をきたしており、噛みつく等の暴行を行っております。
この放送をご覧になっている方々、絶対外には出ず、自宅にいて下さい」

・・・マジかよ?ゾンビだろ、さっき、隣の人を食っていたぞ・・・
職場の方に電話をする。ゾンビだとするなら、職場はかなりヤバイ状況の筈だ。

職場である大学病院に電話を入れる。
が、誰も出ない・・・やはりな・・・と思ったが、1つ心当たりのある電話番号へダイヤルする。
放射線科だ。レントゲン室は堅牢な壁、ドアがあり、内部からの施錠が出来、立てこもる事も容易だ。
友人がいる事だし、ここなら、と思い、ダイヤルする。
すぐ誰かが出た。


364 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/21 23:03
「おい!西村だ。生きてるか?」
「ああ・・・西村か?良かった・・・えらい事になっちまってるんだよ・・・・」
「ゾンビだろ?さっきテレビでやってたぞ。テレビじゃ、精神異常者となっていたが、あれはゾンビとしか思えん」
「だろうな・・・死体安置室に安置してあった死体が動き出してよ、看護師に噛みついて、その看護師が死亡。
で、死亡確認した筈の看護師が生き返り、別の看護師を食べ始めたんだよ。それが連鎖していって、
今じゃ、俺、数人の看護師、入院患者あわせて6人だ。今、レントゲン室に立てこもっている。ゾンビはこっちに気づいて
ないようで、今は静かだが・・・・いい方法はないものか・・・」
「むぅ・・・待てよ、確か、レントゲン室の隣りは緊急用エレベーターがあったよな?それに乗って屋上まで行け!
屋上へ行ったらドアの前にある防火扉を閉鎖して屋上に出て、ドアに施錠しろ。後はヘリによる救出を期待するしかない」
「それしかないのか・・・待てよ、君、監察医だろ。ゾンビが行動可能な期間はどれぐらいだ?」
「・・・そうだな・・・死後硬直と言うのが見受けられなかった。細菌なのか、ウィルスなのかは分からないが、
死後硬直を起こさないなにかがを分泌しているのかも知れない。でなきゃ、動けない筈だ。恐怖、激しい運動の後、
死亡したらすぐ死後硬直が始まる筈だが、それすらもないのだし・・・・」
「・・・・」
「待てよ、さっき、看護師が死亡し、死亡確認したと言ったよな?その時の様子は分かるか?」
「俺が死亡確認した訳じゃないが、沢本医師だ。君の同僚。完全に心臓停止して瞳孔も拡大したまま。
だから完全に死亡している。それがどうしたんだ?」
「それだよ、それ。血液の循環が無ければ、筋肉は急速に壊死していく。数時間もすれば筋肉の組織がボロボロになり、
歩くたびに筋肉が破壊されていく筈。だから6時間ぐらい待てば彼らは動く事も出来ない筈だ。」
「な、沢本医師が君と話ししたいと言ってる。変わる。」
「沢本だ。えらい事になったな・・・・」


365 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/21 23:30
age

366 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/22 00:48
>>364
医学的アプローチいいですな。

367 :(゚Д゚) :02/10/22 01:13
すごくいい
期待してます

368 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/22 01:26
 おおぉ、新作 キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!
>>362-364 さま、今後の展開が楽しみであります!

 今夜はぐっすり寝て、果報を待ちます。

369 :353:02/10/22 05:43
>>354
最低限のレベル?
誰も達してないよ。
355は偽物。

370 :353:02/10/22 05:46
>>362-364
お前の駄文を見たせいで口直しに小説を買わなくてはならなくなった。
損害賠償を払え。

371 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/22 06:20
>>370
お前、頭おかしいの?
いるんだねぇ、こういうDQN。


372 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/22 06:29
>>189 と同じ文章を

ttp://web.archive.org/web/20010830074159/sakura.ange.ac:8080/archive/aori.html

より一部抜粋。

煽る人間は煽ったことで何かが変わって欲しいと考えているので
反論だろうと罵倒だろうととにかく誰かから何らかの反応を引き出せたら
成功であるということに注意しなくてはならない。

最も多くのケースを効果的に解決できる手段は
「全員一致での無視」である。

また、煽りという手法をよく知る人間にとっては煽りに対して
真面目に反応している人間というのは極めて無様に写る。

以上。これと>>171を参考に。バカに反応するヤシがいたら
バカの自作自演か、バカと同レベルの人間と思い、
放置かあぼ〜んを徹底して下さい。



373 :353:02/10/22 06:55
>>371

頭がおかしいだと!
ふざけるじゃねぇよ。
DQNはお前だろうが

374 :353:02/10/22 07:36
>>369

お前な、他人の尻馬に乗って楽しいか?。
それに゛偽物゛だと?!
よく本物に対して゛偽物゛なんざ言えたな。
他人を詐称するなんて屑だぞ。屑。

>>ALL

>>369のような屑は、スルーということで

375 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/22 11:05
>>362-364
なんか設定面でも物語的にも
色々膨らんでいきそうで、期待大ですな。


376 :353:02/10/22 12:34
>>偽物
お前、読者代表だろ。
まぁ、これは超能力を使った結果分かったことだが。

俺は真剣にオカ板の質の低下に付いて怒ってるんだ。
ゾンビの小説なんざ板違いだし、質も悪いなら救いようが無い。
俺を、お前の様な荒しと一緒にするな。 

そして作文野朗ども、創作文板に行け。 
激しく板違いで萎え萎えなんだよ。 無知厚顔の駄文書きどもが。

377 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/22 13:22
>>362
続きを期待しておりまするぞ。

378 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/22 13:50
>>353
遂に、偽353=真353=読者代表であることを自白した。
超能力ですか?。1回とは言いません、永久に精神病院にはいってなさい。
まぁ、スレ荒らしに何いっても無駄だからスルーしましょう。

379 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/22 14:17
http://curry.2ch.net/test/read.cgi/occult/1034309472/

でだしから糞丸出しなスレ。いつも思うが、厨房は何故
この程度の事も調べずに、何も考えず脊椎反射で
こう言う真似をするのだろうか? 
はっきり言って未だに理解できない。
痴態を晒しまくっている>>1
愚かしいが、まあそれなりに笑える。

380 :379:02/10/22 14:17
って板違いかよ!

誤爆スマソ。

381 :353:02/10/22 15:55
>>378
ハァ嗚呼あああああああああああああああ?
何処を如何見たら、俺が偽353と同一人物になるんでしょうか!?

あぁ。
遂に マテリアル=378=侘しい自演擁護男 であることを自白したわけか。

382 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/22 16:10
そんな事より、362の続きぎぼんぬぼ。

383 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/22 16:11
駄作文はいらねェ。

384 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/22 16:23
もっと叩き甲斐のあるスレに行って暴れなさい。>>353

385 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/22 16:30
>>362
続き早く
>>381=353=読者代表
うざい。消えろ。
>>383
お前も同様にうざい。きえろ。

もっと沢山の作者さんぎぼん。

386 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/22 16:47
そんな事より、聞かせてくれよ>>362よ。

387 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/22 17:56
>>362
消防の作文はオカ板で晒すな…(藁

>>385=378=マテリアル
板違い。小説板に逝け。
>>386
お前は385だろ。板違いの荒らし野朗が。

板違いだからオカ板でやんな。 小説板でやるのが筋。

388 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/22 18:00
>>362
早く続きをギボン。
出来たらトリップ付きがいいです。

名無しの投稿だと、読者代表=353=偽353が自分にとって都合の良い内容にねじ曲げるから。
353いい加減に自作自演はやめなさい。ここまでばれたら潔く当スレから退去しなさい。

389 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/22 18:12
>>387
読者代表見苦しいぞ。失せろ。粘着荒らしが

これから
>>362様が投稿をされるのだ。お前のような粘着がいると場が汚れる。

390 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/22 18:30
でもまぁ正直な話
今の段階で>>362->>364が面白いかどうかはまだ疑問符のつくところ
これからなんだろうけどね
みんなおちけつ!

391 : ◆U0WxN8c4sc :02/10/22 18:42
>>362様 早く続きをお願いしまつ。

392 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/22 18:48
尻切れトンボで無い事をお願いします。

393 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/22 19:18
>>303以降密かにsageてる読者代表に萌え・・・。

394 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/22 20:14
異論反論はおおいに結構!
でも、節度を保とう。

395 : ◆CjBW8x5uT. :02/10/22 21:08
スレ汚しだがスマソ。
もうどうにも我慢ならん。厨房に反応する厨房と思って下さい。

(1/7)
読者代表と粘着荒らしが出た時間経緯
>>107 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/10/15 20:50
>これが読者代表としての答えだ。
 ここで読者代表が最初に出た。
>>122 :読者代表 ◆GjQHdrlHdw :02/10/16 06:55
>>124 :読者代表 ◆GjQHdrlHdw :02/10/16 08:23
>>129 :読者代表 ◆GjQHdrlHdw :02/10/16 09:55
>>133 :読者代表 ◆GjQHdrlHdw :02/10/16 12:33
>>134 :読者代表 ◆GjQHdrlHdw :02/10/16 12:43
>>136 :読者代表 ◆GjQHdrlHdw :02/10/16 13:21
>>140 :読者代表 ◆GjQHdrlHdw :02/10/16 14:28
>>157 :読者代表 ◆GjQHdrlHdw :02/10/16 15:53
>>159 :読者代表 ◆GjQHdrlHdw :02/10/16 16:36
>>164 :読者代表 ◆GjQHdrlHdw :02/10/16 20:09
>>183 :読者代表 ◆GjQHdrlHdw :02/10/17 08:16
>>186 :読者代表 ◆GjQHdrlHdw :02/10/17 11:05

396 : ◆CjBW8x5uT. :02/10/22 21:12
(2)
>>232 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/10/18 17:17
>>238 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/10/18 17:23
>>240 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/10/18 17:59
>>275 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/10/19 01:52
>>279 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/10/19 02:36
>>281 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/10/19 03:46
>>302 :読者代表 ◆GjQHdrlHdw :02/10/19 16:00
>>314 : ◆FfcZissub2 :02/10/20 00:56
>>341 :340 :02/10/21 00:34
>>343 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/10/21 02:13
>>346 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/10/21 07:33
>>350 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/10/21 10:08
>>353 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/10/21 11:02
>>355 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/10/21 12:43
>>356 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/10/21 16:37

397 : ◆CjBW8x5uT. :02/10/22 21:13
(3)
>>369 :353 :02/10/22 05:43
>>373 :353 :02/10/22 06:55
>>374 :353 :02/10/22 07:36
>>376 :353 :02/10/22 12:34
>>381 :353 :02/10/22 15:55
>>383 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/10/22 16:11
>>387 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/10/22 17:56

時間経緯を見れば判るが、18日は荒らしの読者代表の代わりに
粘着荒らしが出ている。読者代表は19日の16時を最後に出ていない。
その後粘着荒らしが荒らしまくっている。
これが別人であれば、はっきりと日毎に分かれることなくランダム
に出るはずである。逆に粘着荒らし=読者代表と見れば、同一人物
による執拗な荒らし行為と見た方が自然である。

398 : ◆CjBW8x5uT. :02/10/22 21:14
(4)
さらに粘着荒らしは、他人の投稿者を名乗り、その投稿者の行為を
ねじまげたりジサクジエンによりスレ荒らしに没頭している。
>>107 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/10/15 20:50
>>122 :読者代表 ◆GjQHdrlHdw :02/10/16 06:55
>>124 :読者代表 ◆GjQHdrlHdw :02/10/16 08:23
>>129 :読者代表 ◆GjQHdrlHdw :02/10/16 09:55
>>133 :読者代表 ◆GjQHdrlHdw :02/10/16 12:33
>>134 :読者代表 ◆GjQHdrlHdw :02/10/16 12:43
>>136 :読者代表 ◆GjQHdrlHdw :02/10/16 13:21
>>140 :読者代表 ◆GjQHdrlHdw :02/10/16 14:28
>>157 :読者代表 ◆GjQHdrlHdw :02/10/16 15:53
>>159 :読者代表 ◆GjQHdrlHdw :02/10/16 16:36
>>164 :読者代表 ◆GjQHdrlHdw :02/10/16 20:09
>>183 :読者代表 ◆GjQHdrlHdw :02/10/17 08:16
>>186 :読者代表 ◆GjQHdrlHdw :02/10/17 11:05


399 : ◆CjBW8x5uT. :02/10/22 21:15
(5)
>>232 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/10/18 17:17
>>238 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/10/18 17:23
>>240 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/10/18 17:59
    こ こ で ジ サ ク ジ エ ン を し て い る 。

>>275 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/10/19 01:52
    >sageたからもう荒らしじゃないね。
    sageたから荒らしで無いという珍妙な論理展開をしている

>>279 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/10/19 02:36
>>281 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/10/19 03:46
    こ こ で ジ サ ク ジ エ ン を し て い る 。

>>302 :読者代表 ◆GjQHdrlHdw :02/10/19 16:00



400 : ◆CjBW8x5uT. :02/10/22 21:16
(6)
>>314 : ◆FfcZissub2 :02/10/20 00:56
    この以前で勝手に他人のHPを曝しジサクジエンの元を作って
    から叩き開始。

>>341 :340 :02/10/21 00:34
   ここで、勝手に340を装い投稿をしている。

>>343 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/10/21 02:13
>>344 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/10/21 06:10
    こ こ で ジ サ ク ジ エ ン を し て い る 。

>>345 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/10/21 07:08
    こ こ で ジ サ ク ジ エ ン を し て い る 。

401 : ◆CjBW8x5uT. :02/10/22 21:18
(7)
>>346 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/10/21 07:33
    こ こ で ジ サ ク ジ エ ン を し て い る 。
    ジサクジエンの結果をマテリアルさんに転嫁している。

>>350 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/10/21 10:08
    ここで344がジサクジエンであることを認めている。

>>353 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/10/21 11:02
    ここで他者を装い投稿

>>355 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/10/21 12:43
    こ こ で ジ サ ク ジ エ ン を し て い る 。

>>356 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/10/21 16:37
>>369 :353 :02/10/22 05:43
    本物粘着荒らしと偽者粘着荒らしを作り出し
    こ こ で ジ サ ク ジ エ ン を し て い る 。


402 : ◆CjBW8x5uT. :02/10/22 21:19
(8)
>>373 :353 :02/10/22 06:55
    こ こ で ジ サ ク ジ エ ン を し て い る 。

>>374 :353 :02/10/22 07:36
    こ こ で ジ サ ク ジ エ ン を し て い る 。

>>376 :353 :02/10/22 12:34
    こ こ で ジ サ ク ジ エ ン を し て い る 。
    粘着荒らしと読者代表の分離を図ろうと無駄な足掻きを
    始めた。多分次の粘着荒らしへの布石だろう。

>>381 :353 :02/10/22 15:55
    他の投稿者に図星を突かれ必死になっている。
    それをマテリアルさんに転嫁している。

>>383 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/10/22 16:11
>>387 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/10/22 17:56
    こ こ で ジ サ ク ジ エ ン を し て い る 。

403 : ◆CjBW8x5uT. :02/10/22 21:20
(9)
粘着荒らしは、>>344と<<350がジサクジエンであることを認めている。
>>344の内容は、
>344 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/10/21 06:10
>>341
>340を騙るのは良くないと思うぞ。
>340が見たら怒るぞ。
この時点で、他の投稿者を騙り投稿していることが、
バレバレ。

投稿者の方へ、粘着荒らしにご自分の投稿を流用されない為にも
トリップの使用をお奨めします。
粘着荒らしは、全ての投稿に目を見張り、有利に使えそうであれば、
他者を騙って投稿します。

>>340の投稿は私がした投稿であって、それはいろいろな人の作品を
読みたいから。粘着は、私を装い”下手糞禁止”等とねじまげた。

404 : ◆C.B5VSJlKU :02/10/22 21:33
怒られる気持ちは非常によく分かりますので、了解ッ! 

ところで、こんな↓糞スレを見つけたのですが、
http://curry.2ch.net/test/read.cgi/occult/1035276278/
ここを愚痴スレにしてみてはどうでしょうか?

作者の皆様方が苦労して作られた作品を冒涜するような
クズの話は、糞スレで十分だと思うのです。
それに愚痴スレがあれば、ここで反応する輩は
クズの自作自演と言い切るだけの大義名分が出来ると思うのです。

どうでしょうか? 

405 :362 ◆QaMOJ0jvJg :02/10/22 21:40
医学的に見ると非常に無理があるので、結末は面白くないかも知れませんが、一応、続き・・・

「そうだな・・・」
「あいつらが6時間程度で動けなくなると言う事は確かなのか?」
「血液の循環が無ければ・・・・」
「確認する方法はないのか?」
「・・・アイツらの手とか足を挫滅するぐらい思いっきりブッ叩いて血が出血しなければ間違いない・・・」
「・・・今の所、静かだが、そっと出て見る。ちょうど点滴スタンドもある事だし、それでブッ叩いてみる。」
「気をつけろよ・・・噛みつかれると感染するらしいんだし。」
「ああ、分かった。」

10分後、沢本医師が息を切らしながら戻って来た。
「ハァハァ・・・・とんでも無い事だ・・・・アイツら、下の階に大量発生している。そっと背後から寄り、
点滴スタンドで思いっきりブッ叩いて来た・・・手は、少量しか出なかった。足に大量出血が認められた。が、吹き出る程ではなく、
垂れるような感じだ。しかし、アイツらをブッ叩いた時の感覚は・・・・」
「間違いなく、血液の循環はないと言う事だな・・・じゃ、6時間程そこにいてくれ。無理に脱出を図るよりもそっちの方が
安全な筈だ。6時間もすれば、間違いなく動けなくなっているだろう。もし、動いていたとしても、
かなり緩急な動作となっている筈だし、逃げる事も容易だろう。」
「分かった。無事救出される事を祈ってる。」
そう言い終わると、沢本医師は電話を切った。
外科医の彼ならきっとこの場面を乗り切れる事だろう。
そう確信していた時だった。
電話が鳴った。

「やっと繋がった・・・西村先生ですか!?」
「そうだが・・・君は?」
「先生!岡本です。」


406 :362 ◆QaMOJ0jvJg :02/10/22 21:41
「あぁ、岡本刑事か。よく生きてたな。よかった・・・」
「今、署からです。例の暴動の件についてはご存じと思いますが、今、署の講堂室に立てこもっており、
ドアの向こう側に例の人たちがいっぱいいます・・・」
「拳銃があるだろう・・・それで退治すればいいのではないか。」
「撃てません・・・ゾンビだと言う人もいるし、未知の病気ではないか、と言う人もいるので、手出しが出来ない状況です。
しかも、彼らは人を襲い、襲われた人はしばらくすると死亡し、なんと生き返って人を襲うんです。確かに死んだはずなのに、
人を襲い始めるんです。ゾンビとしか言いようがないのですが・・・」
「・・・私の家にも来た。医学的には説明出来ないのだが、ゾンビとしか言えない。が、死体で行動している以上、
タイムリミットがある筈。それは多分今から数時間後と思われる。それまで立てこもれるのなら、そのままそこに
立てこもった方がいいだろう。さっきも同僚にそう指示したところだ。」
「そうですね・・・死体だから、行動出来る時間に限度があると言う事ですね。幸い、講堂室のドアは鉄板製で頑丈に
出来ているので、しばらくここに立てこもり、所轄無線で指示を出す事にします。」
「気になるのだが、そっちの被害状況はどうなんだい?」
「取り押さえようとした署員ら約20名が被害に遭いました。外勤中の署員からも無線が入り、パトカー、派出所内に避難している
署員もいる様ですし、被害にあった署員もかなりいるようです。幸い、私は機動隊の警杖にて彼らを突くなりして被害を
免れてこうしている訳なんですがね・・・」
「自衛隊の支援は見込めるのか?」
「幸い、自衛隊の中心機構は残存している模様です。ですが、上層部の許可がなかなか出ず、治安出動すらも出来ない模様です。」
「・・・思ってた通りだな・・・ま、あと数時間は辛抱すれば彼らの動作はかなり緩慢なものとなり、容易にかわす事も
出来るだろうし、暫くは静観するしかないだろう。」
「先生、無事救出される事を願ってます。」
「君もな・・・・」
電話を切り、ふぅ・・・・とため息をついた。


407 : ◆og2leAo1DE :02/10/22 22:35
>>362
乙です。続きは明晩かな?。楽しみです。

>>395-403
お疲れ様です。ここまで明白な状況証拠があれば、
読者代表=353=粘着荒らし は決まりでしょう。
もう言い逃れの道は絶たれてますしね。
また前のようにマタ-リと出来ればいいですね。

408 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/22 23:30
>>362 ◆QaMOJ0jvJg さま、
 本日もご馳走様です。
なんかヒキがよくってワクワクしてきますた。

409 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/23 06:23
アホクセェ…。

6割は的が外れてて、お前らの味方を自分で叩いてるぞ…。
読者代表と俺は別物の上に、自作自演はしてない。

俺は荒らしではないが、荒しと言うなら荒しになって欲しいのか?
俺は板違いでオカ板を荒らすな。 と、荒しである貴様らに忠告しているんだがな。


410 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/23 08:06
>>232 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/10/18 17:17
>>238 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/10/18 17:23
>>240 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/10/18 17:59
    こ こ で ジ サ ク ジ エ ン を し て い る 。

240は俺の発言だから自作自演じゃないよ
後は知らんけどね

411 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/23 08:25
というか荒の衆は氏んでくれ。
ゾンビネタなんだから板違いではなさそうに思われ。
こんな漏れは厨房ですか?
ゾンビの群れにニューナンブ一丁持って逝ってきまつ…

412 : ◆4E1yVnBRhg :02/10/23 08:42
>>409-410
レスすると喜ばすだけだか、
君が板違いだと言い張るのであれば、削除依頼を出したまえ。
直接スレの住人ないやがらせをするより効果的だ。
板違いと言う主張は、現時点において君だけである。
削除依頼により君の主張が正当であると認められれば、当スレは削除されるだろう。
削除されなければスレの存続が認められたと言う事になる。

往生際が悪いよ。読者代表さんよ。
読者代表はIP抜けるのだろ?
否定するのだったら客観的証拠を出したまえ。
出せないのだったら、やっぱりお前は読者代表だよ。

413 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/23 09:10
>>412
電波も程々にしてくれ。
俺が何時IPを抜けると言った…? 
それは、お前らだろ。 

それ以前に読者代表で無い証拠を出すにはIPを抜かないと逝けないのか?(藁
どうやら、駄作文が下手なのは経験の問題じゃない様だな。
本当に頭が『不満足』なのか(藁 

まぁ、お前ら白痴はテンカンやってろ。

414 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/23 09:10
ま、俺の言いたいのは 板違いです、移動よろ。

415 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/23 09:55
このスレ住人は「オカルトを娯楽として楽しむ人」に入ると思うのだが。
板違いではないと思う。

416 : ◆Y2P.O5XTL. :02/10/23 10:05
>>414
君に板違いを判断する権限は無い。
板違いを主張するなら、削除依頼を出したまえ。
ここまで自己の正当性を主張するんだ。
ここで粘着するより、余程効果があるよ。読者代表さんよ。

417 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/23 12:06
>>416
お前、素人か?
ころころトリップ変えんなよ。 眼が腐るだろ。

ああ。
読者代表=マテリアル=自演擁護 だったか。

418 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/23 12:19
帝都が燃えていた。
吉田少年は逃げ惑う人々の中、祖母が働いている繊維工場へと急いだ。
正午前に起こった大地震の影響でたくさんの建物が倒壊し、各地で大規模な火災が発生している。
あたりには見るも無残な死体が無数に転がっていた。むせ返るような肉の焦げるニオイと煙、
肌が焼けるような熱気に追われ、人々は逃げ場もなく逃げ回っている。

祖母は無事だろうか、吉田少年は込み上がってくる不安と必死に戦った。
母は吉田少年が3歳の時に病死しており、社会主義者であった父が憲兵隊に殺害されてからは
祖母が吉田少年を育ててくれていた。唯一の肉親。そんな祖母を失う事など考えられない。

見慣れた電柱、見慣れた看板、見慣れた店、見慣れた家が燃えている。吉田少年はいつしか
自分の家の近所までたどり着いていた。繊維工場まではあと少しだった。見慣れた風景が
全て燃えている。非現実的で、吉田少年は夢を見ているかのような錯覚に襲われた。
そしてそんな意識の中、視線の先に燃え上がる繊維工場を見つけた。

419 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/23 12:19
「ばあちゃーーーん!!」
衝動的に叫んでいた。やがて逃げ惑う繊維工場の人々の中に祖母の友人の青森夫人を見つける。
青森夫人も吉田少年に気付き、走り寄ってきた。
「ケンちゃん!大丈夫!?」
「おばさん!ばあちゃん、ばあちゃんは!?」
青森夫人は一瞬動きを止めると、口の中で何かモゴモゴと言った。
「ばあちゃんは!?」
青森夫人はかがむと、吉田少年の肩に手をかけた。
「ケンちゃん・・・、いいかい」
「ばあちゃんは!?」
言葉の次を遮るように吉田少年は叫んだ。
「ケンちゃん・・・」
青森夫人の様子から吉田少年は祖母の安否を悟った。
目を見開き、吉田少年は小刻みに震えた。
「うそだーーーーーー!!!」
「ケンちゃん!!」
走り出した吉田少年の背中に青森夫人の声が虚しく響いた。

420 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/23 12:20
吉田少年は燃え上がる工場に向ったが、熱気の為に近づくことができない。
絶望と恐怖と怒りが内在された声で吉田少年は叫んだ。しばらくの間、燃えゆく工場の
前で泣き続けたが、やがて工場が轟音をたてて崩れ落ちると吉田少年は泣くことを止めた。

吉田少年は青森夫人を探したが、彼女はもうどこかへ逃げてしまった様だった。
「自分は本当に一人ぼっちだ」
祖母を失ってしまった現実が後頭部の辺りからひしひしと感じられてきた。
自然と足は友人の宗一の家に向っていた。その日の午前中、吉田少年は宗一と虫取りを
していたのだった。町はずれの森にいた為、直接的な難を逃れることができた。
信じられない揺れが起きた後、二人はそれぞれの家を目指して散り散りに帰って来たのだ。

吉田少年は11歳、宗一は6歳。年の違う二人だが、吉田少年の亡き父と宗一の叔父が大親友だった
ことから会う機会が度々あり、それから共に遊ぶようになった。宗一の叔父は名を大杉栄といい、
アナーキスト、社会運動家として有名な人物である。彼は吉田少年の父の死後、吉田少年の学費の
面倒などを見てくれていた。もう大杉家以外、吉田少年が頼れるところはなかった。

421 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/23 12:21
街では早くも略奪行為がおこなわれ始めていた。吉田少年の瞳にあさましい人間達の姿が映った。
他人の家から物を盗み出す者、女性を犯す者、殴りあう者、外国人を集団でリンチしている人々もいた。
燃え盛る帝都・東京は炎に包まれながらその闇を深めていった。吉田少年は恐怖に慄き、陰惨な光景から
逃れるようにひたすら大杉家を目指した。

火の手を避け、遠回りをした結果、吉田少年は道に迷ってしまった。街の様子が変わってしまっている為、
方角さえわからない。夜が間近に迫っていた。吉田少年は途方にくれ、その場に座り込んだ。
潰れた民家の庭先。この区画は火がまわらなかったらしい。遠くの空は赤く燃え、低い「轟」という音が
絶え間なくしているが、そこは静かだった。住人はどこかへ避難したのだろうか。人の姿が見当たらなかった。

どれくらいの時間そこに座っていたのか、吉田少年はふと目が覚めた。うたた寝をしていたらしい。
もう昼か、と思ったが違った。空が炎で照らされているのだった。ふと祖母の死を思い出す。
「いっそこのまま死んでしまおうか」
吉田少年はそんなことを考えながら足元にあった布団を蹴飛ばした。
「ひっ」
吉田少年は小さい悲鳴をあげた。彼が蹴った布団の下に千切れた人間の足が落ちていたからである。
目を凝らして瓦礫の隙間を見ると人間の死体だらけだった。住人はいたのである。

422 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/23 12:21
その場を離れようとすると、後ろから呼び止められた。
「待て!!」
振り向くと、軍服姿の人間が複数いた。
「君は一体ここで何をしているのか」
見ると全員「憲兵」の腕章をつけている。吉田少年の父を殺した憲兵隊だった。
吉田少年は返事をしなかった。
「この一帯には避難勧告が出ている。すぐに避難場所に合流しなさい。」
吉田少年はその下っ端らしい憲兵の言葉を無視し、後ろに控えている偉そうな男を睨みつけた。
「おい!!君!聞いてるのか」
下っ端憲兵がヒステリックな口調で言った。
「まあ、待て」
偉そうな男が前に進み出て下っ端を制した。
「君。いいか、親とはぐれたのなら見つかるよう私の部下に指示する。だからとりあえず・・・」
「親は死んだ」
吐き捨てるように吉田少年は言った。
しばし偉そうな男は動きを止めたが、すぐに続けた。
「そうか、それはとても残念だった。この大地震・・・」
「おまえらに殺された!」
吉田少年は目に涙をためていた。偉そうな男他、憲兵達は何となく事情を察した様子だった。
「・・・・まあいい、とりあえず来るんだ」

423 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/23 12:22
移動する際、吉田少年は憲兵達の会話を聞いていた。
「この帝都の混乱に乗じて、朝鮮人、社会主義者達が井戸に毒物を混入させる等の不埒な行為を
おこなっている」
「本日の地震は、欧米諸国による新兵器利用の攻撃である」
等々、その他多くの流言飛語が巷であふれ始めており、民間人の動揺を誘っているということだった。
中でも一番興味深かったのが、「死体が歩き回っている」というものだった。

「甘粕大尉殿」
下っ端憲兵が偉そうな男を呼んだ。
「前方に怪しげな集団が」
そう言って前を指差した。
ぼんやりと遠方の炎に照らされた夜道をたくさんの人間が歩いてくる。吉田少年も前方を見たが、
その人々は一様にフラフラと酔ったような足取りでこちらへ向ってくるようだった。
「岸」
「はい!!」
甘粕大尉がメガネをかけた憲兵を呼びつけた。
「先に行って様子を見て来い」
「かしこまりましたっ」
フラフラ歩く人々の方へメガネは駆けて行った。

424 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/23 12:22
近づいていき、あと少しというところでメガネは立ち止まった。そしてゆっくりと後退し始めた。
「何をやっとるんだ、あいつは・・・」
下っ端がつぶやいた。
「お前も行ってこい」
「はっ!」
甘粕大尉に言われ、下っ端も走っていった。
途中、メガネに何か言ったあと集団に近づき、その後メガネと同様に後退を始めた。やがて二人は
全速力で戻ってきた。
「どうした?」
甘粕大尉が尋ねると、息を切らしながらメガネが叫んだ。
「た、大尉殿!前方の集団ですが・・・」
そこで止まった。隣の下っ端も口を開けたまま突っ立っている。
「どうしたというのだ」
甘粕大尉がまた尋ねる。
「その・・・、初め、血まみれなので怪我人かと思ったのですが」
「うん」
「少し、様子がおかしいので一度報告に戻りました!」
そう言ってメガネが敬礼をしたので下っ端もそれにならった。
その様子はとても滑稽で、言っている事もちぐはぐなので吉田少年はおかしくなった。
甘粕大尉は首をかしげると
「ではここへ来るのを待とう」
と言って額に手をあてた。癖なのだろうか、さっきからしきりにその動作をしている。

425 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/23 12:23
やがて足を引きずる音と共に、10人ほどのフラフラ歩きの連中が近づいてきた。
その時点で一同はメガネと下っ端の言わんとしたことがわかった。
歩いてくる連中は頭が欠けて脳が飛び出したり、身体の一部がなかったり、明らかに「生きている」人間
ではなかったのだ。吉田少年の脳裏に先ほど聞いた話がよみがえった。「死体が歩き回ってる」。
甘粕大尉を見ると額に手をあてて何か考えている様子である。そしてしばらくの後、彼は命令を下した。
「構え銃」
8人の憲兵達は一斉にライフル銃を構えた。命令を待ちかねていた様子である。
「頭を狙え・・・・。よし、撃て」
銃声がこだました。吉田少年は耳をふさぎながら歩く死体が崩れ落ちる様を見た。
残った数体がこちらへ向ってくる。憲兵達は続いて発砲した。「どう」という音と共にそれらは倒れた。
「な、何なんだ!こいつらは」
のっぽの憲兵が動揺した様子で叫んだ。
「・・・野村、この地域の地図を出せ」
「はい」
甘粕大尉に言われ、ねずみっぽい顔をした憲兵が鞄の中から何枚かの地図を出した。
「これです」
ねずみ憲兵は1枚の地図を広げ、甘粕大尉の前に差し出した。しばらく地図の上に視線を落した後、甘粕大尉は
小さく頷いた。
「うん、しまってくれ」
甘粕大尉は額に手をやると何か考え始めた。そして一同を眺め回した後、口を開いた。
「これより○町にある軍施設へ向う」
「○町!」
突然叫んだ吉田少年を憲兵達がじろりと見た。○町は大杉家がある地域だった。
「・・・野村と藤田の二人はその少年を避難所まで連れて行ってやれ」
「いえ!自分も行きます。友達がその地域にいるんです」
吉田少年がそう言うと、甘粕大尉はしばらく黙って吉田少年を見ていたが、やがて静かに頷いた。
「では来ればいい」

426 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/23 12:23
○町もまた、あちらこちらが焦土と化していた。目指す施設はもうすぐ。吉田少年は憲兵達と歩きながら、
宗一や大杉がいないか周囲に目を配った。しかし人はいなかった。
「人どころか、死体もないってのはどういう事ですかねえ・・・」
憲兵の一人が不思議そうに言った。
「野村、位置確認をしろ」
甘粕大尉が立ち止まってねずみ憲兵に指示を出した。
「はい」
ねずみ憲兵は地図を出して眺め始めた。
憲兵達と一緒に立ち止まりながら吉田少年は周囲の様子を見ていたが、一行の後方の建物の陰に動くものを
見つけた。
「ねえ、あれ」
吉田少年は側にいたのっぽの憲兵の袖を引っ張って動くものの方に指をさした。愚鈍そうな顔をしたのっぽ憲兵は
後ろを振り向くと焦った様子で銃を構えた。
「そこにいる奴っ、出て来い」
返事はなかった。他の憲兵達も銃を構えた。甘粕大尉は静かに様子を見ていた。
「出てこないと発砲するぞ、我々は東京市の憲兵隊だ」
のっぽ憲兵が続けて言った。やがて建物の陰から人が出てきた。一人、二人、三人。全員フラついている。
憲兵の一人が照明を向けると、血まみれの男女が照らしだされた。

427 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/23 12:24
「甘粕大尉殿」
のっぽ憲兵が指示を求めた。
「呼びかけてみろ」
「はい。おいっ、生きてるか!」
何と間の抜けた呼びかけであろうか。男女からの返事はなかった。
「飯山、足を狙って撃て」
「はい」
ターンという渇いた音が響いた。はずれたらしい。誰も倒れない。しかし、逃げ出しもしない。
「よし、撃て」
全員が発砲した。3体は崩れ落ちた。
「あ、甘粕大尉殿」
地図を見ていたねずみ憲兵がうわずった声で甘粕大尉を呼んだ。
「なんだ」
「ま、周りを!」
一行は周囲を見回した。建物の陰という陰から黒い人影がわらわらと出てきていた。
「囲まれたか・・・。野村、施設までの距離は?」
「はっ、もうすぐであります」
「よし、先導しろ。全員、野村に続け。駆け足だ」
ねずみ憲兵が駆け出した。全員がそれに続く。ものすごい数の屍達がゆっくりと一行を追った。

428 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/23 12:26
ねずみ憲兵はもうすぐといったが、吉田少年はかなりの距離を走った気がした。しばらくして前方に
四角いシルエットが見え始めた。大きな建物だ。
「大尉殿、あれです前方の・・・」
ねずみ憲兵が息切れしながらその建物を指さした。
「あ!」
憲兵の一人が叫ぶのと同時に全員が立ち止まった。建物の手前にたくさんの人影があったのだった。
「た・・・」
のっぽ憲兵が口を開こうとした次の瞬間、眩い光が一行を包んだ。軍用のスポットライトである。
続いて拡声器が呼びかけてきた。
「何者だ」
甘粕大尉が前へ進みでて身分を名乗った。
「東京市渋谷憲兵分隊長兼、麹町憲兵分隊長の甘粕正彦大尉だ!」
よく通る声だった。しばしの後、拡声器の男は今度は拡声器を使わずに叫んだ。
「こ、これは失礼いたしました!どうぞこちらへ」

429 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/23 12:27
建物の敷地内はたくさんの兵士であふれていた。黒塗りの外壁が不気味な建物である。中に入ると無機質な
廊下が続いていた。一行はその奥のホールのような場所へ導かれて行った。
「甘粕大尉殿、こちらへ。吉薗様がお待ちです」
一行を残し、甘粕大尉は別室に通された。部屋には見慣れた顔が待ち受けていた。
「やあ、甘粕さん」
そこにいたのは陸軍特務・吉薗周蔵であった。
「どうも」
甘粕大尉は頭を下げると、羽織っていたマントを脱いだ。
「どうぞ、かけてください」
二人は応接チェアーに腰かけた。吉薗はすぐに話を切り出した。
「上原元帥からはもうお聞きですね」
「ええ」
「もうご覧になりましたか、あれを」
「さっき何体か射殺して来ました」
吉薗は頷くと続けた。
「原因はここから北東の方角にある化学兵器研究施設から流出した化学物質です。本日の大地震の影響で
施設が壊滅的打撃を受け、気化した実験溶液が周囲に散らばりました」
「かなり広域に拡がってしまっている様子ですな」
「ええ・・・」
両手を組み合わせると、吉薗は机の上に目を落とした。
「それで、処理の方はどのように」
甘粕大尉が尋ねた。
「歩く屍の処理は我々が今晩中に秘密裏に行ないます。甘粕さんにはある人物を捕らえてほしいのです」

430 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/23 12:28
「その人物とは?」
甘粕大尉は首をかしげると額に手をやった。
「大杉栄です」
「・・・大杉ですか」
「ええ、ご存知のように大杉は表向き社会運動家となっていますが、その実、政府役人の草です」
甘粕大尉は頷きながら座ったまま身を乗り出した。
「フランスでも色々と嗅ぎまわっていたらしいですな」
「ええ、上原元帥もかねてより何かしら始末をされるおつもりでしたが、決定的な事態となりまして」
「ほう」
窓の外から軍靴が規則正しく踏み鳴らされる音が聞こえてくる。士官が兵に集合をかけている。
「この流出事故の事が大杉の耳に入ってしまったのですよ」
「・・・なるほど」
「想像に容易いですが、これが軍備縮小を唱えている政府役人、はたまた民衆の耳に入れば軍部の立場は
たちまち危うくなります。ですので、事実が伝わる前に甘粕さんに大杉を捕らえて頂きたいのです」
甘粕大尉は頷いた。
「わかりました。しかし、どのような経緯で大杉に事実が漏れたのですか」
「事故現場近くにいた奴の妻が感染したんですよ」
組んでいた両手を離すと、吉薗は両膝の上に両手を置いた。
「大杉の妻・伊藤野枝もまた内務大臣・後藤新平の草です。我々は感染した伊藤を捕らえようとしましたが、
あと少しのところで大杉に連れ去られてしまいました」
吉薗は残念そうな表情を浮かべて言った。甘粕大尉はすっと立ち上がるとマントを手に取った。
吉薗は座ったままその様子を見ながら口を開いた。
「帝都はこの状況です。大杉の知り得た事実が漏れるまでまだ多少の時間はあるでしょう。甘粕さん、
頼みます」
「わかりました。そちらも頑張ってください」
「ええ」
吉薗も立ち上がり、ドアまで甘粕大尉を見送った。
甘粕大尉はドアノブに手をかけると首だけ吉薗の方へ向けた。
「生死を問わず?」
「生死を問わず」
尋ねられた吉薗は頷きながら答えた。

431 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/23 12:29
吉田少年は一人大杉家を目指していた。軍施設を去る際、甘粕大尉は護衛にのっぽ憲兵をつけると
言ったが、吉田少年は断った。あの間抜けな憲兵と一緒にいる方が危険な目に合いやすいと思ったし、
何より父の仇の世話にはなりたくなかった。吉田少年は行き先も告げず、逃げるように軍施設を後にした
のだった。

半倒壊した建物が密集する通りを抜け、悪路をひたすら歩いた。もうじき大杉家が見える筈である。
途中、歩く死体を何体か見かけたが、忍び足で進み何とか気付かれずにすんだ。
「一体、あいつらは何なんだろう。大地震で地獄の門でも開いたのだろうか」
吉田少年は色々と想像してみたが、結局わからなかった。わかる筈もない。

やがて見慣れた杉の木が見えた。焼けてしまっていたが、確かに大杉家の近所の杉の木だ。
あの角を曲がれば大杉家がある。吉田少年は最後の力を振り絞って走り出した。角を曲がる時、
「焼けてしまっていたらどうしよう」と思った。「もしそこに宗一や大杉がいなかったらどうしよう」と。
しかし大杉家はそこにあった。闇の中にひっそりと建っていた。

「宗一くん!」
吉田少年は玄関前で叫んだ。返事はなかった。玄関の戸に手をかけると鍵が開いていたので、吉田少年は戸を
開けて大杉家に入った。無言で廊下を進む。家の中は静まり返っていた。吉田少年は「恐らく宗一をはじめ
家の者は全員避難してしまったのだ」、と考え始めていた。孤独感が募りだした。

ことり。

奥の部屋から物音がした。人がいる。吉田少年は嬉々として音のした部屋に駆けより、戸に手をかけた。
が、背後から何者かにその手を押さえつけられた。驚いて後ろを振り向くと、そこに怖い表情をした大杉が
いた。肩が血まみれになっている。
「おじさ・・・」
「しっ」
大杉は口の前に人差し指をあて、吉田少年の言葉を遮った。そして吉田少年の手を引っ張ると、玄関近くの
部屋に入った。そこは応接室になっていた。暗闇の中、大杉は小声で話し始めた。

432 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/23 12:30
「無事で良かった。ケンちゃん」
「うん、でもばあちゃんが・・・」
大杉に会えた安堵で泣き出しそうになるのをこらえながら、吉田少年は祖母の死を伝えた。
「・・・そうか、残念だった。ここへは?どうやって来たんだ」
「一人で。でも途中まで憲兵の奴らと一緒だったんだ」
「憲兵と」
吉田少年は頷いた。しかし暗闇のため大杉にその様子は見えない。
「うん、甘粕っていう憲兵大尉の隊だったよ」
「甘粕!」
思わず大声をあげた大杉は急に立ち上がると、カーテンの隙間から窓の外を見た。
かすかに月明かりが入り、部屋の中が照らされた。大杉はかなり重傷の様子だった。下ろした手の先から
血がポツポツと床に落ちている。
「おじさん、ケガ大丈夫?」
「・・・うん、もうダメかもしれん」
そう言って大杉は吉田少年の方を向いた。
「えっ」
「ここへ来る途中、変なものを見なかったか?」
吉田少年は大杉が歩く死体の事を言っているのだとすぐわかった。
「うん見たよ」
「あれに噛まれるとな、あれの仲間入りをしてしまうんだ。おじさんも噛まれてしまった」
そう言って大杉は自分の肩を指差した。
「そんな・・・」
「いや、本当なんだ。ケンちゃん、日本はもうダメだよ。軍国主義はいよいよ強まる一方、手違いにせよ
ついにあんな化け物を生むような兵器を作っちまった」

433 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/23 12:31
その時、奥の部屋からものすごい音がした。戸が破られたらしい。吉田少年は音のした方を見たが、
すぐに大杉に問いかけた。
「そうだ、宗一くんは!?野枝さんは!?」
「・・・・・・」
大杉は無言のまま、部屋の隅にあった暖炉の火かき棒を手に取った。足を擦りながら何かが廊下を歩いて
来る。吉田少年は応接椅子の背後に隠れた。獣のような荒い息づかいが近づいてくる。
やがて応接室の前で足音が止まった。吉田少年は応接椅子の陰からそっと様子を見た。開け放たれたドア。
そこに宗一が立っている。
「宗一くん」
吉田少年は立ち上がり、駆け寄ろうとした。
「待て、ケンちゃん!違う」
大杉が制する。確かに違った。宗一は死んでいる様だった。
「宗一く・・・ん」
一瞬、吉田少年は気が遠くなった。
「宗一、すまん・・・」
大杉は火かき棒を振り上げた。同時に玄関の戸を蹴破る音が家中に響いた。大杉は動きを止めた。
続いて発砲音が轟く。吉田少年の目の前で宗一の頭が砕け散った。脳漿と血と肉片が廊下の暗闇に
吸い込まれていく。

434 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/23 12:31
「どしゃっ」という宗一が倒れる鈍い音と共に、憲兵隊が応接室に入って来た。その中に甘粕大尉がいる。
「大杉先生」
甘粕大尉は会釈すると、火かき棒を手に呆然としている大杉に向って言った。
「ご同行願えますか」
大杉は火かき棒を放ると、ため息をついた。吉田少年はその様子を黙って見ていたが、やがて怒鳴り
甘粕大尉に飛びかかった。
「人殺し!!」
のっぽ憲兵が横から出てきて吉田少年を蹴飛ばした。吉田少年は転がり、壁に激突した。
「やめんか!暴力は!わかった、同行する」
大杉がのっぽ憲兵を突き飛ばしながら叫んだ。
腹を蹴られた吉田少年は倒れた姿勢のまま、胃の中の物を戻した。
「ご協力感謝します」
甘粕大尉が冷淡に言うと、後から部屋に入って来た憲兵達が大杉を取り囲んで部屋の外に連れ出し始めた。
大杉は連れ去られながら横たわる吉田少年に向って叫んだ。
「いいか、ケンちゃん!強く生きろよ!自分を信じろよ!強く生きろよ!」
玄関の外に連れ出されてからも、大杉は何かを叫んでいた。

薄れゆく意識の中、吉田少年は応接室の入口を見ていた。応接室には誰もいなかったが、ドアの所に
甘粕大尉が一人立って、吉田少年を見ていた。
「死・・・ね・・・、人殺し・・・・・・」
吉田少年はうめく様に言うとそのまま意識を失った。
甘粕大尉は口を歪ませて笑うと、マントを翻して応接室を出て行った。

435 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/23 12:33
翌朝、吉田少年は腹部の激痛と共に目覚めた。カーテンの隙間から朝日が差し込んできている。
応接室を出たところに宗一の死体が転がっていた。死んでしまった。涙がこみあげてきた。
奥の部屋へ行くと、そこには大杉の妻・伊藤野枝の死体があった。大杉がやったのだろうか。
後頭部が割れ、うつ伏せの状態で死んでいる。

吉田少年は外に出た。どこからか蝉の声が聞こえてくる。夏の終わり。残り少ない命をはかなんで
鳴いている。吉田少年はフラフラとあてもなく歩き始めた。


後になって、吉田少年は大杉が憲兵隊によって拷問の末、殺害されたという話を聞く。
甘粕大尉が軍法会議の結果、懲役十年の実刑判決を受けたという話も。
どういった経緯でそうなったか、真実は闇の中である。

この震災で、憲兵隊や自警団によって殺害された社会主義者、朝鮮人の数は約6000人とも言われているが、
その中には歩く死体と化した人間の数も多く含まれるであろう。

大正12年9月の話である。

436 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/23 13:11
あとがき

次回もシチュエーションを変えて書きたいと思います。
どうもありがとうございました。

437 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/23 14:40
>>412 : ◆4E1yVnBRhgへ
>>240は俺の発言でお前の嫌いな読者代表ではないといっているのが分からないのか?
お前のその妄想っぷりも相当キモイぞ!

青田さんお疲れでした
う〜ん!いい!90点!!
細部を詰めれば文句なしかと

438 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/23 17:15
◆4E1yVnBRhg=荒し ですな。

>>青田
お前、sageろよ。


439 :青田 ◆t291XhvMgA :02/10/23 18:40
>>437

高得点ありがとうございます。
精進します。

>>438

寸魔損(´д`;)

440 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/23 20:47
誰がどうみても
353=読者代表だよ。
>>395-403 ◆CjBW8x5uT様の投稿見れば、猿でも分かるわな。

>>409
>6割は的が外れてて、お前らの味方を自分で叩いてるぞ…。
お前の言うことが仮に本当だとしても4割の荒しはやった訳だな。

>自作自演はしてない。
嘘つくなよ。
>>350
>344が俺の自作自演って事も分からんくせになwww
自作自演を白状しているではないか。

しかし1回しか投稿してない、◆4E1yVnBRhgさんが荒らしだとしたら
1週間に渡り粘着荒ししている、353=読者代表が荒しの親玉と
いったところか(w

あらかじめ書いておくよ。私は今までROMしかしてないから、
「お前 ○○○だろう」という決め付けは通らんよ。

441 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/23 21:10
>>440
だから、スルーしろって。
流れ見りゃ、誰だって粘着荒らしは読者代表だって分かるよ。

442 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/23 22:47
>>440-441
アフォ〜〜
何度言えば分かるんだ?。俺は読者代表ではないのだよ。
お前らは、相当粘着だな。
>>440
白状だと!。ふざけんじねぇよ。この蛸が。
それから俺に間違いは、一切無い。
俺が荒らしと言ったらそいつは荒らしなんだよ。
分かったか、この粘着厨房が

443 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/23 23:10
↑こんな粘着野郎始めてみた。
もうこのスレ終わらせたら?


444 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/23 23:11
2chなんだから荒らしのひとつやふたつ諦めて、放置に徹すべし。
それより、投稿された作品にコメント述べていきましょ...

>>青田さん
甘粕大尉のキャラクターがうまく表現されていてイイです。
まさか実在の歴史に絡めるとは…どうやって収束するのか、を
考えると面白かったです。

445 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/23 23:27
>青田 ◆t291XhvMgA さま、
 新作、乙であります。たいへん美味しゅうございました。
史実とのクロスオーバー、美事です。
関東大震災を舞台に持ってきたところに驚きを感じました。

 次回作も楽しみにしております。


そういえば、今日は 362 ◆QaMOJ0jvJg さまは降臨されないのかな?

446 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/23 23:51
362たん…服を脱いで待ってるのに…(;´Д`)ハァハァ

447 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/24 01:04
すべてを一人の嵐のせいにする馬鹿な粘着どもにはほとほとあきれる
お前らがやっていることは嵐と変わらないということを肝に銘じておけ
嵐にレスを付けたらそいつも嵐だ、わかるか?

というわけで俺も嵐だ…
ここでは新人故設定がどうにも決まらずまだ準備中…

448 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/24 05:57
ttp://web.archive.org/web/20010830074159/sakura.ange.ac:8080/archive/aori.html

より一部抜粋。

煽る人間は煽ったことで何かが変わって欲しいと考えているので
反論だろうと罵倒だろうととにかく誰かから何らかの反応を引き出せたら
成功であるということに注意しなくてはならない。

最も多くのケースを効果的に解決できる手段は
「全員一致での無視」である。

また、煽りという手法をよく知る人間にとっては煽りに対して
真面目に反応している人間というのは極めて無様に写る。

以上。これと>>171を参考に。バカに反応するヤシがいたら

バ カ の 自 作 自 演 と 思 い 、

放置かあぼ〜んを徹底して下さい。

バカに反応する人がいないとバカは他人を装い、ジサクジエンします。

徹底的に無視して下さい。

449 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/24 11:54
お前ら、いい加減にオカ板から出てけよ。
激しく板違いなの。板違い。
ここはオカルト板なんだよ。おまえらの糞文載せる所は、オカ板では、存在してないんだよ。
この白痴どもが。
板違いなんだよ。いいか俺は、荒らしでは無いからな。
お前らが荒らしなの。板違いなのに無視して居座り続けている、荒らし達にオカ板の良心である、俺が特別に注意してあげているの。
マテリアル、いい加減にマテリアル=読者代表であることを認めろや。往生際が悪いぞ。
青田、誉めたからと言って図にのるな。ここはオカ板なんだよ。
お前のオナニー文を載せる所じゃ無いんだよ。少しはオツム使えよな。

450 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/24 12:33
わかった!俺オムツ使うようにするよ!
でもお前もいい加減オムツ外した方がいいぞ!

451 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/24 13:05
>>449
良心だと思ってるんだったら削除依頼出せって
言ってるだろうが知障が。
字読めないのか?
読めないんだろうな。
糞文とか書いてるけど、お前のその文章小学生以下じゃボケ。
ここで暴れるより外で暴れた方がその太った体にはいいぞ。 


俺は荒しでいいよ。
ここの皆、すまんな。


452 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/24 13:52
>>449
2ちゃんはお前の物か?
勘違いも程々せえよ。糞が。


453 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/24 14:26
>>451
こいつ、自分で荒らしと認めたな。
ということは、
451=読者代表=マテリアルという痛い荒らしラインか。

>>452
2chはひろゆきの物だろう。そんなこともわからんのか。お前は。
ア〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜、
ここに来ている板違いの荒らしは、アフォ揃いだな。

454 :モスモス ◆y6aeqOM1Uk :02/10/24 16:17
なんか、皆さんいろいろ書いていますが、私ぜんぜん読んでません。
小説のところしか読んでない人他にもいっぱい居るんではないでしょうか?
もったいないからスルーしましょうね。

455 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/24 16:19
設定

人物:読者代表 オカ板荒らしすぎてゾンビになった
備考:言い訳が得意、すぐ逃げる、モラルがない
人物:2chのご立腹の方々 読者代表をしとめるのが使命 

456 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/24 18:27
>>453
http://salami.2ch.net/dame/
↑きっと気に入るYO!

457 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/24 19:06
>>453
小学生レベルの揚げ足取りだな。
それしか思いつかなかったのか?ん?
発言の真意を理解する事も出来ない鼻糞が。

458 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/24 19:56
>>456氏よ、ちょっと聞いてくれ。
漏れは453には
http://natto.2ch.net/denpa/
↑こっちだと思うが、どうよ?

459 :名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI :02/10/24 20:07
>>青田 ◆t291XhvMgA様

いつも読みやすく、感心します。それに時代設定もうまいです。
青田 ◆t291XhvMgA様のお話が連続投稿でよかったす。
途中で切られて続きは翌日なんてされたら、たまりません。

>> 362 ◆QaMOJ0jvJg 様、
頑張って最後までお願いします。悩んだら2、3日おいても
いいんじゃないですか。

460 :◆.X1H9YFOho :02/10/24 20:27
ここに投稿してくれる方々の作品は結構(個人的には大変)レベルは高いと思います!
(自分自身、良く本は読む方だと思っていますので@言い訳ですけど)
文法うんぬん等は気になる部分も多少有りますが、発想自体は大変面白いと感じています。
これだけの短いスペースを使って、十分読み手の好奇心を擽っているのではと?
投稿者@作者の方々は、これからも面白い作品をお願いしたいと願っております。
頑張って下さいね。


461 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/24 20:29
>>456
http://life.2ch.net/hikky/
ここなんてどうですか?
友達が見つかるかも!

462 :362 ◆QaMOJ0jvJg :02/10/24 20:42
ラストです。どうも、常識的に考えるとゾンビって数時間程度しか行動出来ない模様ですな。
そもそも、ゾンビと言う事自体存在すらしないものだし、ま、本当に起こったとしたら、こうなるって感じで・・・・
--------------------------------------------------------------------------------------------
ん、テレビの画面が変わった・・・

「こちら、警視庁の長官です。今回の暴動の件ですが、専門家の意見を求めたところ、信じられない事ですが、
死亡後、死んでいるにも関わらず、行動する事が出来、人を襲います。襲われると感染する事があり、非常に危険です。
専門家の意見によると、数時間以上すると行動不能になると言う事です。絶対家の外には出ずに自宅待機して下さい。
現在、機動隊が鎮圧に向け、活動中です。繰り返します。一般市民は自宅待機して下さい。外出はしないで下さい」

「ふ・・ん。とっとと自衛隊に出動要請すればいいじゃないか・・・・ま、前例が無いとかそういう事で
先延ばしにされるだろうな・・・・と言う事は・・・・自分の身は自分で守るしかない訳だ。」



463 :362 ◆QaMOJ0jvJg :02/10/24 20:42
時計に目をやるともう10時。遅くなったが、朝食でも取るか。
トーストをトースターに入れ、コーヒーを淹れる。
「ま、ここに入れば、安全だし、無理に脱出する必要もないだろう。食料もあるし、水も風呂に張ってあるから、
最悪の場合でも2週間は籠城出来るだろう。2週間も腐敗しないで行動出来るゾンビなんてあり得ないのだしな・・・」
トーストが焼き上がり、トーストにバターを塗り、コーヒーを飲みながら朝食を取る。
朝食後、食料を取り出す。
「冷蔵庫内の野菜、肉類とカップ麺1箱と6個、水、約200リットル、米約15Kgか・・・うまくやりくりすれば1ヶ月は生き延びれるな・・・」

ベランダに出、周辺の様子を伺う。
気持ち悪いぐらい静かだ。道路上に約50人が倒れている。きっと一般市民に反撃されたゾンビだろう。
頭がないものや胴体が千切れてるのも見受けられる。
生きている人影が1つも見あたらない。まるでゴーストタウンの様だ。
生きてる人もやはり、立てこもる方が賢明だと判断したのだろう。
ん、歩いてる人がいる・・・が、ゾンビの様だ。歩行速度がかなり遅く、見ている方がイライラする程だ。
ま、あと数時間もすれば彼は動けなくなっている事だろう。
新しい被害者がこれ以上増えなければ良いが・・・・

「これでしばらくは彼らの検死や身元確認とかで忙殺されそうだな・・・」
俺はゆっくりとベランダから下界を見下ろしつつタバコに火をつけた。


            −−−−終わり−−−−

次回は常識的じゃなく、映画に出て来るようなゾンビで書いてみたいと思います。


464 :数学屋 ◆Z62ETnTQww :02/10/24 20:49
 こんにちは。309−311です。これだと長いんでハンドル名付けてみました。
 では、書かせていただきます。

465 :数学屋 ◆Z62ETnTQww :02/10/24 20:49
 宣告はあっさりしていた。
 運が良くて一週間。運が悪ければ今日中にも。
「こればかりは経験者などいませんし、前例もありません。憶測だけです」
 医者はそう言って謝るように頭を下げた。
 私にも医者に対する怒りはなかった。ゾンビに噛まれた人間がいつゾンビ化するかなど、わかるわけがない。第一、ゾンビの存在の公式発表から時間はそれほど経っていないのだから。
「いいんですよ。それで先生。“傭兵”の受付はどこですか?」
 医者は、俯いたまま一枚のプリントを差し出した。
「ありがとうございます。先生」
「すいません」
「謝らないで下さい、先生。私はね、女房にゃ愛想尽かされて、娘にも捨てられた、そんな嫌な男ですよ。しかしね、こんな私でもこの年になってようやく他人様の役に立てるのかと思うと、嬉しくなってくるんですよ」
 私は立ち上がると、左腕を振りながら診察室を出た。
 違和感は感じるが、不思議と痛みはない。ついさっき投与された薬のせいだろう。それとも痛みを感じる神経も死につつあるのか?
 二の腕の中程、ゾンビに噛まれた部分はややはれぼったいような感覚があるだけだ。
 これで私も、遅かれ早かれゾンビになる。
 だが、そんな私にも出来ることがあるのだ。
 いや、こんな私だからこそ出来ること。
 考えながら“傭兵”受付の扉の前で立ち止まったとき、ようやく背後の人影に気付いた。
「貴方は?」
「失礼」
 男は軽く会釈するが、私に向けたライフルの銃口は全くぶれていない。
「“患者”には、その処遇が決まるまで見張りが付けられることになっています」
 言われてみればその通りだ。当然の処置だろう。
「私は、ここの受付に用があるんだ」
 男は突然直立不動の体勢を取ると、私に向かって最敬礼した。
「自分は、貴方の意思に感銘を受けております。そしてこれは、我ら一同を代表しての言葉です」
 男は帽子を脱いだ。
「ありがとうございますっ!」
「はは、どうも、照れくさいね」
 私はくすぐったい気持ちになりながら、受付のドアを潜った。

466 :数学屋 ◆Z62ETnTQww :02/10/24 20:51

 ねばり強い抵抗とじりじりとした退却を続けながらも、人間はいくつかのゾンビの特性を発見していた。
 そのうちの一つが「ゾンビはゾンビを食わない」と言うものだ。やがてそれは「ゾンビは既にゾンビになりつつある人間を食わない」と訂正された。

 私は今、ギリギリで人間としての意志を持ちながら、ゾンビには仲間と認識されている状態だ。
 いくつかの薬品投与で、人間の意識は限界まで保たれ、ゾンビ化を最大限遅らせている。
 ただし、回避は出来ない。自分で頭を吹き飛ばさない限りは。
 私のような被害者のほとんどは自殺を選ぶ。そして、残された者は自殺者の頭を吹き飛ばす。
 しかし自殺ではなく、ギリギリまで人間の側に立って戦うことを選んだ者もいた。彼らはいつしか“傭兵”と呼ばれるようになっていた。
 今は、私も“傭兵”だ。
 任務は一つ。一体でも多くのゾンビを破壊し、人間側の作戦を支援すること。
 


467 :数学屋 ◆Z62ETnTQww :02/10/24 20:52
集められた私たちは、軍担当者の説明を聞いていた。
「…我々はこの基地を廃棄して、神奈川方面の残存部隊と合流します」
「向こうには物資が窮乏しています。逆に我々は人員が不足していますが物資にはかなりの余裕があります」
「合流すれば、北海道に辿り着く確率が上がるでしょう。既に空輸手段がない今、陸路で青森を目指すしかありません」
 説明はいい。どうせ私たちには後はない。
「貴方達には、我々の脱出を支援していただきたい」
 普通なら、ここで文句が出るのかも知れない。しかし、私たちは一緒に脱出したとしてもゾンビになる未来しかない。それなら、ここで惜しまれながら別れた方がいい。
 それに“傭兵”の家族は避難民の中では自然と優遇されているのだ。
「こちらで武器を配ります」
 武器といっても、先を尖らせた鉄棒の類だ。反撃の心配はないので、好きなように攻撃できるのだが、さすがに銃は貴重品なので持たせてはもらえない。
 この武器も、ゾンビになるまでのつき合いだ。ゾンビになれば、武器を使うなんて発想は頭の中に残らない。
 ただ捕まえて囓る。それだけ。
 ふと気付くと、私は列の最後尾になっていた。列と言ってもそれほど多くはないが、戦闘は基地の外へと既に出て行っている。
「あ、待ってください」
 担当者が私を呼び止めた。


468 :数学屋 ◆Z62ETnTQww :02/10/24 20:52
 私はゆっくりと立ち止まる。
「何だね?」
「その、なんと言っていいか」
 担当者は言葉を探しているようだった。
 私は彼を許すことに決めた。いや、もうとっくに許していたのだろう。
「娘を頼む」
「は…い…」
 担当者…五年前、私を殴りつけて娘と駆け落ちした男は泣いていた。
「お父さん…」
 意外な声に振り向くと、娘の顔があった。
「久しぶりだね。少し太ったか。まぁ、私の所じゃ太ることも出来なかったな、苦労ばかりで」
「お父さん、私」
「何も言うな。北海道まで、辿り着くんだよ」
 男と娘は、肩を寄せ合って泣いている。
 それでいい。こんな馬鹿な父親は早く忘れた方がいい。
 私は何も言わず、基地の外へと続く道を歩いた。
 待っていた自衛官が、私が通り過ぎるのを待ってシャッターを下ろす。
 その頃になってようやく辿り着いてきたゾンビ達は、“傭兵”に次々と狩られて始めた。
 私も武器を持ち上げた。
 運が良くて一週間、運が悪ければ今夜まで、私は狩りを続けることができるだろう。

                        −終− 
 

469 :名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI :02/10/24 21:20
>>数学屋 ◆Z62ETnTQww様

乙かれ様です。
人として出来る最後の貢献かな。
最後が泣かせます。本当に素晴らしいです。はい。

470 :名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI :02/10/24 21:28
一緒に書かずスマソ

>>362 ◆QaMOJ0jvJg様

乙です。
医学的に見ちゃうと無理なんでしょうね。
でもゾンビの検死って、何か恐ろしそうです。
検死中に起き上がってきたらと考えると。

次作もお願いします。

471 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/24 22:23
数学屋 ◆Z62ETnTQww様。

設定が(・∀・)イイ!!  

472 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/24 22:27
>>数学屋さん。
なんかゾンビなのにゾンビが出てこなくて、またイイですね。

473 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/25 01:25
>362 ◆QaMOJ0jvJg さま、
 確かに、血液の循環も止まっているようなゾンビが
そうそう長い時間、半年とか一年とか動けるはずがない、
というのが常識的な考えではありますね。
それでもなお、真相が明らかになるまでには
爆発的な連鎖が起きるだろうから、どっちにしても怖いです。
乙カレーでした。モグモグ、御馳走様でつ。

>数学屋 ◆Z62EtnTQww さま、
 新作、ありがとうございます。
傭兵という設定がいいです。なんというか、
ポジティブな絶望、というところに魅力を感じます。
 あと、個人的には、466の
「私のような被害者のほとんどは自殺を選ぶ。そして、残された者は自殺者の頭を吹き飛ばす」
というフレーズが胸にグッときました。


474 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/25 11:43
移動しましょう。
駄文で板を荒らす行為は禁じられています。
移動しましょう。
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移動しましょう。
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移動しましょう。
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475 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/25 12:31
cv

476 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/25 12:49
>>474
読者代表様、お疲れ様でつ。
スレのデータ落ち防止の為、今後もスレの保守をお願いしまつ。

>>ALL
今後スレのデータ落ち防止の為の書き込みは、読者代表様のご担当になりました。

作者様におかれましては、スレは何時までも読者代表様が維持してますので、
新作が出来ましたら、ご発表の程、宜しくお願いします。

477 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/25 15:06
移動世路

478 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/25 17:44
>>476
そうだね、このスレの維持は彼に任せましょう。
作者様は新作に専念してください。


479 :モスモス ◆y6aeqOM1Uk :02/10/25 18:20
ショートショートを一つ。



「所長・・・完成しました!」
助手の一人が無精髭を伸ばしたままのくたびれた顔で私に言った。

「そうか、とうとう完成したか・・・これで、やつらをせん滅する事が出来る・・・!」

やつらとは、ゾンビのことである。
増えすぎた人間を駆逐するための神の遣いなのか・・・はたまた偶然の産物なのか・・・
それは誰にも分からない。

1つはっきり分かっていることは、やつらが生きた人間を「食う」事だけである。
食うといっても食料のためではない、生き物としての機能は粗方無くしているので
それはおそらく「本能」であろう。

本能があるかどうかは定かではないが、とにかく生きた人間のみを襲って食うのである。


今から半年程前、全世界規模でいっせいにゾンビがあふれ出した。
事態が深刻化するまで、各国の軍隊、政府は楽観的な態度をとっており、それが人類にとって命取りになった。

唯一、アメリカは初動が早かったが、最初の3ヶ月で軍部はほぼ壊滅状態になった。

ここ日本でも、お決まりのパターンで今となっては一部の自衛隊が活動しているのみである。


480 :モスモス ◆y6aeqOM1Uk :02/10/25 18:21
ここ、某外資系企業のロボット開発研究所は外部からの接触がほとんど無いためかろうじて生き延びている。

いつまでもこのままではいられないと意を決した我々は、残っていた2足歩行型災害救援ロボットの
プロトタイプを改造して、やつらをやっつけようと一致団結したのである。

改造に3ヶ月をかけ、何とか形に出来た。ソーラーエネルギーで半永久的に行動でき、仮にこの研究所が
無くなっても、プログラムされた通りに行動して必ずや人類の敵であるゾンビをせん滅してくれるであろう。

「よし、起動」

一瞬の沈黙の後、静かにそれは起き上がった。
「やった!これで何とかなりますね!所長!」
みんな目に涙を浮かべて喜んでいる。ここの食料ももう後僅かしか残っていない。

このプロジェクトが失敗すれば、どの道人類に未来は無い。



搬出用のエレベーターを動かし、それを外に出した。
名前があったほうが良いのではないかとの意見も有ったが、どうでもよくなっていた。

481 :モスモス ◆y6aeqOM1Uk :02/10/25 18:21
外に出たそれは、1キロほど離れた市街地に向かいゆっくり進んでいった。

研究室でモニターしていた所員が「所長!自衛隊の部隊とゾンビが交戦しています!」と
言ってきた。

「どれ、うちのロボットの実力拝見といこうか」


ゆっくり進んでいたそれは、自衛隊とゾンビの中に入っていくと、鋼鉄製の腕を振り回し

なぎ払っていった・・・・・自衛隊員を。

「何が起こった!!!???」

「どうして自衛隊を襲っているんだ!?プログラム担当は誰だ!!」

「私です・・・」青ざめた顔で、一人の研究員が名乗りを上げた。

「どんな行動パターンを入力したんだ!!」私が問い詰めると、一言。

「悪を一掃せよ・・・と・・・」


-----------------終------------------------------

482 :モスモス ◆y6aeqOM1Uk :02/10/25 18:23
ちょっと近未来ゾンビにしてみました。
久しぶりなんでイマイチ。


483 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/25 18:40
荒せ

484 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/25 19:27
>>479-481 モスモス ◆y6aeqOM1Ukさん、
新作、乙です。思わずワロテしもた。つうか、ワロテええんか、これ。

>>483
いましたな、そんな四股名の相撲取りが。
在りし日の怒涛のがぶり寄りが目に浮かびまつ。
合掌……


485 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/25 22:06
てっきり先行者かと思っていたからオチにワロタ。
モスモス ◆y6aeqOM1Ukさん(^ー゜)bΣ グッジョブ!

486 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/25 22:15
>>479 モスモス
お前、アカだろう。日教組か、それとも共産党か?
「悪を一掃しろ」で一掃されるのは自衛隊か。ふざけるなよ。
お前のような左翼思想を持った売国奴は、日本から出ていけよ。

487 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/25 22:35
 >>486
 モスモスさんの話は、
 「人類の敵=ゾンビ」つまり「ゾンビの敵=人類」
 地球の支配権は既にゾンビのもの。
 よって悪とはゾンビの敵である人類。
 ロボット稼働時に一番近くにいた人類は自衛隊なので、たまたま襲われた。
 その後、開発者達はロボットとゾンビに襲われて全滅(するであろう)
 と解釈していましたが?

 なるほど、そういうイデオロギー解釈もあるんですね。全然想像してませんでした。
 まさかこの手の話にそんな解釈ぶちこむなんてね・・。
 いやはや、勉強になりました。ありがとうございます。

488 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/25 22:38
>479 モスモス氏
自衛隊は武器を持ってるけどゾンビは武器もない(と言うか素手)から
武器で人の形をしたゾンビを攻撃しまくっている自衛隊を
プログラム通り悪と判断したと解釈したけど、そんな感じですか?(w

何にしても無茶苦茶ワロタ。
実際にこうなったら笑ってられないけどね。
こういうコメディタッチも(・∀・)イイ!

>486
楽しめなかったにしてもちょっとしたオカルト創作だけでそんなに非難せんでも。
小難しい事考えるより楽しんだ方が得だと思うぞ。
ちなみに俺は共産でも左翼でもないよ。
平和に暮らせればいいだけですので(w

489 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/25 22:40
>>487
普通は>>486の解釈になるんじゃないかなぁ。
悪=人類なんてのは想像してなかった。

490 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/25 22:42
>>488
ああそうか。ロボットにはゾンビがよくわからんかったのか。

491 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/25 22:51
>>486
カリカリすな。どの道、実現が数世紀先のロボット寓話なんだから。
虚構の中の存在に右翼も左翼もあるかいな。



492 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/25 23:41
>モスモス ◆y6aeqOM1Uk さま、
 お久し&御馳走さまです。
拝読し、ブラックな笑いがこみ上げてきました。
自らが作り上げた物に復讐されるというのは皮肉たっぷりです。
ロメロ的アイロニーが込められていると感じました。

 ところで、
485氏と同じく私も、密かに先行者の登場を想像していますた(w

493 :モスモス ◆y6aeqOM1Uk :02/10/26 00:50
何か、物議を醸し出して申し訳ないです。
どちらかというと>>488さんの書いた感じが近いですかね。
自衛隊を敵にしたかったんじゃなく、人類を敵にしたかったんです。

増えすぎて、地球を我が物顔で支配している人類こそ地球上に住んでいる
他の生き物(ゾンビは死んでるけど(w)からすると「悪」なのではないか?という話にしたかったんですが・・・
誰から見て「悪」なのかって事ですね。

まあ、ショートショートなんで、気軽に読んでください。

>>485さん、  マテリアルさん、私も想像しながら書いてました。
股間ビームはちょっといやだったんであえてシリアスにしましたけど(w

494 :モスモス ◆y6aeqOM1Uk :02/10/26 00:53
ちなみに、「寄生獣」からヒントを得ました。
ゾンビも寄生獣も、同じ理由で生まれてきたのか?と。

495 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/26 08:18
良スレだな。

スレの維持担当者までいるなんて、羨ましい。
うちのスレにもデータ落ち防止維持担当者欲しい。

496 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/26 10:38
全くだ。昨日、半年間細々と保守し続けていたスレが
落ちてしまった身としては、本当にうらやましい…

とりあえず、保守頑張ってください! 

497 ::02/10/26 20:21
(1)
暴動以前から奇妙な事件は立て続けに起こっていた。
狂犬病のような類の伝染病が流行っていると言うニュースは
チラリと見たが、こんなに蔓延するとはだれも思っていなかった。
伝染病は暴動へと変わっていった。まさかこんなに続くとは。
皆が恐怖を覚えたのはテレビだろう。その時ニュースの中継は
誰もいない繁華街で暴動を制圧するためにバリケードを築いた
機動隊のものであったが、ふらりふらりと近づいてくる暴徒たちは
有刺鉄線のバリケードを何も気にする事無く進もうとしている。
その時テレビに映ったもの。
それは虚ろな目をした中年男性だった。男性は有刺鉄線に皮膚を
傷つけられても表情一つ変えず、首をダラリと横に傾けていた。
男性には首の肉の一部が無かった。
機動隊の警棒が男性の頭に叩き落とされる所で場面は変わり、
金田は箸を持ったまま呆然とテレビを見ながら固まっていた。


498 ::02/10/26 20:22
2)
その映像を見た人は何人いたのだろう?
あれ以来ずっと電話が通じなかった。おそらく回線がパンクしていたのだろう。
そんな時、母からの電話が鳴った。

「ああ、通じた。あんたそっちは大丈夫ね?」
「今の所ここら近所は大丈夫。一応、外に出ないほうがいいみたいだけど。
 お母さんは大丈夫?」

大学生である金田サトシは田舎に住んでいる母の事がずっと気がかりであった。
何度かけても繋がらなかった電話。それがやっと向こうからの電話で繋がり、
母の声を聞きすこし安心した。
母の話によると、暴動は都市部で起こっているらしい。
田舎では何事もないと言う。

「今日も買物に行ってきたよ。あんた、帰って来れるんなら帰ってきなさい。」
「お母さん、一応家から出ないほうがいいよ。テレビじゃあまり言って無いけど
 あれ・・・死体が動いてるんだ。俺もそっちに避難しようかって思う。
 なんか、ヤバそうだからさ。明日にはそっちに帰るよ。」

499 ::02/10/26 20:23
(3)
金田はそう伝えて電話を切った。
あれは怪我人じゃない。常識では考えられない事が起こっていると金田は推測していた。
金田の実家へは車で半日もすれば帰れる。
いつもは電車で帰っていたが、暴動のせいで稼動していなかった。
金田は締め切ったカーテンを開け、外を眺めた。太陽の光がいつもと変わらず
照らし続けている。金田の部屋はアパートの2階で、向かいの一軒家の部屋が
丸見えだ。若い女が住んでいるわけでもなく、夫婦と子供1人が住んでいた。2階は子供部屋で
10歳くらいの少年がつまらなそうにボール遊びをしていた。
ふと少年と金田は目が合い、金田は視線を斜め前にそらし、カーテンを閉めた。

「ああ、また覗きと思われたかな。別にお前にゃ興味ねえよ。」

金田は心の中で呟きながらカップラーメンにお湯を注いだ。
電気も通っているし、水も出る。テレビの放送が突然プッツリと止まった以外は
別にいつもと変わってない。が、外に出なくなって一週間、身体がダルくてしょうがない。
暴動ならすぐに決着がつくと思っていた。しかし、事実あれは暴動などではないのだ。
カップラーメンは2人分。一つは下の部屋に住む女子大生の分であった。
女子大生の名は足立洋子といい、金田はこんな事になるまで一言も話した事は無かった。
数日前に一階という部屋が怖くて金田の部屋に居させてもらっている。

500 ::02/10/26 20:23
(4)
「あのね、明日田舎に帰ろうと思ってるんですけど、君、どうします?」

金田はカップラーメンをすすりながら話した。
洋子は金田の奇妙な箸使いが気になりながらも答えに戸惑っていた。

「家の田舎はさ、なんか全然大丈夫みたい。もし良かったら
 ほとぼり冷めるまで一緒に避難する?」
「…いいんですか?」

洋子は期待していたように答えた。聞くと洋子の実家は北海道で、
交通機関が麻痺している今では帰る事が出来ないという。
都市部に近いこの町では安心ができない。
2人で金田の実家に避難する事が決まった。
洋子は自分の部屋へ持っていく物を取りに行った。
金田はというと持っていく物は特に無い。大事な物は昔の彼女に貰った指輪だけだ。
後は母親が緊急時用にと送ってきた避難セットの入ったバックで、
一度も使う事はないだろうと思っていた物だ。

501 ::02/10/26 20:24
(5)
戻ってきた洋子が手にしていた物は抱えきれない程の服!
金田は笑いが込み上げてきたが洋子は真剣だ。特に他に荷物も無かったので
車のスペースは十分にある。金田はとりあえず荷物を車に積みに行った。
もう18時を過ぎていて、うっすらと暗くなっていた。
金田は下に止めてある車へ荷物を積んだ。あとは明日の朝に出発だ。
車の隣においてある埃をかぶったバイク。まさか盗られたりしないよな…。
金田は胸ポケットに手をやり、タバコを探した。ポケットは薄い感触。

「タバコ買いに行くぐらい大丈夫だろう・・・」

包み紙を握り締めながらタバコ屋へ行った。
薄暗い道を歩いていると、人も車も無い、音さえしない町は奇妙な感覚に陥る。
住宅用の空地のフェンス沿いの先にいつものタバコ屋があり、だいぶ儲けさせてやった。

途中、遠くから一台のパトカーがゆっくりと近づいて来て、金田の顔をじっと見る。
パトカーの中には2人の警官が乗っていて窓をぴしゃりと閉めたままだ。
金田はきょとんとした顔でアゴをコクンと下げて軽く挨拶をした。

502 ::02/10/26 20:25
(6)
「君、ここらの人?そう・・・。あのね、なんというか、その・・・」

当然、外にいる事を注意されると思っていた金田は、警官の予想外の態度に驚いた。

「尾崎さん、はっきり教えてやった方がいいですよ。」

若い警官が先輩らしき警官にしきりに言う。どうやらただ事ではなさそうだ。若い
警官が窓を開けて身を乗り出した。

「あのさ、あのー、逃げた方がいいよ。あのね、俺達となりの町から来たんだけど、
 けっこう居るよ。あの、死体が動いてる奴。ってゆーか、物凄く多い。多すぎる。
 ここもさ!もうすぐ来るよ!どこに逃げていいかわからないけど、とにかく人口が
 少ない所へ逃げたほうがいい!」

若い警官はなんだか興奮している。。

「最初はあんたもアレかと思ったんだけど、目に表情があったから。
 マジやばいって!あいつら、普通じゃないって!」

先輩らしき警官が若い警官を落ち着かせ、対照的に平静を装いながら続ける。

「あのね、僕らの所轄はもうダメになったんだ。なんてゆうか、死体だ。
 ゾンビって言われてる。とにかく中心地は危険だよ。機動隊も発砲許可が
 なかなかおりなくて、放水銃とかゴム弾で制圧しようとしたんだけど、
 もう増えすぎてダメだ。ここの人達は早く逃げたほうがいい。」

503 ::02/10/26 20:28
パトカーを良く見ると、ボロボロだ。沢山の手形に毛髪。異様な匂いがする。
呆然とする金田をよそに、パトカーは進みだした。
ああ、逃げてきたんだな・・・金田はそう理解した。
途中パトカーは止まり、顔を出した若い警官が頭を狙え、噛まれると感染するぞと叫んだ。

「すぐに出発しよう・・・。」

金田は小走りにタバコ店へ急いだ。
案の定シャッターは閉まっている。外にある自動販売機は売り切れを示す赤いライトばかりだ。

「あぁ、わかばしかない…。」

いつも吸っている銘柄はない。だが、喫煙者は吸えるならなんでもいいのだ。
タバコがなければ、灰皿の中から灰だらけの吸殻でも火をつける。
2個を買った時点で『わかば』にも赤いライトが点灯した。

とにかく帰ろう。金田が前を見ると、空地の前に男性がいる。
ははーん、もうタバコはないよ・・・。金田は買ったばかりのタバコを
ポケットに隠しながら歩いた。


504 ::02/10/26 20:30
(8)
チラリとその男を見ると様子が変だ。
青白い無表情な顔で宙を見ながらゆっくり歩いている。
うつむき加減で、目だけはその男を凝視しながら金田は思った。

「あれって、もしかして・・・」

金田は距離を置きながらすれ違おうとすると、その男はこちらに近づいてきた。

「!!!!!!!!」

金田は小走りに逃げた。ゆっくりと方向転換をする男の背中には何かが刺さっている!

「でた!でた!でた!」

辺りを見回すと、誰も居ないと思っていた通りには
他にも数人の人間が徘徊していた。看護婦もいる。
看護婦はゆっくりと金田に向かって歩いてきた。

505 ::02/10/26 20:31
(9)
「道に看護婦はおかしいだろ!」

金田は2人に挟まれる形だった。辺りには対抗できる武器らしきものはない。
反射的にフェンスを飛び超え、空地に出た。看護婦と男は、へたり込む金田の前に歩いてく

る。

「ガシャーン」

肩ほどの高さのあるフェンスが2人を止めた。年増の看護婦は眼球が異様に乾燥していた。
2人の『ゾンビ』は金網を超える事ができないようだ。
金網に指を掛け、ゆさゆさと揺らす“死体”を前に、金田は夢を見ているようだった。
家までは300mの一本道だ。

「とにかく戻ろう…」

金田はゆっくりと立ち上がった・・・

506 :山好き@ ◆U0WxN8c4sc :02/10/26 23:33
>>497-505
鳥様、乙です。

これから、行きます。でコテハン付けました。以前はトリップだけでしたが。


507 :山好き@ ◆U0WxN8c4sc :02/10/26 23:34
(1)
 「散布用意!」機長からの声がインカムから響く。
  私の乗ったC−130は、後部搭乗口を開け始めた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
追憶モード
 あの日から、日本の主要部は死人が支配している。人間が住んでいるのは、一部島嶼地帯に
限られていた。沖縄は圧倒的な米軍の軍事力のおかげで、死人化は免れている。北海道は自衛隊
が保持していた。俺達が乗った機が離陸した大島は、一時全島死人によって完全制圧されていた
が、洋上からの艦砲射撃、空爆、そして陸上部隊の上陸によって人間の手に戻された。周囲の島
は、まだ死人の制圧下にある。大島が奪還されたのは、空港があるからだった。

 死人には常識は一切通用しなかった。死んだ者が再び動き出す。これだけでも通常の医学では、
有り得ない話だ。発生当初は、人間側が押されはしたものの、所詮「死体」だという安心感も、
あった。白骨化を待つまでも無く、日がたてば筋肉の劣化も始まり動けなくなる。一月も篭城
すれば、平常に復する。そんな予想が大勢を占めていた。
 しかし、その予想は簡単に裏切られた。その点でも、死人達には常識は通用しなかった。死人
達の腐敗速度は極端に遅かったのである。医学的な常識から見て有り得ない事が発生していた。
 せいぜい一月程度の篭城と考え、避難していた人間が立て篭もる拠点も、一つ、また一つ、と
陥落していった。その誰もが死人がこれほど長期のに渡って残存するとは思ってもみなかった。
あの事態が発生してから1年。いまだに地球の支配者は死人だった。

508 :山好き@ ◆U0WxN8c4sc :02/10/26 23:35
(2)
 私は、機に搭載された薬剤が入ったタンクのバルブのチェックを始めた。作戦が開始されれば
一斉に薬剤を散布させなければ、ならない。一寸した時間のずれは、作戦の失敗に繋がる可能性
があった。私は、相棒の山下と共にチェックリストを使ってチェックを行った。そして
「全チェック終了。オール、グリーン!。」山下三曹が機長の田中一尉に報告した。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
追憶モード
 あの日以来、残った人間は持てるべき人材を死人の研究にあてた。1年経ったが未だに何故、
死人化するのかは分かっていない。しかし、ひょんな事から死人から通常の人間に戻すことが
出来るようになった。本当に偶然の産物だった。でも、その方法でも全ての死人を戻すことは、
出来なかった。成功率は良くて40%くらいだろう。ここで、一筋の光が見えたことは、確か
だった。その後、薬剤を強化することによって、成功率は70%程度迄高められた。

509 :山好き@ ◆U0WxN8c4sc :02/10/26 23:36
(3) 
 C−130の編隊は薬剤散布の為、編隊を維持しながら高度を落として行く。間もなく薬剤
散布ポイントだろう。地上には、ビルや民家が手にとるように見える。間もなく我々は、ある
意味での地獄を再現させるはずだ。
『薬剤散布開始まで、あと5分。これよりカウントダウンに入る。』インカムを通じて編隊長
の声が聞こえる。
「了解」と機長が答えている。
これから、行うことは死人発生時の初期状態を再現させることだ。死人は生きている人間を食
べる。ならば、薬剤散布により死人が生きた人間に戻れば、・・・・。
地上では、あの時の阿鼻叫喚が再現されるはずだった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
追憶モード
 あの、死人を生きた人間に戻す薬が開発された時、これで人類は救われる。こう感じた人が
多かった。しかしそれは甘い考えであったことが分かった。確かに死人から通常の人間に戻る。
それは、画期的な事だった。でも全部は戻らない。薬剤により死人から生きた人間に戻した時、
そこには、体中が腐敗してるが、人としての意識を持った人間がいた。医学的には処置無し。
そういう状態だった。人間に戻した場合は、苦痛に満ちた最後を遂げる。それが、人に戻され
た人間にとって相応しい最後かどうか・・・。それ以来、薬剤の使用方法が慎重に検討された。
 でた結果は、”死人削減計画”
 死人が支配している地区において、薬剤を散布して死人を生きた人間に戻す。人間に復帰し
なかった死人は、当然、人に戻った人間を襲い喰いつくす。これを繰り返すことにより、死人
の数の減少を図るというものだった。

510 :山好き@ ◆U0WxN8c4sc :02/10/26 23:37
(4)
 後部ドア付近にいると、巻き込まれた風が激しい。地上には徘徊する死人達がいる。これか
ら起る。いや起すことを考えると気が重い。悪魔の選択かもしれない。
「・・・・3、2、1 GO!」機長からの声がインカムから聞こえた。
私と山下三曹は、タンクのバルブを開放し始めた。薬剤は霧状になって機外に放出されていく。
周囲を見渡すと、編隊の全ての機から薬剤が放出されている。これから数時間後には地獄の、
釜の蓋を開けたような状態が起る。それも俺達の手によって。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
追憶モード
 あの計画”死人削減計画”がマスコミによって公表された時、道内には喧喧囂囂の怒声が
満ち溢れたと言っても過言では無かった。まかりなりにも、”人”を死人達に差し出して喰わ
せてしまう。悪魔の所業とも言える計画だった。この計画を立案した北部方面総監部も、事が
事だけに軍事機密の姿勢は取らなかった。持てるデータを公表して理解を求めた。

 でも、道内の世論は割れたままだった。死人を制圧するのは構わない。でも”人”に戻る
のなら人として復活させるべき。という意見も根強かった。

 昨日、道内の世論は割れたまま、総監から作戦命令が出た。

511 :山好き@ ◆U0WxN8c4sc :02/10/26 23:40
(5):最後
 薬剤散布が終わった編隊は、機首を大島に向けて転進した。

 本日の作戦は成功だったようだ。作戦結果確認の為、おおすみ型輸送艦からCH−47ヘリ
にて偵察部隊が入った。 報告では「薬剤散布地域において死人同士の抗争が見受けられる。」
「死人が、死人を捕食しているのが確認された。」そんな文章だった。
 でも実際は違う。死人同士の抗争では無い。死人と生きた”人”との抗争だったはずだ。
いきなり、死人から”人”に戻された人々は何を感じ、死人に喰われたのだろう。
もし真相を知ったのなら、どう思うだろうか。それを実行した部隊に対し呪詛の声をかけて来る
のではないだろうか。俺はそう思った。

 作戦は、今後継続しかつ薬剤を次第に強めながら実施される。これにより死人は減るだろう。
 人類が地球の支配者になる日も近いと思う。でも作戦実施部隊の士気は低かった。

 ”人”を死においやる行為。例え”人”に戻しても生き長らえる事は出来ない。でも”人”
としての死を与えるべきでは無いのか、そう思っている隊員も多いと思う。

 私は、作戦終了まで正気でいられるだろうか。

−−−−−−−−−−−−−−−−− 終わり −−−−−−−−−−−−−−−−−

512 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/26 23:52
>>511
イイ!ね。
文章も読みやすくてよかったです。
現実世界でも非人道的な作戦は行われているんじゃないかと思うけど、
やっぱりそれに直接関わっている人の辛さは計り知れないね…。まして
相手が罪もない人なわけだし。

513 :数学屋 ◆Z62ETnTQww :02/10/27 00:00
 山好き様
 ある意味究極の選択ですね。
 でも、実際には選ぶことの出来る余裕があるからこその賛否両論。
 今以上追いつめられたら、人々は一つだけを選んでしまうのでは・・・

 鳥様
 えっと・・途中ですよね? 続き、待っております。

514 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/27 02:20
>>497-505 鳥さま、
 ・・・先がすごい気になる。むちゃくちゃ気になります。
私は今回のお話のような、日常にゾンビが溢れるという展開が大好きなもので。

>山好き@ ◆U0WxN8c4sc さま、
 新作、乙&HNおめ。
しかし、きついなぁ、この話は。確かに「悪魔の所業とも言える計画」です。
まかり間違って薬剤による蘇生(?)なんかしちゃった日には泣きたくなるでしょうね。
そこらへんを考えると、非常に怖いお話でした。


515 :山好き@ ◆U0WxN8c4sc :02/10/27 09:50
>>512
>>数学屋 ◆Z62ETnTQww様
>>マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU様
ご講評ありがとうございます。
文中の「死人」は「しびと」と読んでもらえるとありがたいです。
”ひと”と”しびと”という観点で書いて行ったので。

青田 ◆t291XhvMgA様
アイディア拝借しました。
>「原因はここから北東の方角にある化学兵器研究施設から流出した化学物質です
だったら逆ならどうなるだろうと思いました。どうもありがとうございます。

名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI様
北海道が生き残るという前提をまた拝借しました。どうもありがとうございます。

鳥様
中間に妙な物入れまして申し訳ありません。
続きを待ち焦がれています。宜しくお願いします。

516 : ◆PfeBATiceI :02/10/27 11:09
  投 稿 作 品 数(完結してないお話は除外してます)

 3(前スレ:3):◆/mVzI6b6様           
12(前スレ:7):マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU様  
 2(前スレ:1):モスモス ◆y6aeqOM1Uk様     
 3(前スレ:1):名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI様 
 4(前スレ:2):山好き@ ◆U0WxN8c4sc様     
 3(前スレ:0):青田 ◆t291XhvMgA様       
 3(前スレ:0):エロ基地 ◆fHUDY9dFJs様     
 2(前スレ:0):数学屋 ◆Z62ETnTQww 様      
 1(前スレ:0):362 ◆QaMOJ0jvJg 様  
前スレ(html化待ち)
【ゾンビ】ホームセンター攻防扁【ゾンビ】
http://curry.2ch.net/test/read.cgi/occult/1030468085/
        
 求 む 新 人 作 者
 ゾ ン ビ に 関 す る 色 々 な 
 シ チ ュ エ ー シ ョ ン を 楽 し め る 方
 堅 苦 し い ル ー ル 無 し で
 マ タ ー リ s a g e 進 行 で 
 下 手 糞 歓 迎 


517 :モスモス ◆y6aeqOM1Uk :02/10/27 11:37
>>◆PfeBATiceI様。
いつもご苦労様です、何気にやる気が出てきます。
(その割りにあんまり投稿しなくてすみません・・・)
前スレまで全部チェックするの大変だったでしょう?頭が下がります。

荒れ気味のときもありましたが、落ち着いてきましたね。よかったです。

518 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/27 19:45
>>山好き@ ◆U0WxN8c4sc さん

凄いですね。何度も読み返してしまいます。
数学屋さんがおっしゃるように究極の選択ですね。
私だったら、そんな作戦には従事出来ないだろうな。

519 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/27 22:37
山好きさん 
(・∀・)イイ!!でつ

鳥さん
まだでつか (;´Д`)

520 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/28 09:20
鳥さん、まだでつか?
待って、待って、待ちくたびれて、首が長くなりました。
それか、新人さんギボン。

521 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/28 12:16
全く、作者は何時になたら投稿するのか?。
中途半端で放置しやがってけしからん。
読者あっての小説だぞ。
鳥は顧客満足度の調査されたら、最低点だぞ。
さっさと、投稿シル。ゴルァ

522 ::02/10/28 12:50
すいません。仕事が忙しかったので。

523 ::02/10/28 12:53
(10)
洋子はテレビに釘付けになって見ていた。
金田が出て行った直後につけっぱなしのテレビにニュースが流れたのだ。
ニュースと言ってもアナウンサーが読み上げるわけではなく、黒い画面に
白いテロップが流れるだけの単純なものだった。内容はこうだ。

「臨時ニュースをお伝えします。
 放送局は、音声での放送が不可能な状態である事をご了承ください。
 
 先日から続いている暴動は
 通常の暴動とは異なる、異常な事態である事が判明致しました。
 暴徒と思われていた人々は、亡くなった方々の遺体である可能性が濃厚であり、
 原因は政府が調査中です。
 視聴者の皆様へ強くお伝えしなければならない事は
 遺体に噛まれるなどすると、感染する可能性があるという事です。
 空気感染はありません。
 
 政府の発表によると遺体は神経が麻痺しており
 痛みなどの感覚はありません。しかし、頭部に強い衝撃を加えると
 一時的に身体的活動は停止するとの事です。

 視聴者の皆様には、接触しない事をお願いします。
 
 現在、機動隊が被害の拡大の抑制に当たっています。
 避難所も用意されていますので慌てずに行動してください。
 避難場所は、
 ○○市○○区の方は・・・・・」

524 ::02/10/28 12:54
(11)
その後は延々と避難場所が発表されるだけだった。
洋子の中に初めて、『死』の恐怖心が生まれた。
18年生きてきて、こんなリアルな感覚は初めてだ。
洋子は焦る気持ちで金田を待った。

「なんだお前!」
「パリーン!」

洋子の肩がビクッと動いた。洋子はカーテンの隙間からそっと覗くと、
目の前に信じられない光景があった。
道路には数人の不自然な歩き方の人々がいて、
それが何なのかは洋子自身にも理解できた。

「よるな!よるなぁ!!」

叫び声は、向かいの一軒家からのものだった。
二階の子供部屋の中に親子三人がいたが、
その親子にゆっくりと近づく見知らぬ男。
父親は部屋の中の物を必死に投げ、子供はボールを投げたが、
見知らぬ男はゆっくりと親子に近づくと、妻子をかばう父親の延髄に
ゆっくりと噛みついた。

「痛い!いたたた!ああああああああああああああああ!!!!!」

叫びと共に大量の血が噴出し、父親の白いシャツを赤く染めていく。
少年は崩れ落ちる父親になおもしがみつく男を必死に引き剥がそうとしたが、
男は少年に抱きつくと今度は少年の腹に噛みついた。
倒れた少年に覆いかぶさり、肉を引きちぎる。
後ずさりする母親だったが、部屋の入り口には今度は不自然な女が立っていた…。

525 ::02/10/28 12:57
(12)
洋子はカーテンを閉め、部屋の鍵を閉めるとその場にへたり込んだ。
金田は何処に行ったのか?もう既に死んでいるのではないか?
怖い…怖い…怖い…
こんな事なら友達との旅行へ行けば良かった。
些細ないざこざで「私、行かない」と言ったのが1週間前。
旅行にさえ行っていれば今頃は沖縄でのんびりしていただろう。
いや、今の日本に安全な所などあるのだろうか…?

「ガチャガチャガチャガチャ!!」

ドアノブが激しく音を立てると洋子は心臓が止まりそうになった。

「ドンドンドンドン!!」

「どうすればいいのか」「死にたくない」と洋子は泣きそうだ。
夢なら早く覚めて欲しい…洋子は強く目を閉じた。

「なんで鍵閉めてんだよ!早く開けろよ!」




……金田だった。


526 ::02/10/28 12:59
(13)
さて、これからどうすればいいのか。
金田は目的も無く部屋の中をぐるりと歩いた。
洋子はと言うと、ずっと座りこんだままで震えている。

「テレビでやってたやつ、目の前で見たよ。マジこえーよ。」

震える洋子の為に、明るくおどけてみせた。
洋子は無言で窓を指差すと、
金田は、それが何を意味しているのかピンときた。
こっそりとカーテンの隙間から外を見ると、既に混乱が起きている。
近所の人々が車で脱出をこころみているのだが、狭い住宅地の中では
ちょっとした渋滞が起こっていた。
歩く死体はまだ数えるほどしかいない。車での脱出はそんなに危険ではなさそうだ。
現に死体は車をゆさゆさ揺らすだけで車中に進入する力は無いようだ。

527 ::02/10/28 13:01
(14)
妙な視線を感じ、金田は向かいの家を見た。
子供部屋にはいつもの少年は見当たらず、不気味な人々が出たり入ったりしていて、
窓にぴったりと両手をつけた、見知らぬ男が立っていた。
男は焦点の定まらぬ無気力な目で金田を見ている。

金田は視線を斜め前にそらし、カーテンを閉めた。
言葉も無く洋子を見て、何を見たか目で合図した。
ここにいるのが安全か、今の内に逃げるのかいいのか…。
車で逃げるか、バイクで逃げるか…バイクなら間を通る事ができる。
だが、大勢の死体を跳ね飛ばす力はない。ん?バイク…?
急に金田は押入れの中を何やらゴソゴソと探し、何かを引っ張り出した。

「これで、いけるかもしれん。」

引っ張り出した物は黒くてごつい皮ツナギ二着だ。マッドマックスにあこがれて、
彼女とお揃いで買った。だが彼女は車派だったので使う事はほとんど無かった。
彼女と別れた原因は、車を持ってなかったからと信じてやまない金田は別れの後、
必死に働いて車を買った。過去の自分を打ち消すために。
頑丈なツナギに頑丈なブーツ、グローブ。フルフェイスヘルメットのフル装備だ。
たとえ噛まれても破られる事はまず無いだろう。かかってきやがれってんだ。
メル・ギブソンよ、ありがとう。


528 ::02/10/28 13:04
(15)
「これ見てくれよぉ!」

金田は洋子に自分の機転が効く事を自慢するかのように言った。
だが、洋子の反応は無く、へたり込んだままだ。
こんな状態で逃げる事ができるのか?金田は洋子の態度が自分の危険を増している事に
苛立った。

「おい!おい!しっかりせえよ!」

金田は洋子の肩を何度も揺らし、頬にぱちーんと一発おみまいした。

「何すんのよ!痛いじゃない!」

……金田は鼻血を垂らしながらツナギを着込んだ。

さあ、出発だ。


529 :鳥です。:02/10/28 13:54
続きは現在、作成中です。

530 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/28 17:09
>>521
作者がいるから作品を読めるということも忘れるなよ
お前のように一日中PCにへばりついてばかりいられない人間もいるんだよ
文句言ってないで尻についてるウンコでも洗って来い

531 ::02/10/28 18:32
(16)
防御はこれでいけるだろう。あとは脱出の方法だ。
外を見ると渋滞はやや緩和されていて、今なら脱出できそうだ。
しかし外はすでに暗く、街灯に大きな蛾がコツリコツリとぶつかっていた。

「車で行こう」

金田は大きく深呼吸して洋子を見ると、洋子がさっきはごめんなさいとばかりに
上目遣いでこっちを見ている。
ニコリと笑う金田に、洋子も一安心した。金田にとっては二流映画みたいに
精神がやられるヒロインはまっぴらだ。

「そろそろ、いきましょうか。」

金田は用心の為に、玄関にあった金属バットを握り締めた。
2人とも全身真っ黒の姿にバット。まるで映画の悪役みたいだ。
ドアの覗き窓に目をやると、外には誰もいない。


532 ::02/10/28 18:33
(17)
「車まで走るよ!」

「はい。」

「よっしゃ!!」

勢い良くドアを開けると『バンッ』と鈍い音がし、ドアの表まで迫っていたゾンビが倒れた。
金田が廊下の先を見ると3人のゾンビがゆっくりと縦に並んで近づいていたのだが、
金田は背を向けたままだ。洋子はたまらなく叫んだ。

「何してんの?そこにいるよ!」

「ちょっと待って、戸締りを…」

戸締りを終えた金田はバットを両手で横にして持ち、力強く押し返した。
3人のゾンビはバランスを崩しながら階段を転げ落ちていき、金田は彼らが
そんなに力が無い事を知った。
ゆっくりと起き上がろうとするゾンビ達を飛び越え、金田と洋子は車に乗り込んだ。

「…電気全部消したよね…」

「とりあえず動いて!」

エンジンから快調な爆音が響くと猛スピードで走り去った―――。

533 ::02/10/28 18:33
(18)

――― 車はゆらゆら揺れている。もう1時間もこの状態だ。
とりあえず家を飛び出したはいいのだが、すぐに渋滞にはまってしまった。
大通りにさえでてしまえば良いのだが、その道のりが金田には遠く感じる。
なんだか金田はイライラしているようだ。

「はよいけやー。車が汚れるー。」

車の窓は、車を揺らすゾンビ達の血糊や手垢で汚れるばかりだ。
外には数十人のゾンビが進まぬ車を揺らしていた。
永遠と続く窓を叩く音。車内からは顔は見えないが血色の悪い手の平が見える。
自分達のフル装備もあってか、金田は段々ゾンビに馴れてきていたが、
洋子が唐突に呟いた。

「増えてきてない?」

辺りを見ると、確かに増えてきている。車は失敗だったか…

「いやだあああああああああああ!!」

声はかなり後ろの方から聞こえ、金田はサイドミラーを見た。映っていた
ゾンビのわき腹の隙間から一瞬後ろが見えたのだが、暗闇の中、車のライトに
照らし出された機動隊らしきものが見えた。
だが機動隊だけではない。第一、車を襲っている。

「やばい…」

534 ::02/10/28 18:34
(19)
増えるどころが、大集団だ。今はかなり小さく見えるのだが、まるでバッタに群がる
アリのように後ろの方の車は囲まれている。ゾンビ達は確実に前進していた。
何台分ものクラクションと共に皆、車から飛び出すのが見えたが、大勢のゾンビの群れの
前に押しつぶされていった。物凄い悲鳴だ。

「逃げよう…」

さいわい金田の車の周りには、そんなに居ない。金田は避難用リュックを背負い、
洋子は自分の服を持っていこうとしたが、途中でやめた。
苦労して買った車。こんな所に置いて行かなくてはならない事にせつない気持ちになった。
もしかしてこの渋滞も、この先に車を捨てて行った人達がいるからかもしれなかった。

「ぬああ!」

金田はドアにへばりつくゾンビ諸共、力強くドアを開いた。洋子も金田の方のドアから出る。
こんなにもオートロックが欲しいと思った事は無い。
鍵を閉めようと思ったが、厚いグローブのせいで旨く鍵を持つ事が出来ない。

「金田君!」

535 ::02/10/28 18:35
(20)
金田の肩に激痛が走った。重い何かが肩に乗っている。振り向くと散らばっていたゾンビが
金田達の方に集まってきていた。肩に噛みついていたゾンビを振りほどき、肩に手をやる。
破れてはいない。大丈夫だ。しかも簡単に振りほどく事が出来た。こいつら数が集まらなきゃ
弱いじゃないか―――。そう思った金田の心には怒りさえこみ上げてきた。化け物や
ジェイソンならいざしらず、意識の無いこいつらはただの肉の塊だ。俺がお前らに何かしたか?
――――金田はキレた。

「うりゃあ!!」

金田はバットを振り上げると、勢い良く噛みついたゾンビの頭に振り落とした。「ゴツッ」と
鈍い音がすると、バタリと倒れた。いけるじゃないか―――。金田はバットを振りかざし、
次々にゾンビの頭や横顔にヒットさせる。ゾンビからは吹き出る事の無い血が、ドロリと流れた。
洋子はそんな金田を唖然と見ていた。が、大量のゾンビが近づいてきていた。
前の車の後部座席から小学生くらいの兄弟が金田の勇姿に見とれている。

「金田君!」

金田は既にゾンビから流れた血で濡れていた。周辺のゾンビは後一人だ。ヘルメットの中から
だいぶ近くまで近づいて来ている集団が見えたが、バットがあれば倒せる錯覚にさえ落ちていた。
後一人を倒したら逃げよう。金田は思い切りフルスイングした。
が、ゾンビは先に倒れたゾンビに躓いて転び、金田のバットは音を立てて空振りした。その時、
血だらけのグローブのせいで、両手からバットは勢い良くすっぽ抜け、10メートル先まで
単独飛行する事になった。

536 ::02/10/28 18:37
(21)

「あ…」

「金田君!早く!」

バットが無くなり、無力な自分に気付いた金田は、迫ってくるゾンビに恐怖を覚えた。
金田の様子をずっと車の中から見ていたギャラリーは一斉に車から逃げ出した。

「ごめん!」

金田は洋子に謝りながら駆け出し、逃げた。

何処へ行くのか、避難所はどこか?皆と一緒に逃げて良いのか?この先にゾンビは居ないのか?
この先を曲がれば大通りへ抜ける。が、金田はそこで立ち止まった。

「声が聞こえませんか?」

金田と洋子はヘルメットを脱ぎ、耳を澄ますと―――聞こえる。悲鳴が―――。

「大通りはやばい。」

537 ::02/10/28 18:38
(22)
人の流れに逆らって金田達は、横のわき道へ入った。
10分ほど進むと、もう人の気配は無い。だが、何処へ逃げれば良いのか?
洋子はもう走れそうもなく、しんと静まり返った通りに二人は腰を下ろした。
息切れは激しい。街灯にはいつもと変わらず蛾が飛んでいる。

「腹いてぇよ…」

腹を押さえながら、日頃の運動不足を反省した。もう歩くのも辛い。

コツッ…コツッ…コツッ…

息切れが収まってくると、2人はその音に気付いた。曲がり角の向こうから聞こえる。
金田はそっと覗くと、――― 大柄なゾンビが歩いていた。
ゆっくりと立ち上がった金田は手ごろな石を手に取った。重い。手に力が入らない。
疲労が溜まりすぎている。角に隠れて、こいつを頭に叩き込んでやる!
金田と洋子は息を潜めた。

538 ::02/10/28 18:39
(23)

「んなぁ!」

石を叩きつけようとした金田の腕は、もう力が入らなかった。石はゾンビの肩にあたり、
ゾンビは金田に覆いかぶさるように倒れた。重い。重すぎる。金田は必死に下からゾンビの
首を持ち上げる形で耐えていた。腕がしびれる。もがく金田の目には遠くから近づいて来る
ゾンビが見えた。人間の体って意外と重いんだな。俺はもう死ぬんじゃないか?
俺が死んだら、同じようになるのだろうか?……くそ。

洋子は遠くから近づいてくる車のライトに気付いた。ゆっくりと近づいてくる車。
その車は金田のそばで止まり、一人の男が降りてきた。金田に覆いかぶさるゾンビ
の後頭部に消火器を叩きこんだ。
間一髪で助けられた金田にその男は言った。

「乗りなよ。」

2人がその車の後部座席に飛び乗ったかと思うと急発進し、迫っていたゾンビ達を
跳ね飛ばした。

「料金は頂くよ。」

そう言うと男は料金メーターにスイッチを入れた。


539 :鳥です。:02/10/28 18:40
ちょっと長いっすかねぇ。続きは後日に。

540 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/28 19:01
>>539
どうもです。すげーおもろいです。
タクシーの運ちゃんカコイイ。

541 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/28 19:38
鳥様、(・∀・)イイ! すごくいいです。
俺は長くてもかまわんです。
全然この先のストーリーの想像がつかない。

でも、今日も生殺しでつか (;´Д`)ハァハァ
後日のうpをお待ちしとります、

542 :山好き@ ◆U0WxN8c4sc :02/10/28 22:01
>>鳥様
面白いです。話の中に人の動きがある方が、(・∀・)イイ!!
自分で投稿しておきながら、人様の話の方が面白い。

これなら、当分ROMに徹しようかな(w

543 :名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI :02/10/28 22:26
ウpしようとオモタガ、ヤメタ。

鳥さん方が面白い。間駄文入れるのもなんだし。

>>542 :山好き@ ◆U0WxN8c4scさん
秀同
>当分ROMに徹しようかな(w
私も



544 :数学屋 ◆Z62ETnTQww :02/10/28 22:45
 山好きさんに同意。
 鳥様、罪ですよ。この待たせ方は(^0^;)

545 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/29 07:49
おまえら、いい加減に出ていけよ。
ここはオカルト板なの。創作文芸板では無いの。
いい加減理解しろよ。
激しく板違いなの。

板違なのに、居座っているお前達の方が、
板荒らしなの。
理解できたら>>1は速やかに削除依頼を出しなさい。

以上

546 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/29 08:18
あげ

547 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/29 08:37
悲しいね。妬みは・・・くすくす
 笑えるけど。

548 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/29 09:54
age

549 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/29 10:41
板違いage

550 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/29 10:44
>>545-549
スレの保守ご苦労様です〜


551 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/29 11:34
あげ

552 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/29 11:39
下がりすぎで上げようかと思っていたら・・・。
ご苦労様です。

553 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/29 12:01
板移動勧告あげ

554 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/29 12:27
まあ正直なところ、飽きてきたよね

555 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/29 13:10
agete

556 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/29 13:42
あげ

557 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/29 13:46
オカルト板ではオカルトを学問的に追及したい人、娯楽として楽しむ人、
それぞれが異なる立場で参加しています。
互いを尊重し不快な思いをさせないよう心がけましょう。

だからゾンビはオカルトだからこの板でいいと思うよ。


558 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/29 14:29
age

559 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/29 14:59
age

560 :名無し物書き@推敲中?:02/10/29 15:27
>>545よ、一言いいかな。

>ここはオカルト板なの。創作文芸板では無いの。

>>557氏も言うように、このスレは明らかにオカルト板向きだろ? 
どのへんが板違いだというのか俺にはわからんのよ。
創作板のガイドには「作品発表のスレはあまり好まれません」てのがあって、
このスレをそのまま持ってきても叩かれるだけだと思われ。
こんなスレが創作板でたったら、横やりが入りまくりで落ちついて読めなくなる。
romってる俺としては、ここで続けてもらったほうがありがたい。

それと、移動しろというレスがあるが、マジで言ってるんなら誘導先ぐらい書いてやれ。
冷静に考えれば、オカルト板以外に座りのいい板はないと思うがな。

そんじゃ、作者のみなさん、続けてやってください。
楽しんで読ませてもらってますんで、おながいします。

561 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/29 16:29
退去勧告age

562 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/29 17:21
age

563 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/29 17:33
   / ̄ ̄'' -、
  (    / ) ヽ
  i r-,,,, /,,,, )
 ( >| ●  ●//
  `‐|   U  /ノ
   \ ━ /
   ((Οっ V>     ゾンビ厨共 逝ってよし 
    \  'oヽ
     |,,,,,,∧|
     /  ∧ \
   / / ヽ ヽ


564 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/29 17:39
オカルト自体が創作だろ(w

565 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/29 17:55
本スレはの存在は、完全に板違いである。
>>1は、速やかに削除依頼を提出するように。

以上

566 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/29 18:01
駄作しかないね。
時間無駄にしたよ…

567 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/29 18:04
キチガイ キチガイ キチガイ ちゃんちゃん

568 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/29 18:07
駄作の集まり。
住人は、電波の集まり。

569 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/29 18:10
文も住人も糞

570 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/29 18:11
読むだけでも、とても勉強になります。
考え方を学び、それに則って当たり前のことをコツコツやれば、
成功するはずです。何も特別なことではないのです。
そのための最短のツールも紹介しています。

http://www5a.biglobe.ne.jp/~ka-mi/method.htm

571 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/29 20:22
ここ、いつも楽しみに見ているので、出来たら荒らさないでもらえないでしょうか・・・
みなさん、できるだけsage進行でいるみたいですし。
ゾンビでホラー映画関連、それでオカルトのカテゴリに入ると思うのですが、ダメでしょうか?
お願いします。

572 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/29 21:06
あげ

573 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/29 21:14
板違い&退去通告age

574 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/29 21:20
ゾンビおたは、おかしいのでは?
載っているは、駄文ばかりだし。
ここをROMしているのは、
引き籠りの厨坊ばかりだろ

575 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/29 21:24
ここは議論する場ではないと思うのでもう書き込みませんが、
ここを楽しみにしている者もいるということを心に留めておいていただきたいです。

576 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/29 21:39
ゾンビ(社会的不適合者)の巣窟(藁

577 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/29 21:44
とりあえず、age

578 :山好き@ ◆U0WxN8c4sc :02/10/29 22:46
鳥様

ご光臨はまだでつか?

579 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/29 22:46
放置していても、落ちることは無さそうだな(藁

580 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/29 23:00
>>579

落ちないけど・・・・

581 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/29 23:33
そして誰もいなくなった・・・

もうダメポ

582 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/29 23:55
http://qb.2ch.net/test/read.cgi/accuse/1035649264/l50

583 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/30 06:42
朝age

584 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/30 07:58
8時age

585 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/30 08:32
この状況を打破する新規作品投稿を求む!

586 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/30 08:59
毎日、楽しみに待っていたのに。
作者様方、ご降臨ギボン。

587 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/30 11:50
>>582が書きたいのは
http://qb.2ch.net/test/read.cgi/accuse/1035649264/194
だろ?

588 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/30 12:07
さて…
http://qb.2ch.net/test/read.cgi/saku/1027074258/123

http://qb.2ch.net/test/read.cgi/saku/1027402088/153

聞き入れられるのはどちらかな?
つーか、荒らしがリモホ晒すなんて、馬鹿だな(藁
つーわけで、
Domain Information: [ドメイン情報]
a. [ドメイン名] PLALA.OR.JP
b. [ねっとわーくさーびすめい] ぷらら
c. [ネットワークサービス名] ぷらら
d. [Network Service Name] PLALA
k. [組織種別] ネットワークサービス
l. [Organization Type] Network Service
m. [登録担当者] MN2905JP
n. [技術連絡担当者] TF236JP
p. [ネームサーバ] dns1.plala.or.jp
p. [ネームサーバ] dns2.plala.or.jp
p. [ネームサーバ] ns2.sphere.ad.jp
y. [通知アドレス] tech-r@plala.or.jp
[状態] Connected (2003/07/31)
[登録年月日] 1996/07/24
[接続年月日] 1996/07/31
[最終更新] 2002/08/01 02:38:51 (JST)

ぷららはどうなのか? アク禁されても巻き添えは少ないか?

589 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/30 12:18
そんなアホな…オレプララなのに!大丈夫かな?

590 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/30 12:24
とりあえず、IPを抜いてみた

Name: i035132.ap.plala.or.jp
Address: 218.47.35.132

591 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/30 12:26
591ゲト

592 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/30 12:35
>>588
つーかさぁ…なんでも嵐にするなよ。
番号見ると俺の発言も入ってるんだけど、言っとくが俺は荒らしたりしてないぞ。
レスを消されるだけならまだしも、あんたの脳内判断でこっちまでアクキン喰らったらたまらないんだよ。
それともこのレスも読者代表だという事に決め付けるか?
嵐は勿論いかんが、あんたみたいなわけのわからない脳内厨もどうかと思うよ。

593 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/30 13:17
>>588>>592が読者代表だとは言っていないようだが・・・。
>>592の言っていることが正論なら別にアク禁になる心配はないと思うが。
糞とか死ねとかキチガイとか書いていたら荒らしと判断されてアク禁になるかも知れないけど、そんなことはしていないんでしょ?
このスレがアボンされるかもしれないし、とりあえず削除人の判断に任せたらどうですか?

594 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/30 13:22
このスレッド毎回見るの楽しみにしてたのに……。
荒らしも荒らし叩きもどこか他行けよ。
放置できないやつはどっちも厨房。
スゲー目障り。


595 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/30 13:35
正直、削除依頼出したの俺なんだが・・・
あまりに板違いがうざかったから削除人に任せようとしてからだが。

596 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/30 13:44
>>594
禿同。こっちは我慢してずっと放置していたのに、
構う馬鹿が居るせいで、グダグダになる…

ついでに、2ちゃん総合案内から抜粋。
>荒らしに反応したらあなたも荒らしかも。。。

597 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/30 14:23
http://curry.2ch.net/test/read.cgi/occult/1033922436/

ガス抜きにどうぞ。

598 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/30 14:30
>>595
あげんなボケ

599 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/30 15:24
削除依頼出されたのですね。ではアボーンする前に。
全ての作者の皆さんありがとうございました。楽しく拝見させていただきました。

マテリアル様
多数の作品ありがとうございます。よみやすかったです。

エロ基地様
最初の主人公がゾンビになってしまう想定が印象に残りました。

数学屋様
ニ作のうち後の方が好きです。最後の親子の別れが泣かせます。

錆取り中様
流氷を渡ってくるゾンビ怖いですね。

山好き様
死人削減計画、怖かったですが、ああいうのも意外といいです。

鳥様
続きが読めないのが残念です。 

まだ他の方もおられたかと思いますが全部書ききれません。 

本当に皆さんありがとうございました。
もしスレが存続したら、また楽しませて下さい。

600 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/30 17:30
これだけ伸びてもいるし、アボソはないと思うけどね。
悪くてスレストくらいか。

しかし、どこにもいるもんだな。こういう狭い了見の香具師>スレ荒らし
板違い?
少なくともオカルトをネタにしたスレッドで何いってんの。
ネタさえ板の趣旨に沿ってるなら、進め方なんてスレごとに違ってて当たり前。
強いて議論することを押しつける方がおかしいんじゃないの?
気に入らなきゃ自分でHP開いてそこで勝手にやってろっての。
そもそも自分の気に入らないスレがあるからって、
何でそこをいちいちチェックするの?
このスレなんか基本的にsage進行なんだし、ウザイもクソもねーだろうに。
粘着するより自分のお気に入りのスレにこもってりゃいいのにな。

ガイシュツだけど、これに反応する香具師も確かに多いね、このスレ。
どの板、どのスレいったって↑のようなのは珍しくなくて、
荒れるのは↑に盛んに反応するところがほとんど。
放置しとけば自然に消えるのに。
あと気になるのはマンセーが多いことか。
批判=非難に直結する雰囲気があるよね。
おかしいところ、足りないところを指摘するのは職人にとってプラスだと思うけど。
その力がない住人ばっかじゃないんでしょ?
ROMがいうのは何だけど(w

601 :600:02/10/30 17:34
あ、キリ番だった(w

忘れてた。
どうでもいいことだが、板違いってうるさい香具師には、
この板のコテハン関連スレは気にならないのだろうか。
これだけあるんだから、こんなとこに出張ってくる暇ないと思うが(w

602 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/30 18:17
まあ、何かゾンビにトラウマがあるんだろうな。

603 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/30 19:33
>>599
ここは良スレだ。絶対に削除されることはない。

604 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/30 21:19
>>603
>ここは良スレだ。絶対に削除されることはない。
良スレでも作者さん達が戻ってこないとどうにもならないぞ。

605 :山好き@ ◆U0WxN8c4sc :02/10/30 22:14
>>600
>批判=非難に直結する雰囲気があるよね。
>おかしいところ、足りないところを指摘するのは職人にとってプラスだと思うけど。
>その力がない住人ばっかじゃないんでしょ?
他の投稿者の方の意見はわかりませんが、私はマンセーよりも批評の方が、
いいですね。その方がこちらにとっても+になります。
というか投稿しても、反応がさっぱりの時もあるので、投稿をしても
いいやら、それともしない方がいいのか迷いますね。
>ROMがいうのは何だけど(w
ROMばっかりで無く、言って下さって結構だと思いますよ。

私の投稿して駄文で、唯一批評らしかったのが、
>>267様でした。
>ただ、小説というより、小説の原案といった感じがしました。
 これは今まで出て来た小説にも見られる傾向なんですが、だらだら長い印象を受けます。
 掲示板という限られたスペースに連載するわけですから、物語を始めから終わりまで書くよりも
 >>191のようにとある一瞬のみを描写するのもいいかもしれません。
 なんだか筋を追うのに一生懸命で説明文みたいな小説が多い気がします。
こんなの長くなくてもいいのですが。こうした方がというのがいただけるとありがたい
ですね。

他の投稿者さん達はどのように思われますか?
マテリアルさん〜、モスモスさん〜、錆取り中さん〜、数学屋さん〜、鳥さん〜、
エロ基地さん〜、青田さん〜、362さん〜


606 :数学屋 ◆Z62ETnTQww :02/10/30 22:30
 みんながそれぞれの書いた文章を持ち寄って楽しんでいる。
 それでいいと思うんですが。
 勿論、批評をするなという意味ではありません。
 批評を受け入れずに面白くなくなっていけば、ROMの人もいなくなって自然と廃れていくでしょうし。
 新参者の癖に出しゃばってすいません。

 ただ正直、荒らしっぽい一部の書き込みにうんざりしたのも事実です。
 前スレからずっとここを維持してこられた皆さん、改めて凄いと思います。
 

607 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/30 22:38
↑だからスレ違いだって言ってるだろ!
荒らしは放置。荒らし叩きも放置。
一切構うな。相手するな。
そうすりゃ問題ない。みんな楽しめる。

608 :名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI :02/10/30 22:50
私は、山好きさんの意見に賛同。

いいも、悪いも反応があれば次もと思うが、何の反応も無ければね。

>>607さん
のようにスレ違いだと言う方もおられますし。
ここは小説投稿ONLYのようなので、当分ROMに徹します。

609 :エロ基地 ◆fHUDY9dFJs :02/10/31 00:17
エピローグ?

「僕はもうだめだ。」
武雄は良子の手を握りながらそう言った。
手は、すでに冷たくなりかけていた。
夫の体が確実にウィルスに犯されて来ているのを良子は思い知らされた。
「ここ2.3日、頭がはっきりしないことが多くなってきた。
このままいたら君に迷惑をかけるかも知れない。」
「・・・隔離センターに行くの?」
「ああ、そう決めた」
良子は武雄から顔をそむけた。
こらえようとしても嗚咽が後から後からこみ上げてくる。
ワクチンが完成しない限りこの日がくることは解っていたはずだった。
しかし、どこかで夫は魔の手から免れるのではないかと期待していたのだ。
「隔離センターにいるうちにひょっとしたらワクチンが出来るかもしれない」
武雄は自分に言い聞かせるように言った。
しかし、センターに入ったものは発症の進行にかかわらず、1ヶ月を過ぎたら「処分」される。
1ヶ月の間にワクチンが完成する見込みなどほとんど無かった。
「いつ、行くの。」
夫の顔を見ることが出来ないまま良子は尋ねた。
「明日・・・。発作がいつ起こるか解らないからな」
良子はたまらず武雄の胸元にかじりついていった。
声を上げて泣きながら夫の体を抱きしめる。
武雄の胸はまだ温かかった。
心臓の音も聞こえてくる。
「・・・まだ、生きてる・・・」
良子は呟いた。
武雄の手がそっと良子の背中に回される。
冷たいはずのその手はいつしか良子の体温でほのかに暖かくなっていた。

610 :エロ基地 ◆fHUDY9dFJs :02/10/31 00:18
武雄の死から3ヶ月が経とうとしていた。
センターからの知らせは事務的な手紙一枚のみだった。
もっともセンター自体もまだまだ多い感染者の処理に手を焼いているのだから仕方ないかもしれない。
良子は実家に帰って職を探していた。
「まだ、もうちょっと休んでからにすりゃいいのに・・・」
奈津子はハローページをめくる娘を見ながら心配そうに言った。
「でもねー。クヨクヨしてるわけにはいかないのよ。」
ページをめくる手を止めると良子は視線を下に落とした。
そしてそっとお腹に手をやる。
「どうしても産むつもりなんだね。」
奈津子は大きくため息をついた。
「感染した人の子供がどうなるかなんてまだ解らないんだよ・・・」
良子はふと仏壇に目をやった。
そこには父の写真に並んでにこやかに笑う夫の写真があった。
その瞬間、言葉が自然に口から飛び出してきた。
「大丈夫よ母さん。
この子にはあの人がついているんですもの。」
言いながら何故か自然と笑みがこぼれてくる。
そうよ。
この子にはあの人がついているから大丈夫。
良子は心に確信めいたものを感じながら再びハローページのページをめくり始めた。

611 :エロ基地 ◆fHUDY9dFJs :02/10/31 00:22
荒らしとかどうでもいい。
スレがあって書く気になったら書く、でいい?
とりあえずUPしたくなったのでUP。
批判は大歓迎。

612 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/31 01:16
******************(1)******************
(1−壱)
「母さんや、外ではなんか変な事件が起きとるみたいだのう。
 テレビでやってるぞ」
 年老いた紳士がお茶を飲み飲み、妻に声をかけた。

「・・・政府はこの奇病の原因の解明を急いでいます」
「今日未明、国道○○号線で起きた玉突き事故の現場で、
 被害者が加害者を襲うという事件が発生しました・・・」
「全国で同時多発的に起きている暴動に対して政府は・・・」

 * * * * * * * * * * * * * * 
(2−壱)
「おまえさ、新聞見たか?」
 学生服を来た高校生が、友人に声をかけた。
「あ? そんなもん読んでねえよ」
「なんかさ、死んだ人間が生き返るなんてことがいっぱい起きてるらしいぜ」
「・・・はぁ? 馬鹿じゃねえのか。んなわけねえだろ。どこの新聞よ?」
「東京スポーツ」
 声をかけられたほうの高校生が呆れた顔をしていた。

 新聞の見出しにはこう書かれていた。

「エルビスは生きている!? 目撃者多数!」

613 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/31 01:17
******************(2)******************
(3−壱)
「ねえ、あなた。なんか最近変な事件が多いのよ。今日、会社、休んだら?」
 若妻が出勤しようと玄関で靴を履いている夫に頼んだ。
「事件って、あれか、人食い人種が日本にいる、って?
 おまえ、2ちゃんねるでまた変なネタ拾ってきたんだろう」
 妻の言葉に苦笑しながら返す夫。図星だったので、返す言葉が無い妻。

 夫が出勤した後、妻はまたコンピューターに向かい、キーを叩きながらつぶやいた。
「・・・嘘を嘘と見抜けない人には・・・か」

 * * * * * * * * * * * * * * 
(1−弐)
「母さんや、相変わらず変な事件ばかり続いとるのう。
 テレビはそんなのばっかりやっとる」
 年老いた紳士は御茶をすすりながら、音を立てて沢庵をかじっている。

「・・・暴動は勢いを増して全国に広がっています。
 警察は、ある宗教団体が背後にいる可能性を疑い、
 この暴動の扇動者、なしは首謀者の特定を急いでいます」
「・・・この奇病の原因はわかっておりませんが、いずれにしても伝染性の
 ものであるとして、厚生労働省が解決に乗り出しています」

614 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/31 01:18
******************(3)******************
(2−弐)
「なぁなぁ、新聞見たかよ?」
 学生服を着た高校生が、東京スポーツを握り締めて息をはずませている。
「おまえなぁ、東スポなんか信じてるんじゃねえよ。
 うちで取ってる新聞にはそんな記事、一個も出てねえって」
「いや、だって、暴動つうか奇病つうか流行ってて、死人が人、襲うって」
 いやぁ、これがゾンビだったりしたら・・・あひゃひゃひゃ」
「てめえは、何うっとりしてるんだよ!」

 東スポの見出しにはこう書かれていた。

「全国にゾンビ出現     (折り目)     か?」

 * * * * * * * * * * * * * * 
(3−弐)
 若妻は夕食の準備を終え、夫の帰りを待っていた。
「はぁ、遅くなる時は電話してって言ったのに・・・」
 テーブルの上には冷え切った夕食・・・。
若妻はコンピューターの前に座り、いつものように2ちゃんねるにアクセスした。
「ん、『【ゾンビ】祭り【ワッチョイ】』って、何これ?」
よく行く板のスレ一覧の上部には「ゾンビ」の文字が踊っていた。
「馬鹿馬鹿しい、何がゾンビよ」
 夫の帰りが遅いことで、2ちゃんねるに八つ当たりをする若妻だった。

615 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/31 01:18
******************(4)******************
(1−参)
「つまらん事件ばかり起こす奴等が多くて困るな、母さんや」
 湯呑を手にした老紳士は、テレビは点けているものの、ほとんど画面を見ていなかった。

「・・・政府は伝染病と暴動の関係を否定しています」
「・・・患者を収容している病院側と厚生労働省側との意見が衝突しています」
「・・・警察官の負傷者は増加する一方で・・・」

 * * * * * * * * * * * * * * 
(2−参)
「昨日はさ、新聞出なかったんだよ」
 学生服を着た高校生が、肩を落としている。
「っていうか、おまえの言う新聞って東スポだろ?
 そういや、うちの新聞も今日は来てなかったな」
「やっぱり、ゾンビなんじゃねえの?」
「んなわきゃねえだろ、ヴォケ!」
 二人の向かう方向が何か騒がしかった。
「おい、あれ、今流行りの暴動じゃないのか?」
 どちらが言うでもなく、二人は野次馬根性で駆け出した。

616 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/31 01:19
******************(5)******************
(3−参)
 若妻はテーブルに肘を乗せ、頬杖をついてため息をもらした。
昨日、ついに夫は帰宅しなかった。夫の携帯に連絡を入れても、まるで反応がなかった。
留守電サービスにつながらないことから、少なくともスイッチが切られていたり、
電波の届かないところにいるわけではないことはわかった。
しかし、そのことがかえって心配を呼んだ。

テレビを点けると不穏なニュースばかりが流れていた。

 * * * * * * * * * * * * * * 
(1−四)
「母さんや、今日も新聞は来とらんのか? いったいどうしたというんだろう?」
 老紳士は生活のパターンを崩されて腹を立て、一気にお茶を飲み干した。
テレビをつけても、暴動と伝染病関係のニュースしか流れていなかった。

「・・・伝染病は世界各地で勢いを増し、その対応に苦慮しています」
「・・・首相は、自衛隊の協力を要請しようとしたところ、野党の反対に会い・・・」
「・・・国民に十分な注意を呼びかけています」
「今回の騒ぎに対し、政府は慎重な対応を迫られていますが、
 数週間で納まる見込みとの見解を発表いたしました。
 次のニュースです・・・」

 老紳士は、アナウンサーが替わっていたことに気づかなかった。

617 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/31 01:20
******************(6)******************
(2−四)
「くそっ、奴等、噛みつきやがった!」
 学生服を来た高校生の腕からは血が流れている。
「今回ばかりは東スポの記事が正しかったのかよ!?
 だけど、そんなもん、誰も信じねえだろ、普通!」
 二人は教室のドアを押さえている。木製のドアはきしみ、今にも破られそうだ。
教室の中には青ざめた顔をした女子生徒や、傷を負って放心した男子生徒が数人いた。
「おまえら、そんなところで泣いてないで、ちっとは手伝え!」
 叫び声もむなしく、ドアが破られた。教室の中に、大勢の暴徒が乱入してきた。

 * * * * * * * * * * * * * * 
(3−四)
「なんで、なんでレスが返ってこないのよ!」
 若妻は、2ちゃんねるのある板で、自分が立てたスレにレスがつかず怒りを感じた。
板にはまるでレスが伸びないスレが散らばっていた。荒しさえも現れなかった。
極端に人が少な過ぎることに、恐怖を感じた。
「ゾンビなんて、ゾンビなんているはずないじゃない!」

 突然、ドアを叩く音がした。
「あ、夫が帰ってきたんだわ!」
 玄関に駆け出し、ドアを空けると、血まみれでうつろな顔をした夫が立っていた。
若妻は、いままで溜め込んでいた寂しさを取り戻すかのように、夫に抱きついた。

618 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/31 01:22
*******************(7)******************
(エピローグ)
「母さんや、お茶はまだあるかのう?」
 老紳士が空の湯呑を持って、妻に声をかけた。
テレビの画面の中には、すでにアナウンサーの姿は無く、
『現在、日本国政府は、今回の暴動に対して全力で対応にあたっています。
 国民の皆様は、暴動が沈静化するまで軽挙妄動を慎み、自宅待機をお願いします』
というテロップが流れるばかりになっていた。
「とうとう、テレビも何の放送も流さなくなってしまったなぁ・・・」

 ヤカンが笛を吹くような大きな音を立てて、お湯が沸いたことを伝えた。
妻が急須にお湯を注いでいる。老紳士は座布団から立ちあがり、
ベランダに出て何十メートルも下の地面を見下ろした。

「いつの世も同じか・・・。誰も本当のことなんかわからないし、
 本当のことなんて伝えてはくれないんだな」

 そんなことをつぶやきながら、老紳士は頭の中で、
“お茶ッ葉は、あと何回分残っているのだろう”
と考えていた。


       ―――――――終わり―――――――



619 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/31 01:51
 やっと出張から戻ってきました。
なんか番号に振った飾り(*の羅列)が鬱陶しいですね。スマソ

>>605 :山好き@ ◆U0WxN8c4sc さま、
>私はマンセーよりも批評の方が、いいですね。
 につきましては、私も同感です。267氏のレスは私にとっても
非常に有用なアドバイスになりました。>>202-218を書いたあとだっただけに。
もし、267氏のレスがなかったとしたら、私の269-274の話は
もっと冗長になっていたと思います。うpする前に必死で削った覚えがあります(w

>>609-610 :エロ基地 ◆fHUDY9dFJs さま、
 いきなりエピローグとは・・・。
感染者の子どもを妊娠して、というアイデアにちょっと驚きました。
また、短くまとめられた文章に感服しましたです。


 ところで、鳥さまはまだお見えにならないですか?

620 :どうだろう?:02/10/31 10:49
書いてみました。


「おじいさん、今日はゲートボールはやめといたほうがいいんじゃないですか?」
「ほら、ニュースでズンビやらゾンビやらいうのがうろうろしてるみたいだし」
「なにを言うか、
 ズンビかゾンビかしらんが、そんなやつはワシが一刀両断にしてくれるわ。
 わっはっは」
シゲオは日課であるゲートボールに出かけていった。
いつもの場所には幾つもの修羅場を生き抜いてきた
元猛者どもが元気にゲートボールに興じていた。


621 :どうだろう?:02/10/31 10:51
「シゲオさん今日は遅いね」「おお、マサルさんおはよう。いやじつは、
でがけにばーさんが今日は行くなとかいうもんで、
支度がおくれてしまったんじゃよ」
「ほう、珍しい。あの物分りのいいツルさんがかい?」
「そうなんじゃよ、
 なんでもニュースでズンビかゾンビかよくわからんが、
 そういうもんがうろついとるらしいとか言うてのぉ」
「あぁ、今朝のニュースでやっとったのぉ」
「なんでも死人が生き返って人を食らうそうじゃよ」
「それが本当ならワシが冥土に叩き貸してやるわ」
「そうじゃのう、死にきれんのは辛いもんじゃ」
マサルは南の島で手足を吹き飛ばされてもまだ死にきれず、
もだえ苦しんでる戦友の事を思い出していた。
「あの戦争は惨かった、ワシはあいつを楽にしてやる事もできなんだ」
「マサルさん、その事はいまさらどうしようもないことじゃ。さ、始めようか」


622 :どうだろう?:02/10/31 10:54
いつもの顔ぶれで、いつもの風景。なにも変わらないように思えた。しかし...。
「あれはだれじゃ?」「見ない顔だねぇ」「よろよろして、あぶないねぇ」「私のカートを貸してあげようかね」「トメさん、そんなことしたらまたあのお嫁さんに叱られるよ」「そうだねぇ」「でも変わったシャツを着てるねぇ」ハナにはそのデザインが理解できなかった。

よろよろとした人はゆっくりと近づいてきた。ただならぬ雰囲気に、皆固唾をのんで
凝視した。
「あの人、病人かい?顔色がひどく悪いね」トメが言う。
「うちの隣の白内障のハツさんみたいに目が白くなってるような気がするのぉ」
 シゲオが言った。
「ちょっと声をかけてみるよ。よろよろとあぶないし」とトメが近づいていった。
「ちょっとあんた、どうし...。」そこまででトメの声が詰まった。
その人の形をしているものの首の一部が食いちぎられたように無いのだ。
先ほどハナがデザインだと思ったものはその人の形をしたものが流したらしい
血のあとだったのだ。


623 :どうだろう?:02/10/31 10:56
「ひぃぃぃ」トメは腰を抜かさんばかりに驚いた。
おもわずその場で尻餅をついてしまった。
「トメさんが危ない」シゲオとマサルが走り寄った。
「なんまんだぶ、なんまんだぶ」トメはおもわず拝んだ。
その人の形をした者は、腰を抜かして座り込むトメの真横を
よろよろと通り過ぎていった。
「だいじょうぶか、トメさん」とシゲオ。
「いたたた、尻餅ついてしもた」ゆっくりと立ち上がるトメ。
「いったいなんなんじゃ、あれは」その人の形をした者を見送るマサル。
どうやら、ズンビだかゾンビとかいう人の形をした者に、
この老人達は生きている者と認識されなかったらしい。


624 :どうだろう?:02/10/31 11:01
初めて書きました。
あまり叩かないでほすいです。
だめ?


625 :600:02/10/31 11:07
>623
何か微妙なオチだね。
文としては少し「」が多い他はそれほど気にならないよ。
このサイズなら、人数の多い「ゲートボール」より、
散歩友達2〜3人くらいでいいと思われ。
それぞれの肉付け面倒でしょ?
あとゾンビの行動描写(その後どうしたか、なども)ももうちょっと欲しいな。

どんどんがんがってくらはい。

626 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/31 14:24
>>624
文の書き方はワカランけど、最後の
>この老人達は生きている者と認識されなかったらしい。
から色々な展開が想像できて、非常に楽しみ。

627 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/31 15:14
>>620-623
ゲートボールのスティックでゾンビをタコ殴り、という進みになるのかと思った(w
600氏と同じく、漏れももうちょっと細かい描写があるといいかな、と感じました。

このオチは「老人達は死に掛けなので」ということでつか?
だとしたら、ひど。゚(=´ω`゚)ノ゚。 ぃょぅ。
それはともかく、この設定(死に掛け老人は食われない)から波及して、
脳死状態でベッドに寝ている人はどうなるのだろう、とか考えてしまった。
どうだろう?さん、あっさりとした薄味ながら、あとから利いてきますた。
また書いてくださいね。期待してます。

628 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/31 16:59
>623
文章は小学生の作文のようでイマイチ。
でもアイデアはおもしろかった。
爺さんはかっこつけて返り討ちか
はたまた爺さん戦隊でも組むのかと思いきや、
ゾンビにスルーされちゃってるし(ワラ

発想はいいんで、ガンガン書いて文章力うpしてください。
成長に期待してまつ。

629 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/31 17:49
読者代表ゾンビ日記

10/30 今日はゾンビに頭と足を食われてゾンビになった、いささか体が重い
それより腹が減った。でもPCが出来れば満足!
明日病院に行くしかなと心に誓う。

10/31 病院に行ったが誰も受け入れてくれない門前払いをくらった。
変な男にバットで殴られたが痛みを感じない、首が前を向かなくなったから
歩きにくくなった。あの男に怒りを覚えた瞬間、食べたいと思った!?
明日はどうしよう?

630 :どうだろう?:02/10/31 17:51
めちゃくちゃ叩かれるかとドキドキしてまつた。
暖かいレスありがと。
しかし、読むのと書くのは大違いですな。
先輩たちの才能に感服でつ。
続編を構想中なんで、またよかったら読んでくさい。
普段、蔑まされてるヤシらを活躍させたいと思ってかいてみますた。




631 ::02/10/31 19:44
(24)
車で焼け死んだカップルを貪り食う人々。
木の板で塞がれた窓から進入しようとする白い腕。
腹を撃たれても表情一つ変えない男―――

キラリとメガネを光らせながら、一人の男がため息をついた。
5分程にまとめられた映像が終わり、部屋のライトがつく。

「総理、同じ事が今、日本で起こっています。」

映像は古い映画を編集したもので、動き出した死体に囲まれた
一軒家での人間ドラマだ。総理自体はこの映画を昔見た事があり、
映画の中のゾンビがどういう物なのかも知っていた。

「これがどうかしたのかね?」

総理と呼ばれる白髪混じりの男は、何も映ってないモニターを
睨みながら、緑色の服を身に纏った男に問いかけた。聞くと
この映画は米国のとある町で実際に起こった現象が元になっていると言う。

「米国は、日本国土の爆撃も辞さないと言っています。」

死体が動き出すこの現象は極東アジア地域で起こっており、米国はこの
原因不明の現象が飛び火するのを恐れ、日本を空爆する準備をしていた。

「自衛隊の出動を。」

緑色の服を着た男はハッキリと言ったが、総理は黙ったままだ。既に
経済への影響は物凄い。株価は大幅に下落している。ここで自衛隊を出せば
もう日本の信用は失われるだろう。それに市民に銃口を向けるなと、野党や与党の
中からも自衛隊の動員には反対の声が多数だ。

632 ::02/10/31 19:45
(25)

「最終報告です」

ノックの後に、黒いスーツを着た男がぶ厚い書類を抱えて入ってきた。

「診断の最終結果を報告します。生死の判定ですが、既に生物としての機能は
 停止しています。ですが・・・動いている以上、死んでいると決定する事はできません。」

「・・・それだけか?」

「以上です。」

総理は長いため息をついた。完全に死んでいるという結果さえ出れば自衛隊を出動させる
つもりだった。米国の空爆はなんとしてでも避けたい。日本を焦土にする訳にはいかない。
警察で何とかならないだろうか?発砲許可は出した。無理か・・・?
総理はアゴの前で両手を組み、黙り込んだ・・・。

633 ::02/10/31 19:46
(26)

金田と洋子は運転手の後頭部を眺めていた。

「さっきはどうもっす。助かりました。」

運転手は鏡越しに二人を見る。

「ええよ。ええよ。お客さんだし。あ、そうそう、タバコ持ってない?」

金田はタバコを一箱渡し、自分もタバコに火をつけた。運転手の名前は鹿瀬島洋介といい、
元は大手証券会社のサラリーマンだったらしい。この不況でリストラにあった挙句、奥さんは
他の男とくっついて、子供と一緒に日本のどこかに居るという。何でも出来高制のタクシーは
普通じゃない日が稼ぎ時らしい。

「ま、本当はこうなったら金なんかどうでもいいんだけどね。この車で行ける所まで行くつもりだよ。」

さすがにタクシーの運転手だ。ゾンビの集団がいると思うと物凄い速さでバックし、小さな道でも
するりと抜ける。金田と洋子は少し安心した。車の中は普段の生活となんら変わりは無い。車外は
気味悪い人影がちらほらあるのだが。どこか安全な場所はあるのか?外部との接触がないような。
離島とか、フェリーとか…

「刑務所・・・。」

金田がつぶやいた。

「そういえば、刑務所ってどう?あそこ、入れてくれないかな。」

そうか、刑務所か。刑務所なら高い壁に囲まれて、外部との接触はほとんどない。
刑務所へ行こう―――。刑務所に入るのは変な気分だが。
ここらの刑務所ならあそこだろうと、嘉瀬島は車を走らせた。

634 ::02/10/31 19:47
(27)

1時間ほど経っただろうか。車の中でついウトウトとなっていた洋子の耳に知らない声が
聞こえてきた。目を開けると金田が前のめりになってラジオを聴いている。

「この放送を聞いている方。
 何人いらっしゃるのかはわかりませんが、放送を始めます。
 今、日本中で起こっている騒動に、米国が動き出したようです。
 
 米国が行おうとしていることは、・・・爆撃機による空爆です。
 
 ・・・私はただ、この事を出来るだけ多くの方に知ってもらいたい。
 どうしていいのかはわかりません。ただ、・・・耐えてください。
 生きてください。空爆が終われば―――。」

放送はそこでぷっつりと途絶えた。金田も嘉瀬島も黙ったままだ。

「やったじゃん。米国がやってくれるって?」

洋子はちょっと嬉しそうだ。金田はつぶやいた。

「さあね。」

635 ::02/10/31 19:47
(28)

―――――暗闇の中に突然現れた高い壁。これが金田達の避難所である刑務所だ。
なるほど、ここなら大丈夫そうだ。金田は壁のてっぺんを眺めた。
妙に騒がしい。もしかしてここは本当の避難所に指定されてたのか?

「変だね。何か変だ。」

車は出入り口らしき所に止まった。ゾンビの姿は見当たらない。
嘉瀬島が車を出ようとすると、俺が行きますと、金田が外に出た。
辺りはとても静かだ。入り口の前には誰も見当たらないが、なぜか入り口とは
ずれた所に一応バリケードらしき物がある。でもあんな所に作って意味があるのだろうか。
小さな入り口の前に立ち、呼び鈴を鳴らした。
誰も出ない。普通、刑務官がいるんじゃないか?なんで返事がないのだろう?

ガサッ…

636 ::02/10/31 19:49
(29)

バリケードの方の暗闇の中から音が聞こえ暗闇の中から男が現れた。金田は身構えた。
様子を見ていた嘉瀬島も駆けつける。

「助けてください…」

ゾンビじゃない。よく見ると刑務官らしき制服を着ている。なんで?どうしてここに?
しかも酷い怪我じゃないか。何があったんだろう。

「何があったんですか?」

嘉瀬島が聞くと、男は語りだした。まとめると

 @ 受刑者の暴力団組員と繋がっていた刑務官が、騒ぎの中で部屋の鍵を開けてしまった。
 A それが元になり受刑者が暴動を起こし、刑務所の中は無法地帯になった。
 B 多くの受刑者が刑務所外へ出たが、動く死体の存在を知り、出るに出られない状態。
 C この刑務官は受刑者達に殺されそうになったが、間一髪で刑務所を脱出した。

といった感じだ。脱出した刑務官が目にしたものは付近をうろつく不気味な人々だった。
逃げるに逃げられずに、付近にあった物で即席で作ったバリケードの中に、息を潜めて隠れていたという。
刑務官は片目がどす黒く腫れ上がっていて、嘘では無さそうだ。

637 ::02/10/31 19:50
(30)

「まるでパンダみたいっすね。」

金田がおどけて言うと、三人は苦笑いをした。刑務所はもうだめだ。

「僕らも、何処へ逃げるかわからないけど、それでよければ…」

「キャアァァァァァアアア!!」

突然、洋子の悲鳴が辺りを引き裂いた。振り返ると一人のゾンビが、窓から洋子を覗き込んでいる。
いち早く走り出したのは刑務官だ。刑務官は腰の警棒を走りながら抜くと、ゾンビの頭に叩き込んだ。
さすがは刑務官。機敏な動きだ。すばらしい。

「宜しくお願いします。」

3人は車に乗り込んだ。

638 ::02/10/31 19:51
31)

さて、何処へ行こうか。車はあても無く走っていた。

「そういえば、名前なんていうんっすか?」

刑務官の名前は野上というらしい。故郷は福岡で、転勤に次ぐ転勤でここに流れ着いた。
刑務官という仕事は、受刑者にスキを見せないようにいつも気を張っていなければならない。
受刑者と仲良くならない為に転勤も多い。

「ゾンビも人間も同じだよ。残酷な奴は残酷だ。」

なるほど、言われてみればそうかもしれない。人間の方が残酷な時もある。
次々にニュースに出る殺人。どんな大きな事件も半月もすれば風化されて…。
一年前に起こった大事件は何があっただろうか?全く思い出せない。
この事態も一年もすれば忘れるのだろうか?今回は早く忘れて普通の生活に戻りたいが。

「ええと。ガスが切れそうです。ごめんなさい。」

嘉瀬島がとんでもない事を言った。マジで?金田と洋子は顔を見合わせた。助手席の野上も
メーターを覗き込んでいる。燃料の残量は微妙だ。ガソリン車では無いタクシー。
利用車が少ないガスならスタンドに残っているだろう。

「この先に町がある。スタンドもあったと思う。」

639 ::02/10/31 19:53
(32)

町か…。居るだろうな。四人は違う方向を考えてみたが、やっぱり他に道はない。
途中、洋子がトイレに行きたいと言い出し、暗闇に消えていった。
ボディガードは要らないかと聞くと、顔を真っ赤にしていた。

しかし長い。もう10分もたった。まさか…3人は最悪の状況を想像していた。
助けに行ったほうがいいのか?だが悲鳴も無かった。消えた?まさか死んだ?
だとすればここら辺りにも来るかもしれない。大勢だったらやばい。ガスも切れる寸前だ。
武器は警棒と消火器しかない…。死んでないとすればそれは…

3人が話し合っていると、ひょっこり洋子は戻ってきた。かなりすました顔だ。

「うんこ?」
「デカイ方?」
「大便なら、先に言ってくれよ。」

男衆が同時に言うと、洋子は顔を真っ赤にして否定する。ああ、うんこだったな。
しかし、デリカシーのない男共だ。まるで小学生。

640 ::02/10/31 19:54
(33)

段々町が見えてくる。だが、町の光はほとんど無く、街灯だけがぼんやりと見える。
かなり大きな街なのだが人影は無く、ゾンビの姿さえ見当たらない。まさにゴーストタウンだ。
遠くに背の高いスタンドの看板が見え始め、車はゆっくりと進んだ。

「あれ見て!」

洋子が指差す先に、商店街の入り口らしきものがあるのだが、物凄い数の自転車が
とめてある。実際はとめてあるのではなく、積み上げられていた。バリケードとして。

「人がいるのだろうか。」

金田達はゆっくりと商店街に向かった。入り口周辺には多くの死体が横たわっていた。
だが、動いてはいない。全ての死体には頭部に何らかの傷がある。つまり、これは生きている人が
ゾンビを倒した跡だ。周辺にゾンビが居ない事を確認すると四人は車を降りた。
このバリケード、うまい事考えたものだ。良く見ると自転車には違法駐車注意のステッカーが
張ってある。それをうまく組み合わせて背丈ほどの高さまで積み上げていた。
この壁の向こうには誰かがいるのだろう。暗くてよく見えないが、アーケードに共鳴して
かすかに人の声がする。確実に人がいる。
嘉瀬島は目的も無く車で移動するより、ここのほうが安全そうだと思った。他の3人も同じ事を
考えているようだ。なんとかここに入れてもらえないだろうか。

641 ::02/10/31 19:55
(34)

「ブンッ」

風を切る音が聞こえたかと思うと、金田の目の前を何かが物凄い勢いで上から下へ行った。
金田の顔にゆるい風が吹きかかる。

「ああ、外した!」

目を凝らしてよく見ると何本もの長い棒がある。ゆらりゆらりと揺れる棒の内、一本が大きく揺れると
ブンッと音を立てて再び金田の頭上に飛んできた。金田は持っていたヘルメットで間一髪防いだ。
バキリと音がし、見るとヘルメットには釘抜きの先が突き刺さっている。釘抜きは長い棒の先に
結び付けられていた。洋子たちはまだよく解っていないようだ。

―――俺たち間違われている。

「だあああ!違う違う!俺たち生きてるよ!」

金田が必死に叫ぶと、何事かと3人は金田を振り返った。

「あれ…、おーい!生きとるぞ!生きとる人間や!」

暗闇の中から声が聞こえると松明に火がともり、5〜6人程の顔が浮かび上がった。

「ごめん。アレかと思った。自転車よじ登ってこっちへ入り。」

人間に殺されるところだった。金田は内心イラついたが、安全な場所に入れる安堵感もあった。
とにかく、避難場所を確保できたようだ。四人は自転車をよじ登り商店街へ足を踏み入れた。

642 :モスモス ◆y6aeqOM1Uk :02/10/31 19:56
>>山好きさん@さん、こんばんは。
私も、>>267さんの意見をみて、一人よがりの小説じゃなくいろいろな人に
楽しんでもらう&なるべく短くって感じにしようと思ったクチです。

マテリアルさん、エロ基地さん、どうだろうさん、等々のようにいろいろなパターンで
話が広がっていったほうが面白いと思います。「お、こーいうパターンで来たか!」
って読んでて面白いのが一番かな?

そのうちまたうずうずして来たら書き込みます・・・。

643 :モスモス ◆y6aeqOM1Uk :02/10/31 19:57
うわーっ!鳥さんごめん!!
ほかの皆さんもスマソ!!!

644 :鳥です。:02/10/31 19:58
続きは作成中です。
書いている内に、自分の文章表現が変になっているのがわかりますた。
内容も薄いし。誉めてくださったみなさん、ありがとうございまする。
初めて物語を書いておりますので、変な文章でも許して下さい。
先輩ゾンビ作家の皆さんの作品、いつも楽しみに見ております。


645 :モスモス ◆y6aeqOM1Uk :02/10/31 20:03
ああ・・・良かった。。
途中で入れちゃったかと思ってびびった。

>>鳥さん、そんなことないですよ。楽しく拝見していますので・・・。
いよいよクライマックスでしょうか?

646 :鳥です。:02/10/31 20:06
>>モスモスさん
その通りです。どんなクライマックスにするか、悩んでるのですが…。

647 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/10/31 23:15
結果が出たようですね。削除依頼に対する削除人の判断基準が

http://qb.2ch.net/test/read.cgi/saku/1027074258/124

>完全無視して「まともな感想」によって相殺するのが創作系スレの常です。
>つまり、放置するだけではなく感想を付けるのも対策です。


648 :カスケード:02/10/31 23:32
なんとなーく書いてみたんでとりあえず。
稚拙ですがよかったら読んでみてください。

ホームセンターに立てこもって1ヶ月が過ぎた。
中に閉じ込められた人達はもう限界だった。
始めのうちは運良くここに逃げ込めたことを喜び
救助の希望をもっていた人たちも3週間を過ぎ
テレビ、ラジオ共に放送が潰えると自殺者が増えた。
飛び降りに関しては(判りやすかったから)始めのうちは留めに入っていたのだが
そのうち止めに入った人間も自殺者につられて飛び降りるようになったため
屋上の出入り口にロープを張り比較的まともそうな人間を何人か置くようになった。
それでも人間は確実に減っていった。

649 :カスケード:02/10/31 23:33
そう言えば一人女の子を犯そうとした男がいたが皆に袋叩きにされて死んだ。
俺も本当は止めるつもりで入ったのだが気がつくと動かなくなった男を蹴りつけていた。
誰かが「てめえだけ良い思いしようとしやがって」
と言っていたような気がしたが誰も何も言わなかった。
取り合えずゾンビになるとまずいからという事で縛って屋上から捨てた。
それ以後其の事については誰も触れない。
それからまた暫くが過ぎた。
夜になるとゾンビのうごめく音が静かになるような気がした
誰かが「ゾンビ寝てんじゃねえのか」
と冗談を言ったら「じゃあてめえが見て来い」
と言って屋上から落とされた
やはり其の事に付いては誰も何も言わない
そしてある夜ぱったりと音がしなくなった
そのとき屋上で見張りをしていた男が階段を転がるように駆け下りてきて言った
「ゾンビの動きが止まってる」

650 :カスケード:02/10/31 23:38
「嘘だったらお前の息の根も止めてやる」
と言いながらみな屋上に走った。
屋上からライトで照らしてみると確かにゾンビどもは動いていない。
ただ暗くてそれがどうしてなのかは分からない。
表の扉を空けて確かめるのはさすがに躊躇したため
くじ引きで一人屋上から下ろす事になった。
俺がひいたくじの先には”さよなら”とかいてあった。当たりをひいてしまった。
いやだと言ったところでどうせ強引に下ろされるのだから俺は穏便に済ませることにした。
実を言うともうこの状況にも耐えられなくなっていた。
とりあえずいざとなったら引っ張り上げられるように腰にロープをくくりつけ
俺はゾンビどものいる地上に下ろされた。
ライトを持って地上に下りた俺が見たのもは
立ったまま凍りついたゾンビどもだった。
折しもその日は12月25日、
十数年ぶりのホワイトクリスマスだった。

651 :カスケード:02/10/31 23:52
とりあえずこんな感じで。
載せてから気がついたのだけれど
なんか前に”書き方のお約束”のようの物が有ったような。
うわ−、すいません。
というより、それ以前の問題って気もする。

652 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/10/31 23:55
>鳥さま、
 やっとお会いできますた。乙です。
ゾンビからの逃避行、いい感じです。
それと、刑務所。そうか、そういう手もあったか、と思いました。
続きを心から楽しみにお待ちしております。

>カスケードさま、
 リアルタイムで読んでました。ゴチです。
ゾンビがどうこう以前に、人間間のバイオレンスをさらっと書かれているところが
非常に怖かったです。ふと、日本赤軍総括事件を思い出したりしました。
 途中の「ゾンビの動きが止まってる」というところで、その先の展開が
すごく気になりました。649-650の5分間で、胸が焦げました(w

653 :はずかしいけれど:02/11/01 00:53
「やっぱりいないみたいだな」
窓から外を見つめながら、僕はつぶやいた。
そう、あの忌まわしい出来事から3週間がすぎていた。
事の起こりは、北陸方面に漂着した1隻の不審船。
今となっては確認のしようがないのだが、ネットでささやかれたのは
例のお国の細菌兵器の実験中に感染した科学者たちが、処分を恐れ
サンプルとともに、日本に密入国したのだった。
ただ上陸の際、地元警官とのトラブルでサンプルが破損、細菌が・・・・

「死ぬ訳じゃないが、感染はしている・・・・」
そう、生きている限りは問題はない・・生きていれば・・・
潜伏期間ともいえるこの症状が、政府の対応を遅らせた、もっとも最初から
解っていたとしてもこの国じゃ対応出来なかったかもしれないが。

日本中が感染するのに大して時間はかからなかった、そして世界にも。
感染した人が死んで初めてゾンビになる。すでに死去していた者はならなかった
この特殊な症例が対応策を遅らせた最大の要因でもあった。
すなわち、葬儀場、病院で大量に発生した。
肉親がよみがえる!生還する!喜んで抱きついた親族が最初の犠牲者だった
悲しみから 喜び、一瞬後には辺りを切り裂く悲鳴!
訳が分からず、腰を抜かし逃げまどう年寄りが犠牲になる、元肉親、親戚に
どうすることも出来ずただ逃げるのみ。

「ゾンビマニアでもなきゃ無理だよな」
「なんだい?」僕の独り言が気になったのか、彼は怪訝そうに尋ねた。
「ごめんごめん、独り言 これからどうするかな?ってね。」
元々マンションの一人暮らし、普段から起きるはずもない事を想定した部屋選び
食料等の備蓄、アイテム(ドラクエ?!笑)を貯めこんでいた。


654 :山好き@ ◆U0WxN8c4sc :02/11/01 19:55
前回の投稿の続編ということで。
知らない方は、以下を読んでから続けて読んで見て下さい。
http://curry.2ch.net/test/read.cgi/occult/1034309472/507-511

 ここは何処だ?。俺は周囲を見渡した。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
一寸前
 「作戦完了、これより大島に帰投する。」
 ”死人削減計画”による薬剤散布作戦が終了していた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
痛い、体中が痛い。腕も足も全身がむくんでいるようだ。目が霞んでみづらい。
僅かに見える光景からすると、俺はビルの谷間にいるようだ。3方は壁のようだ。
一方は、柵があるように思う。
 「医者、医者・・・誰か医者を呼んでくれ・・・」
   声にならない声でうめき続けた。
おぼろげながら、聞こえる音は、
 「うぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ」とうめく声が微かに聞こえる。
遠くには、
 【ゴォーン、ゴォーン】航空機の音?が聞こえる。
体中に激痛が走る。痛みのあまり意識もたえだえだ。
遠ざかる意識の中で、走馬灯のように思い出されてきた。
 ・・・死人の集団から逃げる最中、俺は連中に噛み付かれたはずだ。
 ・・・ビルの谷間にバリケードを作ったが、そこで力尽きた。
 ・・・高熱にうなされ遠ざかっていく意識。
気付いたら、ビルの谷間で痛みにのたうち回っている自分がいた。
意識が薄らいできた。
              ・
              ・
              ・
 ここは何処だ?。俺は周囲を見渡した。(以下略 又は最初に戻る)

終了

655 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/11/01 22:17
>>654 山好き@ ◆U0WxN8c4sc さま、ご馳走様です。
>(以下略 又は最初に戻る)
 って、NEVER ENDING DEATH、死のループかよ! 
そう、こうなることが予想できたから、前の話は怖かったわけで。
まさしくこの世の地獄です。
小説とか映画とかで、死者を再びこの世に呼び戻すというストーリーがありますが、
たいていの場合、というか99.9%はロクなことになっていません。

やはり死者は甦らせてはいかんよなぁ、と思いますた。


>>653 はずかしいけれど さま、
 このお話に続きはあるのでしょうか? 壮大なお話が展開しそうなヨカーン。

656 :はずかしいけれど:02/11/02 02:31
「一度付近を探索してみるか・・」僕は伸びをしながら振り向いた」
「本気か?」彼が驚きの表情で答える。
「ああ、引きこもってばかりじゃ状況も解らないし、めぼしい物があれば
 調達出来るしね」
そう、状況が見える範囲だけという少なさにも嫌気がさしていたし、もう少し
立てこもるか 移動するかの判断材料も必要だった。

「たぶん生きてる人がいるなら、ホームセンターか体育館みたいな場所だろう」
彼が呟いた、一般的な思考ならそうだろう。
会社での同僚、腕っ節が強く 目の前の状況に対し的確に動ける人だった。
今回の騒動でも、あわてず自宅に立てこもっていたのを僕が救出?に行ったっけ。
「まぁ君なら大丈夫だろ、しかし俺の部屋を尋ねてきた時の格好は笑ったけれどな」
上下つなぎにモトクロスのプロテクター着用 なぜか手には水鉄砲!?
「北斗の拳?の登場人物みたいだったぜ(笑)」
「まぁね、俺なりの武装かな」
わざわざ頭をつぶして歩かなくても、静かに行動し、目が見えてるゾンビには
サンポール目つぶし攻撃で、すり抜けるだけで良いのだから。
「んじゃ行ってきます、留守番よろしくね」
ドアの外に奴らがいないことを確認して、そっと屋外にでた。
「それほどの異臭はしないか・・冬が近づいていることも幸運だったかな?」
MTBにまたがって 走り出した、かわいい女の子がいないかな?なんて不謹慎な
事を考えながら


657 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/02 12:09
いきなり、スレが伸びなくなった。

ここの住人は、就労/就学時間帯が多いのだろうか、それとも、それ以外の
時間帯かな?

658 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/02 12:40
昼間は伸びないね

659 :カスケード:02/11/02 13:39
押し寄せる奴らから逃れて俺は一軒でっかい農家に飛び込んだ。

朝からずっと走りずめだし、とりあえず一息入れたかった。

なんか飲むものをと思って台所に入り込んだところで奴に出くわした。

逃げようと後ずさった瞬間敷居に足を取られてころんでしまった。

恐怖で身が竦み動けない、そこにに奴が覆い被さってきた。

そして情けない悲鳴を上げながら小便まで漏らした俺の首筋にやつが噛み付いた。





それから数時間後俺は何とか郊外のホームセンターに逃げ込むことが出来た。

ありがたいことに奴は入れ歯を忘れていた。

でも俺は篭城しながらふと思う、

あの時噛まれていた方が幸せだったんじゃないのか、と。

660 :カスケード:02/11/02 13:46
ホームセンターまでどうやって逃げ様かなーと考えていたら
こんな風になっちゃいました。
一応前回の前のお話ってことで。

>他の作者の皆様。
お疲れさま&ご馳走さまです。
いやー本当、皆さんうまいです。

>マテリアルさま
人間間のバイオレンス、そうですね。あんま考えていなかったんですが。
やっぱ思考能力があるほうが怖いってことで。
バタリアンみたいな考えたり走ったりするゾンビは本当に勘弁して欲しいです。
そう言えば僕が書いたのゾンビ全く活躍していないなぁ。


661 :山好き@ ◆U0WxN8c4sc :02/11/02 15:50
>>カスケード様
>ありがたいことに奴は入れ歯を忘れていた。
ワラタ。こんなゾンビならいても怖くないですね。

>あの時噛まれていた方が幸せだったんじゃないのか、と。
そう思うことがある。というか話を作っている際に、とっとと他界
した方が楽だろ。こりゃ と思いますね。


662 :山好き@ ◆U0WxN8c4sc :02/11/02 18:26
(1)

 ルルルルル……………
 電話が鳴り響いている。迷わず取る。ここのところ、これが唯一の楽しみだ。
 「はい、110番です。」
 『あっ、助かった。お願いです。助けてください。』
 「どうされました?。事故ですか?事件ですか?」俺はあくまでも事務的に話す。
 『あっ、あっ、・・・・』
 「もしもし〜。どうされました?。」
 『今、ゾンビに囲まれてます。車の中です。おっお願いです。早く来て下さい。』
 「何を言ってるのですか?。”ゾンビ?”ですか?。あのね警察は暇じゃないの。
  いたずらは困りますよ。もしかしたら昼間から飲んでるんですか?。」
 『何言ってるんだ!。ゾンビだよ。死人だよ。政府発表にあったやつ。それに今
  囲まれているの。お願いだから早く来てくれよ。このままでは、奴らに喰われる。』
 『…パパ〜〜…』『…あなた、早くして…』『…しゃぁぁぁぁぁぁ…』
 相手は携帯電話だろう。電話の背後では家族がパニクっている様子が分かる。
 俺は止めを指すように言い放った。
 「あのね、こちらは暇じゃないの。旦那さん昼間から飲んでるでしょう。ゾンビ?
  そんなもの、いる訳ないでしょう。今回は不問するけど二度と悪戯はしないように。」
 ガチャり。回線を切った。

 ルルルルル……………
 また、呼び出し音が鳴り始めた。多分さっきの奴だろう。ナンバーディスプレイなんて
 見る気もないし、出る気も無い。


663 :山好き@ ◆U0WxN8c4sc :02/11/02 18:26
(2)

 「ゾンビね。」「ゾンビ。そんな事分かってるわ。言われなくても。」
  ここは、警察の地域司令室。先程の電話を含め、まだ頻繁に電話がかかってくる。
 でも、ここにいるのは、数人。例え電話を取っても、出動を指示する実働部隊は、
 もはや存在してない。

 ルルルルル…………… また鳴り出した。
 発信者番号を見てみる。さっきとは別な奴だ。
 これが唯一の楽しみ。
 「はい、110番です。」
 『けっ、警察か。今すぐ来てくれ。例の奴が入ってきている。』
 「ハァ?。例の奴って何ですか?」
 『死体だよ。死体。動く死体。それがバリケードを壊して入って来ている。早く!』
 「死体?ですか。旦那さん寝ぼけてませんか?。死体が動くわけないでしょう。」
 『どうでもいいから、早く来い。今すぐに来いと言ってるのだ!』
 
 ガチャり。回線を切った。 


664 :山好き@ ◆U0WxN8c4sc :02/11/02 18:27
(3)

 2週間くらい前から、日本国内いや世界中で暴動が発生していた。元々が政情不安定
 な地域では、内戦かと思われていたが、暴動の発生している国は、政情に関係無いよう
 だった。それはここ日本でも変わりはない。
 起り始めは、所轄のPCを派遣していた。が、直ぐにそんなものでは、済まなくなった。
 上層部の命令で、機動隊を派遣したのだが、あっという間に総崩れになった。現場から
 は、発砲許可を求める無線が入りつづけた。そんな声は情報が上部に流れるに従い、
 無視されていった。発生から3〜4日もしないうちに警察機構は、ほぼ壊滅した。
 政府は自衛隊に対して出動命令も検討したらしいのだが、総理は自衛隊創設以来始めて
 の武力使用を前提とした出動を命じた1号者となることを忌避して、逃げつづけた。
 その結果、警察機構と相前後して自衛隊も崩壊したようだ。
 残っているのは、自衛艦隊や潜水艦隊だけのようだ。いずれにせよ地上部隊で無いから
 関係無い。

 警察の施設のおかげで、建物は頑丈。食料のストックもある。自家発もあるので、暫く
 は生きていられる。でも、救援の道は全く無い。多分食料が尽きれば自殺するしか手は、
 無いのでろう。
 救援を求める電話は、頻繁にかかってくる。でも助けたくても派遣する要員は全く存在
 しない。


665 :山好き@ ◆U0WxN8c4sc :02/11/02 18:28
(4)

 ルルルルル…………… また鳴り出した。
 発信者番号を見てみる。さっきとは別な奴だ。
 「出てやるか。」ふと思った。希望を持たして、一気に失意のどん底え突き落とす。
 これが唯一の楽しみ。多分、俺がゾンビになるまで続けるだろう。
 「はい、110番です。」

−−−−−−−−−−−−−−−終わり−−−−−−−−−−−−−

666 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/02 18:49
オカ板的666GET

667 :山好き@ ◆U0WxN8c4sc :02/11/02 19:35
>>666
取られた。でも確変でないから、いいや(w

書いてみて、実に性格が悪いなということを実感。
これは、他の文章を書いているうちに派生しました。本体の方は進まず、多分没。

>>657
>ここの住人は、就労/就学時間帯が多いのだろうか、それとも、それ以外の
 時間帯かな?
私が2ch出来るのは、平日夜間と土日のみ。職場からはアク禁なので。
アクセスすると
 「このサイトのアクセスは業務に関係無いと判断〜」
 その後
 「今回のアクセスは記録されました。」
と出ます。ですから2chは職場からはご法度です。

668 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/02 23:16
ひとでなし〜(w>山好きさん
でも人間にはこういう部分ありますよね。
多かれ少なかれ。または自分に正直か否かで、表にでるだけの話で・・・

669 : ◆PfeBATiceI :02/11/03 15:30
  投 稿 作 品 数(完結してないお話は除外してます)

 3(前スレ:3):◆/mVzI6b6様           
13(前スレ:7):マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU様  
 2(前スレ:1):モスモス ◆y6aeqOM1Uk様     
 3(前スレ:1):名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI様 
 6(前スレ:2):山好き@ ◆U0WxN8c4sc様     
 3(前スレ:0):青田 ◆t291XhvMgA様       
 4(前スレ:0):エロ基地 ◆fHUDY9dFJs様     
 2(前スレ:0):数学屋 ◆Z62ETnTQww 様      
 1(前スレ:0):362 ◆QaMOJ0jvJg 様  
 1(前スレ:0):どうだろう?様
 1(前スレ:0):629様
 2(前スレ:0):カスケード様

前スレ(html化待ち)
【ゾンビ】ホームセンター攻防扁【ゾンビ】
http://curry.2ch.net/test/read.cgi/occult/1030468085/
        
 求 む 新 人 作 者
 ゾ ン ビ に 関 す る 色 々 な 
 シ チ ュ エ ー シ ョ ン を 楽 し め る 方
 堅 苦 し い ル ー ル 無 し で
 マ タ ー リ s a g e 進 行 で 
 下 手 糞 歓 迎 

670 :はずかしいけれど:02/11/03 16:19
「まずはホームセンターだな・・」
ヘルメットの中で呟きながらも周囲への注意は怠らなかった。
いくら奴らの動きがのろいとは言っても、急に物陰から飛び出されたらたまらない。
玄関先や車の横をすり抜けるときは特に用心した。
辺りにはケンタッキーフライドチキンを食べ散らかしたような肉片が散らばっていた
目的地もこのようになっていないと信じて・・

建物が見えてくる、駐車場入り口に折り重なるように止めてある車が混乱初期のままであることは一目で分かった。
「あれじゃ脱出手だては無いな」
ホームセンターに立てこもることは悪くはない、むしろ望ましいことだと思う。
最近は、100円コーナーなどという物も併設され、日用品 果ては食料品まで揃っている、バリケードを築くための資材、工具、発電機、思いのままだ!
しかし立てこもるのは、訓練された人たち? 指揮官に忠実な兵士?
いいや違う、わがままで人任せ、人の意見にはとりあえず反抗し 逆に意見を求められるとキレる若者、変に常識ぶって味方を得ようとする偽善者。
仮に優れた指導者がいたとしても最後には内部分裂、精神の弱い人が自暴自棄になり
陥落するのではないか?
間近に建物の様子を見て、自論が正しかった事を再確認した。
きちんと防御されていたものの内部から壊した跡があり、そこから奴らが侵入したみたいである。
車で逃げようとしたのだろう、出口付近では何度も体当たりして道をあけようとした
車の周りに肉片、いや骸が転がっていた。
「こりゃ内部は悲惨だろうな」手持ちの武器?(笑)作動確認の後 内部に!


671 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/03 16:52
>>670 はずかしいけれど さん

投稿はいいけど、sage進行しようや。

上げると荒れるからね。


672 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/03 18:34
>>山好きさん

読んだ感想。
実際にあったら、鬼、悪魔、人非人 といったところ。
食われたら、化けて出てやるぞ。と誓うだろうな(w。

>これは、他の文章を書いているうちに派生しました。本体の方は進まず、多分没。
本体の方の完成予定って無いのですか?

山好きさんに限らず、作者の方々はよくネタを思いつきますね。その点は感心します。

これからも、作品の投稿を宜しくお願いします。

673 :はずかしいけれど:02/11/03 22:02
「ゲームSTART!」そう呟いて屋内に入る、そうリセットはないゲームだ。
中は異様なくらい静かだった、ヘルメットのバイザーをあけ五感を集中する。
視野に入る奴らは5体か・・・手元のカートを押しながらゆっくり近づく。
「とりあえず視覚を奪うか・・」手元の水鉄砲で目を狙って撃つ、一瞬目を押さえる
ゾンビたち、痛みは無いのだろうが生前の癖は抜けないようだ。
この方法はすでに経験して有効だったから心配はしなかった、視覚を奪われた奴らに
こちらを捕捉する手だてはない、歌でも歌えば別だが(笑)
呆然とその場に立ちすくむか、異音がすればそちらに歩いてゆく・・・
手元の商品を入り口と反対側に投げてやる、カラカラカラン、、、と小さいがよく響く音だ、馬鹿ゾンビどもは音のする方向にゆらゆら歩いていく。
「んじゃ、お仕事お仕事♪」 カートに電池、ライターオイル、その他不足してきた物資を乗せてゆく、ただし警戒は怠らずひっそりと。
帰り道は簡単だった、車が通れるルートを確認しながらやってきたため、乗り捨ててある軽トラックに荷物を積んで帰るだけだった。
車のエンジン音でわらわら姿を現すゾンビだが、ルートさえ確かなら怖くはなかった。


674 :はずかしいけれど:02/11/03 23:03
軽トラを出そうとした時、かすかに「助けて・・」という声が聞こえたような気がした。
耳をすますが、「・・・」気のせいか、と思い車を出そうとした時、「助けて!」今度は確実に、
聞こえた。かなり弱ったようなかぼそい声だ。僕はフラフラと軽トラに近寄ってくるゾンビを、持っていた、
得物で次々と叩き潰した。斬っては捨て、斬っては捨てしながら声のする方に近寄っていった。
「どこだ!どこにいる!答えろ!」僕は叫んだ。
すると。近くの展示品の物置の扉が開いて、女子高の制服を来た女の子が飛び出してきた。
女の子は。僕の胸に飛び込み泣きじゃくる。暫く風呂にも入ってなかったのか、若い女の子の体臭がムッと
来た。

僕は、女の子を庇いながら、軽トラに向かった。ホームセンター付近のゾンビはそう数も多くなく、
僕達2人は無事軽トラの辿り付けた。

軽トラの室内に、女の子と一緒に入る。女の子はまだ、泣きじゃくっている。僕は「もう大丈夫だ。
どうして、あんな所にいたの?」と聞いたが、女の子の答えは無かった。狭い室内に女の子と2人でいると、
いやがおうにも、女の子の体臭を感じた。

僕は、思わず女の子の唇を奪った。激しく。もう勢いは止めようが無かった。狭い軽トラの室内で、
女子高の制服を破りながら、女の子をひんむいた。

675 :はずかしいけれど:02/11/03 23:23
女の子は泣きじゃくりながらも抵抗した。その弱弱しい抵抗ぶりが、僕の下半身に火を付けた。
「おい。助けたやったのだから、やらせろ。でないと、連中のど真ん中に放り出すぞ。」僕は言った。
女の子は恐怖に怯えながらも、それでもまるで幼児がするようにのように首を横に振った。
[パーン、パーン、パーン」僕は女の子の頬にビンタを放った。
「このアマ。死にてえのかよ。なんだったら希望を叶えてやろうか?」僕は凄んでみた。

女の子は両腕を胸の前で組んで抵抗の姿勢を崩さなかった。それは固い抵抗の意志を表していた。
僕は、女の子のスカートの中に手を入れた。女の子は激しく抵抗する。抵抗されながらも、白いフリルの
付いたパンティーが見えた。僕はパンティーに手をかけると、迷うことなく引き裂いた。そこには、
淡いピンク色のあそこが見えた。

もう、その頃には女の子は抵抗の意志を失ったかのようだった。僕はズボンを降ろして、一物を引きずり出した。
抵抗しない、女の子の両腿を抱えて、僕の下半身を女の子の股間に割り込ませた。

676 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/04 00:38
674,675
明らかに、文体が違いますね。


677 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/04 01:17
>>673〜676
全角sageでなく半角sageでお願いします・・・

678 :はずかしいけれど:02/11/04 01:22
エッチ好きの作家様ごくろうしゃんです。
では本編スタート! 遅筆でごめんしゃい。

「ただいま〜♪」「お帰り!無事だったかい?」
自宅に帰ると、彼が待ちくたびれたような顔をして出迎えてくれた。
「とりあえずこれ!」ポケットから戦利品の調味料を投げて渡す
「サンキュー」左手でキャッチしながら彼は笑った。
ごつい体に似合わず料理好きで、備蓄食糧を上手に調理してくれていた。
こういう極限状態において食事は重要な意味をもつ、うまい物を食っていれば
やはり思考もまとまるという訳だ。
「で、状況はどうだったんだ?」フライパンを片手に聞いてくる。
「ああ、食事しながら話すよ」プロテクターをはずしながら答えた。

「で、今後だけど・・」食事の後、彼は口を開いた「移動は延期かい?」
「ゾンビの頭かち割るのに抵抗がないか?」
「いいや、まだ解らない・・たぶんいけると思う」
「焦ることはないさ まだね・・」

今日の探索で、推論を裏付ける事が多々有ったのは有益だった。
それはこの地域においてはゾンビが減っているということ。
なぜか?行動形態を見ていて気がついたのだが、奴らは動く物に反応する
すなわち一端襲われだすと、付近の奴らが気がついて続々とやってくる。
獲物が無くなればその場にとどまるのだが、たまたま移動好きなゾンビがいれば
まさになんとかのネズミみたいにゾロゾロついてゆくのだ。
又、他にも我々のように立てこもっている人たちも結構居ると言うこと。
帰り道、車の音に反応するように窓の開閉があった、助けて欲しそうな顔を
こちらに向けながら・・・
叫べば奴らに気づかれるため無言だった、しかしいつまで持つか?
「やはりあの計画に移るべきか」自分自身に問いかけていた・・・。

679 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/04 03:28
皆さん、オカ板は1レス何行まででしたっけ?
皆さんの書いたものを読んで自分でも書いてみたくなったんですが、
1レスあたりどの程度の分量まで大丈夫なのか良くわかりません。
お尻の方がいらっしゃったら教えていただけませんか。

なお私は初めて見たゾンビ映画がバタリアンで、その後ロメロ三部作ではまりました。
もっともどの作品も見たその夜は必ず夢でうなされてますが。
しかもトラウマになったせいか同じような悪夢を繰り返しで(藁

680 :山好き@ ◆U0WxN8c4sc :02/11/04 06:33
>>679
>皆さん、オカ板は1レス何行まででしたっけ?
よく分りませんが、>>678 はずかしいけれどさんの例だと、28行はOKですね。
私は25行程度を基本にしてます。
ただ文章のつながりとかを考慮すると、多少前後しますが。

あやふやな回答でスマソ



681 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/04 18:11
何時まで待ってもスレは伸びない。
会社から帰ってきて一番に見たのに。激しく欝。



682 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/04 20:25
書く苦しみ、産みの苦しみは大変なもんです。
それ以上に、出来上がり感想をもらえたときの喜びも大きいものですが、
創作に時間がかかるのは常識です。
あせらず気長に待ってみませんか。

683 :はずかしいけれど:02/11/05 16:47
机上の空論がどこまで通用するか?
ゾンビ発生初期に生き残るのは偶然とか幸運、果ては近親者が優れている場合が多いと思う。
しかしながら一月も過ぎれば話は変わってくる、体力的に弱いもの、精神的弱者
立てこもる場所、仲間の裏切り…等 様々なことを乗り越えた人たちが生き残る
この状態でこその集団籠城こそが、来るべき救出劇に有効なのではないかと。
当初混乱を極めた事態も多少改善されている情報がラジオから流れはじめた。
自衛隊がもっとも駐屯していた北海道が真っ先に平静を取り戻しつつあるようだ。
しかしながら救援がすぐにくるとは考えにくい今、救助を優先されるには?
そう、人数の確保と救出しやすい場所が必要なのだった。

3日後 「さぁて、作戦その1行きまっしょい」
冗談交じりの掛け声とともに僕たちは外に出た。 今回は付近住民探索及びゾンビ
ちょこっと殲滅計画である。
「は〜い1名様ご案内♪」道に出て5分もしないうちに1体がゆらゆら歩いていた。
早速目つぶし、「手順を見ていてね」彼にいいながら後ろに回り込み足を引っかける、
ゾンビはなすすべもなく前向きに倒れた。
「それから」肩を踏みつけて首の後ろ、脊髄にスコップを突き立てた!
ぶしゅっと形容しがたい音がしてゾンビは動きを止める。
「簡単だろ?わざわざ斧を振り上げて頭をねらわなくても良いし、何より体力の消耗がない!」
彼は感心したように頷くだけだった・・・

684 :はずかしいけれど:02/11/05 17:08
「さすがにちょっと疲れてきたかな」サンポールを補充しながら声を掛ける。
行動不能にしてゾンビは100体を超えただろうか?
「結構いるもんだな」彼も額に汗をにじませながら笑って会釈する。
その時だった「そこのあなた方!」低いがよく通る声が聞こえる、振り返ると少し離れた一戸建ての二階から おいでおいでをする手が見えた。
「今ドアを開けます、入って!」
僕たちはいわれるままに、その家にお邪魔した。

出迎えてくれたのは子供二人だった、子供といっても高校生のおねいさんと
中学3年の妹だが、第一声が「私たちを助けてください」だった。
僕は一言「まずはお茶でも飲んで、マターリしましょ!」隣の彼は吹き出した!!

685 :はずかしいけれど:02/11/05 17:35
「こんなものしかありませんけど・・」
ミルクのないコーヒーを差し出してくれた彼女、よく見ればかなりやつれて見えた
「食料は?」「もう底をつきました・・・」悲しそうにうつむいて答える。
「出番だな・・」彼がウインクしながらザックを開ける・・
15分後には明るい食卓が始まった、彼女たちは黙々と箸を口に運ぶ、でもその顔は
初めて見たときとはうってかわった明るさを取り戻していた。
僕たちも久しぶりに見る女性の笑い顔に、顔を見合わせて笑った。

食事が済んで、相変わらずミルクのないコーヒーをすすりながら外を見る
「日が暮れてきたな」呟くと、「是非家に泊まっていって!」おねいさんが叫んだ。
「え?!」あまりにも強い語気だったのでびっくりしていると、
「もう限界なんです、おびえて眠るのは・・・・」
うずくまってすすり泣く彼女に「わかったよ、安心してお休み」声を掛けると
僕たちは戸締まりのチェックに回った。

686 :はずいにゃあ:02/11/05 20:14
夜中に身体にむずがゆさを感じて目を覚ました僕は
小人に捕らえられたガリバーのように自分が縛られているに気づいた。
混乱の中にいる僕に対して、
「あら、目をさましちゃったんですの。睡眠薬がたりなかったの
かしら。ずっと寝ていた方が楽に死ねたのに。」
声の方を向くと、高校生のおねいさんがたっていて、そのとなりには
おねいさんの服のすそにすがりつく妹が居た。そしてその後ろには
首をゆらゆらさせて、顔色の悪い女性が・・・口から血をたらして・・・
あれは・・・ゾンビじゃないか。何故あの姉妹は襲われないんだ。何故・・・
「驚きました? 彼女はもと私たちの母です。」
ちょっと待ってくれ。あまりのことに口をきけない僕におねいさんは
優しく微笑むと話を続けた。
「一ヶ月前、母は買い物からかえってくると高熱を出して倒れたんです。
その後、いわゆるゾンビになったんですけど、不思議に私たちには危害を
加えないんです。何故って?母の愛かしらね。浮気ばかりして困らせていた
父はあっという間に母に食べられちゃいましたけど。その後、母は食べ物
を欲しがるんですけど、しばらくは我慢させていましたの。だって普通の
食べ物は食べませんし、生きた人間を食べさせるわけにもいかないでしょう。」
 状況が見えてきた。ゾンビによっていろいろ個体差があることは分かっていた。
移動好きのゾンビもいるし、人間だった時の反射を残しているゾンビもいる
んだから、母としての記憶を忘れないゾンビももしかして・・・
おねいさんはさらに話を続ける。
「でも、あんまりおなかをすかせちゃったからかしらねえ。2週間まえ
私がちょっと目を離したとき、この子を食べちゃおうとしたの。」
おねいさんはすがりついてふるえている妹を自分の方に抱き寄せた。
「しょうがないから、お母さんに代わりの餌をあげることにしたの。
最初の餌はおまわりさん。その次は自衛隊員。みいんなお母さんが食べちゃったの。
男の人って単純なのね。」

687 :はずいにゃあ:02/11/05 20:24
畜生!!罠にはまった!!こんなことは考えもしなかった。
「お友達はもうお母さんが食べちゃったし、あなたは眠らせたままお母さんの
明日の朝ごはんにしようと思ったんだけれど。しょうがないわね、さ、お母さん
お夜食よ。」
ようやく口が聞けるようになった僕は必死で彼女の説得にかかる。
「目を覚ませよ。お母さんはもう死んでるんだ。それはお母さんの姿を
してるだけで・・・」
僕を説得をさえぎるように、おねいさんは冷たく笑って言った。
「あなたはひどいことを言う人ね。お母さんは今でも私のお母さんよ。今でも
眠る前には私たちが怖くないようにって子守唄を歌ってくれるのよ。
ね、お母さん」
おねいさんがゾンビに視線を向けるとそのゾンビは低くかすれる声で歌いだした。
「ね・・ん・・ね・・・ん・・こ・・・ろ・・・り・・・・よ・・・
 お・・ころ・・り・・・よ・・・」
子守唄を歌いながらゾンビはゆっくりと僕に近づいてくる。

688 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/05 20:32
だんだん、前スレのリレー小説に近くなってきた(w

689 :はずかしいけれど:02/11/05 20:58
拗ねちゃいました・・・・
もう書くのやめます・・・

690 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/05 21:30
(プ
レベルの低いもん書いてるからだ。自業自得。

691 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/05 21:32
あげんな

692 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/05 22:18
ageてあげるよ。

693 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/05 22:25
なんかだんだん『ここはひどいインターネット』になってきたなぁ
はずかしいけれどさんトリップ付けたら?

694 :はずかしいけれど ◆QF0ypwgJ42 :02/11/05 22:41
>>690
レベル低いですか・・・それは承知の上なんですが。
あなたの作品読ませてください。

695 :はずかしいにゃあ:02/11/05 22:43
>>はずかしいけれどさん
正直茶々いれてごめん。

696 :はずかしいけれど ◆QF0ypwgJ42 :02/11/05 22:48
皆さんの作品を読ませていただいて、自分の文章表現力の稚拙さに悩んでいます。
この手の作品は、不幸一直線なものが多い中、明るい未来に向けて・・・がんばる主人公たち
このコンセプトで書いていきたいです。

697 :はずかしいけれど ◆QF0ypwgJ42 :02/11/05 22:59
>>695
最初は正直ムッときましたが、こういう展開もあるかもですね。
軍事基地で飼われていたバブを思い出しちゃいました。
自分で鍵を外し、誉めてもらおうとしたバブが見たもの、それは床に横たわる
骸と化した博士、あのときのバブの表情が忘れられません。
はずいにゃぁさんの作品は バッドエンドと言うことで・・・

698 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/05 23:00
はずかしいけれどさんへ
これからの展開を期待して待っているひとりです。
2回目ですよね作品を乗っ取られたの・・・
きっと期待している方が多い証拠です。
どうか先を続けてください。お願いします。
はずかしいいにゃあさんへ
あなたのオリジナル作品に期待しています。

699 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/11/06 00:16
>>はずかしいけれどさん
生前?の記憶をまだ持っている母親ゾンビにグッときました。
続き期待して待ってますよ。

700 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/06 00:33
うわ!なんか自然にすりかわっていたから気づかなかった!
はずかしいけれど、はずかしいにゃあ両氏失礼しました。

701 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/06 09:43
>>はずかしいけれど
下手を下手と書いて何が悪い?
下手糞 下手糞 下手糞 下手糞 下手糞 下手糞

702 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/06 09:59
はずかしいけれど
>>701のことは気にするな

703 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/06 10:18
>>702

ワラタヨ

704 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/11/06 13:26
>>662-665 山好き@ ◆U0WxN8c4sc さま、遅レス ゴメヌ
 救われないストーリーに、読後すごい鬱になって、なぜか笑ってしまった。
それと同時に、この「電話を取り続ける警官」と同じことをやってみたい、
もしくは同じ状況ならやるだろうなと思ってしまう自分に気付き、
自分の心の中にある闇の部分を見せ付けられたような気がして、
自分自身に嫌悪を感じますた。

>はずかしいけれど ◆QF0ypwgJ42 さま、
 おお、話が続いている。舞台背景が背景だけに、軽快な文体にほっとさせられます。
>明るい未来に向けて・・・がんばる主人公たち
>このコンセプトで書いていきたいです。
 今後の展開に期待しています。


 そういえば、鳥さまの姿がまた見えなくなってしまつたのですが・・・。

705 :はずかしいけれど ◆QF0ypwgJ42 :02/11/06 16:02
『幸運』簡単な単語だが、とても大きな意味を持つ・・現在は。
二人で家の戸締まりを見て回ったが、今日まで無事でいられたのは本当に幸運としか
いいようがなかった。最近はやりの防犯型住宅には違いないが大量に押し寄せてきたら
やはり持ちこたえるのは困難だろう。
念のため交代で休むことにしたが、やはり寝付けなかった。
「眠れないのかい?」チョコバーをかじりながら彼は椅子に腰掛ける。
「ああ、彼女たちをどうするかって考えてたんだ」
「俺たちのアジトは?」「いや、それはできない! あくまでもあそこは最後の砦だ、
最後まで秘密にしておかなければ・・・」
そうなのだ,今後の計画が座礁しても避難場所があるというのは重要で、思い切った行動が取れるのもそのためだった。
「前線基地にしようと思う」「?」ホームセンターまでそれほど遠くないこの家は
立地としてはまぁまぁ良い条件だった。
次の日
「とりあえず必要なものを揃えるよ。」朝食をとりながら切り出した。
「私たちは?」心配そうに僕たちを見る「置いていくの?ねぇ!」
語気が強くなる・・「足手まといにならないから・・連れて行って」
「この家に戻ってくるよ」 「それでも良いから・・お願い!」
まだあまりぞろぞろ出歩きたくないのだったが 、彼女は譲る気がないようだった。


706 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/06 17:36
はずかしいにゃあ
の続きも読みたい

707 :はずかしいにゃあ・・・ほんとにごめん:02/11/06 18:40
「あ、待ってお母さん。」
おねいさんが声をかけると、僕に近づいていたゾンビは動きを止めて不思議そうに
振り返った。
「うふふ、いいこと思いついちゃった。」
おねいさんは薄く笑い
「お母さん、ちょっと待っててね。少し席をはずしてくれない?」
といった。言葉が通じるのだろうか、ゾンビはずりずりと動いて姉妹の側を抜けて
別室へと消えていった。姉妹の側を通る時妹の方は姉にひっしとしがみついていた。
「あなたも、このままじゃ死んでも死に切れないでしょうし、最後にいいこと
してあげる。なんてね。ほんとはあたしが欲しいだけだけど。」
おねいさんはくすくすと笑いながら ゆっくりと服を脱ぎ始めた。下着だけになった
おねいさんの体臭がむわりと漂ってくる。
「ほら、何をしてるの?あなたも脱がなきゃだめでしょ。」
おねいさんは妹の服を脱がしにかかる。妹は恥ずかしそうにしながらも、おねいさんに
されるがままになっている。
「うふふふふ。どう?」
僕の目の前には下着だけになった姉妹がいる。そんな姿を目にした僕は、
死が傍らに迫っているにもかかわらず、ズボンの前を痛いほどに張りつめさせてし
まっていた。

708 :はずかしいにゃあ・・・ほんとにごめん:02/11/06 18:52
「あら、こんなに元気なのね。」
おねいさんは僕のズボンのふくらみを優しく撫でる。一ヶ月間の禁欲のためか、
それだけで快感が背筋にぞくぞくと走る。妹は僕の顔の上にまたがり必死に股間を
こすりつけている。中学生の妹の体臭は風呂に入っていないこともあり、下着ごし
でもすさまじい匂いだった。
「ごめんなさいね。なにぶん状況が状況ですからお風呂にも入れないし、シャワーも
浴びれないでしょう?女の子が不潔にしてちゃあだめよねえ。さあ、お兄さん。
なめてきれいにしてあげてね。お兄さんはあたしがきれいにしてあげるからね。」
そういうとおねいさんは、僕のズボンをずらし、パンツからペニスを取り出すと
口に含むとねっとりと舌を絡ませた。それを見た妹は腰をちょっと浮かせると、下着を
ずらす。僕の顔の前に中学生の割れ目が姿をあらわした。

709 :山好き@ ◆U0WxN8c4sc :02/11/06 20:00
>>はずかしいけれど ◆QF0ypwgJ42 様 乙です。
>皆さんの作品を読ませていただいて、自分の文章表現力の稚拙さに悩んでいます。
何をおっしゃいます。毎回、毎回作品に引き込まれてしまいます。
私は、こういう動きのある文章はどうも苦手で。克服しなければなと思ってます。

頑張って最後まで書き続けて下さい。お待ちしています。

>>はずかしいにゃあ・・・ほんとにごめん 様
他人の作品の乗っ取りは良くないですよ。オリジナル作品で行きましょう。


710 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/06 20:16
乗っ取りはやめてよ!
はずかしいけれどさんの話楽しみにしてるのに。
失礼でしょ!?

711 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/06 20:38
中々進まないね。荒らされるのも判るよ。

712 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/06 21:13
>>709>>710
スマン
「はずかしいにゃあ」さんのも面白い
「はずかしいけれど」さんのと同時進行なのも良い
(同時進行なのは当たり前だけど)
HN見れば別人(別物語)なのは分かるので
しばらく黙認できないですか?
僕は「はずかしいけれど」さんと「はずかしいにゃあ」さん両方読みたいです
「はずかしいけれど」さんも697で肯定してように思えますし

713 :はずかしいけれど ◆QF0ypwgJ42 :02/11/06 21:56
とうとう彼女に押し切られる形で僕たちは家を後にした。
4人で運べる物資には限りがあるしここはやはり車が良いだろうと言うことになり、
「僕が車を取ってくるよ」「ああ、彼女たちは俺が守る」そんな会話をしていると
妹の方が初めて口を開いた「ねぇ、おじさん!?」え?おじさんって?僕?
「だ〜れが おじさんじゃぁ〜 」吉本のノリで首を絞めてゆする
「おにーさんと言え〜〜この小悪魔ぁ〜〜」
「瑠璃よ、篠崎 瑠璃」いたずらっぽく笑う。
だめだ、封印していた自分が顔をだしてしまう・・・
「ルリルリって呼んでもいいかな?」 横で彼が大笑いする「とうとう地が出たな!」
そうだった 僕はアニメファンだった しかもロリコン・・・・
「今までクールを気取ってたのに、、くそっ!」恥ずかしさを隠すように背中を向けた。しかし 小さな呟きは聞き逃さなかった。
「男なんて、みんなバカばっか・・・」
手近の自転車に乗ると僕はその場を後にした。

車で戻ってきたのは10分もしなかっただろうか?
以前無断借用したトラックだ、燃料もたっぷり補充してある。
「お待たせ」 よく見ると新しい死体が5つほど転がっ
てる 「大丈夫だったか?」
そばによると 水鉄砲を抱えた彼女たちが得意そうに微笑んでいた。
「新人スナイパー様はどうですかね? 少し嫌みっぽく言ってみる」
「たいしたものだよ、連携も良いしね これなら多少のゾンビでも何とかなるかも」
これならホームセンター制圧も希望が持てるな?! 胸が弾んだ。


714 :はずかしいけれど ◆QF0ypwgJ42 :02/11/06 22:01
相変わらずの遅筆でごめんなさいね。
今回からちょっと明るいノリで行こうかな?なんて考えてます。
まずは設定をきちんとしておきたかったもので、これからは掛け合い漫才なんかも
表現してみたいです。
ここで今後中核をなす人物について補足を。
この物語は 「僕」から見た世界です、彼はパートナーですが話の中で
死んでしまうかも?なんて考えていたので あえて名前は出しませんでした。
しかし今後はせりふなどで混乱するとまずいので 次回それぞれから見た
短編ショートを書きたいと思います。
え? そんなんええから本編進めろ!!
そういわずによろしくお願いしますね。

それと はずかしいにゃぁ様 サイドストーリーエッチ編として進めてくださって
かまいませんよ。 少しでもレスがのびるのは喜ばしいですから。
ただし世界観だけはいじらないでねっ。

715 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/11/06 22:55
 お邪魔いたします。ちょっと間に挟みますね。ゴメソ

716 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/11/06 22:56
(1)
政府発表:
「死体が生き返り、生きている人間を襲うというデマが流れていますが、
 無責任な言動に国民の皆さんは惑わされないよう重ねてお願いいたします」


 テレビの画面から、アナウンサーが政府の発表を繰り返し伝えた。
しかし、政府が何を発表しようと現実は変わらない。
街に一歩出てみれば、過酷な状況が待ち構えている。
“画面の中では夢物語が進行しているようだ”
大多数の国民はそんなことを思いながらも、
他にやることがないので画面をただ眺めている。


「首相! 政府発表であんなことを言われては困ります。現に死体は生き返って…」
「いや、そんなことは断じて認めない。あれは伝染病によって
 一旦仮死状態になっただけで、患者は若干の凶暴性を帯びただけだ」
「しかし、どう見たって死んでいるような人間まで動いているのは
 どのように説明なさるおつもりですか!?」
「では、早急に真相を解明したまえ」

717 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/11/06 22:57
(2)
政府発表:
「国内に蔓延している伝染病は猛威をふるっていますが、
 ワクチンは完成し、現在配布が行われています」


 今日、アナウンサーが新たな政府発表を読み上げた。
ワクチンを配布中? どうやって配布しているというのだ?
こんな状態でそんな情報を流したら、
我先を争って関係部署に人が殺到するのは目に見えている。
政府はまた新たな被害者を増やそうというのか?


「首相! ワクチンが出来たなどという情報を私は得ておりません」
「それはそうだろう。実際には出来ていないのだから」
「では、なぜあのような発表を…」
「いいかね、このまま何もしないわけにはいかないのだよ。
 国民は不安に怯えている。その不安を取り除くための方便なのだ」
「しかし、この情報によって新たな混乱が生まれつつあります」
「治安の維持は警察の仕事ではないか。総力を結集して混乱を防ぎたまえ」

718 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/11/06 22:58
(3)
政府発表:
「ただいま、病院その他に民衆が集中し、混乱が起きています。
 ワクチンの配布は各自治体によって国民の皆様のお手元に届くよう、努力中です。
 徒に騒がず、しばらくお待ちください」


 人口の多い都市部は、政府が言うところの「伝染病患者」で満ちている。
役所はすでに崩壊状態だが、家から出ることの出来ない生存者はそれを知る術がない。
よって、生者は来るはずの無いワクチンをひたすら待っている。
電気・水道・ガス等のライフラインはまだ生きているが、
これが切れたときのことを考えると恐ろしい。
それでもなお、国民のほとんどはテレビから流れる情報を信じるしかなかった。


「首相! 都市部の自治体などとっくの昔に崩壊しています」
「それは私の責任ではないだろう。それにそんなことはわかっているのだよ」
「では、なぜあのような発表を?」
「パニックを起こさないための情報操作も必要なのだ。
 それに、都市部以外の自治体関係各所はまだ生きている可能性もあるだろう」
「都市部は見殺しですか!?」
「そう取られては困る。ところで、ワクチンはまだできないのか?」

719 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/11/06 22:59
(4)
政府発表:
「ワクチンの配布は順調に行われていますが、混乱の大きい都市部では
 若干の遅れが出ています。いましばらくお待ちください」


 外を見れば生者の姿はすでに無く、ワクチンの配布など信じがたいものがあった。
国民は、万に一つという可能性を信じてひたすら待ち続けていた。
その忍耐もいつまで持つのかはわからない。
 政府は未だに、現実を国民に伝えようとはしていなかった。


「首相! もうどうにもなりません。ワクチンはまるで効きません」
「泣き言を言うな。効かないとしてもこれしか手がないのだ
 ワクチンの配布を続けて時間をかせぎたまえ。パニックを避ける方便だ」
「パニックは避けられても被害は広がる一方です」
「これでも病気の解明を急いでいるのだ。言われた通りにことを運べ」

720 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/11/06 23:00
(5)
政府発表:
「配布されたワクチンですが、これはすでに発病した方に効果は無く、
 あくまで予防の措置としてのものであることをお忘れなきようお願いします」


 ようやくワクチンなるものが届いた。
本当にワクチンを配布していること自体、信じられないことだった。
政府の発表では予防の効果しかないということだったが、
効果があるのか無いのかわからないものを服用しようとは思わなかった。
しばらくすれば、不安に駆られた国民がその効果のほどを見せつけてくれるだろう。
 感染の恐れが消えたことから、事態を楽観視した国民が食料を求めて外出しだした。
そして、ほとんどが感染以前に食われて消えていった。生者も死者も飢えているのだ。


「首相! 国民が伝染病患者に食われる事件が増加しております」
「食われる、などという言葉を使ってくれるな。
 強暴な感染者が健常者を襲っているだけだ」
「あと、ワクチンが偽薬であるということが露呈しつつあります」
「ワクチンであるということで押し通したまえ。
 そもそも、人が人を食うなどということを政府として発表出来る道理がない
 例え事実がそうであったとしても、それを認めるわけにはいかん」

721 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/11/06 23:01
(6)
政府発表:
「国民の皆さん、内閣総理大臣の○○です。現在、国内では非常に大きな混乱が発生
 しております。(中略)この事態に対し、政府は善処する所存です。
一部のメディアでは『死者が甦り、生者を襲う』などと
おもしろ半分に取り上げていますが、どうか政府の発表に従い、
デマに惑わされないよう、冷静な行動をお願いいたします。
 繰り返します。国民の皆さん・・・」


 テレビには首相自らがとうとう登場した。
しかし、そのことが事態の沈静化に貢献することはなかった。
何しろ、国民はのんびりテレビを見ていられる状況になかったからだ。
結局のところ、混乱が始まってからというもの、
政府が本当のことを国民に伝えることはなかった。
それゆえにか国内に大きなパニックが起こることはなかった。
ほとんどの国民はただ静かに死んでいき、ある者は甦って生者を襲って食らった。
しばらくすれば、国内は死者ばかりになるだろう。
政府発表の嘘を誰もとがめない代わり、政府発表を目にとめようともしなくなる。
本当に平和な世界が訪れようとしている予感を感じつつ、
俺はテレビのスイッチを切り、杯を上げてつぶやいた。

「新たなる秩序に乾杯」


       ―――――――終わり―――――――


722 :はずかしいけれど ◆QF0ypwgJ42 :02/11/06 23:19
『井上 健次郎』

そう、あいつと寝食を共にしてもうそろそろ一月になる・・
会社の同僚で、一緒に遊ぶなどと言うことはなかったが、仲間内からは
軍事お宅とか、アニメお宅などと言うやつもいたが気にはしなかった。
別に自分の生活さえ脅かさなければ、どうでも良いことだと思っていた。
あいつの良さを垣間見る機会があったのは、そう去年の夏に会社主催でバーベキュー大会
なるものを行ったときだ。
こういう場所では人間の本質がよく出る、よく言う縁の下の力持ちとでもいうのか
周りを見て不備な点に進んで行動するというか・・
川縁でけがをしたOLが居たのだが その子はお世辞にもかわいくはなかった
『救急箱ならテントに有るから・・』冷たく言い放つ男子社員、彼女はとぼとぼと
歩いていった、「ひどい奴らだな」そう思いながらも介護にいけなかった。
「ちょっとまって」振り返ると、あいつが携帯椅子を抱えながら彼女に向かってた、
「ここに座ってな!薬を見てくるよ」言い方はぶっきらぼうだが優しさは感じられる。
テントのなかを覗いて、ちっ!と舌打ちをしたかと思うと自分のザックへ戻り救急用具を
取り出してきたようだ。
足首をちゃんとチェックして傷口の消毒と、おまけに湿布薬まで・・・
彼女はあまり感謝していないようだったが本人は気にする様子もなく包帯を巻いていた。
それからは、あいつの親切を目撃する機会が多く有った、何のことはないほんの小さな
事なのだが、みんなは避けてしまう、、、しかし面倒がらずにできるやつ。
いつしか尊敬にも似た感情が生じていた、だからだろうか、やつが一緒に立てこもらないか?こういって玄関先に現れたとき、何の躊躇もなく「いいよ!」って答えた自分が居た。

以前「どうして俺を?」って尋ねたことがある、あいつは少し照れたように
「ケンシロウに似ていたから」って笑いながら言ったっけ、北斗の拳は知っていたが
あまりにも突拍子のない答えに言葉を失ったっけ、、、
まぁ要するに 物静かで力持ち 自覚はないんだが優しいらしい?
理論派だが行動派でもあるあいつになら、この命預けても良いかな、なんて思う今日この頃だ、今日もひょうひょうとホームセンターに物資の補給に行っている。

723 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/11/07 01:54
>はずかしいにゃあ・・・ さま、
 ゾンビの母親が出てきたときには、おおっ、と思いましたが、
その後の話を読んで、どうなっていくのかまるで先読みできなくなりますた。
なんかこの先、大どんでん返しがあるような気が・・・。

>はずかしいけれど ◆QF0ypwgJ42 さま、
 続き、楽しみに拝読させていただいております。
ある意味、この状況の中、明るいノリでお話が進行していることに驚きを感じます。
少なくとも、私には明るいノリの話は書けそうにないだけに。

 おっと、リロードかけたら、はずかしいけれど ◆QF0ypwgJ42 さまのお話が!
ちょっと他で遊んで、時間潰してました(w

724 :はずかしいにゃあ・・・ほんとにごめん:02/11/07 02:40
妹の割れ目は無毛で、剃刀で一筋の切れ目を入れたかのようだった。その割れ目は
ぴったりと閉じていたが、しっとりと愛液で湿り気を帯びていた。妹はその割れ目
を僕の口の上に押し付け、ぐいぐいとこすりつけるように前後に動き始めた。
「あらら、瑠璃ったら頑張っちゃって。そんなにお兄さんのことが気に入っちゃったの?」
おねいさんは僕のペニスから口を離して妹に声をかける。今まで一言も口を聞かなかった
からわからなかったが、彼女の名前は瑠璃というようだ。
「んっんん・・・」
瑠璃は返事の変わりにいっそう激しく腰をゆすり、快感を味わおうとしていた。
「ほらほらお兄さん。瑠璃をきれいにしてくれなきゃ。」
僕は半ばやけくそになり、瑠璃の割れ目に舌を伸ばした。

725 :はずかしいにゃあ・・・ほんとにごめん:02/11/07 02:41
股間の方が限界に近づきつつあった。おねいさんの愛撫に耐え切れなくなった
ペニスはびくびくと脈打つと一か月分の精液を吐き出していた。
「んふ、すご・・」
おねいさんは精液と唾液のましったねっとりした液体を吐き出すと、満足げに笑った。
股間の方に気をとられていたため口の方がお留守になったらしく、瑠璃は不満げにうめくと
太ももで僕の顔を挟み体重をぐいとかけてきた。僕は息が苦しくなり、酸素を求めて瑠璃の
割れ目をかき分ける。それは当然、瑠璃に快感を与えることになり、とうとう感極まった
瑠璃はひくひくと身体を小刻みに震わせたあと、ぐったりと力が抜けていった。
「お、おねいちゃあん。」
甘えた声で姉を呼ぶ少女におねいさんは
「いつもみたいに我慢できないのね。いいわよ。しちゃっても。お兄さんになめて
きれいにしてもらえるしね。」
その言葉のすぐ後、僕の顔に瑠璃のおしっこが注がれてきた。

726 :はずかしいにゃあ・・・ほんとにごめん:02/11/07 02:41
「はあ・・はあ・・」
ようやく息がつけるようになった。あの後おしっこまみれの瑠璃のあそこを舐めさせられた
あと、おねいさんも僕にまたがっておしっこをしていた。
「どう、満足した?それじゃあそろそろお母さんのごはんになってもらおうかしらね。」
ゾンビがゆっくりと部屋に入ってくる。僕はロープをほどこうと必死であがく、身体さえ
動かせればゾンビの一体ぐらいどうとでもなるのに。こんな死に方なんてあんまりだ。
僕は覚悟を決め、せめて首筋への一噛みで絶命できますようにと祈り、目をつぶった。
だが・・・最後のときがなかなかこない。僕はぎゅっとつぶっていた目をあける。
ゾンビの動きがおかしい・・・物欲しそうに姉妹をみつめている。どうしたんだろう。
「どうしたの?お母さん。おなか減っていないの?」おねいさんが問い掛けてもゾンビは
「ぐ・・うぐ・・・」とうめき声をあげるのみだ。おねいさんは訳がわからないようだ。
だが瑠璃は感がいいのかすぐに察したようだ。
「おねいちゃん、お母さんもエッチなことしたいんだって」


727 :はずかしいけれど ◆QF0ypwgJ42 :02/11/07 03:26
『篠崎 真由美』

どれだけの時間・・幾日が過ぎたか・・・
机の上のデジタル時計はいつもと同じように時を告げる・・・。
今日も二階の窓から外を見つめる・・父さんたちの帰りを願い・・・・

忌まわしい事件が噂になったとき、事の真相はともかく父さんは家の出入り口の
補強を始めた、今年中学になる弟も父の手伝いをおもしろ半分にしていた。
日曜大工が好きだったこともあって玄関以外の出入り口は堅く閉ざされ窓には光が
漏れぬよう遮光カーテンを付ける。
噂が本当だとわかったのは、隣近所からの悲鳴が聞こえたときだった、父は「静かにしているんだよ」と 私たちを抱きしめてくれた。
音を立てぬよう2階での生活が主となり否が応でも近隣の状況はわかった。
たまに金属バットを振り回しながら「楽勝じゃん!」などと叫びながら歩いているグループが居たが2度と見ることは無かった。ときおり車に家財道具満載の人たちも見かけたが、最近は生ける屍だけがふらふら歩いてゆく・・・
一週間前の事だった「このまま籠城していても食料がつきる・・」父さんは決心したように口を開いた、「私も手伝う!」そういったけれど「若い娘がいれば別の意味で危険だ」と一蹴された。
「僕が一緒に行くから、おねーちゃんは心配しないで」父と弟はエヘンと胸を張って出て行った。その笑顔が最後の記憶・・・・・

今日も外を眺めてる・・あれ? 変な格好のゾンビ?じっと目をこらす・・・
皮のツナギに何か防具を纏いちょこまか動きながら移動している、声を掛けようと思うが
思い切ることができない・・・


728 :はずかしいにゃあ・・・ほんとにごめん:02/11/07 03:27
「な、なんですとおおお。そ、それだけは、やめてえええええ」思わず絶叫する。
「うるさいわね。大きな声出したら外のゾンビどもがよってくるでしょうが。」
いつものやさしい声でなく荒っぽい声になった真由美おねいさんはまだペニスをぷらぷら
させていた僕の股間にどかっと蹴りを入れた。
「ぐううう」
うめく僕。
「瑠璃。お兄さんに猿轡しちゃいなさい。大声あげられたら大変だしね」
瑠璃は黙ってうなずくとタオルで僕の口に猿轡をかました。
「そう、お母さんもしたくなっちゃったのね。いいわ、お兄さんに協力してもらいましょう」
ゾンビはもぞもぞと動いていたが、服を脱ぐのも難しいようだ。ゾンビになると服を脱ぐという
動きさえ出来なくなるらしい。真由美おねいさんはゾンビのスカートをはずし、下着を取り外そうと
した。ゾンビの体はあざと傷だらけでとても正視できるようなものではない。肉もくさりかけで
真由美おねいさんがゾンビの服をはぐたびに、服にこびりついたくさった肉がみっちりっとはがれていた。
「お母さん。かわいそう。こんなになっちゃって。でも大丈夫よ。どんな姿になってもお母さんは
私たちのお母さんだもん」
真由美おねいさんはようやくゾンビの服を全てはがしおわった。真由美おねいさんは
僕の股間に目をやると、
「あら、お兄さん元気がないみたいねえ。さっきまでの元気はどうしたの?」
「ぐううむぐぐぐぐ」(元気なわけないだろう)
「あ、そうそう猿轡してたんだっけ。大丈夫よ。お母さんはこんなになる前は凄く美人で
近所でも評判になるくらいだったのよ」
「ぐうう・・・うううううう」(やめろ、やめてくれええ)
「瑠璃、元気にしてあげなさい。お姉ちゃんがお兄ちゃんにしてたようにすればいいのよ」
瑠璃は僕のペニスを口に含んだ。男としての本能は瑠璃の小さな口と戸惑うような舌の動き
に反応して、こんな状況においてすらペニスをそそり立たせていた。


729 :はずかしいけれど ◆QF0ypwgJ42 :02/11/07 03:28
さっきから2時間も経ったろうか、またさっきの人が居る、帰ってゆくようだ。
 けれどさっきとは少し違う・・そう背中の鞄が膨らんでいる・・
手には何か銃のようなものを持っているようだけれど銃声は聞こえない、不思議なことにゾンビたちにはその人が見えてないようだった、彼は軽快に横をすり抜けて視界から
消えていった。

今日も外を眺めてる・・・あっ!この前の人だ!!今日は自転車に乗っている?
さすがにすぐに視界から消えた。
でも1時間もしないうちに現れた、今度は荷台に沢山のものを積んだ軽トラで走り去ってゆく・・・あの人は無事で なぜ父さんたちは帰ってこないの?
枯れていたと思っていた涙が出てきた・・・・・。

今日も窓から外を見ている、もう食料も無くなったし後は餓死するだけなのかな・・・
そんなことを考えていると またあの人だ! でも今日は二人?しかも様子が変!?
道行くゾンビを1体ずつ倒してゆく、淡々と正確に・・・
あの人たちなら・・襲われないかも? このままでも死ぬだけだし、私は最後の賭に出た「父さん私たちを守ってね」そう呟きながら、窓を開けた・・・・・

730 : ◆dve/1Ebaqs :02/11/07 03:29
割り込みかな。失礼します。
 都市は静けさを取り戻していた。
 道に車はほとんど無く、唯一コンビニの前に一台、エンジンをかけたままのメガクルーザーがあるだけだ。
 他に音をたてるものといえば、時折吹き抜ける風と街路をうろつく人影ぐらいしかない。
 朝靄の立ち込める早朝、都市はまだ眠りについたままだった。
 
 不思議なことにコンビニの店内には客が一人いるだけだった。早朝と言うこともあるだろうが、店員の姿は店の周囲にも見当たらなかった。
 もしここに注意深く観察する者がいれば、他にも奇妙な点があることを指摘するだろう。
 駐車場にはさまざまな品物が散乱しており、外から見える雑誌は妙に色あせている。第一自動ドアが閉まったままだ。
 客らしき青年の行動も奇妙なものだった。その手には棒状の物体が握られている。
 銃だ。SPAS(スパス)12。マガジンが溶接されていないところをみると違法品だろう。

 青年は棚の間やカウンターにトイレ、果ては裏の倉庫まで一通り覗いた跡で、品物を買い物籠ではなく持参したバックパックに詰め込んでいる。
 水、ビタミン剤、救急用具にチョコレートなど、選ぶ品物を見ているとどこかの山にでも登るかのようだ。
 一通り荷物を詰め終わると、青年はなにやらレジにメモを残すと店の外を窺った。
 道をうろつく人影が、ようやく異常にでも気づいたかゆっくりと店のほうへと向かおうとしているのが見て取れた。
 青年は慌てた風もなく自動ドアを手で開けて店を出、悠然と車に乗り込む。

 レジには「借用書 一之瀬尚也」と書かれた紙切れが残されていた。

731 :はずかしいにゃあ・・・ほんとにごめん:02/11/07 03:29
「うふ。ほーんと単純なのねえ。よかったこれならお母さんも満足できそう。さあお母さん。
準備できたわよ」
ゾンビはゆっくりと屹立した僕のペニスにまたがろうとした。真由美おねいさんは僕のペニスを
支えてゾンビの腐汁をたらしたあそこに狙いをつけていた。
「ふぐああああああ」(いやだあああああああああ)
ずぶりとゾンビの中にぺニスが入っていった。冷たい。ゾンビの中には暖かさのかけらもなかった。
腐った肉がぐちゃりとペニスに巻きついてくるのがわかる。
「ぐあ、んぐ、ぐうう。あぐう」
ゾンビがうなり声のようなものをあげる。
「お母さん。すごく感じてる。お兄さんすごいわ」
機械的に上下運動をするゾンビをつらぬいた僕のペニス。ゾンビとの結合部分からは腐った汁が
どろどろとあふれて、ぐちゃぐちゃと濁った音を立てている。
あまりの薄気味悪さに気が遠くなりながら僕は必死に考えていた。ゾンビには本能だけが
残る。その結論には到達していた。個体差が大きいことも。食欲が残るゾンビがいるんなら
当然・・・性欲だって・・・
ゾンビの機械的な動きが激しくなる。
「お兄さん、頑張って、もう少しでお母さんいっちゃうよ。ほらお母さん。もっと腰を動かして」
ゾンビの身体がびくびくと絶頂に達するかのように震え出す。最後にゾンビはペニスが抜ける
寸前まで腰を大きくあげると一気に突き刺した。ゾンビが身体をそらすと同時にペニスに巻きついた
腐肉はぎゅううっと締め付けてくる。僕は耐え切れずゾンビの中に精液を放っていた。
快感の果てだろうか。ゾンビは口から嘔吐物を吐き出してきた。びちゃびちゃと僕の腹部にゾンビの
胃の未消化の内容物がこぼれ出る。その中に人間の目玉を見つけたとき僕の意識は途切れた。

732 : ◆dve/1Ebaqs :02/11/07 03:31
 始まりがいつだったか、正確なことはわかっていない。いくつものメディアからの情報を総合したところ始まりは4月初日あたりの様だった。
 原因不明ながら、死亡したはずの人間が再活動し他者を喰う。この国で最も早くそのニュースを流したのは巨大掲示板Zchのオカルト板だった。
 後はお決まりの流れだった。誰も信じない間に感染者は増え、7月には政府組織は瓦解していた。
 尚也が親友に裏切られ、恋人を手にかけたのはその一月後。陽射しの眩しい、恋人の誕生日だった。
 
 尚也は愛車のメガクルーザーを走らせる。横に置いた地図にはかなりの書き込みがなされていた。
「9/2、ホームセンターにて針金等入手。立てこもった跡有。zおよび人見かけず」
「9/8、民家。予備用LPGボンベ入手。住人変化中のため血液サンプル確保後、観察」etc……
 尚也は新たな書き込み後、備え付けのラジオと無線機の電源をいれオートチューニングに任せた。
 放送が絶えて二月が経った。それでも尚也は欠かさずチェックしている。今日も応答は無い。
 窓の外では所々で生存者達が死者たちの朝食になっているのが見える。それを視界に入れても尚也の表情に変化は無い。無論車を止めて助けに行く様子も無かった。
 時折血まみれの人影が進路を塞ぐが、向けられた銃口と「俺には関係ない」の返事に沈黙した。
 それでも退かない場合は、脳に9mmパラを撃ち込むだけだ。
 しばらく走ると、前方に人影が現れた。負傷しているのか、片足を引きずりながら歩いている。
 尚也はスピードを徐々に落とし、男の200mほど手前で車を停車させた。
 車を降りずに、手元のマイクで負傷者に呼びかける。
「そこで止まってくれ。追われているのか?相手はどの程度の数だ」
「二人だ、妻と娘だ。発病しているらしい。助けてやってくれ」
 尚也は片手に散弾銃を持つと、再度周囲を確認してから車を降りた。
 周囲に人影がないことは分かっていたが、これが性質の悪い詐欺で無いとは言い切れない。
 尚也のように単独で行動するものは物資を十分に持っていることが多い。
 騙まし討ちでもすれば後は効率よく補給ができるというわけだ。

733 : ◆dve/1Ebaqs :02/11/07 03:32
「そこに横になって動くな。じっとしていろ」
 尚也は銃を男に向けて静かに言い放ち、黙って従った男の体に薄いビニールシートを被せた。
「足以外に負傷した箇所はあるか。感染者の体液を浴びたことは?入院や大きな病気をしたことは?」
 尚也の冷静な態度に男も安心したのか、すなおに質問に答えていく。
 怪我は足のみ、感染者との接触、傷病歴、アレルギー全て無しとのことだった。
「採血をする。薬との相性を調べるまではこれで我慢しろ」
 片手で手際よく採血し注射跡に脱脂綿を貼り付ける。血を即、液体の入った試験管に注入する。
 次に腰のポーチからアルミ包装された数錠の薬品を取り出し、水といっしょに手渡す。
「これは?」男が渡された薬品を眺めて聞く。
「痛み止めだ。後はこのバンドで止血しておけ」
「すまない、貴重だろうに。君は医者なのか?」
 尚也はそれを聞くと、かすかに笑みを浮かべて「そう見えるとしたらあんた重傷だな」と返した。
 尚也は全身を防弾着で包んでいた。どう見ても医者とは思えないだろう。
 
 応急処置を終えたところで、街路から二つの人影が尚也たちに向かって近づいてきた。
 男と同世代の中年女性と中学生ぐらいの女の子だった。
 視点は定まらず、口元が真っ赤に濡れていた。中年女性のほうは左腕の包帯を真っ赤に染めている。
「助けてやってくれと言ったな。俺にできるのは処理するだけだ。それでもいいならやってやる」
 冷静な言葉に男は息を飲んだ。だが決心はついていたのか、目を伏せて頷く。
「響子も、多佳子もあんな姿で生きているはつらいだろう。すまない、楽にしてやってくれ」
「分かった」尚也は銃を構えながら返す。
 ゆっくりと歩み寄ってくるに連れ、母子の差異がはっきりとしてきた。
 腐敗状況から、娘のほうが先に発病したのだろう。母親が負傷した場所からまだ出血しているところを見ると、今まで自分の身を娘に与えていたことが容易く想像できた。
 近親者への愛。それが発病患者の増加の原因のひとつだった。
 
 尚也は近づく二人の心臓を正確に撃ち抜いた。感染患者は心臓や脳を破壊することで死亡する。
 確実なのは脳組織の破壊だが、尚也は男の心情を慮って顔をきれいなまま残す方法をとったのだ。


734 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/11/07 03:34
割り込み失礼しました。
この時間でも書き込みがあるとは驚きです。
シーン1>>730
シーン2>>732
シーン3>>733です。
明日またまとめて上げたいと思います。
では。

735 :はずかしいけれど ◆QF0ypwgJ42 :02/11/07 03:36
うわああああんん!!
内容的につながるストーリーなのに タイミング悪いじょ〜〜しくしく。

736 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/07 06:01
その通りだ。
はずかしいにゃあの小説が良いところだったのに
途中で割り込む荒し◆dve/1Ebaqsfは死ね。て

737 :合坊@ジャックダルクさんありがとう♪ ◆W/ANgELIII :02/11/07 06:51
なんだかんだ言っても…















良スレだと思います。このスレ。

738 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/07 07:54
>734
(・∀・)イイ!!煽りは気にしないで下さいね。
このスレの名物のようなもんですから。
続き期待してますYO!

739 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/11/07 12:16
・はずかしいにゃあ・・・ほんとにごめん さま、
>ゾンビには本能だけが残る。その結論には到達していた。個体差が大きいことも。
>食欲が残るゾンビがいるんなら当然・・・性欲だって・・・(>>731

 あ、そういえばそうだ。考えも及ばなかったけど、確かに。

・はずかしいけれど ◆QF0ypwgJ42
 乙です。途中に割り込んでスマソ。
多少の割り込みは計算のうち、と割り切ってお書き進めてください。
私はしっかり読んでおりますよ。

・PIP ◆dve/1Ebaqs さま、
 いらっしゃいませ。クールな展開がすごくいいです。
>明日またまとめて上げたいと思います

の言葉にワクワクです。期待しております。

740 :はずかしいけれど ◆QF0ypwgJ42 :02/11/07 16:25
『篠崎 瑠璃』

コトコト・・・・小さな音で目が覚めた。おねーちゃんがコーヒーを作ってくれている
もう長い間食事らしい食事をしていない・・ダイエットになるかな?なんて思うけれど
誰に見せることもなく死んじゃうんだろな。
「ねぇ・・」「なぁに瑠璃」「お父さんたちは無事だよね・・・ただ帰ってこれない状況なだけだよね」「きっとそうよ、だから私たちも頑張らなきゃ・・ね。」「うん」
何度と無く繰り返されるおきまりの会話、大喧嘩して騒ぎたかった!けれど・・・
「もう少しの辛抱だよね、私頑張る!」こんな事しか言えなかった。

今日も退屈な日が繰り返されるのだろうか・・・そう思っていると おねーちゃんが階段を駆け下りてくる 呆然としている私の横を通り過ぎ玄関を開けようとする・・・
「!!な、何をするの?」 「ごめん瑠璃!最後の賭よ 分かって!」

玄関から入ってきたのは 普段ならあんたバカ?っていうような格好をした二人組だった。 けれどヘルメットを脱いだ顔は優しそうだった。


篠崎瑠璃 編です。 この子には何かと活躍してもらいたく思うので趣味、性格などは
あえて書きませんでした、今後の活躍に期待してください(笑)。


741 :はずかしいけれど ◆QF0ypwgJ42 :02/11/07 18:08
ホームセンターに向かう軽トラの荷台で僕は尋ねた。
「ねぇ ルリルリ」「まだその呼び方で良いって言ってないけど?」「うっ」
「いいわ、助けてくれたことだし・・・で、私はなんと呼べばいいのかな」
少し低いトーンで話す彼女に こう答えた 「おにいちゃん・・・」
一瞬軽蔑とも取れる眼差しを向けるも・・「そうね、こんな時代だもの・・いいわ」
「で、何?」 「いや、、返事が欲しかっただけだよ」
またもや あきれたって顔をしながら彼女はため息をついたようだ。

「じゃぁ打ち合わせ通りに」「おう!」
商品搬入口についた僕たちは気合いを入れた、後戻りはできない!とにかく今日このセンターを制圧しなくては・・・
以前きたときにシャッターの鍵は開けてある、15cmほど開けて覗く 「3体だ」
僕がシャッターを開ける、気がついたゾンビは振り向く 二人のスナイパーが的確に目標を捉える 奴らを沈黙させるのに3分かからなかった。
人数と言うものは意味を持つ、二組だと前後左右に索敵できる・・・
まずは奴らの数を増やさないようにしなくては・・とりあえず目つぶしをかけながら
破られたバリケードに向かう、以前車を真横に止めて帰ったのが効いている、新たな進入は無いようだ・・応急処置の封鎖をして店内の掃討に戻る。

一時間後 すべてのゾンビを殺した後(殺すと言う表現もおかしいが)再度戸締まりの
点検に廻った、以前来たときにも感じたのだが、きちんと補強はされている・・
しかも要所要所に戦闘用の道具が配備してある。
「これで持ちこたえられなかったのか・・・・」「最大の敵は人間だな」
ケンシロウが死体を引きずりながら呟いていた。

742 :はずかしいけれど ◆QF0ypwgJ42 :02/11/07 19:02
次の日からは多忙を極めた、どのような施設もそうだが緊急脱出について考えておかなければならない。
搬入口内部をまず片付け、軽自動車型ジープを2台ほど調達してきた。
「新車じゃないの これ!!」ルリルリは驚いた顔を向けて聞いてくる。
「えっへっへ〜」そう、ディーラーの展示車はご丁寧に鍵付きである、しかも新車なら
思わぬトラブルに見舞われることも少ない、ガソリンがほとんど入っていないため
手つかず状態だった。
「化粧直しをしなくちゃな」すべての窓の外側に金網を溶接してゆく、作業灯、予備バッテリー 備品類 実質2名乗車状態だったが問題はなかった。
自然とパートナーが決まりつつあった、僕はルリルリ、ケンシロウは真由美ちゃんだった。
車のキーは一人ずつが胸からぶら下げることにした、今後人が増えてもあくまでもこれは我々のものであると自覚させるために・・・

天気の良い日は駐車場の確保に動いた、ゾンビを処分し金網を強化する。同時作業なのでなかなかはかどらなかったが、時間だけは有り余っていた。
乱雑に止めてある車も使えそうなものは、補強加工していった。
人数が増えて移動するときに争いが起きぬように、真由美おねいさんの提案だった。

ホームセンターに立てこもって一週間が過ぎた頃だろうか、一通りの準備は出来、人数が増えても大丈夫な状態だったが、ここで意見が分かれた。
助けにゆこうと言うルリルリと、ここにたどり着ける人のみが良いという真由美ちゃん。
この点については 僕もケンシロウも決断出来ずにいた。

## いつも拝読ありがとうございます、ここでアンケートを取ろうと思います。
救助部隊になるか、要塞守備隊になるか? ご意見をお待ちしております ##

743 :山好き@ ◆U0WxN8c4sc :02/11/07 19:19
>>742
>救助部隊になるか、要塞守備隊になるか? ご意見をお待ちしております ##
要塞守備隊に1票。

それと、このペースで増えると、1000よりも512KBの方が先に来ると、
思われます。次スレの準備は490KB位かな
前スレでも512KBの方が先だったので、スレ住人の移動がすんなりとは、
出来なかったと思いますが。





744 :はずかしいけれど ◆QF0ypwgJ42 :02/11/07 20:01
皆さんの小説が少しリンクしてもおもしろいと思いませんか?
PIP ◆dve/1Ebaqs 様 よろしければ 我がホームセンターにお立ち寄りください。
入り口でクラクションならして頂ければ誘導致します(笑)

745 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/07 20:57
>>742
救助部隊に1票!
いろいろな展開が期待出来そうなので。

746 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/11/07 21:01
はずかしいけれど ◆QF0ypwgJ42さん、要塞守護に一票。
こっちが向かわせていただきます。

ただし、今の尚也一人の状態では難しそうですね。
今から3つばかりあげますが、そこで彼の性格が分かると思います。
「人も機械も性能の悪い奴は嫌いだ」とかいいそうな奴ですよ?多分一緒にいたいとは思いませんよ?
少なくとも私はこんな奴のそばは嫌です。
でもですね、次から一人同行者が増えた場合は立ち寄らせてもいいと思います。
素直な良い子がブレーキ役になってますから。
では、連続3つ行きます。
これで尚弥編序盤は終了です。

747 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/11/07 21:06
 男はすすり泣きながら、折り重なって倒れた妻子に這いよった。
 その間に尚也は先ほど血を注入した試験管を確認すると、散弾銃を腰に吊るした。
 代わりにコルトパイソンを抜き、男の頭に照準する。
 二度耳朶を衝撃波が叩き、その度に髪が揺れた。倒れた男の手足が痙攣する。
 妻子をかばう様に倒れた男の心臓めがけて、さらに二発打ち込む。
 痙攣は一発目で止まったが、もう一発心臓へと打ち込んでおく。これなら死後「復活」される恐れは無い。
 念のために、再装填後母子の頭にも一発ずつ打ち込む。
 尚也は採血に使った注射器、陽性反応を示した試験管を男のそばに捨て、ガソリンを降り注ぐ。
 街路の炎は、高機動車が走り去った後も燃え続けていた。
 
 市街地を抜け、しばらく走らせると堀に囲まれた家が見えてくる。酔狂な旧家が水路を堀の代わりにしているのだ。
 尚也は電波式のリモコンで跳ね橋を下ろして、車を車庫へと入れた。
 跳ね橋が巻き上がる間に、蛍光灯に照らされた車庫の様子を探る。
 正面と天井の扉が開けられた様子は無い。張っておいた半紙と、挟んだ髪も元のままだ。
 SPAS12に弾を補充してから車を降り、車の状態を調べる。
 まだ3ヶ月しか動かしてないため、どこも新品同様で問題はなかった。一応給油をしておく。
 廊下に張っておいた糸も出かける前と代わらないままだった。
 全ての部屋を調べ、安全を確認すると車庫の上の部屋にバックパックを運び込む。
 同時に家の周囲にめぐらせた看視装置の記録を調べる。今日も侵入者はいない。
 安全を確認した後に、部屋の壁に貼り付けた地図に本日の行動を書き込む。
 地図の大抵の場所にはすでに書き込みがなされており、尚也が計画的に都市を探索しているのが窺えた。
 部屋にも置いてあるラジオと無線機のスイッチを入れる。

748 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/11/07 21:07
 食料、水、弾薬、ガス、燃料など必要なものはまだまだ十分に余裕がある。
 水は供給がまだ続いていた。大規模な工場が沈黙した状態ではすぐに管理が必要な状態にはならないせいだろう。
 ガスに関しては、供給は停止されている。ガスが無いわけではない。使う者が激減した状態では有り余るほどある。
 ただ、ガスを圧送する設備に電気が供給されなければ、タンク内にいくらあっても意味は無い。
 尚也自身が確認したから間違いは無い。なんと言っても自分の職場のことだ。

 尚也の経歴はある意味多彩なものだった。
 普通高校ではなく高専に進学し、主に電子制御技術を学んだ。
 大学では環境生態学(微生物、遺伝子)を主に専攻した。研究は燃料電池についてだった。
 就職先は多彩な学歴からいろいろあったが、近場のガス会社に勤めた。電力会社にも合格していたが同期に気に食わない奴がいたため、そちらには行かなかった。
 何かを専門にし続けたほうが就職やその先にも有利だったのだろうが、熱し易く冷め易い性格がそうさせなかった。
 今思えば、なかなか効率のいい進路だったようだ。
 警報機器の取り扱いに始まり、ライフラインの確保、伝染病の確認方法まで一通りこなせる。
 就職した先が三交代勤務のため、みなが多彩な趣味を持っていたことも幸いした。
 釣りも覚えたし、小型船舶も運転できるようになった。ツーリング用に二輪の免許も取った。
 狩猟が趣味のミリタリー趣味の先輩までいたため、猟銃の取り扱いも問題ない。
 
 だが、もう皆いない。連絡の取れなくなった者、犠牲になった者、自ら手にかけた者。
 末路はさまざまだが、たいした違いではない。それが寿命だったというわけだ。
 尚也はそう思っている。自分も寿命までは生きる。死にはするだろうが、殺されるつもり無い。
 むしろこの考え方こそが、今まで生き延びてきた原動力なのかもしれなかった。
 そしてその考え方こそが、親友の裏切りと恋人の死を招いたのだろう。

749 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/11/07 21:08
 ある意味尚也は深刻な社会不適合者だった。
「おれには関係ない」他人に必要以上に関わりたくなかった。
「因果応報だ、問題無い」苛烈な自己責任。
「死んでも、殺されはしない」妥協できない個人主義。
「気にしても何も変わらない。だから気にしない」感情を切り捨てた理論先行。
 他人と一緒に避難する事を拒んだのも、この性格だからだった。
 無論、情報収集の手段無く立て篭もる事の危険性も理由のひとつだ。
 彼にとって最も優先順位が高いものは情報で、次に移動手段、次いで水や食料だ。
 だからまず、異常を察知できるように自衛隊周辺で監視をしていた。頼るつもりは無かった。
 そんな甘い考えは持っていない。出動頻度と消耗の具合から危険性を推し量る検知器としか見ていない。
 あわよくば装備を利用、強奪することもはじめから考えていた。

 彼の住んでいる地域は広域大地震の発生が予想されている範囲内のため、いろいろと災害時の準備は整っていた。
 会社にも備蓄が存在していたし、大抵の店で緊急用の装備が売られている。
 初期状態が整っていれば、次に備える余力が生まれる。
 そういった積み重ねが、今の尚也の拠点確保に大いに役立った。

750 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/11/07 21:09
 ただ、このままここに留まるつもりは毛頭無い。
 あくまで情報収集とサンプル確保のための拠点だ。
 サンプル。それは感染患者の体液、正確にはその中に存在するウィルスを示している。

「ウィルス性であることは、間違いはなさそうだよ。尚也、感染には気をつけないとな」
 写真に写った陽性反応を示しながら、中橋良人は心配するように言った。
 中橋は中学時代から唯一付き合い続けてきた友人だった。
 研究一筋の堅物で、浮いた噂がまったく無い。
 曰く、ウィルスたちのほうが正直で気を使わなくていい、とのことだった。
「感染経路は?発病の条件は何なんだ。あまりにも宿主に害が大きすぎる」
「主に体液。条件は不明。ただ感染後には宿主の遺伝構造を模倣するようだね。つまり近親者ほど感染の確率が高い。死んでも生き返るんだから害ばかりとは言えないね」
 肩をすくめて言う。
「冗談言うなよ。人間しか襲わない理由は?」
「これは仮説だからね。他の人には内緒だよ。感染後染色体が壊れて行くのが確認されているんだ。それを補うためらしいね」
「染色体ねぇ。つまり感染するほど劣化していくということか」
「そ。ボクが感染したらよろしくね。君の遺伝情報は優秀だから狙わせてもらうよ」
 くすくすと笑いながら尚也の胸に指を当て、へその辺りまで滑らせる。
「そのときは、この頭割ってやるよ」
 尚也は良人の童顔を両手で挟んでシェイクした。
 それは水無月との名に反して長雨が全てを潤していた、静かな午後の会話だった。
 
 親子三人を処理した翌朝、尚也は北へと進路をとることにした。
 この地域でのサンプルの調査が終わったことが理由だったが、もしかすると他者の姿を求めていたのかも知れない。

751 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/11/07 21:17
>>724-750で尚也編序盤終了です。
社会設定と彼の行動原理を書くためにずいぶんとかかってしまいました。
これはまずいですね。
次のところからは不必要な描写は省いて、モット読みやすくスピーディーなものにします。

一応プロットおよび伏線はできてます。
尚也編序章、二人目合流後から三人目発見前まで、三人目発見から終章、そして締め。
こんな流れで書いていくつもりです。

ウィルス云々の設定は私独自の設定なので、世界観が壊れると思った方は無視してください。
伏線に関わる部分で設定しただけですので、あくまでMy設定です。

尚也の履歴については実在の人物がモデルです。
こんなめちゃくちゃな学歴の奴も世の中にはいるんですよねー。

では。

752 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/11/07 21:34
2chブラウザがないと、下がっている状態だと読み書きできないようになっているみたいですね。

http://www.monazilla.org/
一応2chブラウザが紹介されているとこです。
私は「かちゅーしゃ http://kage.monazilla.org/」を使ってます。
転送量も減らせることですし、皆さんもどうですか?

753 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/11/07 21:41
しまった、IEで見ると省略されまくっとる。
次から20行程度に抑えます。

もしかして皆さん2chブラウザ使ってます?
それなら問題ないんですが、どうでしょうか?

754 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/07 21:46
俺はいつまでたっても某所(w に入れないので、あきらめてついにあぼんを導入しました。
色々いじくるとこれはこれで面白いですな。
落として保存とかスレ立てに難あるけど。

755 :にぬすねふり☆☆ ◆NINU/WfPpw :02/11/07 21:49
私は読んでるだけですがゾヌ使ってるので問題なしです。

756 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/07 22:08
IEやネスケでは見れないね。携帯で見ることは可能。
他板では発生していないので、オカ板だけのトラブルでしょう。

757 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/07 22:11
カチューシャ使ってやっとみれた。
通常はネットスケープ使用だけど。板固有のトラブルかな?

758 :数学屋 ◆Z62ETnTQww :02/11/07 22:51
>>742
 遅ればせながら要塞守備に一票。
 ところで今下手に書きに行くと、邪魔してしまいそうで怖い。

759 :はずかしいけれど ◆QF0ypwgJ42 :02/11/07 23:01
PIP ◆dve/1Ebaqs さま
「人も機械も性能の悪い奴は嫌いだ」とかいいそうな奴ですよ?多分一緒にいたいとは思いませんよ?
たぶん 「僕」とは 意見が対立しそうですね。
でも何かの拍子に協力しあう展開になると良いですね。
お互いの長所を認め合うような・・・・
こんな時代誰かにすがって生きてゆく・・・女性以外許せない事ですから
この点だけは意見が合いそうですが(笑)
もう少しアンケート待ちますね・・・だけど じっとしている主人公はなんだか
性に合わないかも?

760 :はずかしいにゃあ・・・ほんとにごめん:02/11/07 23:03
意識がぼんやりとだが戻ってくる。生きてるのか・・・僕は。身体も動くようだ。ロープも
猿轡も外されているし、ゾンビの嘔吐物などもきれいにふき取られている。これは一体どういうこと
だろう。隣室から女性のすすりなく声が聞こえる。回りを見ると、僕の服はベッドの脇にきれいに
たたまれて置いてある。ますますもっておかしい。しかし、あの姉妹が次に何をするつもりなのかは
分からないが、ここで寝てても何もはじまらない。僕は起き上がり手早く服を着ると、武器になりそ
うなものが何かないかと部屋を見回した。残念だが、何も得物になりそうなものがない。ええい、
仕方が無い。僕はいざとなったら窓をぶち破って逃げる覚悟をしながら、隣室をそうっとのぞいた。
隣室ではあの母親ゾンビが布団に入っている。
「おかあさあん。おきてよう」
瑠璃がゾンビを必死に揺さぶっている。
「瑠璃。あきらめなさい。お母さんはもう本当にいないのよ」
「お姉ちゃんの嘘つきい。いつもお母さんご飯を食べれば元気になるっていってたじゃない。
やっぱりあのおにいちゃんを食べさせて元気になってもらおうよお」
この小娘!!恐ろしいことをあっさりと言いやがる。
「それなのに、お兄ちゃんを助けようだなんてどうしてえ」
「瑠璃、もうお母さんは本当に戻ってこないのよ。本当にもういないの」
なるほど、状況が読めてきた。どうやらあの後母親ゾンビの寿命が来たらしい。奇跡のようにいい
タイミングだ。そもそも死人のくせにあんなに頑張りすぎるからだ。とにかく、こんな家に長居は
無用だ。さっさと窓から逃げ出すに限るな。

761 :はずかしいにゃあ・・・ほんとにごめん:02/11/07 23:04
僕は後ずさりしようとしたが、うっかりつまづいて声を出してしまった。
姉はこちらをふりむき、
「あらお目覚めですか」
しまった、気づかれた。女の子といえど、この変態姉妹には油断ができない。
「ふふ、怖がらなくてもいいわよ。あなたに何か危害を加えようとするならロープをほどいたりは
しませんわ」
びくついてる僕に姉は話を続けた。
「あの後、絶頂に達したお母さんは糸が切れたようにぷつりと動かなくなっちゃったの
あなたのが余程気持ちよかったのね。もうそれからうんともすんともいわないの。しょうがないから
お布団に寝かせてるんだけど。もう駄目そうね。優しいお母さんだったんだけど」
「わーん。わーん。お母さああん」
泣きじゃくる妹。
「もう一回おきてよお。元気になってよおお」
縁起でもないこと言うんじゃない。
「で、あなたはこれからどうしますの。私たちはもう、この家にいる理由はなくなりました。
お母さんがいるからここに残っていたんですけど。お母さんがいなくなった今ではもう・・」
「お母さあああああん」
さらに激しく死体を揺り動かす妹。こら!!余計なことするな。復活したらどうする。
「友達と人数を集めてどっかに立てこもるつもりだったけど」
「そう・・・お友達にはお気の毒なことをしたわね」
お前が言うな。
「それはそうと、人数を集めているそうですね」
さらりと流しやがった。
「私たちも連れて行ってくれませんか。この家もそろそろ危なそうですし、どこかいいところ
で立てこもれるならその方が・・・」
冗談じゃあないよ。こんな危険物姉妹引き連れいけるもんか。断ろうとした僕の心を読んだのか
姉は先回りをして言った。
「私たちを連れて行ってくださるなら・・・毎晩あなたはうはうは。私たち姉妹が
誠心誠意心を尽くしてご奉仕いたしますけど」
断ろうとしたけど・・・僕は・・・
「よし、じゃあいこうか」
情けない男でした。

762 :はずかしいにゃあ・・・ほんとにごめん:02/11/07 23:11
補足
ゾンビは本能だけで動く。人間の基本的欲求は3つ。
食欲
性欲
睡眠欲
の3つだ。
母ゾンビは食欲を満たし、性欲を満たしたわけだから、次は何を求めるか。
母親ゾンビは文字通り死んだように寝ているだけなのだが、はためには見分けがつかない。
彼らが立ち去ってしばらく後、むっくり起き上がり食い物と男を求めて動き出すわけ
だが彼らはそんなこと知る由もなかった。

763 :はずかしいけれど ◆QF0ypwgJ42 :02/11/07 23:32
結局のところホームセンターに留まる意見に押される形になった
しかしながら彼女の言うことも、的を得ていた。
「行動力のない人たちが幾ら集まっても意味がない」確かにそうだ
女性ならともかく男のくせに引きこもっているようなやつは結局、みんなを破滅に導く
混乱初期ならともかく、愚連隊のような連中も今ではいないだろうし・・・・
それならばいかに快適に過ごせるか?
設備の充実を図る方が健康的だった。
ここでも2班に分かれての作業が増えた 。夜間のために屋外照明や ヘリポート用のペイント
生活用にお風呂やキッチンの充実、退屈はしなかった。

ある日の作業中 ルリルリが尋ねてきた「ねぇおにいちゃん」「?」
今ではバカにした様子もなく そう呼んでくれる ロリーまんせー!!である。
「これだけのものを揃えられるのになぜ 銃はないの?」
確かにそうだ、このことについてはケンシロウも尋ねてきたっけ?
「なんでもだよ」「ふ〜ん、変なの」
基本的に単独行動を取るものは銃が必要だろう、自分以外頼れないのだから。
しかしながら、多人数と生活する場合は威圧感の象徴ともなり。
意見が出ず、陰口の温床ともなる、そして誰もが欲しくなる・・・・
だから武器は誰でも手に入るものが良い、あくまでも見える範囲は。
誰にも言ってはいないが、骸となった警察官からは1丁拝借している、弾も有る程度
・・・使わずに済むならそれに越したことはない。
もし、ルリルリを襲うやつがいたら生死に関わらず使うかもしれないが・・・
守るべき対象が出来たとき、生きる意味は大いにある。

764 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/11/07 23:32
ね、眠るといつ動き出すのか判断できないんですか。
(((((((( ;゚Д゚)))))))ガクガクブルブルガタガタブルガタガクガクガクガクガク

U.S. AS12 コンバットショットガンはどこだ!!
あ、すいません、そこの道行くシャギー入った青年。AS12ありませんか?
「俺には関係ない」
え、それだけっすか?なに、採血すれば助けてくれるの?

判定:陽性
y=-( ゚д:;';:・∵;; ボーン

765 :はずかしいけれど ◆QF0ypwgJ42 :02/11/07 23:41
はずかしぃにゃぁ様 いつも感心しながら読んでいます。
何というか煩悩炸裂ストーリーで驚きですよ。
しかし無理なく主人公を助けましたね?感心しました。


766 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/07 23:58
新しい作者の方が面白いよ。

古い作者は追放でいい。
よって、頻繁に出てきているマテリアル、山好きは出てこなくて良い。
永久に隠居してろ。

そう思うだろ!。
>>はずかしいけれど ◆QF0ypwgJ42 さん
>>はずかしいにゃあ・・・ほんとにごめん さん
>>PIP ◆dve/1Ebaqs さん
彼らはスレの維持には貢献したが、はっきり言って、新しい作品には対応出来てない。
よって、かれらの存在自体が不要と思う。新作者さんにとっても、姑みたいのが
いない方が書きやすいでしょう?

767 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/08 00:08
>>766
そんなこと書いたらあかん。
彼等には、彼等特有の味がある。
いろいろな作者さんが投稿して、作者さん同士で刺激になれば、
スレは活性化するよ。
と漏れは思うが、新作者さんは、どうなのだろう?

768 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/11/08 00:17
マテリアルさんや山好きさんが盛り上げてくれたからこそ、今私は書けています。
さまざまな書き方、モノの見方、テーマこそ書き手の想像力の火付け役です。
そして皆さんの感想が降り注ぐ燃料だと思います。

多種多様なゾンビ作品!!
ぞくぞくしてきませんか。

追伸
私はマテリアルさんのコメントが面白くて好きです。
同じ書き手の方の観点が伺えて、非常に参考になりますよ。



769 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/08 00:24
小説がリンクする展開は面白そうっすね。上手く描ければ世界観に深みが出そう。
マテリアルさん、山好きさん達の新作も期待してますよ!

770 :はずかしいけれど ◆QF0ypwgJ42 :02/11/08 00:26
私もそう思います。だらだらと連載を続けてこられたのも
皆さんのおかげだと思います。
 
現在 守備隊編ですが、どんでん返しを考えています。
尚也さんを 勝手ながら登場して頂き、「僕」にアドバイスします。
一人で一晩だけという設定にします、よろしいでしょうか?

771 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/11/08 00:35
同じ世界観を共有して書いていく、シェアードワールド的な作品は大変好きです。
PIP様、はずかしいけれど様、はずかしいにゃぁ様、せれぞれの個性がとっても光ってます。
・・・ところで、保管サイトみたいなものってないんでしょうか?
前スレしらないので、呼んでみたいです。


772 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/11/08 00:49
>>770
はずかしいけれど ◆QF0ypwgJ42さん、好きに使ってください。
一応設定で公表できるとこまで公表します。

主人公:一之瀬尚也(26歳)
身体特徴:174cm、65kg、視力右1.5左1.5(0.1)、右利き、短髪、眼鏡着用。
履歴:高専 電子制御科(セキュリティ)、化学中心
    大学 環境生態科(エコロジー、遺伝子工学、微生物)
研究題目 燃料電池の開発
職業 ガス供給業
資格:危険物取り扱い、ガス主任、電気管理技術者3種、修士号、普通自動車、二輪、小型船舶免許、小型船舶、TOEIC780点
特技:高専、大学と続けてきた丈術、薙刀(これで恋人と知り合った)、鍵開け(中橋に教わった)
性格:他人に必要以上にかかわらない「おれには関係ない」
    自己責任主義「因果応報だな」
    個人主義「死んでも、殺されはしない」
    理論先行「気にしても何も変わらない。だから気にしない」
指針:最大限情報収集し、分析をして最悪の状況を考えて行動する。
    現状に最も合った方法を模索する。常に考え、行動するときは迷わない。
    生き残りたいわけではなく、殺されるのがいやだから生き延びる。

現在の生活「ライフラインと情報は確保できたな。後はどの程度保たせるかだ」

773 :はずかしいにゃあ・・・ほんとにごめん:02/11/08 00:54
「るんるんるん」
瑠璃の明るい声が響く。
「らんらんらん」
真由美姉さんの声もハモる。
ピクニック気分かよ。こいつらおめでてーな。僕らは自転車に乗り、国道を北へと走っていた。
「ねえ、お兄ちゃんここどこらへんかなあ」
「まだ都内だよ」
無愛想に応える。そうなのだ、当初はどこかに立てこもる予定で移動していた僕らに自衛隊の
連絡用のへリが上空からビラを撒いていった。僕らは当然自衛隊のヘリに助けを求め
ようとしたけど、大声を出せば回りのゾンビがよってくるからできないし、その時は発煙筒も
なにもなかったから、どうすることもできなかった。それにしても自衛隊もヘリを遣すのは
いいんだけどヘリの音に誘われてゾンビどもが動き出しちゃうんだよね。
正直そのへんどうにかならないかな。拡声器で呼びかけないあたりは考えてるようだけど。
とにかく拾ったビラに書いてあったことを要約するとこうだ。
”北海道は鎮圧に成功。町は平穏を取り戻しつつある。
生き残りがいたらなんとかして来て欲しい。以下各港湾に艦艇を派遣する。
港湾名   派遣日
青森    毎日
久慈    毎日
釜石    毎日  
仙台    3日に一回
石巻    3日に一回
相馬    3日に一回
鹿島    週一回
常陸那珂  週一回
木更津   週一回 
東京    週一回 
川崎    週一回
横浜    週一回
横須賀   週一回
・・・・・


774 :はずかしいにゃあ・・・ほんとにごめん:02/11/08 00:54
どうやら、対ソ連用に配置されてた強力な自衛隊の陸上戦力のおかげでゾンビの鎮圧に
成功したらしい。90式もまさかゾンビ相手に活躍するとは思わなかったろうな。自衛隊としては
北海道を維持するのがいっぱいいっぱいで、本州に手を出す予定はないらしい。
沿岸あたりに艦艇を派遣して、生き残りを北海道に運ぶ。それで精一杯みたいだ。
とにかく目的ができたのはいいことだと思う。港までいければなんとかなりそうなんだから、
先の見えない立てこもりなんかよりよっぽど気が楽だ。姉妹もそのことには賛成してくれた。
でも問題はどの港を選んでどうやって行くかってことだ。

775 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/08 01:06
正直な感想として、最近のはずかしいけれどさんの作品は
さっぱり面白くない。
わざとらしいとすら感じられるポジティブさと、
異様に寒い台詞まわしが興醒めで、読んでいると不愉快に
なる。
もちろん、これは私一人の感想であって、万人が私と
同じように感じる訳でもないし、はずかしいけれどさんの
作品を面白いと感じる人もいるだろう。
それにここは小説の新人賞発表の場ではないのだから、
駄作も傑作も等しく発表の権利がある。
ただ、一読者としてどうしても感想を書かずには
いられなかった。

ただ、以前、はずかしいけれどさんが作品をけなされた時
「それならあなたの作品を読ませてみろ」といったような
書き込みをされたが、あれはおかしい。
この論理でいくと、芥川の作品を評論するには、
必ず芥川以上の作品を書ける程の才能の持ち主でなくては
ならないとなってしまう。
評論家に小説の才能はいらない。いるのは評論の才能だけだ。
私は恐らく、ゾンビの面白い話は書けない。
だが、物事を判断する能力はある。
はずかしいけれどさんの作品は、私にとっては駄作だ。

はずかしいにゃあさんの作品は、エロ描写に少々
気になったが、結末が非常に面白かった。


776 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/08 01:17
>>775

>評論家に小説の才能はいらない。いるのは評論の才能だけだ。

(ププッ...
あると思ってるんだ...

777 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/11/08 01:18
>775さん。見事に感想からスルーされたPIPです。

アイザック・アジモフは
「評論家は大変だ。全ての小説はスタージョンの法則にしたがっている。
ひとつの作品をもらさず読み、感情を排して的確に評論することなど私にはできない。
彼らはそれだけの苦労をして評論をしているのだ。
ただ私は自分の作品の評論を読みたくない。
なぜなら評論もスタージョンの法則にのっとっているからだ」
といったことを言っていました。

評論は大変だと思いますが、「駄作も〜」や「不愉快〜」といった表現を使わなくてもよろしいかと存じます。

貶す事と批判と批評は皆似て非なるものと思っております。
次の批評はsageて柔らかい言葉を使っていただければと願い上げるしだいです。
では、お休みなさいませ。

778 :はずかしいにゃあ・・・ほんとにごめん:02/11/08 01:23
「うーーん。東北は問題外だね。遠すぎる」
「そうね」
「かといって木更津東京川崎横浜は都内を横切るわけだからあまりにも危険すぎる。
人口密度がすごいからゾンビもうじゃうじゃいるだろうし」
「そうね」
「常陸那珂とか鹿島が無難なのかなあ」
僕は地図を取り出す。どっちも人口が多いところを通るわけでもないし。
国道を利用すれば簡単に行けそうだ。
「常陸那珂と鹿島のどっちがいいと思う?」
「さあ、どっちも良く知りませんし」
「わかんなーーい」
よし。考えてもはじまらないや。常陸那珂に決めたっと。特に理由はない。しいていえば
大学のときの友人の家が常陸那珂にあるからかな。うまくいけば途中で休めるかも知れないし。
姉妹にそのことを話すと
「なるほど、そういうことならそちらの方がいいかもしれませんね」
賛同は得られた。

779 :はずかしいにゃあ・・・ほんとにごめん:02/11/08 01:24
次はどうやって行くのか決めないと。電車が動いてればすぐなんだけど。
「電車はどうかな」
思わず口に出した僕に姉妹は憐れむような視線を向けた。
「動いてるわけ無いでしょう」
「お兄ちゃん頭悪ーーーーい」
わかってるよ。ついうっかり口に出たんだよ。
「車はどうだろう」
「わたしは免許ないですし」
「あたしも運転できなーーーい」
そりゃあそうでしょう。
「僕は一応出来るけど。でも僕車なんか持ってないよ」
「そこらにある車を何とかして動かせませんの?映画やテレビだと簡単そうですけど」
「無理だよ。やったことないし。映画じゃないんだから」
「使えない男・・・・」
「やっぱり、お母さんのご飯にしちゃえば良かったんだよーーーー」
この小娘どもが。僕は努めて冷静に応える。
「もし、車を手に入れてもそこかしこで道路はふさがれてるし、小回りが効かないから
囲まれでもしたらかえって危ないと思うよ」
「そういえばそうね」
「お兄ちゃん頭良いーーーー」
バイクは話にならない。そもそも誰も運転できないし。

となると・・・消去法で自転車となったわけだ。でも考えてみるとそんなに悪いアイデア
じゃない。まず音が小さいからゾンビがわらわらよってこない。小回りも効く。誰でも乗れる。
うん。これはいい。

780 :はずかしいにゃあ・・・ほんとにごめん:02/11/08 01:49
というわけで僕らは、国道を自転車で走ってるというわけだ。思ったとおり、そこかしこで
立ち往生した車で道路が塞がれてる。食い散らかされた死体もよく見るし。自転車を選んだのは
正解だった。なんとか車を手に入れても数キロも行かないうちに立ち往生していたろう。僕らは
すいすいと車をよけて目的地に向かう。
ゾンビに噛まれた後、車の中で死んでゾンビ化したのだろうか、脇を自転車で通り過ぎるたびに
僕たちに襲い掛かろうと中からガラスをたたくゾンビもいる。ドアをあければいいんだろうけど
ゾンビになるとそれも出来ないようだ。
「あははーーー。ばーかばーか」
瑠璃はそんなゾンビに向かってあかんべえをしたりする。余計な刺激を与えるなって何度言っても
聞く耳持たない。
時折うろついてるゾンビもいるがのそのそした動きでとてもじゃないが自転車に追いついてこれない。
「えいっ。石なげちゃえーーーー」
「あ、あたった。脳みそはじけとんだーー。きゃははは」
姉さんそれはよくないよ。彼らは只の被害者なんだから。
明るさを失わない姉妹と一緒に自転車をこいでいるとなんだかほっとする。
これは結構簡単に港までいけるかも。そうだよ。ゾンビなんて動きはとろいし、バカだし、
どうにでもなるじゃん。

781 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/11/08 02:18
>>771
ほれ、うpしてきたぞ。

ttp://www.globetown.net/~ikariya5/data/bobo_20021108020351.htm

ただし、前スレ506からだけどな。
それと、このアプロダじゃ三日と持たないだろうから落とすなら早くした方がいいぞ。

782 :はずかしいにゃあ・・・ほんとにごめん:02/11/08 02:22
僕らはとうとう海が見えるところまで来た。ここまで来るのになんだかんだで一週間かかった。
夜はゾンビのいなさそうな民家選んで泊まった。選んだ家に運悪くゾンビがいたらさっさと
逃げ出して別の家を選べばどうってことはなかった。勿論夜には姉妹の誠心誠意の名に恥じない
素晴らしいご奉仕があった。まあ、それを楽しんでたのはむしろ姉妹の方だろうけど。
「あ、お兄ちゃんみて。船が来てる」
本当だ。遠いからよく見えないけど確かに来てる。なんか拍子抜けだなあ。
これで北海道に行けば後はまあ、普段のような生活なのかあ。なんかつまんないなあ。
北海道では姉妹もあんなことしてくれないだろうしと、ちょっぴり残念な僕。
「さあ、はやく港にいこう」
船は見えるし、港も見えるけどこれが結構遠い。港についたのはそれから1時間後だけど・・・
なんと船は出てしまっていた。ペンキで地面に大きく
”次は一週間後の正午”
と書いてあった。
「なんてことだ」
「一足違いでしたね」
「お兄ちゃんが、うんち長かったからだよーーー」
黙れクソガキ。
でも僕は残念な気持ちもあるけど、ちょっぴりうれしかった。何故なら・・・
「よしよし、これでまた一週間楽しめるな」
「なんですって」
は、思わず口に出してしまっていた。

783 :はずかしいにゃあ・・・ほんとにごめん:02/11/08 02:41
「あと一週間時間つぶさないと・・・まあまあマッタリしましょ」
僕は誤魔化すように明るく言う。
「大学のときの友人の家が近くにあるからそこにいこうよ。このへんの住人はとっくに
避難したみたいだから多分もう留守だろうけどね。友人の家は大学時代遊びに行ったことも
あるから、ちょっとは回りのこともわかるし万が一ゾンビに襲われても逃げやすいと思うよ。
もっとも死体はそこかしこにあるけど、動いてるゾンビが全然いないから安全だと思うけど。
きっと港の周辺は自衛隊が征圧したんだろうね」

久しぶりの友人の家についた。誰もいない。当然だろうな。とっくに避難してるかゾンビに
なって自衛隊に撃たれたかのどっちかだろう。なんといっても知ってる所に来ると落ち着く。
僕たちは持ってきた食料で夕食をすませると、お楽しみの時間へと突入した。

784 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/11/08 02:55
・はずかしいけれど ◆QF0ypwgJ42 さま、
 遅れ馳せながら、>>739 では敬称を落としてしまい、申し訳ございませんでした。
 なんか、「ケンシロウ」という文字が出てくるたびに、その人物が目に浮かぶようです。
読み進めながら、キャラクターが動いてるなぁ、と感心してます。
守備隊編のどんでん返し、期待しております。

・PIP ◆dve/1Ebaqs さま、
>一応プロットおよび伏線はできてます

 いよいよもって楽しみです。個人的なことですが、私は銃が出てくる話って
(現実には日本ではほとんど実物に接することがないゆえに)大好きなんです。
そんなわけで、>>732 に出てきた9mmパラ用の銃がなんなのか気になっていたりします。

・はずかしいにゃあ・・・ほんとにごめん さま、
 睡眠欲ですか・・・。まさかこういう展開になるとは思わなかった、
というのが正直なところです。>>765の はずかしいけれど ◆QF0ypwgJ42 氏の感想に
激しく同意です。期待を良いほうに裏切られ続けております。

 と、感想を間に挟んで本当に申し訳無いです。
それと、496KBあたりで警告が出ると思いますので、
どなたかスレ立てをよろしくお願いいたします。
 あと、>>771さま、781で敬称を落としてゴメン。

785 :はずかしいけれど ◆QF0ypwgJ42 :02/11/08 03:07
はじめに 775様ご指摘ありがとうございます。
少し自分の手法からはずれたような気はしていたのですが、なにぶん人数が増えてくるとむずかしいを通り越して、少々パニック気味です。
もうしばらくご辛抱ください。

では、ストーリー再会です。



786 :はずかしいけれど ◆QF0ypwgJ42 :02/11/08 03:07
立てこもりを始め早10日あまりが過ぎたろうか? 良くも悪くも男女の仲は
深まっていくようだった。
真由美ちゃんとケンシロウはかなりのところまで進んでいるようだったが、自然の摂理として干渉はしないようにしてきた、しかし元来優しい彼のこと、彼女の考え方に同調する機会が増え始めているのが気になった。

ある雨の日 新たな動きがあった、自衛隊で使う高機動車が現れたのである。
自衛隊か?一瞬喜びながら駐車場に招き入れると、出てきたのは若い男一人であった。
彼は 一之瀬尚也と名乗ると、物資を分けてくれ無いかと言った。
久しぶりに出会う人間に、外の状況を聞きたいから飯でも食っていってくれと頼むと
彼は渋々了解した。

ただ、食事も無言で愛想のない彼に、真由美ちゃんは嫌気がしたのだろう、すぐに席を立った ケンシロウも後を追うように・・・・
彼はどうでも良いような表情でコーヒーをすすり始めた。
「聞きたいんだが・・」初めて口を開く、君たちのここに来るまでの経緯が聞きたい。
一通り説明した頃だろうか、ぽつりと呟いた・・「このまま行けると思うか?」
「え!いや・・・」口ごもる僕に 彼は言い切った。
「逃げる準備はしておけよ」「ああ、それなら・・・」搬入口に案内した。
「ふん、一応は考えてるんだな しかし武器はあるのか?」「これだが・・・」
対ゾンビ装備を見てせせら笑った 「おめでたいやつだな!最後の敵は人間だぞ」
心の中にしまい込んでいた言葉を呼び覚ます一言だった。
「普段ならこんな事は絶対しないが・・・無駄死にはさせたくないな」車に戻るとバックを一つ持ってきた、「開けてみろよ」中には中折れ式の猟銃が有った。
取り回ししやすいように銃身を短く切断している、手にとって操作していると
「おまえ素人じゃないな?」意外な顔で聞いてくる。
「分かるか?」「ああ!以外だな、そんなやつが水鉄砲か?」
「もう一度言うぞ、生き残りたければ容赦するな!誰に対してでもだ!!」
強い語気だが 優しさが感じられる、ルリルリも幼いながら感じるものが有ったのだろう黙ったまま頷いていた。


787 :はずかしいけれど ◆QF0ypwgJ42 :02/11/08 03:10
次の日、尚也は「じゃぁな!」それだけ言うと去っていった。
真由美ちゃんは 変なやつが去ってせいせいしたと悪態をついていたが、なぜか心強い味方が消えたような気がした。
ルリルリもそうだったのか車が消えるまでフェンスから離れようとしなかった。

それから4日後、運命の日がやってきた。
そう放送局らしきヘリコプターが見えた、発煙筒を炊くとそれは2,3度上空で旋回した後着陸した。
 中から出てきたのは女性のキャスターだった、どうやら自衛隊基地経由で来たらしい。上空から見る限りでは未だあちこちに籠城しているようだが、着陸出来たのはここだけらしい、しかもまだ各家庭単位での籠城も有るらしいのだった。
「ここなら、沢山の人が生活できますね♪」脳天気に取材している、真由美は得意げに
インタビューに答えているが、言い様の無い不安が胸に広がった。
「この周波数は生きてますから」帰りがけにキャスターはメモをくれ「避難民をよろしく」と 笑いながら上空に消えていった。


788 :はずかしいけれど ◆QF0ypwgJ42 :02/11/08 03:11
結局どこも統率が取れないのか?人数がいても?!
尚也の言葉が重くのしかかって来た。
それは次の日の事だった、教えてもらった周波数でラジオを聞いていると、避難場所情報が流れてきた、メモを取りながら聞いていると最後に
「○○市○○町のホームセンターには 避難民受け入れ体制が有ります・・・」
マズい!!直感で感じた、ルリルリも不安そうにこちらを見つめる、危険本能が囁く
「急げ、時間がない!!」 ケンシロウにも説明するが、真由美の大丈夫よ!の
一言で及び腰だった。
「どうしても行くのか?」「ああ、頃合いを見て戻る」挨拶もそこそこに僕たちは
車を発進させた。
すれ違いに、わらわらと人々が駆け込んでゆくのが見えた、その中には傷を負った人も
沢山いるようだ・・・・
「無事でいろよ・・・」言葉にならなかった。


789 :はずかしいけれど ◆QF0ypwgJ42 :02/11/08 03:11
「離ればなれになるのに良いのか?」助手席のルリルリに聞く、「いいの・・」
一息おいて「お姉ちゃんにはけんしろうさんがいるし・・・でも私には」
こちらを見つめながら「おにいちゃんしかいないもの・・・」目が潤んでいた。
「つらい旅になるかもしれないぞ、良いのか?」
「最後まで私を守ってね」小さく呟く・・・
『死ぬときは一緒さ!』心の中で答えて 僕はアクセルを踏み込んだ。
「生き抜いてやるさ、尚也の親切に報いるためにもな」そう呟きながら・・・

       #### 第一部 完 ####

790 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/08 03:17
だれか次スレ建ててくれ

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